<憑依>お兄ちゃんが憑依で好き放題しているのを知ってしまった①~発覚~

お兄ちゃんのことが大好きな妹ー。

しかし、彼女はある日
その”お兄ちゃん”が憑依薬と呼ばれるものを使って、
好き放題していることを知ってしまいー…?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ただいま~…」
通っている高校から帰宅した
宮内 麻里奈(みやうち まりな)は、
少し疲れた表情を浮かべながら、
家の中へと入って来たー。

「ーーお!おかえり麻里奈ー」
そんな麻里奈に気付いて、
笑みを浮かべたのは、
2歳年上の兄ー
現在は高校3年生の
宮内 竜聖(みやうち りゅうせい)ー。

竜聖は麻里奈のことをとても可愛がって、
大事にしていて、
そんな兄のことを麻里奈も小さい頃から大好きだったー。

「ーー何かあったのかー?
 元気ない気がするけどー?」
竜聖が、麻里奈が疲れた様子を見せているのを見て、
少しだけ心配そうにそんな言葉を口にするー。

すると、麻里奈は笑いながら、
「ーううんー…何かあったわけじゃなくてー
 今月、文化祭があるからその準備でー
 色々やることがあってー」と、そう言葉を口にするー。

「ーはは、そっかー
 高校の文化祭、初めてだもんなー」
竜聖が冷蔵庫から飲み物を取り出して、
それを口にしながら笑うー。

「そうそうー、しかもわたし、文化祭実行委員になっちゃったから
 思ったよりもやることがあってー」
麻里奈はそこまで口にすると「つかれた~」と、
リビングのソファーに座り込むー。

「ーははは、確かに大変だもんなー。
 あまり、無理はするなよー?」
竜聖はそう言いながら、自分の部屋に戻って行こうとするー。

「ーーお兄ちゃん、手伝ってよ~」
冗談めいた口調で言う麻里奈ー。

「ーははは…同じ高校だったら手伝ってあげられたけどなぁ~
 流石に違う高校に兄が乗り込んでいくのはまずいだろ?」
竜聖が足を止めて笑いながら言うと、
麻里奈は「わたしは全然構わないケドー」と、
笑いながら、さらに冗談を続けるー。

「ーははー
 本気にして俺が急に姿を現したらどうするんだ~?」

竜聖はそこまで言うと、
自分の部屋がある2階へと階段を上り始めるー。

そして、思い出したかのように顔を出すと
「ーあ、でもまぁ、家でアドバイスするぐらいはできるから
 何かあったらいつでもー」と、真面目にそう答えると、
麻里奈も「うん。ありがとー」と、嬉しそうにそう言葉を口にしたー。

今も、昔も、仲良しな兄と妹ー。
その絆はこれからも続いていくー

…はずだったー。

しかしー…

「ーーーーーーーー」
部屋に戻った兄・竜聖は少しだけ表情を曇らせると、
机の引き出しの中に厳重に隠してある
”あるもの”を取り出したー。

それはー…
”憑依薬”だったー。

ニヤッと笑みを浮かべる竜聖ー。

竜聖は、元々優しい性格だったし、
人を傷つけるようなことはしないー、
そんな人間だったー

妹思いの優しい高校生ー。

ーーけれどー、
彼は”手に入れて”しまったー

憑依薬をー。

”力”は人を狂わせるー。
憑依薬を手に入れた竜聖は、最初でこそ
憑依薬を使うことを躊躇したり、
罪悪感を感じたりしていたものの、
憑依薬を入手して既に数か月ー。

竜聖は、憑依薬を使って欲望の限りを尽くすことに
何の罪悪感も感じなくなり、
憑依を繰り返していたー。

「ーーへへ…今夜も楽しむとするかー」
竜聖はそれだけ言葉を口にすると、
その日の夜も、晩御飯を終えてから
自分の部屋でベッドに潜り込み
”憑依薬”を口にしたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーはぁ……♡たまらないー…」

クラスメイトの天坂 麗香(あまさか れいか)に
憑依した竜聖は、麗香の胸を触りながら、
嬉しそうに顔を赤らめていたー。

「ーーんふっ…すげぇよな…ホントー……
 あぁぁ…柔らかくて…ぐへへー」
大人しくて真面目な優等生の麗香が
顔を赤らめながら、自分の胸を揉み、
下品な笑みを浮かべているー。

