※本作品は、Skebでご依頼を受けて執筆・納品済みの作品デス!
内容はSkebに納品したものと同じデス!
※SKebでリクエスト内容も含めて
誰でも見られるようになっているので
こちらでも、誰でも見れる部分は同じように掲載しています~!
(※リクエスト非表示希望でリクエストを頂いている場合を除きます~)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
★リクエスト内容★
※ご依頼者様から頂いた内容デス!
(非表示希望でリクエスト頂いている場合は表示しないので安心して下さい~!
※後から非表示にしてほしい場合は、ご連絡頂ければ対応します~!
※リクエスト本文内に「ネタバレ」がある場合もあるので
先に見たくない場合はそのまま少し↓に進んでください~!
★★★★
お疲れ様です
ご迷惑でなければ、8月23日に投稿された作品の「夏休みを終わらせたくない」の、
if展開であるハッピーエンドパターンな内容の作品をリクエスト希望したいです。
ご迷惑でなければ、リクエストよろしくお願い致します。失礼致します
★★★★
↓ここからスタートデス!
・・・
”夏休みを終わらせたくない~光の未来編~
★リクエストありがとうございます~!★
夏休みを終わらせたくないのifの物語…★!
続編の構想~!みたいなものは
全くありませんでしたが、
頭の中にぽわ~っと浮かべて、
”もしかしたらあったかもしれない”お話を
考えて見ました~!
ぜひ楽しんでくださいネ~!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あ~あ、夏休みももう終わりかぁ~…」
高校に通う、吉原 美桜(よしはら みお)は
そんな言葉を口にしたー。
あと数日の夏休み、
”思い出”は確かにあるけれど、
7月下旬から一気にワープしたような”速さ”を感じた美桜は
”休み足りない”と、不満を抱いていた。
そんな中、美桜は見つけてしまったー。
”憑依薬”を呼ばれる、現実ではあり得ないようなことを
”実現”するための力をー。
しかも、その憑依は霊体の状態であれば、時空を超えることができ、
”過去の人間”にも、憑依することができる、そんな力を以ていたー。
それを知った美桜は、”夏休み開始直後のわたし”に憑依することを
思いつくー。
憑依薬を使い、”8月下旬のわたし”が、
”夏休み開始直後”のタイミングまで時空を超えて、
”夏休み開始直後のわたし”に憑依するー。
そうすることで、美優は美優として、もう一度夏休みを
堪能することができるー。
これこそ、”無限夏休みコンボ”ーー!!!
けれどーーー
それから1ヵ月ー
”2度目の夏休み”を楽しんだ美桜はー
過去の自分に憑依した美桜は、
絶望していたー。
”お客様は憑依終了後、消滅いたします”
ホログラム映像が、無情にもそう告げるー。
憑依の最長期限は1ヵ月ー。
そしてー、それを過ぎると”憑依者”は消滅するー。
それが、運命ー。
「ーーーー」
美桜は慌てて、”自分”が憑依薬を使ってしまわないように
レビューサイトにメッセージを残そうとするー。
”絶対に使っちゃだめー。”
そう入力して、続けて
”もしも使ったら、わたし、消えちゃうー”
とー。
けれど、美桜はそれすらできずー、
”も”ーまで入力した時点で、身体に強い衝撃を感じて、
美桜は”もう、消えちゃうー”と、そう感じながら
途中でもやむなし、と、送信ボタンを押すー。
美桜の意識は、その時点で途切れたー。
”憑依していた側の美桜”は、消滅してしまったのだー。
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーーーぁ…」
美桜が目を覚ますー。
「ーーわ、わたし、い、いったい、どうなってー…?」
美桜がそう言葉を口にすると、
「ひぇっ!?」と、”下”を見て、思わずそう叫んだー。
