魔王の討伐に成功し、レベル100に到達していた傭兵。
しかし、森の中で偶然出会った”レベル1”の女盗賊と
争っている最中に入れ替わってしまい、
彼はレベル100の身体からレベル1の身体になってしまうー。
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「ーあたしがあんたみたいなおっさんにー!?
最悪ー…」
ルーベンになったアマンダは、再び意識を取り戻して
状況をアマンダ(ルーベン)から聞かされると、
そんな言葉を口にしたー。
「ーーまだそんなに歳喰ってねぇんだけどな」
アマンダ(ルーベン)は男っぽさが溢れる座り方をしながら
そう言葉を口にすると、
ルーベン(アマンダ)は「でも最悪ー…」と、
がっくりと項垂れて見せたー。
しかし、そんな反応を見たアマンダ(ルーベン)は
大きくため息を吐き出すと、
「あのなー、”最悪”なのは俺の方なんだけどな」と、
そう言葉を口にするー。
「ーは?」
不満そうなルーベン(アマンダ)ー。
「ー可愛いあたしの身体を奪っておいて、何その言い草は?」
自分のことを可愛いと恥ずかしげもなく、
しかもルーベンの身体で言い放って見せる彼女を見て、
アマンダ(ルーベン)は今一度大きなため息を吐き出すと、
口を開いたー。
「ーレベル100の俺が、いきなりお前みたいなレベル1の女と
入れ替わったんだー
今までの俺の修行や経験が全部奪われた気分なんだよ」
とー。
「ーーれべ…レベル???
はぁ???あははは!あんた、何言ってんの?」
ルーベン(アマンダ)がゲラゲラと笑ってみせるー。
”レベル”は一般の人間には見えないー。
ルーベンの祖父が残した特殊なゴーグルによって、
相手のレベルが見えているだけで、
この世界の人間全員が自分や相手のレベルを
把握できるわけではないー。
「れ、れ、レベルーあはっ!あはははははっ!
じゃあさ、あんたは何レベルなの?」
ルーベン(アマンダ)が心底馬鹿にした様子でそう言葉を口にすると、
アマンダ(ルーベン)は心の中で
”さっき俺がレベル100で、お前がレベル1だと言ったはずなんだけどなー
話を聞かねぇ女だな”と、そう思いつつも、
「俺はレベル100だ」と、即答するー。
が、そんな返事にルーベン(アマンダ)は、
さらにルーベン本人が絶対にしないような
笑い方で「あははははーレベルとか妄想しちゃって、
で、あんたはレベルMAXって言いたいの?」と、
ゲラゲラと笑うー。
”ムカつくやつだなーさっき一撃で葬った方が良かったか?”
内心でアマンダ(ルーベン)はそんなことを考えつつ、
ルーベン(アマンダ)を見つめると、
続けてルーベン(アマンダ)は「で、あたしはレベルいくつなの?300?」と、
そう言葉を口にしたー。
”さっき、1だって言っただろうがー。
しかも今、自分でレベルMAXは100って言ってたのに”
アマンダ(ルーベン)は、アマンダ本人が浮かべないような
何とも言えない表情を浮かべつつ、ルーベン(アマンダ)を見つめると、
「お前はレベル1だ」と、そうハッキリと言い放ったー。
「い、い、い、い、いちぃ!?!?
あんた、ふざけんな!」
ルーベン(アマンダ)はそう言葉を口にすると、
「ーー事実だ」と、アマンダ(ルーベン)は淡々とそう言葉を返すー。
”ふざけんな”と騒がれても、事実である以上は
仕方がないー。
「ーーはぁ~~~~~~~?
おっさんお妄想に付き合ってるほど、
あたしはヒマじゃないんだけど?
な~にが自分がレベル100であたしはレベル1よ!
失礼にもほどがあるでしょ」
ルーベン(アマンダ)は怒り心頭という様子で
そう言葉を口にすると、
そのまま立ち去ろうとするー。
仕方がなく、アマンダ(ルーベン)は、
「俺のそのゴーグルを起動してみろ。レベルが見える」と、
転倒した際にオフになってしまったと思われるゴーグルを指差すー。
「妄想じゃない。俺は今までそれで的確に自分のレベルと
相手のレベルー
実力を判断して生き抜いてきたー。
お前も見てみろ」
アマンダ(ルーベン)はそう言葉を口にすると、
「へ?あ、この辺なやつ?」と目に装着している
ゴーグルのようなものを弄り始める。
そしてー、再起動に成功すると、
アマンダ(ルーベン)のほうを見て
「あたしの顔の横にレベル1って表示されてるー」と、
そう言葉を口にしたー。
「ーーそれが、お前のレベルだ」
淡々とそう答えるアマンダ(ルーベン)。
「はぁ~~~~~~~????
やっぱ嘘よ!あんたの妄想よ!!
