<女体化>ニートな兄貴が女になった①~戸惑い~

大学卒業、就職することもなく
部屋に引きこもり、堕落した生活を送る兄ー。

しかし、そんなある日、その兄が突然女体化してしまいー?

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松宮 俊介(まつみや しゅんすけ)は、
大きくため息をついていたー。

現在、大学生の俊介には、
兄がいるー。

しかし、その兄・
松宮 海斗(まつみや かいと)は
大学卒業後にも就職することなく、
部屋に引き籠っている状態が続いているー。

つまり、”ニート”だー。

そんなニートな兄の部屋から聞える”騒音”に、
俊介は苛立っていたー。

「は~~…兄貴、マジでうるせぇなー」
俊介は不満そうにそう呟くー。

今日も海斗は、部屋でオンラインゲームでも遊んでいるのかだろうかー。
時折笑い声が聞こえて来るし、
急に”よっしゃ!”とか叫んだり、
”うあああああ~~~!くっそぉ~~~!”とか、叫んだり、
とにかく、ひたすらうるさいー。

しかも、急に叫ぶためにその都度、ビクッとさせられるー。

ついでに、キーボードのタイピング音もうるさいし、
弟の俊介からすれば、不満しかなかったー。

「ーーーーだから静穏キーボード買えってんだよ」
不満そうに部屋の中でボソッと呟く俊介ー。

今日も、キーボードの音がうるさい。
しかも、兄の海斗はキーボードを叩くようにして入力するため、
より、うるさいー。

その上、”金ねぇんだから仕方ねぇだろ”の一点張りで、
音が静かなキーボードを買おうともしないー。

「ーーー…」
俊介は、今日もため息をつきながら、
今度提出する予定のレポートを書き始めるー

”俺は、兄貴のようにはならない”
それが、俊介の原動力だー。

大学に進学したにも関わらず、
就職活動をほとんどまともにせずに、
どこからも内定を貰うことが出来ずに、
現在に至る兄・海斗ー。
しかも、今は何も仕事を探す素振りも見せないまま、
”俺はプロゲーマーになるんだ”と、連日部屋に引き籠って
オンラインゲームに興じているー。

”そんな簡単にプロゲーマーになれるわけねぇだろー
 しかも、兄貴、俺より弱い癖にー”

俊介は、心の中でそんなツッコミを入れながら、
兄・海斗の部屋から聞える
キーボードの音を、バックミュージックに、
レポートを必死に進めていく俊介ー。

”音がしにくい静かなキーボード”を兄の海斗が
自分で買うつもりがないのであれば、
弟の俊介が買ってあげればいいーー…
と、周囲の人は思うかもしれないー。

が、それは”もう”したのだー。

しかし、兄の海斗は
無駄にプライドが高いー。

弟の俊介がバイトの給料で、タイピング音のしにくい
キーボードを購入ー、
兄の海斗に渡そうとしたところ、
”いやいや、キーボードぐらい自分で買えるし”などと
一蹴されてしまったー。

それでも、俊介は
”兄貴のためじゃなくて、自分のためだから”と、
キーボードの音がうるさくて気になってるから
これを使ってくれ!と、そう言い放ったー。

けれど、それでも”そうかそうか。ニートの俺を馬鹿にしてるのか”と、
兄の海斗は不貞腐れてしまい、
結局キーボードを使ってもらうことはできなかったのだー。

自分勝手で、無駄にプライドが高くー、
しかもその上、すぐに拗ねてしまうー。
とにかく、兄の海斗は面倒臭い男だったー。

”正直、兄弟じゃなきゃ、絶対関わりたくねぇよなー”
俊介は、そう思いつつ、
今日もレポートを進るー。

もちろん、一人暮らしの選択肢も考えたものの、
母が何かと体調を崩しがちで、父は仕事で多忙であり、
サポートするにも限界があり、
その上、兄の海斗は仕事もしていないのにも関わらず
家のことも何もしないと来ていて、
なかなか”外で一人暮らしをする”という選択肢を
取ることも難しい状態だったー。

”おっしゃああああああ!!!!
 ナイスアシスト俺!!!!”

隣の部屋から、急に大声で叫ぶ兄・海斗の声が聞こえて、
俊介は舌打ちをするー。

「あ~…うるせぇ」
仕方がなく、イヤホンをつけて音楽を聴きながら
大学のレポート作成に没頭する俊介はー、
今日も”ニートな兄貴”にうんざりする日々を送るのだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

がーーー
その翌日ーーー

ドン!
ドン!ドン!ドン!

「ーーーあ????」

今日は土曜日ー。
大学も休みで、朝はのんびり寝ていようと思っていた俊介は
隣の部屋からの”騒音”で、たたき起こされたー。

ドン!!!
ドンドンドン!!!