何故なら、”下”には宇宙空間のような空間が広がっていて、
”足場”と呼べるような場所が存在しなかったからだー。
「ーお、お、お、落ちちゃうぅぅ~~~!?!?」
美桜はそう叫ぶも、すぐに自分が”落下”していないことに気付いて、
きょとんとした表情を浮かべながら、
周囲を見渡すー。
「あれ……落ちないー」
それと同時に、美桜は表情を曇らせるー。
「そういえばわたし、2回目の夏休みを楽しもうとしてー…
それでー…」
美桜はそう言葉を口にすると、
”自分の末路”を思い出して目に涙を浮かべたー。
”わたし”は消えたー。
では、ここは一体ー…
「ーーようこそー」
ふと、そんな声が聞こえたー。
「ーー!」
美桜が顔を上げると、
そこには美桜と同じぐらいの年齢の少女の姿があったー。
「ーーーあははー、そんなに驚いた顔をしないでー。
わたしは凛音(りおん)ー。」
凛音と名乗る少女の言葉に、美桜は少し驚きながらも、
「ーわたしはーー…吉原ー 吉原、美桜ですー」
と、そう答えるー。
「ーそ、美桜ちゃんー。よろしくねー」
凛音はそう言うと、「ここはねー、”楽園”なんだよー」と、
そう言葉を口にすると、指をぱちっと弾いてみせるー。
それと同時に、周囲の風景がガラリと変わっていきー、
周囲の風景が綺麗な浜辺へと変わりー、
そこに、豪華な食事の数々が並んでいるテーブルが出現したー。
「ーーこ、これはー…」
美桜がそう言葉を口にすると、
凛音は笑うー。
「ー美桜ちゃんはー、”ずっと夏休み”が良かったんだよねー?
ここはー、そんな美桜ちゃんの願いが叶う理想の世界ー」
そう言いながら、凛音は「さぁ、食べよー」と、笑いながら
座席に着席して、美桜にも座るように促すー。
美桜は、訳も分からないまま着席すると、
ふと、海の方に”ある映像”が流れ始めたー。
”ー「ーーえへへへーまぁ、でも、これでわたしはもう1回、
夏休みを楽しめるんだよねー?」”
その映像はー、
”美桜”が、夏休み開始直後の自分の憑依した時のシーンだったー。
「ーーーーこれってー…」
美桜はそう呟くと、凛音はチラッと海のほうを見つめながら笑ったー。
「ーこれは、美桜ちゃんであって、美桜ちゃんじゃないよー」
とー。
「ーーどういうことー?」
美桜が聞き返すと、凛音は言うー。
「今、ここにいる美桜ちゃんはもう”消えちゃった”からねー。
でも、美桜ちゃんが消えたあともー、
ず~っとこうして、次の美桜ちゃんが同じことを繰り返してるー」
凛音は笑いながらそう言うと、
美桜は表情を歪めるー。
美桜は、”夏休み開始直後の自分”に憑依して、
その結果、憑依薬の最長憑依期間が終わって、消滅したー。
けれども、そのあと、また”憑依されていた方の美桜”は、
今、ここにいる美桜と同じように
”夏休み、あっという間だったなぁ~”と、そう思い始めて
同じように憑依薬を買い、
また、”夏休み開始直後の美桜”に憑依するー。
その美桜もまた消滅ー、
その美桜に憑依されていたさらに次の美桜が、
また憑依薬を買うー。
そんな状況が繰り返されていて、
美桜の消滅が無限に繰り返されているー。
「ーーーーー」
美桜は悲しそうに”同じことを繰り返す”自分の
映像を見つめるー。
「ーーあははーそんな悲しい顔しなくていいよー。
美桜ちゃんはもう、消えちゃったんだからー。
ここはねー、”行き場を失った魂”が、たどり着く場所ー
”魂の天国”とでも言えばいいのかなー。
普通に死んだ人はたどり着かない特別な場所ー」
凛音にそう説明された美桜は、悲しそうな表情を浮かべるー。
「でもねー
見てごらんー」
凛音はそう言うと、微笑みながら
豪華なご馳走を見つめて、それを美味しそうに食べ始めるー。
ケーキ、フルーツ、チョコレート、ジュース、プリン、ヨーグルトー。
どんどん食べ漁っていく凛音ー。
「ーーちょ…ちょっとー…そんなに食べて、大丈夫ー?」
美桜がそう言うと、
凛音は「そう、思うじゃんー?」と、微笑むー。
