<女体化>女にしか興味がないあの子と付き合うために②~再告白~(完)

好きな子に告白したものの、
その相手の子が”女にしか興味がない”という理由で
振られてしまった彼ー。

が、女体化薬と出会った彼は
自らそれを飲んで女体化ー。
彼女への”再告白”を実行に移してー…?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ー俺、女になったよ!」
女体化した典弘は、
隣のクラスの教室から出てきた入江 愛梨にそんな声をかけたー。

女体化したのも、全ては愛梨のためー。
”女にしか興味がないー”と、そんな理由で振られてしまった典弘は、
愛梨と恋人同士になるためだけに、
女体化薬を飲み、そして、女体化したのだー。

「ーーえ……?」
戸惑いの表情を浮かべる愛梨ー。
当然の反応と言えば、当然の反応かもしれないー。

「ほら、俺だよー本田 典弘ー」
女体化した典弘は、自分を指差しながら
嬉しそうに、自分が典弘だとそう言葉を口にするー

すると、愛梨はー
「えー……お、”女”になったって噂ー、本当だったのー?」
と、戸惑いの表情を浮かべながら言葉を口にするー。

愛梨は隣のクラスの女子生徒ー。
典弘が”しばらく休んでいる”という話や、
どうやら”事故で女になってしまったらしい”というところまでは
耳にしていたものの、まさか本当に”女”になっているとは
思わなかったようだー。

「ーーーこ、今度こそー、俺と付き合ってくださいー!」
女体化した典弘は、すぐに愛梨に対して”再告白”を行うー。

が、愛梨は周囲をキョロキョロしながら、露骨に困惑した様子で、
「ーちょ、ちょっと、ここじゃー」と、そう言葉を口にすると、
「ー昼休みー…この前の空き教室でー」と、それだけ続けるー。

「ーわ、わかったー」
”女になれば”すぐに返事を貰えると思っていた
女体化した典弘は、少し寂しそうな表情を浮かべたものの、
”本当に女体化して姿を現した”ことに戸惑うのも無理はないー、と
それには理解を示して、そう言葉を口にするー。

一旦、教室に戻った”女体化した典弘”はー
クラスの男子から質問攻めを受けるー。

それだけではなく、女子からも、だー。

「ーーなぁなぁ、ホントに女になってるのかよー?」
「ーちょっと揉ませてみー?」
「ーアソコに実はついてるんじゃねぇの?」
男子たちのそんな言葉を聞いて、女体化した典弘は
「ついてないし!」と、そう反論するー。

女子からは
「女子トイレ使う…ってことだよねー?」
「絶対見ないでよ!」
「ーどう扱っていいかわかんないー」
などと、困惑の声も聞かれたー。

けれどー、それでもー、
典弘はただ、愛梨に振り向いてもらえればいい、と、
そう思って女体化したー。

例え、他の場面でどんなに壁にぶち当たってしまうとしても、
どんなに困ることが起きるとしてもー、
それでも、愛梨に振り向いてもらうために女体化の道を選んだのだったー。

そして、昼休みー。

先日、”男だった頃”に告白した教室に愛梨がやって来るー。

「ーーあ、入江さんー。
 可愛くなれなかったらどうしようー、って思ってたけどー、
 これなら、気に入って貰えるかなー?」
女体化した典弘がそう言い放つとー、
愛梨は少し戸惑ったような表情を浮かべるー。

”恋愛対象は同性”だと、愛梨がそう言っていたから、女体化したー。

それに、愛梨は

”「ーーーまぁ……
 ーーー本田くんが、今と全く同じ性格でーーー
 ーー女子になったらーー……

 うーん……見た目のこともあるから、
 100%じゃないけどー…
 付き合ってたと思うかなぁー…」”

と、そう言っていたのだー。
きっと、今度こそ付き合ってもらえるー、そう思っていた
典弘は、愛梨が少し表情を曇らせたことに不安を感じたー。

もしも、愛梨にこれでも振られたら
女体化した意味が全くなくなってしまうー。

「ーーー…え…だ、ダメー?」
女体化した典弘は、心底不安そうにそんな声を振り絞るー。

すると、愛梨は首を振ってー、
「ーーそ、そういうことじゃなくてー。
 まさか本当に男子が女子になることがあるなんて
 思わなくてー」と、そう言葉を口にするー。

「ーあ、あぁ~…ま、まぁそうだよなー…
 俺も…まさかこんなことになるとは思わなかったしー」
女体化した典弘も、戸惑いながら言葉を口にするー。

「ーーホントにーー”女”になってるんだよねー?」
愛梨が確認するようにして言うー。

”見た目”だけで本当はついているのではないかと
思われているのだろうー。

「ー嘘じゃないよー。ーーー
 ーーー…い、入江さんにこんなこと言うのもあれだけどー…
 信じられないなら、触ってみれば分かるからー」
女体化した典弘が言うと、愛梨は少しだけ考えるような表情を
浮かべてから「ううんーそ、それはいいやー。見れば女装じゃないってこと
ぐらいは分かるしー」と、そう言葉を口にしたー。

