<MC>支配者のノート②~欲望~

人を洗脳できるノートの力がホンモノだと確信した伸二。

欲望のままに、そのノートを使い、
クラスメイトや周囲の人間を
意のままにしていく…

-----------------------------------

「---わたしを抱いて!抱いて!」

生徒指導室に連行された加奈恵は、
下着姿のまま、暴れていた。

先生たちがなんとか取り押さえようとする。

しかしー
加奈恵は収まらない。

近くに置かれていた太いマジックを手にすると
それをアソコに突っ込み始める加奈恵。

「んぁぁ♡」

嬉しそうに顔を赤らめている加奈恵を見て
先生たちは困惑している。

「と、、とにかく保護者に連絡を」
伸二のことを目の仇にしている
生活指導の女先生・尚子も言う。

尚子も困り果てた様子だ。

それでも、加奈恵は止まらない。

「わたし、痴女で~す!」
笑いながら叫ぶ加奈恵に、
もう、元の加奈恵の面影など、
どこにも残されていなかったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

夜ー

廃工場で、不良仲間といつものように
騒いでいた伸二は、
リーダーの磯野に呼び出されていた。

「例のノートは、どうだった?」
磯野が言うと、
伸二は頭を下げた。

「磯野さん、
 こんな素晴らしいものを…ありがとうございます!」

伸二の嬉しそうな姿を見て、磯野は笑う。

「くく…
 その様子だと楽しんでいるようだな。

 人間、最後に勝つために必要なものは
 何だか知ってるか?」

磯野の冷徹な目ー
伸二は、その威圧感に気圧されて
「な、、なんですか…?」とビクビクしながら答えた。

「--冷徹さだ。
 自分にとって不要なものを切り捨てる冷徹さ―。
 そのノートで、人の人生を壊したお前は、
 それを手に入れた」

磯野はそう言うと、
ゴクリと唾を飲み込む伸二の方を見て微笑んだ。

「--ひとつ、頼みがある。
 眼鏡の可愛い子…
 お前のクラスにいるか?」

磯野の言葉に、
伸二は、2、3人の候補を思い浮かべる。

「---俺の言いなりになるJKが欲しくてよ…
 一人、洗脳して連れてこい」

磯野はにやりと笑みを浮かべたー

不良グループで唯一の高校生である伸二に
ノートを渡した理由はコレだったー。

支配者のノートは、
その相手とある程度の距離内にいること、
そして名前の一部、あるいは全部をノートに書くことが
洗脳条件だー。

が、リーダーの磯野は20代前半。
高校に不用意に近づけば、怪しまれる恐れもある。
それ故に、高校生である伸二にノートを渡し、
カワイイ子を連れてきてもらおうとしたのだー。

「----わ、、、わかりました」
伸二はそう呟くと、
頭を下げた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー

クラスメイトの大人しい眼鏡っ子・萌実(もえみ)に声をかけた伸二は
ノートの力を使って、放課後、空き教室に来るように誘っておいた。

ノートに洗脳された萌実は、
伸二の言葉を否定することなく、それを快諾した。

「磯野さんに献上するのは萌実ちゃんでいいだろう」

そう考えた伸二は、
意中の子である生徒会長の彩音を見つめるー

告白した際には、怯えられて泣かれてしまった。

だがー
このノートがあればー。

紫色の表紙が輝く”支配者のノート”を手に、伸二は笑う。

そしてー
彩音の名前をフルネームで記入すると、
そこにー
”久保信二が大好き”
”伸二の彼女”
”他の男には見向きもしない”
”伸二のためなら何でもする”

と書きこんだー

ピクッと震える彩音。

「---どうした?彩音?」
彼氏の啓太が不思議そうに言う。

「--」
彩音が啓太を睨む。

あんなに仲良しだったのに、
一瞬にして―。

だが、どうせならもっと啓太を
絶望させてやりたいー

そう思った伸二は、
咄嗟に「今はまだ今まで通りにしてろ」とノートに書き込んだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

昼休み。

「--おい」
伸二は、彩音の彼氏である啓太に声をかける。
そして、その隣にいる彩音にもー。

「二人とも、ちょっといいか?」
伸二が、睨みつけながら言うと、
啓太は少し怯えた様子で「あ、、あぁ…」と答える。

二人を連れて空き教室にやってきた伸二は笑う。

「--彩音…俺、、お前のこと好きなんだ」

「---え」

彩音はそう口にした。
だが、その表情は少し嬉しそうだった。

「お、、、おい…!」
彼氏の啓太が口を開く。

「彩音から聞いたよ。
 前にもお前、彩音に告白したらしいよな?