盗賊のあたしが、レベル1なわけない!」
ルーベン(アマンダ)がそう騒ぐと、
アマンダ(ルーベン)は、
「ー俺の身体であんまり騒ぐなー。みっともない」と
呆れ顔でそう返すー。
が、「うっさいわね!」と、そう叫ぶと、
ゴーグルについている小さなボタンに触れながら
「こっちのボタンは何よ!」と、そう騒ぐー。
「それは、自分のレベルを確認するためのボタンだー。
俺のレベルは100だからそれで確認してみろ」
アマンダ(ルーベン)は、面倒臭そうにそう言葉を口にすると、
ルーベン(アマンダ)は、「へ~」と言いながらそのボタンを押す。
すると、ルーベンの言う通り、
自分のステータスが表示されて、
”レベル100”と、そこに表示されたー。
「ーあはは、レベル100ー
妄想ご苦労様!
だいたい、盗賊のあたしがレベル1とかないっしょ!」
ルーベン(アマンダ)は、なおも
”こんなレベル認めない”と言わんばかりの反応を示すと、
その言葉を聞いたアマンダ(ルーベン)は、
アマンダの手や、身体を服の上から見える範囲で確認し始めたー。
「ちょっと!!何じろじろ見てるのよ!変態!」
ルーベン(アマンダ)がそう叫ぶと、
「お前ー」と、アマンダ(ルーベン)が言ったー。
「盗賊と言うが、今までに何を盗んだ?」
とー。
「ーーえ…?あ、あ~~~~えへ…それは~~」
ルーベン(アマンダ)は急に気まずそうにしながら
へらへらと笑うと、
答えないルーベン(アマンダ)に代わって、
アマンダ(ルーベン)が言葉を続けたー。
「ーお前、盗みなんてロクにやったこともないし、
戦いもロクにしたことないだろう?」
とー。
「ひょえ…!?どうしてわかっー
じゃ、じゃない!あたしは凄腕の女盗賊アマンダ様よー」
ルーベン(アマンダ)が、激しく動揺しながらそう答えるー。
が、アマンダ(ルーベン)は、
「手や身体を見れば分かるー。
そいつがどのぐらい、戦いに身を置いて来たのかー、
ということがなー。
お前は手も、肌も綺麗すぎるー。
とても、戦いに身を置いている人間ではないし、
少し身体を動かした感じ、普段から盗みを働いているわけでもない。
そうだなー、強いていれば、盗賊を名乗っている小娘というところかー」
と、そう言い放ったー。
ルーベン(アマンダ)は悔しそうにしながらも
「どうせあたしは盗賊ごっこよ!」と、そう叫んだー。
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話を聞くと、アマンダは、王国の中心部から離れた
貧しい地方の出身で、その地方では盗賊稼業をする者が多いのだと言うー。
そして、数年前に兄が盗賊として、
出稼ぎに出たあと、消息不明になったのを受け、
アマンダも”盗賊”を名乗り、兄を探して旅に出たのだと言うー。
がー、結果は盗みを働く勇気もなく、
戦いを避けながら、生き抜いてきたー。
「ーーーなるほどなー」
アマンダ(ルーベン)はそう言葉を口にすると、
「ーでは、何で今日、俺を狙った?」と、そう確認するー。
すると、ルーベン(アマンダ)は
「お金も食料も尽きて、もう限界だったからに決まってるでしょ」と、
そう理由を説明したー。
「ーなるほど。自暴自棄になって
レベル1の癖にレベル100の俺を狙ったってわけか。
馬鹿なやつだ」
アマンダ(ルーベン)は淡々とそう言うと、
ルーベン(アマンダ)は
「バカで悪かったわね!」と、そう叫ぶと同時に
「大体、このレベルなんてあたしは信じないから!」と、
そう叫んだー。
そんな会話をしつつ、アマンダ(ルーベン)は
少しだけ溜息を吐き出すと、
「ーさて、どうやったら元に戻れるのかー。
色々確かめてみるか」と、そう言葉を口にするー。
が、そんな言葉を前に、
ルーベン(アマンダ)は何かを思いついたのような
表情を浮かべると、
「ーーねぇ、あたしとあんたの身体が入れ替わったってことはー
今はあたしがレベル100で、あんたがレベル1ってことよね?」と、
そんな言葉を口にし始めるー。
「ーー!」
アマンダ(ルーベン)は少しだけ表情を歪めるー。
そんな様子を見て、ルーベン(アマンダ)はニヤッと笑みを浮かべると
「と、いうことは…!!!!
このままあたしが逃げればー…あたしはレベル100になれちゃう!?
