繰り返し痴漢被害を受けていた
女子大生は、
常習者であるおじさんと身体を入れ替えて、
ささやかな復讐を始めるー。
立場が逆転した二人の運命は…!
-------------------------—
「や…やめてくれ…許してくれ!」
裕美(おじさん)は嘆願するようにして叫んだ。
窓際に追いつめられた裕美(おじさん)は
逃げることができない。
いつも、そうだったー。
けれどー
今日は、逆の立場。
「--わたしがいつもそう言ったとき、
あんたは何て言ったか覚えてる?」
おじさんになった裕美が言う。
「--感じてるんだろ?
気持ちいいんだろ?」
おじさん(裕美)が
いつも自分が言われていた言葉を呟く。
「そ…それは…
お、、女の子は…そういうものかなって…」
裕美(おじさん)が涙を目に浮かべながら呟く。
電車はー
何事もないように走りつづけている。
周囲は、いつもと同じ光景ー
痴漢されている女子大生のことなど、
目にも留めず、
周囲は、いつも、無関心だー。
「--ごめんなさいでしょ?」
おじさん(裕美)は、裕美になったおじさんを
睨みつける。
いつものヘラヘラした表情ではなく、
おじさんの表情は、怒りに満ちていた。
「ひっ…!」
裕美(おじさん)は思わず声をあげる。
「---ごめんなさいは?」
おじさん(裕美)はなおも、今は自分の身体ではない
可愛らしい女子大生を睨みつける。
「--ご…ご…ごめん…なさい…」
裕美(おじさん)は苦しそうにそう呟いた。
「--謝って済むなら警察はいらない」
おじさん(裕美)は、
裕美(おじさん)の太ももを
なぞるようにして触りながら言った。
「--あ…あ……やめて…お願いだ…!」
裕美(おじさん)が、必死に頼み込む。
しかしー
おじさんになった裕美に、
おじさんを許すつもりはないー。
これまで、何日にもわたって
おじさんは痴漢行為を繰り返してきた。
どんなに嫌だと言っても
拒絶しても、おじさんは笑いながら
痴漢行為を繰り返した。
それなのにー
立場が逆転して、自分がされる側になった途端に、
この態度ー
”ふざけるんじゃないわよ”
裕美はそう思った。
おじさん(裕美)は自分のスカートの中に手を突っ込み、
感じる部分を刺激した。
「んあぁ…♡」
裕美(おじさん)が変な声を出してしまうー。
電車が途中の駅に停車するー。
そんなことお構いなしにおじさん(裕美)は
裕美(おじさん)の身体を触りつづける。
「あん…♡」
裕美になったおじさんは
身体に伝わってくるゾクゾクを押さえることができずに、
顔を真っ赤にして、声を出していたー
「--ねぇ、おじさん?」
おじさん(裕美)が
裕美(おじさん)の耳元でささやく。
「--声出しちゃうと、周囲にばれちゃうよ?
周囲にばれたら逮捕されるのは、おじさんの身体だよ?」
わざと挑発的な口調で言う。
「う…う…う」
裕美(おじさん)は身体を震わせながら
声を出さないように我慢していた。
「---(ふふふ…いい気味)」
おじさんの中に居る裕美は
今までの分の怒りを発散しつつ、
困惑しているおじさんを見つめて
スカッとした気分になっていた。
「--や、、やめ…て…」
裕美(おじさん)が呟く。
「---どうして?
そんなに捕まるのが怖いの?」
おじさん(裕美)が小声でつぶやく。
裕美の身体になってしまったおじさんが
電車内で声を出してしまえば、
さすがに周囲の乗客も気づくだろうし、
見てみぬふりをしている人たちも
騒ぎが大きくなれば、動き出すはず。
そうなれば、もうおじさんは終わりだ。
今、中身は裕美だけれど、
裕美が念じれば、いつでも元通りになることができる。
そうなれば、おじさんは、
終わりだー
「お、、俺には妻と、高校生の娘がいるんだー」
裕美(おじさん)が、甘い声が出そうになるのを
我慢しながら呟く。
「---」
おじさん(裕美)はその言葉を無視して
スカートの中をいじくったり、
裕美(おじさん)の耳を舐めたりしたー。
「うぅぅ…」
裕美(おじさん)が、心底気持ち悪い、という表情を
浮かべて震えている。
「--だから?」
おじさん(裕美)が先を促す。
「--お、、俺が痴漢で捕まったら妻と娘に
迷惑がかかってしまう…
父親が電車で痴漢なんてことになったら
娘がいじめを受けるかもしれない…!」
泣きそうになりながら裕美(おじさん)は言った。
「---その原因を作ったのは誰?」
おじさん(裕美)が怒りの口調で言う。
「---そ、、それは…」
裕美(おじさん)が目を泳がせる。
「--誰なの!?」
おじさん(裕美)が怒鳴り声をあげた。
周囲がビクッとする。
注目を集めそうになって
裕美(おじさん)は慌てて呟いた
「お、、、俺だ…!俺が君に痴漢なんて
しなければ…
ほ、本当に後悔している…!