「ーーーーーーー」
俊介は、しばらく呆然としながらも、
兄・海斗のいる隣の部屋からの音であることに気付き、
「また兄貴かよ」と、うんざりした様子で言葉を吐き出すー。

「ーーー…朝から何暴れてんだよーー」
せっかく今日はゆっくり寝ていようと思ったのに、と、
俊介はうんざりした様子で言葉を吐き出すと、
その直後ーーー

”すっげぇ~~~!ふふ…ははっ!はははははははっ!

という声が聞こえたー。

「ーーーーは…?」
その声を聞いて、思わず首を傾げる俊介ー。

「ーーーー…マジかー」
俊介は呆然とするー

それもそのはずー。
兄・海斗の部屋から”女の笑い声”が聞こえて来たからだー。

「いやいや、待て待てー
 兄貴に彼女なんているわけねぇしー」

俊介はすぐに、我に返るとそんな言葉を口にするー。

堕落した生活で太った身体ー
清潔感のない見た目ー、
ニートかつ、自分勝手で面倒臭い性格で、
無駄にプライドも高い兄ー。
当然、イケメンでもないー。

そんな兄に彼女ができるはずがーー…。

俊介はそう思いつつ、
”真面目にやってる俺でさえ、彼女なんていないんだぞ”
と、内心で毒を吐き出すー。

”すげぇ…!やべぇ…えへへへへへ!”
隣の部屋で大声で笑う女ー。

さらには、そのまま喘ぐような声を響かせ始めるー

「っーー…朝から何やってんだよークソがー」
俊介は不満そうに呟くー。

兄貴が兄貴なら、
兄貴の彼女もおかしいやつってことかー、と
そう思いながら、うんざりとした表情を浮かべるー。

”騒音”は止むことなく、うんざりした俊介は
”一言文句を言ってやろう”と、そう思って、
兄・海斗の部屋の前まで行くと、
その部屋をノックし始めたー。

「おいっ!!兄貴!朝から何してんだよ!
 少しは静かにしろ!」

そう言い放つ俊介ー。

するとー
中から兄・海斗の声ーー
ではなく、女の声が聞こえて来たー

”へへへ~マジでやべぇーー
 俊介、お前も入って来いよ”
とー。

「ーーーはぁ?」
俊介は、見知らぬ女の声に、不快そうな表情を浮かべるー。

”いきなり、見ず知らずの女から馴れ馴れしく呼ばれた”ことから
さらに不快感を膨らませながら、俊介は
「いやー…誰だか知りませんけど、兄貴とのそういう時間を
 覗く趣味はないんで」と、不満そうに扉の外から言葉を口にする。

その上で、「兄貴ーいるんだろ?その人が誰だか知らないけど、
朝からうるさいんだよー。少しは静かにしてくれよー」と、
そう言葉を口にして、返事を待たずに部屋の側から
立ち去ろうとしたー。

がーーー
兄・海斗の部屋の扉が突然開くと、
そこには、”兄貴の彼女”とは思えないぐらいに美人の女が出てきたー

想像以上に可愛らしい雰囲気にドキッとしてしまう俊介ー。

しかし、その女は言ったー。

「ーーいいから入って来いよー。俊介ー」
とー。

「ーーー…ーーいや…は?
 兄貴と二人でイチャイチャしててくださいー。
 俺は、忙しいのでー」
俊介がそう言葉を口にして、立ち去ろうとすると、
その女が俊介の腕を掴んで来たー。

「ーーーいや、何勘違いしてんだお前ー。
 ”俺が兄貴”だよー」

見知らぬ女の言葉に、俊介は「はーー????」と、
さらに困惑するー。

「いや、何を言ってー…」
俊介はそう言いながら、女の背後にある
”兄貴の部屋”を除くー。

がー、そこにいるはずの”兄貴”の姿はなく、
部屋の中には、今、部屋から出てきた女以外、
誰もいなかったー。

「ーーーー…あ、兄貴はどこにー?」
俊介が困惑するー。

そんな俊介に対して、目の前にいる女は
笑いながら言ったー。

「だ~か~ら~、俺がお前の兄貴だよー。
 よく分かんねぇけど
 朝、起きたら”こう”なってたんだよ!」

とー

「ーーーえ…????え…?????」
俊介は戸惑いの表情を浮かべるー。

「ーーへへへへー
 やべぇだろ?
 うへへへへーー
 朝、起きたら俺、女になっててさ~~!
 へへへへっ」

下品な笑みを浮かべながら、突然胸を揉み始める
見知らぬ女ー。

「ーやべぇよな!へへへっ!あ~マジでやべぇ!
 えへっ!!えへへへへっ」

狂ったように胸を揉みながら
ゲラゲラと笑う女ー。

とても可愛らしい顔立ちに可愛らしい声ーーにも
関わらず、その言動には全く色気を感じないどころか、
下品にさえ感じるー。

そんな彼女を前に、戸惑いの表情を浮かべながら
俊介は「ーー…マ…マジでー…兄貴なのか?」と、
そう言葉を口にするー。

「ーーーんだよ?疑ってるのかー?」
楽しそうに胸を揉みまくっていた兄・海斗を名乗る女が
その手を止めると、
「ーーそ、そりゃそうだろ!男が急に女になるとか
 あり得ねぇし!」と、俊介はそう叫ぶー。