モンスター退治も余裕!?」と、
心底嬉しそうに騒ぎ始めるー。
「ーおい、ふざけるなよー」
アマンダ(ルーベン)はそう言葉を口にすると、
ルーベン(アマンダ)の腕を掴むー。
しかしー
バッ、とあっさり振り払われてしまうと、
アマンダ(ルーベン)は、
アマンダの身体の、想像以上の非力さに
少し驚いたような表情を浮かべるー。
そんな様子を見てルーベン(アマンダ)は
「あはは!あたしの身体は見た目より貧弱だからね!」と、
得意気な表情を浮かべながらそう言葉を口にするー。
「自分で貧弱とか言うなよ…」
アマンダ(ルーベン)は、そう言葉を口にするも、
ルーベン(アマンダ)は
「あんたのレベル100の身体、貰ったから!」と、
そう叫ぶと、そのまま逃げ出そうとするー。
「あ、おいっ!」
アマンダ(ルーベン)はそう叫ぶと、
「ーー俺の身体を持ち逃げしようって言うんなら
こっちにも考えがあるぞ!」と、そう言葉を口にしながら、
ルーベン(アマンダ)の動きを止めようと、
そのまま言葉を続けるー。
「ーーお前の身体で好き放題するぞ!
たとえばー、そうだなー…お前のコレを揉んだりとか」
アマンダ(ルーベン)は、今は自分の身体となった
アマンダの身体の胸を指差しながら
そう言葉を言い放つー。
その言葉に、ぴたっと動きを止めた
ルーベン(アマンダ)ー。
やはり、女である以上
そういうことをされるのはイヤだろう、と、
アマンダ(ルーベン)はそう思いつつ、
「あんなことや、こんなことをしてやるぞ!」と、
そう言葉を続けるー。
正直、アマンダ(ルーベン)は
アマンダの身体にそんなに興味がなかったし、
女遊びとかを積極的にするタイプではないー。
どちらかと言うと、
己の強さをひらすらストイックに磨き続けるような
そんなタイプで、
アマンダと入れ替わったあとも、別にドキドキはしていないし、
ルーベン(アマンダ)が逃亡しないように”胸を揉んでやるぞ!”と
そう叫んでいる今も、
正直、別に自分から喜んで胸をもみもみしようとは思っていない。
「ーーあ、あんたー…」
ルーベン(アマンダ)は悔しそうな表情を浮かべながら、
アマンダ(ルーベン)を見つめるー。
アマンダ(ルーベン)は胸を揉むようなジェスチャーをしてみせると、
「イヤだったら大人しく戻ってこい」と、
そう言葉を口にしながら、
ルーベン(アマンダ)に迫っていくー。
しかしーー
「ーーう~ん、別にいいよ」
ルーベン(アマンダ)は考え抜いた末にそう言葉を口にすると、
あっさりとした表情でそう答えたー。
「は?」
アマンダ(ルーベン)が思わずそう言うと、
「揉んでも、何しても別にいいよー。
だってあたし、もうその身体いらないしー!
だって、あんたの身体はレベル100で
あたしの身体はレベル1なんでしょ?
そんなクソ雑魚な身体に別に未練ないから」と、
そんな言葉を口にしたー
「ーーは…?いやいやいや」
アマンダ(ルーベン)は予想外の返事に戸惑うー。
ルーベンは、”女相手ならこれで嫌がるだろう”と
思っていたものの、男女それぞれ、全員が全員、
同じ考えを持つなんてことはあり得ないー。
アマンダのように、気にしない人間もいるのだー。
「ーじゃ!さよなら!レベル100さん!」
ルーベン(アマンダ)はそう言うと、
そのまま嬉しそうに走り去っていくー。
「お、おいっ!!くそっ!待て!」
アマンダ(ルーベン)は必死にそう叫ぶも、
ついに、そのまま”身体”を持ち逃げされてしまったー。
「ーー…チッ…マジかよ」
アマンダ(ルーベン)は、
せっかくレベル100になるまで鍛え上げた自分の身体を持ち逃げされたことに
困惑しながら大きくため息を吐き出すのだったー。
③へ続く
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コメント
レベル100からレベル1に…!
色々な意味で絶望ですネ~!!
次回が最終回デス~!
今日もありがとうございました~!★!

コメント
持ち逃げ展開ですネ!★
レベル1の人がレベル100の人のカラダになっても
カラダの感覚や慣れないとレベル100の力は直ぐに引き出せないですネ!!
自分も無名さんのカラダと入れ替わって無名さんのカラダに慣れながら経験値やレベルを上げて女の子マスターになりたいのデス\(^o^)/笑
定期的に無名さんのカラダを好き放題しちゃうのデス~~~(*´艸`)笑
無名さんは自分のカラダを好き放題しちゃってくださいネ(^_-)☆笑
エヘヘ笑
感想ありがとうございます~~!!!
感覚は慣れるまで時間がかかりそうですネ~!
でも、レベル100なら力押しもできちゃいそうデス~!!!
女子力レベル…!
これは力押しは難しいですよ~?笑
ふふふ…