す、、すまなか… あぁあ♡」
おじさんのセリフを途中で遮って
おじさん(裕美)は、気持ちイイ部分を
いじくってやった。
自分の身体の感じる部分は
分かっているー。
「---あんたのせいで、
家族まで傷つくのよ」
「--や…やめて…」
裕美(おじさん)は目から大粒の涙をこぼした。
「--うれし涙でしょ?」
おじさん(裕美)は笑みを浮かべたー
”うれし涙だろー?”
前に、触られて涙をこぼした裕美を見たおじさんは
そう言っていた。
その言葉を、そのまま返してやった。
「ち…違う…違う…!
ん、、、あぁああああっ♡」
声が次第に大きくなっていく。
裕美の中にいるおじさんは
”な、、なんで声が出ちゃうんだ・・・”と
不思議に思う。
男の自分にとって、こんな風に
声が出る経験なんてなかった。
でもー
女性の身体はー
声がー
抑えられないー
まるで、咳かのようにー
身体の奥底から、声が溢れだしてしまう。
「--んあ♡ あ♡ あっ♡
たのむ、、やめ…やめてぇ!」
裕美(おじさん)がはぁはぁ♡と声を出す。
さすがに周囲の人間も
何人か気付いているようだ。
「うへへへへへ!
女子大生のスカートの中、
きっもちいい~!」
おじさん(裕美)はわざと周囲に聞こえるように
そう叫んだ―。
おじさんが裕美に痴漢しているー
それを周囲に知らしめるためー。
周囲がざわつき始めた。
目的の駅まで、あと2駅。
裕美の大学の最寄駅についたらー
この入れ替わりは終えるつもりだ。
「ーーー頼む!頼む頼む頼む!」
はぁはぁ♡と甘い息をしながら
裕美(おじさん)がおじさん(裕美)にすがりつく。
「娘と妻がいるんだ…!頼む!
「---えへへへへ!
毎日の痴漢やめられなぁ~い!」
おじさん(裕美)は次第に大声で
叫びはじめた。
周囲の視線が集まる。
「やめてくれぇぇ…あぁぁん♡」
裕美(おじさん)は、
どうすることもできず、
その表情は焦りきっていたー
こんなに怖くて
悔しくて
不愉快な思いをすることになるなんてー
裕美の身体になったおじさんは、
痴漢被害を受けながら、
その恐怖や辛さを噛みしめていたー。
裕美の身体に入ったことで
そういう感情が流れ込んできたのかもしれないー
一方のおじさんになった裕美は、
ちょっとした快感を感じてきた。
それはー
今まで散々自分を苦しめてきたおじさんに対する
恨みを晴らしているからかー
それともー
おじさんの身体に影響されてしまっているのかー…。
「---こそこそ隠れてやるなんて
卑怯だと思わない?」
おじさん(裕美)は呟いた。
「す…すまなかった…!謝る…謝るから…!」
裕美(おじさん)は必死に叫ぶ。
おじさん(裕美)は自分の降りる駅が
次の停車駅になったことを確認すると、
そのまま裕美(おじさん)に抱き着いて
キスをしたー
騒然とする車内。
「---あああぁ…あああ…」
裕美(おじさん)は目から涙をこぼす。
このあと、自分に待ち受ける運命を悟ったのだろうー。
「--どう、される側になった気分は?」
おじさん(裕美)は裕美(おじさん)を抱きしめながら小声で呟いた。
「---ご…ごめん…なさい」
裕美(おじさん)は、心から、そう呟いた。
まさか身体を入れ替えられて
こんな目に遭うなんてーー
「---毎日毎日嫌がってたのに
わたしのことなんて聞いてもくれず
ずっとニヤニヤ笑ってたよね?」
おじさん(裕美)が言う。
「---そ、、、それは…」
裕美(おじさん)は
今まで調子に乗っていた自分を思い出して
言い訳することもできずに
言葉を詰まらせる。
その様子を見て
おじさん(裕美)は「あんた最低!」と呟いたー。
そしてー
「---あぁぁあああああ~!
