<女体化>女にしか興味がないあの子と付き合うために①~告白~

好きな子に告白した彼ー。

けれど、その子は同性である”女子”にしか
興味がなかったー…!

どうしても諦められない彼は女体化して
再度告白することにー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「入江(いりえ)さんー…俺と付き合ってくださいー」

緊張のあまり、同級生相手なのに
敬語になってしまったー。

そんなことを思いながら、
男子生徒・本田 典弘(ほんだ のりひろ)は、
そう言葉を口にしたー。

そうー、彼はたった今、隣のクラスにいる好きな子ー…
入江 愛梨(いりえ あいり)に告白していたー。

がーー

「ーーー…ご、ごめんーーそれは無理なのー」
とー。

「ーーえ……ど、どうしてー」
典弘は呆然とした表情を浮かべながら、顔を上げるー。

もちろん、振られる可能性は十分に考えていたし、
振られたとしても、恨み言を口にしたりはしないつもりでいたー。

しかし、ここまであっさりと”無理”と言われると
悲しくなってしまうー。

入江 愛梨とは、何の接点もなかったわけではないー。
同じ”美化委員”に所属していてー、
それなりに話す間柄なのだー。

共通の趣味もありー、
気が合うー。

そんな風に思っていたし、
だからこそ、告白したー。

けれど、結果は”無理”と、あまりにもあっさりとした返事だったー。

「ーーあ、そ、そんなにショックを受けないでー
 これは、その、本田くんが悪いとかじゃないからー」
愛梨はそう言葉を口にしながら、少し申し訳なさそうな表情を浮かべるー。

彼氏はいないー、
そう思って告白したものの、もしかしたら彼氏がいるのかもしれないー。
だとしたら迷惑だと思うし、申し訳ないことをしたー。
そんな風に思いつつ、典弘が言葉を口にしようとすると、
先に愛梨が続きを口にしたー。

「ーわたしー…”男子”は恋愛対象として見れないのー」
とー。

「ーーえ…あ、あぁ…年上じゃないとダメってことー?」
典弘がそう聞き返すと、愛梨は「あ、ううんーそうじゃなくて」と、
そう言葉を口にしてから、
「男子って言うか、男の人全般ねー…。
 本田くんみたいに”友達”になることはできるんだけどー
 ”その先”は無理なのー。
 本田くんでも、他の男の人でも、誰であってもー」
と、愛梨はそう説明したー。

「そ、そ、そっかー…そ、それなら、何だか
 迷惑かけてごめんー」
典弘は残念そうにしながら、
納得できたような、出来ないような、
そんな表情を浮かべると、
愛梨は、典弘が思ったよりもショックを受けている様子であることに
同情したのか、愛梨自身が”あまり言いたくない”と思っていることを
口にしたー。

「ーわたし、そのー”女”が好きだからー」
とー。

「ーー…え?」
典弘が振り返ると、
「ーーそのー…わたしも”女”だけどー、
 わたしの恋愛対象は”女”なのー」と、愛梨は少し戸惑うような
表情を浮かべながら言葉を口にしたー。

がーー、その言葉を聞くと同時に、
典弘は少しだけ笑みを浮かべたー。

「ーな、なによー…」
愛梨は、偏見の目で見られたのかと思い、
不満そうにそう言い放つと、
典弘はすぐに「あ、ちがうちがうー悪い意味じゃなくてー
”安心”したー」と、笑った理由を口にしたー。

「ーー安心した?」
愛梨が戸惑いながら聞き返すと、
「ーいや、ほらー…だってー、女子が好きならー
 振られて当然だし、ホントに”俺がダメだから”じゃなかったんだなぁって
 なんかこうー、うまく言えないけど、安心したー」と、
典弘はそう続けたー。

「ーーーあ、あははー
 ーーもし、本田くんがわたしと同じ”女”だったら
 付き合ってたかもー」
愛梨はそれだけ言うと、「そういうことだからーあ、みんなには内緒ねー」と、
そう言いながら立ち去ろうとするー。

「ー別に内緒にする必要あるかなぁ~…?
 今、普通に男でも女でもそういう人いっぱいいるじゃん?」
典弘がそう言うと、愛梨は少しだけ笑うー。

「みんなが本田くんみたいな人ならいいんだけどねー」
愛梨はそう言いながら、どうやら過去にイヤな思いをしたことがあるらしく、
それだけ言葉を口にして、それ以上は話したくなさそうな雰囲気を見せるー。