麗香の両親も、麗香の友達も、
こんな麗香の姿を見たら驚いてしまうだろうー。

「ーーへへ…このー…へへへー
 何とも言えない揉み心地ー…

 あぁ…病みつきになるぅ…」

部屋のベッドの上に座りながら、
何度も何度も胸を揉む麗香ー。

麗香に憑依するのは、既にこれで5回目ぐらいだっただろうかー。

学校で、麗香が
”最近、よく寝落ちしちゃうことがあってー”と、
友達に相談しているのを聞いた時には、
笑いが込み上げて来そうになったー。

実際には”憑依”されて、こんなことをさせられているのに、

こんな”表情”をさせられているのにー…

鏡を見つめながら麗香は
”欲情した自分の顔”を見て、下品な笑みを浮かべるー。

「ーへへ…そんな顔するなよー
 もっと、もっと、興奮しちゃうじゃないかー」
麗香はゾクゾクしながら、そんな言葉を口にすると、
ペロリと自分の唇を舐めながら、気持ちよさそうに微笑むー。

「ーーあぁ…やめられないー…
 憑依はー…最高だー」
麗香はうっとりとした表情でそんな言葉を口にすると、
自分の身体を支配している竜聖の意思に従って
興奮しながら、欲望の時間をさらに楽しむのだったー。

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「ーーあ、お兄ちゃん、おはよ~!」

朝ー
妹の麻里奈が、いつものように
兄・竜聖に気付いて笑顔を振りまくー。

「お、麻里奈ーおはようー
 疲れは取れたか~?」
竜聖が言うと、麻里奈は「うんー。まぁーそこそこ」と、笑うー。

「ーはは、無理はするなよ?」
竜聖は笑いながらそう言うと、学校に出かける準備を始めるー。

竜聖はーー
ほぼ毎日のように”憑依”を楽しむ日々を送っていたー。

しかし、竜聖は妹の麻里奈には1度も憑依したことがなくー、
この先もするつもりはなかったー。
どんなに力に魅入られても、
本当に大切なものを傷付けるつもりは竜聖にはなかったし、
妹の麻里奈に憑依して好き放題する、なんてことは
考えられなかったー。

麻里奈に憑依するなどという想像が竜聖にはできなかったのだー。

あまりにも近く、あまりにも大切な存在ー。

麻里奈以外にも、両親にも憑依したことはなく、
憑依の力はあくまでも”家族以外”に使うことしか考えていなかった。

「ーーー」
今日も、学校にやってきた竜聖ー。

麗香が眠そうにしているのを見て、
その友達が「麗香ー、大丈夫ー?今日、すごく眠そうだけどー?」と、
不安そうに呟くー。

「ーー」
そんな光景を見つめながら竜聖は心の中で思うー。

”まぁ、昨日、結構夜遅くまで遊んじゃったからなー…
 本人は寝てるつもりなんだろうけど、
 身体は起きてたわけだし、疲れも取れないよなー”

竜聖は心の中でそんなことを思いつつ、
”それにしても、昨日は最高だったなぁ”と、
麗香を見るだけで、”憑依されていた時の麗香”を思い出してしまい、
竜聖はゾクゾクとしてしまうのだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その日の夜ー。

竜聖は再び、晩御飯を終えて、お風呂も終えると、
部屋に入って、”憑依薬”を手にしたー。

ベッドに寝転び、ベッドの横に
憑依薬の容器を置くー。

”へへへー今日は先生に憑依しちゃおっかなぁ~”
竜聖は心の中でそう言葉を口にすると、
そのまま憑依薬の容器を見つめるー。

竜聖の家族は、普段、夜に親が部屋に来ることはないし、
妹の麻里奈も、部屋に勝手に入って来ることは基本的にはないー。

が、”万が一”の用心として
”寝ている”ようなポーズをとるため、
ベッドに寝転んでから憑依薬を飲むようにしているー。

「へへー今日はHな先生になるぞ~!」
竜聖は嬉しそうに小声で言葉を口にすると、
今日も欲望の世界に向かって旅立つー。

そしてー、
隣のクラスの担任の女性教師に憑依すると、
鏡の前で、色っぽいポーズを何度も何度も取りながら、
妖艶な笑みを浮かべつつ、服を脱ぎ始めるー。

「ーふふふー…先生の全部、見せてあげるー」
そんな言葉を、先生の身体で囁くようにして口にしながら、
ご機嫌そうに、服を脱ぎ始めるー。

がー
途中まで”大人の女性”みたいな色っぽい振る舞いを
続けていた先生に憑依した竜聖は
我慢しきれなくなって、
「すっげええええ!」と、先生の見た目に似合わぬ言葉を
口にしながら、嬉しそうにはしゃぎだしてしまったー。

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「ーーーえ…?何それー…?」

数日後ー
文化祭実行委員として、活動していた麻里奈の元に、
同じ実行委員の一人、太宰 佳代(だざい かよ)が、
ニヤニヤしながら、何かを見せて来たー。

佳代は、オカルト系の話や
ネット上の都市伝説のようなものが好きな子で、
面白いネタを見つけては、それを周囲に見せびらかしているような子だー。

”普通の人”が絶対に知らないような情報を見つけては、
それを周囲に楽しそうに話しているー。

麻里奈は別にこの佳代と仲良しなわけではなかったものの、
”誰にでも話しかける”性格の佳代は
文化祭実行委員で一緒になった麻里奈に対しても、
何一つ臆することなく、よく話をしていたー。