「ーーへへへへー
 こんな、ヤベェ女、いると思うか?」
再び胸を揉みながら笑う海斗を名乗る女ー。

がー、俊介は
「女にだって、ヤバいやつはいくらでもいるだろ!」と、
そう返すー。

確かに、それはその通りだー。
男女問わず、ヤバい奴はヤバいー。
それが、世の心理ー

急に人の家に入って来て、胸を揉みまくる女がいても
決して不思議ではないー。

世の中には、常識では理解できない
恐ろしい人間もたくさんいるのだからー。

「ーーーーーそう言われちまうとなぁ…」
海斗を名乗る女は、面倒臭そうな表情を浮かべながら
”俺がお前の兄貴だよ”と、信じてもらうために
何かいい手段はないのかどうか、周囲を見渡すー。

「ーーもし、何でもヤラせてやるって言ったらー
 俺が兄貴だって信じるか?」
海斗を名乗る女がニヤッとしながら言うー。

この下品で人を揶揄うような感じー、
確かに”兄貴”の振る舞いだとは俊介は思うー。

一方、それでも
”昨日まで男だった兄貴がこんな風になるわけがない”と、
俊介はそうも思う。

「ーーい、いやいやいやいやー…
 知らない人と急にそういうことしたくないしー、

 そ、それにもし兄貴なら尚更だ!
 どんな身体になっても兄貴となんか死んでもヤリたくないね!!」

俊介は不満そうにそう叫ぶー。

「ーーへへへーでも顔は赤いしー、
 それ、おっきくなってんじゃねぇかー

 俺のこの口で気持ちよくしてやろうか?」

ニヤニヤする海斗を名乗る女ー。

「ーふ、ふ、ふざけんな!」
俊介はそう叫ぶと、
「ー分かった!兄貴の友達か何かだろー!?
 兄貴と組んで、俺を揶揄ってやがるんだろ!?
 絶対、兄貴もどっかでこの様子を見てるに決まってる!」と、
言葉を付け加えたー。

そうに違いないー。
絶対にそうだー、と、そう思いながらー。

がー、
海斗を名乗る女は「だから~、俺なんだけどなぁ」と、
ため息をつくと、ふと、部屋の中を見つめてから笑みを浮かべたー。

「ーー…へへー
 証明するいい方法、思いついたぜー」

そう言葉を口にすると「?」と、首を傾げる俊介を無視して、
海斗を名乗る女は、部屋の中を指差したー。

「ー俺と、対戦しようぜー」

ゲームソフトを手に、笑みを浮かべる
海斗を名乗る女ー。

「ーー!」

そのゲームは、
小さい頃から散々、対戦したことのあるゲームだー。

兄である海斗は、ゲームだけはめっぽう強く、
よく俊介はボコボコにされていたー。

決して、俊介が弱いわけではなく、
兄の海斗が強すぎるのだー。

「ーー…くそっーな、ならやってやるよ!」
俊介はそう声を上げると、
兄・海斗を名乗る女の挑発に乗り、
そのゲームでの勝負を受けるー

がーーー

「~~~~~~~~」
結果は惨敗ー。

「ーよっしゃああ!俺の勝ち!」
海斗を名乗る女が、嬉しそうに叫ぶー

この強さー
この戦い方ー
この勝つためには手段を択ばぬ汚さー、
さらには勝った時の煽りプレイーーー

こ、これはーー…

俊介は戸惑いながら、海斗を名乗る女の方を見つめると
震えながら言葉を口にしたー

「ま…ま、まさかーホントに…兄貴ーー?」
俊介の言葉に、女体化した兄・海斗は
「だから言ってんだろ?」と、笑いながらそう言葉を口にしたー。

ある日、突然女体化してしまった
ニートの兄ー…

戸惑いの生活の本番は、ここからだったー…。

②へ続く

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コメント

家族の性別が急に変わっちゃったら
びっくりですネ~!★

女体化したニートのお兄ちゃんとの日々の本番は
明日からデス~!!

今日もありがとうございました~!

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