人を洗脳できるノートの力がホンモノだと確信した伸二。
欲望のままに、そのノートを使い、
クラスメイトや周囲の人間を
意のままにしていく…
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「---わたしを抱いて!抱いて!」
生徒指導室に連行された加奈恵は、
下着姿のまま、暴れていた。
先生たちがなんとか取り押さえようとする。
しかしー
加奈恵は収まらない。
近くに置かれていた太いマジックを手にすると
それをアソコに突っ込み始める加奈恵。
「んぁぁ♡」
嬉しそうに顔を赤らめている加奈恵を見て
先生たちは困惑している。
「と、、とにかく保護者に連絡を」
伸二のことを目の仇にしている
生活指導の女先生・尚子も言う。
尚子も困り果てた様子だ。
それでも、加奈恵は止まらない。
「わたし、痴女で~す!」
笑いながら叫ぶ加奈恵に、
もう、元の加奈恵の面影など、
どこにも残されていなかったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夜ー
廃工場で、不良仲間といつものように
騒いでいた伸二は、
リーダーの磯野に呼び出されていた。
「例のノートは、どうだった?」
磯野が言うと、
伸二は頭を下げた。
「磯野さん、
こんな素晴らしいものを…ありがとうございます!」
伸二の嬉しそうな姿を見て、磯野は笑う。
「くく…
その様子だと楽しんでいるようだな。
人間、最後に勝つために必要なものは
何だか知ってるか?」
磯野の冷徹な目ー
伸二は、その威圧感に気圧されて
「な、、なんですか…?」とビクビクしながら答えた。
「--冷徹さだ。
自分にとって不要なものを切り捨てる冷徹さ―。
そのノートで、人の人生を壊したお前は、
それを手に入れた」
磯野はそう言うと、
ゴクリと唾を飲み込む伸二の方を見て微笑んだ。
「--ひとつ、頼みがある。
眼鏡の可愛い子…
お前のクラスにいるか?」
磯野の言葉に、
伸二は、2、3人の候補を思い浮かべる。
「---俺の言いなりになるJKが欲しくてよ…
一人、洗脳して連れてこい」
磯野はにやりと笑みを浮かべたー
不良グループで唯一の高校生である伸二に
ノートを渡した理由はコレだったー。
支配者のノートは、
その相手とある程度の距離内にいること、
そして名前の一部、あるいは全部をノートに書くことが
洗脳条件だー。
が、リーダーの磯野は20代前半。
高校に不用意に近づけば、怪しまれる恐れもある。
それ故に、高校生である伸二にノートを渡し、
カワイイ子を連れてきてもらおうとしたのだー。
「----わ、、、わかりました」
伸二はそう呟くと、
頭を下げた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日ー
クラスメイトの大人しい眼鏡っ子・萌実(もえみ)に声をかけた伸二は
ノートの力を使って、放課後、空き教室に来るように誘っておいた。
ノートに洗脳された萌実は、
伸二の言葉を否定することなく、それを快諾した。
「磯野さんに献上するのは萌実ちゃんでいいだろう」
そう考えた伸二は、
意中の子である生徒会長の彩音を見つめるー
告白した際には、怯えられて泣かれてしまった。
だがー
このノートがあればー。
紫色の表紙が輝く”支配者のノート”を手に、伸二は笑う。
そしてー
彩音の名前をフルネームで記入すると、
そこにー
”久保信二が大好き”
”伸二の彼女”
”他の男には見向きもしない”
”伸二のためなら何でもする”
と書きこんだー
ピクッと震える彩音。
「---どうした?彩音?」
彼氏の啓太が不思議そうに言う。
「--」
彩音が啓太を睨む。
あんなに仲良しだったのに、
一瞬にして―。
だが、どうせならもっと啓太を
絶望させてやりたいー
そう思った伸二は、
咄嗟に「今はまだ今まで通りにしてろ」とノートに書き込んだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
昼休み。
「--おい」
伸二は、彩音の彼氏である啓太に声をかける。
そして、その隣にいる彩音にもー。
「二人とも、ちょっといいか?」
伸二が、睨みつけながら言うと、
啓太は少し怯えた様子で「あ、、あぁ…」と答える。
二人を連れて空き教室にやってきた伸二は笑う。
「--彩音…俺、、お前のこと好きなんだ」
「---え」
彩音はそう口にした。
だが、その表情は少し嬉しそうだった。
「お、、、おい…!」
彼氏の啓太が口を開く。
「彩音から聞いたよ。
前にもお前、彩音に告白したらしいよな?