「でもねー”ここ”なら大丈夫ー」
凛音は得意気な表情を浮かべると、
「ーいくら食べても、”食べたい”と思い続ける限り、ずっと空腹で
美味しく好きなものを食べることができるのー」と、凛音は
そう自慢すると、またケーキを美味しそうに食べ始めるー。
「ーーーーー」
美桜は、そんな光景を見つめるー。
凛音は「ーん~?もしかして、太っちゃうとか気にしてる?」と、
それだけ言うと、指を振りながら
「それが、太らないんだよね~お腹も壊さないー」と、自慢げに言うと、
指をぱちっと弾いて、食べた食べ物を”復活”させてみせたー。
「ー何でも好きなだけ食べ放題♡」
凛音の自慢気な表情に、美桜は驚くー。
そして、また”海”のほうを見つめると、
海に表示されている立体映像を見つめるー。
”憑依されていた美桜”が意識を取り戻して、
”夏休み短かったなぁ~”などと呟きながら、
憑依薬を見つけて、またそれを使おうとしているー。
「ーだ、ダメだってばー!」
美桜がそう言葉を口にするー。
そんな美桜を見つめながら、凛音は
「ーそれが、美桜ちゃんの選んだ道ー」と、そう微笑むー。
「”夏休みがずっと続けばいいのに”ー
そう、想ってたでしょ?
ーここなら、それが叶うー」
凛音はケーキを食べ終えると、指を弾いてみせるー。
周囲の光景がガラリと変わり、
そこは楽しそうな遊園地ー。
「ーほら!いっしょに楽しもっ!」
凛音はそう言葉を口にすると、美桜の手を引きー、
メリーゴーランドにー、コーヒーカップに、ジェットコースターに乗りー、
楽しそうに笑うー。
「ーね、ねぇー…人が誰もいない遊園地なんて不気味だよー」
美桜がそう突っ込むと、凛音は「あははーそれもそうだよね~」と、そう言いながら
指を弾いて、”遊園地の客”を、出現させるー。
「ま、俗に言うモブキャラー…背景みたいなものだけど、
これで大分雰囲気は出たでしょ?」
凛音のその言葉に、美桜は少しだけ嬉しそうにしながら
「う、うんー」と、笑うー。
憑依薬を使い、過去の自分に憑依して、
消えてしまった美桜ー。
それで”おわり”だと思っていた美桜ー。
でも、”その先”があったー。
しかも、ここは”永遠に夏休み”ー。
自分の好きなことができるし、自分の望みが何でも叶うー。
楽しそうに、遊園地で遊び続ける二人ー。
「ーーすっごいー…夢みたいー」
だんだんと楽しくなってきた美桜は、
嬉しそうにそう言葉を口にすると、
凛音は「ふふーそうだねー」と、笑顔を浮かべるー。
がーーー
その顔は、
なんだかーーー
とても、寂しそうにも見えたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
”遊園地”を終えて、
「ー次はどうする!?どこに行く?」と、
凛音は嬉しそうに笑うー。
美桜も、自分が憑依薬を使って
過去の自分に憑依してしまった結果、
”消えてしまった”ことを忘れてしまうぐらいに
楽しくなってきて、
「じゃあ、次は水族館行きたい!普段、行く機会なかなかなかったしー」と、
そう言葉を口にするー。
「オッケー」
凛音はそう言葉を口にすると、指を鳴らして、
遊園地を水族館の風景に変えていくー。
「ーーねぇねぇ、それ、どうやってやるのー?」
美桜が嬉しそうにそう言うと、
凛音は「”ここ”にずっといればできるようになるよー」と、
そう言葉を口にすると、
「ここは、行き場を失った魂の記憶を元に作られている空間だからー、
つまりー、今はわたしと美桜ちゃんの記憶をベースに
何でもできるってことねー」と、そう言葉を口にするー。
「ーここにいれば、夏休みどころか、
365日ずぅ~っと、休み放題、遊び放題ー。」
凛音は嬉しそうにそう語ると、
美桜も「すごいー夢みたいー!」と、そんな言葉を口にしたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーー美桜ー…」
”現実”世界ー。