「ーーーー」
典弘もそれを悟り、それ以上は特にそのことは聞かずにー、
それ以外の言葉を口にしたー。

「ーーーあのさー」
典弘が愛梨のほうを見つめると、
「もし、もしもー…その、”たとえ”の話だけどさー
 俺が女で、今日、告白してたらー返事はー?」
と、そんな言葉を口にするー。

「ーーーー…あははーさっきも言ったけどー
 付き合ってたかもー」
愛梨はそう言いながら笑うー。

「ーじゃあ、もしも俺が女になったらー?」
典弘が真顔でそう言うと、
愛梨は思わず笑いながら、
「ちょっとちょっとー、真顔でなんてこと言ってるのー?」と、
苦笑いするー。

「ーーーまぁ……
 ーーー本田くんが、今と全く同じ性格でーーー
 ーー女子になったらーー……

 うーん……見た目のこともあるから、
 100%じゃないけどー…
 付き合ってたと思うかなぁー…」

愛梨は、愛梨なりに真剣に考えてそう返事をしてくれたー。

典弘は「そっかー。わかった!」と、そう言い放つと、
「ーあ!ちょっと!男の娘になる!とかナシね!」と、
愛梨は少し慌てた様子で典弘を呼び止めるー。

「ーそ、それはしないよ!
 元々可愛い感じの男子ならともかく
 俺が男の娘目指したって結果は見えてるしー!」

典弘は照れ臭そうにそう返すー。

愛梨は少しホッとした様子で、ため息を吐き出すとー、
「ごめんねー。せっかく告白してくれたのに」と、
そう言葉を口にしたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

”「ーーーまぁ……
 ーーー本田くんが、今と全く同じ性格でーーー
 ーー女子になったらーー……

 うーん……見た目のこともあるから、
 100%じゃないけどー…
 付き合ってたと思うかなぁー…」”

帰宅した典弘は、愛梨のそんな言葉を思い出すー。
もちろん、女装したって付き合ってもらえないことは理解しているー。

恋愛対象が男子ではなく、女子だったならば、尚更だー。

「ーーーどうにかー…どうにか方法を見つけるんだー」
典弘は、そんな言葉を呟きながら、
なんとか”愛梨から認めて貰える方法はないかどうか”、
必死にそれを考え始めるー。

今まで、典弘は”女になりたい”と思ったことは一度もなかったー。
女装も考えたことはなかったし、
そういう方面への興味は全くなかったー。

が、好きな子ー…
初恋の相手と言ってもいい愛梨に
”恋愛対象が女”と聞かされた典弘は、
生まれて初めて”女になりたい”と、そう思ったー。

男であることを”残念”に思ったー。

「ーーー」
ひたすら、スマホを見つめ続ける日々ー。

そして、振られてから半月ほどが経過したある日ー…
典弘はそれを見つけてしまったー。

「ーーじょ、女体化薬ー?」
典弘は震えたー。

”飲むだけで、女になることができる”
そんな薬を見つけてしまったのだー。

しかも”女みたいになる”のではなく、
生物学的に100%、”女”になる薬だー。

もしも、サイトに書かれていることが”本当なら”という
前提付きではあるものの、
正真正銘、これを飲めば
典弘は”女”になることができるー…

”女体化なんて、現実で出来るわけないだろー…!”

心の中でそうは叫びつつもー、
どうしても、諦めることのできなかった典弘はー
女体化薬を注文してしまったー。

そしてーー…
”それ”は本当に届いたー。

ピンク色の明らかにヤバそうな液体が
容器の中に入っているー。

「ーーーーー…」
もしや”毒では?”などと、不安になってしまうー。

けれどー…逆にもしも”本物”ならー?