おじさん、もう我慢できねぇ~!」
わざと大声でそう叫ぶと
おじさん(裕美)の身体のまま、
自分に激しいキスをし、
胸やスカートの中を触りまくったー
”入れ替わりたいー”
最後に、裕美がそう念じるとー
二人の身体は元通りになった。
駅に停車すると、
「--ア…」
おじさんは、満面の笑みから
突然怯えたような表情に変わった。
裕美はー
わざと泣いたー。
今日はとても愉快だー。
痴漢おじさんに、こうしてやり返すことができたー
それに…
駅のホームに降りた裕美は、
警察官と駅員に連行されていく痴漢おじさんを見つめる。
おじさんはそのまま茫然とした状態で、
連行されていった。
もはやー
彼には何の言い訳をする力も残されていなかったー
「はぁぁ…いい気味だった~…」
裕美は呟く。
深呼吸すると裕美は、
”入れ替わりってすごいなぁ”と呟いた。
本当に現実にこんなことができるとは思わなかった。
でも、そのおかげで裕美は
痴漢おじさんを懲らしめて、
何より、明日から痴漢おじさんに
痴漢されなくて済む。
また、穏やかな日常が戻ってきたのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日
電車に乗って大学に向かう裕美ー
例の痴漢おじさんはもういない。
安心だー。
「ふぅ…」
裕美は、穏やかな気持ちで電車に揺られながら
大学へと向かうー
いつもの満員電車ー
でも、あのおじさんはんもう、いない。
それだけでも、電車のスペースが2倍、3倍に
広くなったような気がしていたー。
電車がふいに揺れる。
「---!あ、ごめんなさい」
近くにいた女子高生に触れてしまい、
裕美はとっさに詫びの言葉を口にした。
相手も笑いながら会釈をしてくれたー。
「---」
裕美はその子を見て、
自分の中にある感情が湧きあがってきたのを感じるー
”あの子の、綺麗な脚を、触ってみたいー”
とー
「(え…)」
心の中で裕美は戸惑う。
今、自分は変なことを考えなかっただろうかー。
裕美は、その気持ちを押し殺して、
電車の外の景色を見つめるのだったー。
彼女はまだ、気づいていないー
入れ替わった際に、おじさんの身体に影響されてー
触る快感が自分の意識の中に流れ込んできてしまったことをー
そして、それが少しずつ自分を浸食し始めていることにー。
数日後―。
いつもの電車にはー
女子高生に妙に身体を密着させて笑みを浮かべる
裕美の姿があったー。
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
電車内を舞台にした入れ替わりモノでした!
いかがでしたか?
お読み下さりありがとうございました!!
ちなみに私は満員電車は苦手デスー汗
息苦しい感じがして…笑
コメント
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痴漢女が誕生してしまいましたね。
私は最後に 裕美が元に戻ろうするとこで、戻れなくなって、おじさんの体のまま逮捕される感じの、じゅんすいなこころに近いオチになるのを期待してたので、少々残念な結末でした。
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抵抗できないおじさんを嬲る描写がたまりませんねぇ……♪
戻って一件落着かと思いきや、裕美がおじさんの体に影響されて痴女になるのが面白かったですね。
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最近このブログのことを知ったのですが毎回違うネタやオチを考えていて凄いなぁって思い、今では毎日の楽しみになっています!
それでいくつかリクエスト作品があったので自分もリクエストしてみたいなって思ったのですが、どこに書けばいいかわからなかったのでここに書いてもよろしいでしょうか?
以下リクエストです!
水泳が大好きで性欲には無関心な女子中学生(又は女子高生)と水着のことを性欲を満たすための道具としか思ってない男が入れ替わって(又は憑依)、スク水や露出の多い水着を着て自慰を行ったり水泳部の友達に性的ないたずらをしたりして女の子の水泳への愛を踏みにじるお話
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> 痴漢女が誕生してしまいましたね。
> 私は最後に 裕美が元に戻ろうするとこで、戻れなくなって、おじさんの体のまま逮捕される感じの、じゅんすいなこころに近いオチになるのを期待してたので、少々残念な結末でした。
コメントありがとうございます~!
結末は毎回色々なので、好みもいろいろですネ~!
次にご期待下さい~!
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> 抵抗できないおじさんを嬲る描写がたまりませんねぇ……♪
> 戻って一件落着かと思いきや、裕美がおじさんの体に影響されて痴女になるのが面白かったですね。
コメントありがとうございます~!
危険な痴女が誕生しちゃいました!
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PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
> 最近このブログのことを知ったのですが毎回違うネタやオチを考えていて凄いなぁって思い、今では毎日の楽しみになっています!
ありがとうございます~!
リクエストはここでも大丈夫ですよ~☆
書くまでに時間がかかることが多いので
(リクエストは月2、3本程度のペースで書いてます)
気長にお待ちください~!