そしてー、愛梨は静かに頷くと、
「いいよー。付き合お!」と、そう言葉を口にしたー。

「ーえ…本当に!?や、やっーー」
”やった”と叫ぼうとする典弘ー。

「ーーただしー」
愛梨はそれだけ言うと、
喜ぼうとしていた女体化した典弘は少しだけ不安そうな表情を浮かべるー。

すると、愛梨は笑いながら言ったー。

「ー”振る舞い”も含めて、”女”になってくれないと、お別れだからねー?」
とー。

「ーーーあ…あははー…わ、分かったー、が、が、頑張るよー」
女体化した典弘は、気まずそうに笑うー。

愛梨は”女”が好きな理由は見た目と中身の両方なのだと言うー。
だから、いつまでも”俺”とか、典弘の元々の振る舞いをされていては
”わたしが満足できない”と、そういう注文だったー。

「ーーじゃあ、そういうことで、今日からよろしくねー!」
愛梨はそう言葉を口にすると、女体化した典弘に対して
嬉しそうに微笑んだー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その日からー、愛梨と”恋人同士”の日々が始まったー。

家では”今まで通りの典弘”としてー…
身体は”女”にはなってしまったけれど、男として振る舞いながら
過ごしていたけれど、
学校では”女子”として、振る舞うように心がける典弘ー。

勿論、クラスの友達の前では
ずっと、女モードの振る舞いをしているわけにもいかず、
こっそりと”元の典弘”としての振る舞いをしたりも
していたけれど、”彼女”となった愛梨の前では
絶対に”元男”としての振る舞いをしないようにしていたー。

そんなある日ー

「ねぇねぇ、”典弘”じゃ、女子っぽくなくて、
 なんだか寂しいから、わたしが呼ぶための名前、
 考えてほしいな~!」

愛梨から、そんな”注文”が入ったー。

「ーーえ…それはどういうー?」
女体化した典弘が少し不思議そうに言うと、
「ーほらー、”典弘”って名前の女子はたぶん、ほとんどいないだろうしー、
 呼ぶとき、わたしが”彼女の名前を呼んでる”って気がしないからー
 だからー、わたしが呼ぶためのー…”女としての名前”を
 考えてほしいな~って」と、愛梨はそう言い放つー。

典弘は少し戸惑ってから、「の、典子(のりこ)とかー?」と、
自分の名前をそのまま使い回したかのような名前を口にするー。

すると、愛梨は少しだけ笑いながら
「え~せっかくなんだし、元の自分とは関係ない可愛い名前を
 考えたら~?」と、そう言葉を口にするー。

”典子は可愛くないのかー?”と、
そうツッコミを入れようとしながらも
「ま、まぁ…そ、それならーうんー。考えてみる」と
そう言葉を口にするー。

その日からー、真剣に名前を考えて、
やがて、好きな漫画のキャラクターと、好きな芸能人の名前を組み合わせた、
”凛音(りおん)”という名前を提案したー。

「ーうん!凛音ちゃんね!いいと思うよ!」
愛梨も、その名前を気に入ってくれた様子だー。

「ーーえへへー少し照れ臭いなぁ」
”凛音”という名前を自分で決めて嬉しそうな女体化した典弘ー。

典弘は、女体化したことで”愛梨と付き合う”という念願を達成しー、
色々苦労しながらも、幸せな日々を送っていたー。

がー、そんなある日ー。

「ーーやっぱり、違うー」
愛梨から呼び出された女体化した典弘は、
そんな言葉を告げられたー。

「ーーーえ……」
女体化した典弘が困惑の表情を浮かべるー。

愛梨から”別れ”を告げられたのだー。

「ーーーごめんねー。
 でも、最初に言ったよね?

 「ー”振る舞い”も含めて、”女”になってくれないと、お別れだからねー?」

 ってー」

愛梨が悲しそうな表情で言うー。

「ーー”凛音”ー、ううんー、本田くんが
 ”女”として振る舞ってるのは、わたしといる時だけってことー
 わたし、知ってるよー?