夏休みの終盤ー、美桜は突然姿を消し、
ついに見つかることはなかったー。
両親は戸惑いの表情を浮かべながら、
美桜のいた部屋を見つめるー。
美桜のいた部屋はー
何事もなかったかのように、美桜がいた頃のままー。
「ーーーー」
美桜は、”夏休み終盤”以降の時間には存在しないー。
憑依薬を飲み、その身体は消滅ー、
霊体は時空を超えて夏休み開始直後の自分に憑依し、
そして、その1か月後ー…
夏休み終盤のタイミングで、消滅してしまったのだからー…。
「ーー美桜ー…帰って来てー」
母親がそう言葉を口にすると、
父親は悲しそうに、そんな妻を慰めるのだったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
水族館、映画館ー、イルミネーションーー
色々なものを堪能した美桜は
「すごいー…遊んでも遊んでもなんだか疲れないー」と、
嬉しそうに、凛音のほうを見つめながら言うー。
凛音は「ふふーすごいでしょ?」と、そう言葉を口にすると、
「あ!でもね!寝ることもできるの!」と、
”わざと”疲れた状態にして、ぐっすり眠ることもできる、と、
そう言葉を口にしたー。
「ーほら、学校の日の朝とかさ~、
”まだもうちょっと寝てたい~!”みたいのあるでしょ?
あの状況から、何時間寝ても、何年寝ても
誰にも怒られないし、もう最高ー」
凛音が笑いながら言うと、
楽しそうにしていた美桜は、少しだけ表情を歪めたー。
「ーー何年もー…?」
とー。
「ーあ、うんーふふーず~っと、寝てられるなんて
夢みたいでしょ?
どうしても学校の日は、眠くても起きなくちゃいけないし、
休みの日も、ず~っと寝てると、お母さんとかお父さんに
怒られちゃうもんね」
凛音はそう言うと、
美桜は少しだけ戸惑いながらも、
「うん、そうだねー」と、そう言葉を口にしたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
海辺のような場所で、綺麗な海を見ながら
豪華な食事を口に運んでいた美桜ー。
海の方角には”立体映像”が映し出されていてー、
今も”美桜”は、夏休みを終わらせたくないと、
過去の美桜に憑依して、最後には消滅するー、
ということを繰り返している様子が
映し出されていたー。
この連鎖が、無限に続いているー。
憑依された側の美桜が、憑依する側になり、そして、消えるー。
その連鎖がー。
けれどー、だんだんと
その映像が”薄く”なってきたー。
「ーー凛音ちゃんー。
あの映像ー、だんだん薄くなってきてるけどー」
海の方を指差しながら、美桜は不思議そうにそう呟くー。
「あ~~~あれはねー」
凛音は、ケーキを食べながら、
”美桜の映像”が映し出されている海の方を見つめると、
「ーーわたしもそうだったんだけど、
だんだん、見えなくなっていくのー。時間が経つにつれてー」
と、そう呟くー。
「ー…見えなくなるー?」
美桜は少しだけ不安そうに呟くー。
すると、凛音は笑いながら
「あははー大丈夫だよ。ほら、見てー」と、
そう言うと、自分の手を広げて、”わたしはちゃんとここにいるでしょ?”と、
そう言葉を口にするー。
「”元の世界での自分”が見えなくなっても大丈夫ー
こうして、ず~っと、ここにいることができるから、
何も心配はいらないよー。
美桜ちゃんが消えちゃうこともないしー。ね?」
凛音はそう言うと、
「ほら、何食べたい?」と、笑いながら言葉を口にするー。
けれど、なんだか食欲の沸かない美桜は
「今は…いいやー、ごめんねー」と、そう言葉を口にすると、
凛音も食べていたケーキを途中で放り出して、
そのまま指を弾いて、食べ物を消すと、
「ー不安なこととか、イヤなことは、遊んで忘れよ?」と、
そう言葉を口にしながら、美桜の手を優しく包み込んだー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
美桜は、凛音と、