「ーーこれはね~
 ”他人に憑依することができる”薬だね~」
佳代がニヤニヤしながら言うー。

「ーそ、そんなものがあるのー?
 でもー…どうせ偽物でしょー?」
麻里奈が戸惑いながら言うと、
佳代も「まぁ、偽物だと思うけどね~」とクスクス笑うー。

「ーーまぁ憑依なんてできっこないから、そんなことはどうでもいいんだけどー」
佳代はそこまで言うと、
「このサイト、ちょっと”秘密の方法”で解析してみたら
 購入者名のファイルが保存されたままになってて~」と、
笑いながらスマホを操作するー。

「ほら!見て!
 どう考えても、詐欺とかイタズラに決まってるのに、
 ”憑依薬”とかいうものを注文した人がこんなにいるの!」

佳代は心底馬鹿にしたように笑いながら、
憑依薬販売サイトに、何らかの方法で不正なアクセスをして、
見ることができた”購入者の一覧”を表示させるー

「えぇ~…そんなの見ない方がいいよ~
 危ないと思うよー」
麻里奈は少し引き気味にそう言葉を口にすると、
佳代は「大丈夫大丈夫ー。っていうか、明らかに嘘なものを買う人が
こんなにいるとか、笑っちゃうよね」と、あざ笑うようにしながら
名前の一覧をスクロールし始めるー。

「ーーあはははー」
苦笑いしながら、麻里奈は
そのまま文化祭実行委員の仕事に戻ろうとするー。

がー、その時だったー。

”宮内 竜聖”ー

「ーー!?!?!?」
麻里奈は、一瞬、目に入ったその名前に表情を歪めたー

「ーーだ、だ、太宰さん!?ちょ、ちょっと、今のところ
 もう1回見せてー!?」

麻里奈は思わず慌てた様子で声を発すると
佳代は笑いながら「え~?なに~?知り合いでもいた~?」と、
クスクスと笑うー。

佳代が机の上に置いてくれたスマホを
スクロールさせて、もう一度、先ほど下にスクロールする最中に
チラッと見えた場所を確認するー。

そこにはー
麻里奈の兄の名前ー…
”宮内 竜聖”と、そう書かれていたー。

決して、”どこにでもいるようなありきたりの名前”ではないー。
偶然、同姓同名の可能性も確かにあるけれどー、
それにしてもー…

麻里奈が、その名前を見つめながら困惑していると
佳代は「どうしたの~?あ、宮内って、宮内さんと同じ苗字だね~」と、
クスクスと笑うー。

「ーーーー…」
麻里奈はその画面を見つめながら表情を曇らせるー

”お兄ちゃんが、こんな訳の分からない薬をー?”

そんな風に思っていると、佳代は「あ、そろそろ文化祭実行委員の
お仕事もちゃんとしないとね」と、スマホを回収して、
そのまま文化祭の話し合いに使っているプリントを見つめ始めるー。

がー、麻里奈の頭からは、
憑依薬購入者のリストとして表示されていた名前の中に
”お兄ちゃん”の名前があったことが、
いつまでも離れなかったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーどうしたー?今日はなんか、顔色、悪いけどー…」

帰宅すると、兄・竜聖が心配そうにそんな言葉を
投げかけて来たー。

「あ、ううんー…べ、別にー」
麻里奈がそう言うと、いつものように心配しながらも
竜聖は「悩み事があったら、いつでも言ってくれれば、
相談に乗るからなー」と、笑うー。

「うん。ありがとうー」
麻里奈は微笑みながらそう返すと、
”お兄ちゃんが、憑依薬なんて訳の分からないもの、
 買うわけないよねー”と、そう言葉を口にするー。

それに、”実際に憑依”なんてできるはずがないー。
そんなことする人間だとは思えないし、
もし、憑依する目的で、憑依薬を買ったのだとしても
恐らくは”本当にそんなことができるもの”じゃなくて
お金をだまし取るためのモノだと思うー。

”お兄ちゃんがそんなものに引っかかったのだとしたらー”
それはそれで悲しいけれど、と、思いつつも
麻里奈は”お兄ちゃんがそんなことするはずないもん”と、
自分の中で必死に”兄は無実”だと思い込もうとしたー。

がーー
どうしても気になってしまった麻里奈はー、
その翌日ーー

兄が先に家を出たタイミングを見計らってー、
”兄の部屋”に侵入ー
”憑依薬”と書かれた箱と容器ー、それと説明書のようなものを
見つけてしまったのだったー…

②へ続く

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”お兄ちゃんが憑依で好き放題をしていることに気付いてしまった妹”
と、いうところから考えたお話デス~!☆

気付いてしまった妹と、
気付かれてしまったお兄ちゃんの運命は…
また明日のお楽しみデス~!

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