 でもさ、彩音、嫌がってるだろ?
 人の彼女に手を出すのはやめてくれ」

啓太の言葉に、
伸二はにやりと笑った。

「果たして、そうかな?」

机の上に置いておいたノートから
”今はまだ今まで通りにしてろ”の文字を消すー

「彩音…こんなやつ放っておいて行こう」
彼氏の啓太が彩音の手を掴むとー

彩音が、啓太の手を振り払った。

「え?」
唖然とする啓太。

「彩音…俺と付き合ってくれ」
伸二がにやりとしながら言うー。

彩音は、嬉しそうに笑みを浮かべた。

「うん…伸二くん…だいすき!」

迷うことなく伸二の方に抱き着く彩音。

彼氏の啓太は唖然としている。

「あ…彩音…?」

そんな啓太を見て、
勝ち誇った表情で伸二は言う。

「ほら、彩音。
 ”元カレ”に何か言うことがあるだろ?」

伸二がそう言うと、
彩音は甘い表情で頷き、啓太の方を睨んだ。

「---お遊びで付き合ってやってたのに、
 いつまでも彼氏面して、うざいんだけど」

いつも穏やかな彩音が
きつい口調で言う。

ノートに啓太のことを憎むように
書き足しておいたのだ。

「---え、、、ちょ、、、彩音…?」
啓太は困惑している。

「--おやおや、
 どうしたんだよ?」

煽る伸二。

啓太は伸二の方を睨む。

「お前…彩音に何をした!?」
彩音のことを脅したのではないか?そう感じた啓太は
伸二を睨む。

睨まれた伸二は笑う。

「ピンポ~ン」

とー。

”支配者のノート”を手にすると、
それを啓太に見せつけたー。

「--見ろよ。
 この”人を洗脳できるノート”で
 彩音は、俺のものになったんだ」

その言葉に、啓太は表情を歪める。

「う…うそだろ…?」
彩音の方を見る啓太。

彩音は啓太のことを睨んでいた。

「彩音…こっちに来いよ」
伸二が言うと、
彩音は「うん…♡」と嬉しそうに伸二の方に
歩いていき、伸二の腕に抱き着くー。

「--お前は、俺のものだー」
伸二の言葉に、
彩音は「うれしい…♡」と心底嬉しそうに呟く…。

啓太はただただ戸惑う。

彩音は伸二に言われるがままに
伸二に抱き着いたまま
伸二と熱いキスを交わす。

「んあぁぁ♡ わたしの全て、、伸二くんのものよ…♡」
彩音は完全に興奮している様子だ。

啓太は拳を握りしめる。

「彩音を元に戻せぇ!」
伸二にとびかかるような勢いで伸二の方に向かって走る啓太。

しかしー

彩音がその前に立ちはだかる。

「---伸二くんに手を出すなら、わたしが許さない!」
敵意剥き出しの彩音。

「お…おい!彩音!頼む!目を覚ましてくれ!」
嘆願するような様子で叫ぶ啓太。

それでも、その言葉は彩音には届かない。

「---あんたみたいな男、大っ嫌い!」
彩音はそう言い放つと、啓太の頬を思いっきりビンタした。

彩音が人生で初めて他人に振るう暴力ー

その様子を満足そうに見つめる伸二。

彩音を抱き寄せると、勝ち誇った様子で言う。

「--これから彩音は俺のものだ。
 今夜から毎晩のように彩音とエッチしまくってやるぜ

 な?彩音」

伸二が彩音の方を見て笑うと、
彩音も「うん…いっぱいいっぱい気持ちよくしてね…」と
嬉しそうに呟いた。

「--そ、、、そんな…くそっ!」
啓太は泣きそうになりながらそのまま空き教室から
走り去ってしまった。

”俺のこと以外、何にも興味を示すな”
ノートにそう書きくわえると、
彩音はうっとりとした表情で、伸二の方を見つめたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