”無限の夏休み”とも言える状態をひたすらに楽しんでいたー。
凛音と一緒に、無限にカラオケを楽しんだりー、
凛音と一緒に、無限におしゃれを楽しんだりー、
凛音と一緒に、ボウリングをしてみたりー、
何でもしたー。
「ー~~~♪~~」
もう何度目だろうかー
ジェットコースターに乗って楽しそうにする美桜ー。
がー、
ふと、凛音のほうを見ると、
凛音は、無表情だったー。
楽しいはずのジェットコースターに乗っているのにー、
凛音は、何の表情も浮かべていなかったー。
「ー凛音ちゃんー?」
美桜が不安そうに呟くと、
凛音はハッとした様子で
美桜のほうを見るー。
「ーーだいじょうぶ?」
不安そうに、美桜がそう確認すると、
凛音は「あ、うんー。大丈夫大丈夫ーごめんねー」と、
それだけ言葉を口にして、
後はいつものように笑い始めたー。
いつも、とても楽しそうにしている凛音ー。
でも、時々凛音は、何も感じていないかのように
表情を失って見えることがあるー。
まるでー、楽しいはずのことを楽しくないと感じるかのようにー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いつもの海辺で、豪華な食事を楽しむ二人ー。
”美桜”のここに来る前のー、
消える前の”映像”はもうほとんど見えなくなっているー。
凛音は、今日も、いつものようにご馳走を食べていたものの、
やがて、しばらくすると静かに口を開いたー。
「ーーーー今まで楽しかったー。本当にありがとうー」
とー。
「ーーーえ?」
美桜が表情を歪めるー。
「まだ、時間はいくらでもあるんでしょー?
だったらー、これからもずっとずっとずっとー」
美桜がそう言うと、
凛音は首を横に振ったー。
「ーーわたしも、そうしたかったー。
ずっと、迷ってたー
でもーー…やっぱり、わたしにはできないー」
凛音は目に涙を浮かべると、
”美桜”が消える前の映像が写っている海のほうを指さすー。
「元の世界に帰ってー」
とー。
「ーーー……え、ど、どうしてー…?どうして、そんなこと言うのー?」
美桜が心底戸惑いながら、凛音を見つめるー。
すると、凛音は言ったー。
「ここは、楽しい?」
とー。
「ーうんーすっごく楽しいー」
美桜がそう言うと、凛音はにっこりと笑って「そうだねー」と、呟くー。
でもーー
凛音は、美桜の方に近付いてくると、
美桜を真っすぐ見つめながら言ったー。
「楽しい時間は、限りがあるから楽しい時間なんだよー
ずっと続けば楽しい時間は、地獄になるーーー」
とー。
「ーここはー元いた世界とは時間の流れが違うからー
わたしはもう、何百年分も、ここにいるのー
最初はホントに楽しかったー
でもねー…
ーーー何をしても、もう楽しくないしー
何をしても、もう美味しくないー。
だってー…ずっと同じことしかできないんだもんー
何の変化も、ないんだもんーーー」
凛音は”永遠の楽しみ”は、地獄だと、そう語るー。
凛音が時々、急に無表情になっていたのはそのせいだったー。
”美桜と一緒にいること”は楽しくても、
もう、遊園地にも、ご馳走にもー、飽きてしまっていたー。
「ーー美桜ちゃんが、偶然ここに来てー、
本当に楽しかったー。
本当にーーー
でもーーー…美桜ちゃんにも同じ思いをさせるわけにはいかないー」
凛音はそう言うと、目に涙を浮かべながら美桜を見たー。
凛音はかつて、美桜と同じように”夏休みを繰り返そうと”
憑依薬を使った少女ー。
美桜がここに来たのは、きっと”同じ使い方をして、消えたから”なのだと思うー。
最初は、迷ったー。
”美桜”がずっと一緒にいてくれれば、凛音は、
地獄のような”永遠の苦しみ”をしばらくの間忘れることができるー。
だから、美桜とずっとにいようと、そう思ったー
でも、”現世での映像”が見えなくなったら、美桜はもう帰れないー。
そんなことー、させるわけにはいかなかった。
「ーーー凛音ちゃんー」
美桜は悲しそうにそう言うと、