 クラスでは普通に男子みたいに振る舞ってるしー、
 ーークラス違うから、わたしが気付かないと思ったみたいだけどー」

とー。

「ーーい…いや、そ、それはねー…そのー
 お、俺ー、いや、わたし、頑張るから!」
典弘がそう叫ぶも、愛梨は首を横に振ったー

「ーわたしは、女と付き合いたいのー。
 ーーあなたはーー身体は女だけど、やっぱり中身は男の子だよー」

愛梨は、残念そうに言うと、
「ー最初に約束したよねー?わたし、話をコロコロ変えてるわけじゃないからー。
 だからー、これでお別れー。ごめんね」
と、そう言葉を付け加えたー。

愛梨の言葉に”確かに”約束もしたし、
愛梨の前以外では、普通に男として振る舞っていることも事実であったために
反論することが出来ずー、
そのまま”お別れ”を受け入れることしかできなかったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それからしばらくが経過したある日ーー

「ーーねぇ、愛梨ー”あの人”、どうなったのー?」

「ーーえ?あの人ってー?」

「ほら、あの女体化したとかなんとかー変な人ー」

そんな会話が聞こえたー。

女体化したまま、元に戻れなくなった典弘は、
思わず息を潜めてその会話を盗み聞きし始めるー。

愛梨と、その友達が話をしているようだー。

「あ~~、ちゃんと諦めて貰えたよー
 まさかホントに女になってくるなんて思わなくて、困っちゃったー」
愛梨が笑うー。

「ーー」
息を潜める典弘ー。

「ーーなんかー、あの人、わたしに妙に馴れ馴れしいしー
 一方的に友達だと思い込んでたみたいでー、
 普通に振ったら、恨まれる気がしちゃってー。
 
 だから、咄嗟に”恋愛対象が女”って嘘をつけば
 諦めると思ったのにー
 それなのに、ホントに女になってくるんだもんー

 びっくりしちゃったー

 ”事故”とか言ってるけど、絶対自分で何かしたんだと思うー」

愛梨が友達にそんなことを言うー。

”嘘ーー…?”
呆然とする女体化した典弘ー。

「ーーホントに女になってきちゃったから
 そこで断ったら、ホントに暴れ出しそうだし、
 だから1回付き合って、上手く理由をつけて別れたのー。

 ようやく諦めてくれたみたいだしー、
 ホントによかったー」

愛梨はーー
”女好き”などではなかったー。
典弘をかねてから”気味悪い”と思っていて、
そう言えば諦めると思って嘘をついたのだー。

が、典弘は女体化してきてしまったー。

やむを得ず、1回付き合って、
”上手く理由をつけて振って、諦めてもらう”作戦に移行したー。

愛梨は、最初から”中身は女じゃない”と、理由をつけて
振るつもりだったのだー。

「ーあはは!本田くん可哀想~!」
友達が笑うー。

「ーかわいそうじゃないしー。だってキモいんだもん」
愛梨が笑いながら言うー。

物陰から、それを聞いてしまった女体化した典弘は、
その場で叫び声を上げたー

「ーー!?」

「ーー!!」

愛梨とその友達が驚いた様子で振り返るー。

すると、女体化した典弘が怒りの形相でその場に立っていたー。

「ーーよくもーーよくもよくもよくもよくもー!
 よくも俺を騙したな!」

怒りの形相で叫ぶ女体化した典弘ー。

「ーーあ……」
愛梨が青ざめるー。

「ーーーー入江さんーいいや、お前のために女になったのにー
 俺をー、俺を騙してたのか!」
そう叫ぶ典弘ー。

「ーーーわ、わたしーーと、トイレー」
愛梨の友達は慌ててその場から退散するー。

残された愛梨は青ざめた表情のまま、
後ずさると、そのまま友達に続いて慌てて逃げていくー。

一人残された女体化した典弘は、
口を開くー。

「ー仲良しだと思ってたのはー俺だけだったのかー
 俺は何のために女体化したんだー ははっ…バカみたいだー」と、

そう言葉を口にしながら、その場で一人笑いだした典弘は
「俺はバカだ!!馬鹿だ!」
と、狂ったように笑い続けるのだったー

おわり

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コメント

”恋愛対象が女”は…嘘でした…★!

引っかかって女体化してしまった典弘くんは
この先、色々な意味で大変そうなのデス…!

お読み下さりありがとうございました~~!

コメント

  1. 匿名 より:

    この後、典弘が騙された復讐で愛梨を男体化薬でも飲ませて男にする展開にでもなったら凄く面白くなりそうな気がしません?

    そんな続編がいつかあったら嬉しいですね〜☆

    • 無名 より:

      ありがとうございます~~!★

      確かにそれは面白そうですネ~!!!
      メモしておきます~!!