放課後ー

空き教室に萌実を呼び出したー。

不良のリーダー・磯野から要求された
メガネっ子ー。

萌実こそふさわしいと考えた伸二は、
萌実を洗脳したー

そしてー

夜ー

「---磯野さん」
伸二は、萌実と彩音を引き連れていつものアジトにやってくるー。

彩音には、伸二好みのミニスカートをはかせて、
大胆に生足を露出させた。

ここに来る途中、何度か太ももを舐めさせてもらったが
彩音はとても喜んでいたー

「--伸二。くくく…どうだ?カワイイ子は見つかったか?」
磯野が煙草を吸いながら言うと、
伸二は、洗脳してきた眼鏡っ子の萌実を差し出した。

「--ほう」

虚ろな目をしている萌実。

「--今は操り人形状態にしてあります。
 磯野さんの好きなように、書き足しますけど?」

そう言いながら伸二が”支配者のノート”をかざす。

しかしー

「----」
磯野は、メガネっ子の萌実ではなくー
彩音の方を指さした

「そっちの子の方が、俺の好みだな」
磯野が笑う。

「え?でも、彩音は眼鏡はかけてませんよ?」
伸二が言うと、
磯野は答えた。

「メガネはかけさせようと思えば
 いくらでもかけさせられるからな。
 よし、そっちの女を貰うぜ」

その言葉にー
伸二は、焦った。

彩音は伸二の意中の子ー。
洗脳してようやく手に入れた彩音ー

俺だけの彩音を渡すわけにはいかない。

「---そ、それは困ります」
伸二が言う。

伸二が、萌実で満足して欲しい、と言うと、
磯野は首を振った。

「俺が欲しいってんだよ」
鋭い目つきで伸二を見つめる磯野。

伸二は思わず震え上がる。

磯野の仲間の不良が6人ほど
伸二を取り囲む。

「--お前、俺がその気になれば
 どうにだってできるんだぜ? 
 さっさとその女をよこせ」

怯える彩音を指さす磯野。

「そうだな…
 ”磯野にご奉仕する奴隷”とでも書いてくれや」

そう言うと、磯野は笑いながら、
近くにあった鉄パイプを手にして、
威嚇するかのようにカンカンと音を立てる。

「----…」
伸二は恐怖で身体を震わせたー

もしここで拒めばー
磯野たち7人にリンチされてー
支配者のノートも奪われてー
それで終わりだ。

彩音の方を見るー

うっとりとした表情で伸二の方を見つめる彩音。

ふと、磯野の言葉を思い出すー。

 人間、最後に勝つために必要なものは
 何だか知ってるか?
 --冷徹さだ。
 自分にとって不要なものを切り捨てる冷徹さ―。
 そのノートで、人の人生を壊したお前は、
 それを手に入れた

「---」
伸二は唇をかみしめた。

「---分かりました」
そう言うと、伸二はノートを広げる。

にやりとする磯野ー

彩音を手に入れられると確信し、笑うー。

がー
伸二がノートに書いたのはー
不良のリーダーである磯野の名前ー

そしてー
”仲間たちを鉄パイプで殴り倒す”
磯野の仲間6人の名前を素早く書いた伸二ー

「---!!」
磯野は目を見開く。

次の瞬間、磯野は自分の意思に反して
周囲の仲間6人を鉄パイプで殴りつけた。

6人とも苦しそうにもがいている。

”動けない”

伸二はそうノートに書き足すと、
憎悪の表情で伸二を見つめる磯野を冷たい目で見下した

「て…てめぇ…
 い、、、、いますぐ、俺の洗脳を解除しろ!」

磯野が叫ぶ。

がー、
伸二は笑ったー。

「人間勝つために最後に必要なのは
 冷徹さだって教えてくれたのは、磯野さんですよ」

伸二の言葉に、磯野は青ざめるー。

伸二は、メガネっ子の萌実の方を見た。

「---約束通り、この子はあげます。
 いっしょに地獄旅行でもどうです?」

伸二はそう言いながら
萌実の名前の下に
”磯野と無理心中”と書きこんだー

「や…やめろぉぉぉぉ!」
叫ぶ磯野ー

笑いながら磯野に襲い掛かる萌実ー

その結末を見ることなく、
伸二は彩音を抱き寄せて、そのまま立ち去って行くー

「くくく…そうだ!俺に怖いものなんてない!
 俺はこの世界の支配者になったんだ!
 あははははははははは!」

大笑いする伸二。
伸二の女として笑みを浮かべる彩音ー

伸二の暴走は、もう止まらないー

③へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

ノートを手にして暴走する伸二くん…!
どんな結末が待っているのでしょうか!
続きは明日デスー!

PR
MC<支配者のノート>

コメント