「わたし、戻れるのー?」と、そう呟くー。
「ーーうんー」
凛音は頷くー。
美桜は、”消える前の自分”の映像が映し出されている方向を見つめると、
寂しそうに笑うー。
「ーーーーー…」
ここは、楽しいー。
でもーーー
「ーーーー」
美桜は、迷った末に頷くと、
「そうだねー…辛いことあるからー、楽しい時間に限りがあるからー
楽しいのかもねー」と、そう呟くと、
凛音に手を差し出したー。
凛音は悲しそうに笑うー。
「ーーごめんねー。
わたしは”もう”帰れないのー
ここで、楽しく過ごし過ぎて、”つながり”が消えちゃったからー
この先も、ずっとー…」
凛音はそう言葉を口にすると、美桜は「そんなー」と、
「じゃあ、わたしもずっとここにー」と、そう言葉を口にするー。
そんな言葉を聞いた凛音は、美桜を抱きしめてから、
「ありがとうー」と、小さく囁くとーー
美桜を突き飛ばしたー。
”出口”に向かってー。
「ーーり、凛音ちゃんー!?」
海に流されー、”美桜の映像”が映し出されている場所に美桜が流れていくー。
「ーー楽しかったよー美桜ちゃんー
ありがとうー。
ーーあなたのことはずっと忘れないー」
凛音がそう言うと、美桜は目に涙を浮かべながら
少し間を置くと叫んだー
「ーねぇ、名前!!名前、教えてー!」
とー。
「ーー? 凛音だよ?最初からずっとー」
凛音が言うと、
美桜は「違うよ!フルネーム!」と叫んだー。
凛音は、そういえば名乗ってなかったなぁー、と思いながら
「ーわたしはー、沖村(おきむら)ー沖村 凛音ー」と、
そう答えると、美桜は海に流れながら少しだけ微笑んでからー、
「ーずっとー、ずっと友達だよ!」と、そう叫ぶと、
身体中を見回してから、自分の髪についていた髪飾りー、
”憑依薬”によって消えた時に自分が身に着けていたそれをー、
凛音がいる浜辺に向かって投げつけたー。
「ーー友達の証ー…!大切にしてねー!」
美桜がそう叫ぶと、凛音は嬉しそうに微笑んでから
「ありがとうー。」と、そう言葉を口にしたー。
そしてー、美桜は光に包まれたー。
気付いた時にはーー
”憑依薬を飲んだ”あの日にいたー。
凛音と、不思議な世界で半年分ぐらい一緒に過ごした気がするー。
けど、凛音の言う通り、時の流れが違ったのか、
元の世界、元の時間へと戻ったー。
「ーーーーーー」
カレンダーを見つめる美桜ー。
美桜の手には”憑依薬”ー。
美桜はそれを飲まずに、処分すると、
「ー楽しい時間は1回だからこそ、いいんだよねー」と、
夏休みの”先”に進む決意をして、静かに微笑んだー。
そして、後日ー
”沖村 凛音”という名前を調べると、
10年前に消息を絶っている同じ名前の子がいることが分かったー。
「ーーーーーー」
美桜は悲しそうに凛音が消息を絶ったというニュースの記事を
見つめながら「ーーありがとうー…凛音ちゃんはわたしの親友だよー」と、
そう言葉を口にしたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーーー」
海辺で、海のほうを見つめる凛音ー。
また、永遠の時間が始まるー。
けどーー
「ーーーーー」
美桜がくれた髪飾りをぎゅっと握りしめると、
凛音は穏やかに微笑みながら、
言葉を口にしたー。
「ーーもう、ここに来ちゃ、だめだからねー」
とー。
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
逆転ハッピーエンド!★の、結末でした~!!
もしかしたらあったかもしれない未来…★
本当はそのまま消えてしまったのか、
それともこれが現実なのかは、
読んだ皆様次第デス~!!★
(書いていて、ifじゃなくて、続編扱いでもいい気がしました~笑)
リクエスト&お読み下さりありがとうございました~~!!

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