そうも考えるー。
もしもこの”女体化薬”などというものが
本物だとすれば、典弘は正真正銘、女になることができるー。

「ーーーーーー」
しばらく、ピンク色の謎の液体とにらめっこを続ける典弘。

しかし、ようやく息を吐き出すと、
典弘はそれを”飲む”ことを決意したー。

女体化はできないかもしれないー。
けど、”毒”である可能性も低いとそう考えていたー。

何故なら、サイトを見た感じ、この薬は少し前から
販売されている様子だったー。
もしも、毒を送りつけているのだとすれば、
今頃、この”女体化薬”によって犠牲者が出ているはずで、
ニュースになったり、このサイト自体が閉鎖されたり、
運営者が逮捕されたり、騒動になっているはずだー。

が、それが起きていないということは
少なくとも”毒”ではないと思うー。

飲んで死ぬなら、騒がれるからだー。

ただ、逆に「本当に女体化」できるのであれば、
そのこともネットで騒がれるような気がするー。

それが起きていないということはーーー…

”飲んでも何も起きない”可能性が残念ながら高いー

でもー、
それでも、万が一本物ならー…

そう思いつつ、典弘は”最悪でも、死ぬことはないだろ”と、
そう信じて、それを飲み干したー。

そしてーーー…

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーー父さんー母さんー」

2階から降りてきた典弘は、1階にいた両親に声をかけるー。

その姿はーーー
まるで別人のように、可愛らしい姿に”女体化”していたーー。

「ーえっ!?」
「ーーき、君は誰だ!?」
両親が、”女体化した息子”を見て驚きの声を上げるー。

”死ぬことはないだろう”と、
そう考えて女体化薬を飲んだ典弘ー。

だが、その一方で”本当に女体化することもないだろう”と、
そう考えていたために、
まさか本当に女体化するとは思わず
”したあと”のことをあまり深く考えていなかったのだー。

そのため、両親にもそれを伝えておらずー、
この日は”大変な騒ぎ”になってしまうのだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1週間後ー。

女体化した典弘は、なんとか”女”としての
生活にほんの少しずつ慣れ始めてー、
両親にも女体化したその日に事情を説明ー…
当然、色々怒られたり、文句は言われたけれど、
今では”もうなってしまったものは仕方ない”と、
そういう流れになりつつあったー。

両親を通して、学校側とも相談ー
女体化してしまった状態のまま、学校へ通うことになったー。

ただ、条件として”その姿”で男子として扱うと
色々と混乱が起きてしまう、とのことで、
典弘は”女子”として扱われることになりー、
制服も、急遽、女子の制服を用意することになったー。

「ーーーーー」
今日は、その女体化した状態での初めての登校日ー。

少し、恥ずかしそうに顔を赤らめながら
学校にやってきた女体化した典弘は、
どよめくクラスメイトたちを見て、
困惑の表情を浮かべるー。

「ーーあれ、マジで本田なのかー?」
「やばくねー?」
「でも可愛いよなー」

色々な声が聞こえて来るー。

そんなクラスメイトたちを前に、
女体化した典弘はー、
「えー、えっと、”事故”でこんなになっちゃったけどー、
 中身は正真正銘、俺だから、今まで通り接してくれれば
 嬉しいーーかなー」と、そう言葉を口にするー。

元々仲の良かったクラスメイトは、
そんな典弘を拍手で迎えてはくれたもののー、
やはり、見た目がとても可愛い雰囲気になってしまったからかー、
周囲の反応はどこかぎこちなくー、
典弘の友達の一人は「ー本田だって分かってるけど、頭がおかしくなりそうだー!」と、
そんな言葉を口にしていたー。

典弘の女体化は表向きは”事故”ということにしてあるー。

流石に、隣のクラスにいる愛梨に告白して振られてー、
”恋愛対象が女だから”と言われて女体化したー…とまでは言えないー。

両親とも相談して”事故”で女体化してしまった、ということにし、
学校側にもそう説明していたー。

「ーーーーやっぱ、みんな思ったより戸惑ってたなぁ…
 まぁ…当たり前かー」
女体化した典弘は”まだ、この声にも慣れないなぁ…”と、
あまりに可愛すぎて、自分の声だと言う実感が持てないー、
そんな状況が続いていたー。

けれどー…
色々な不便ー、そして周囲の反応を乗り越えてでも、
典弘は、”女体化できた今の状況”を嬉しく思っていたー

何故ならーーー

「ー入江さん!」
女体化した典弘が、隣のクラスの教室から出てきた
入江 愛梨に声をかけるー。

今度こそー

女体化した今度こそ、告白を成功させるー。

そんなことを心の中で決意しながらー、
女体化した典弘は「俺ー、女になったよ!」と、
そんな言葉を口にしたー

②へ続く

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コメント

好きな子に振り向いてもらうための女体化…★!

2度目の告白が成功するのかどうかは…
明日のお楽しみデス~~!

今日もありがとうございました~~!

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