でもさ、彩音、嫌がってるだろ?
人の彼女に手を出すのはやめてくれ」
啓太の言葉に、
伸二はにやりと笑った。
「果たして、そうかな?」
机の上に置いておいたノートから
”今はまだ今まで通りにしてろ”の文字を消すー
「彩音…こんなやつ放っておいて行こう」
彼氏の啓太が彩音の手を掴むとー
彩音が、啓太の手を振り払った。
「え?」
唖然とする啓太。
「彩音…俺と付き合ってくれ」
伸二がにやりとしながら言うー。
彩音は、嬉しそうに笑みを浮かべた。
「うん…伸二くん…だいすき!」
迷うことなく伸二の方に抱き着く彩音。
彼氏の啓太は唖然としている。
「あ…彩音…?」
そんな啓太を見て、
勝ち誇った表情で伸二は言う。
「ほら、彩音。
”元カレ”に何か言うことがあるだろ?」
伸二がそう言うと、
彩音は甘い表情で頷き、啓太の方を睨んだ。
「---お遊びで付き合ってやってたのに、
いつまでも彼氏面して、うざいんだけど」
いつも穏やかな彩音が
きつい口調で言う。
ノートに啓太のことを憎むように
書き足しておいたのだ。
「---え、、、ちょ、、、彩音…?」
啓太は困惑している。
「--おやおや、
どうしたんだよ?」
煽る伸二。
啓太は伸二の方を睨む。
「お前…彩音に何をした!?」
彩音のことを脅したのではないか?そう感じた啓太は
伸二を睨む。
睨まれた伸二は笑う。
「ピンポ~ン」
とー。
”支配者のノート”を手にすると、
それを啓太に見せつけたー。
「--見ろよ。
この”人を洗脳できるノート”で
彩音は、俺のものになったんだ」
その言葉に、啓太は表情を歪める。
「う…うそだろ…?」
彩音の方を見る啓太。
彩音は啓太のことを睨んでいた。
「彩音…こっちに来いよ」
伸二が言うと、
彩音は「うん…♡」と嬉しそうに伸二の方に
歩いていき、伸二の腕に抱き着くー。
「--お前は、俺のものだー」
伸二の言葉に、
彩音は「うれしい…♡」と心底嬉しそうに呟く…。
啓太はただただ戸惑う。
彩音は伸二に言われるがままに
伸二に抱き着いたまま
伸二と熱いキスを交わす。
「んあぁぁ♡ わたしの全て、、伸二くんのものよ…♡」
彩音は完全に興奮している様子だ。
啓太は拳を握りしめる。
「彩音を元に戻せぇ!」
伸二にとびかかるような勢いで伸二の方に向かって走る啓太。
しかしー
彩音がその前に立ちはだかる。
「---伸二くんに手を出すなら、わたしが許さない!」
敵意剥き出しの彩音。
「お…おい!彩音!頼む!目を覚ましてくれ!」
嘆願するような様子で叫ぶ啓太。
それでも、その言葉は彩音には届かない。
「---あんたみたいな男、大っ嫌い!」
彩音はそう言い放つと、啓太の頬を思いっきりビンタした。
彩音が人生で初めて他人に振るう暴力ー
その様子を満足そうに見つめる伸二。
彩音を抱き寄せると、勝ち誇った様子で言う。
「--これから彩音は俺のものだ。
今夜から毎晩のように彩音とエッチしまくってやるぜ
な?彩音」
伸二が彩音の方を見て笑うと、
彩音も「うん…いっぱいいっぱい気持ちよくしてね…」と
嬉しそうに呟いた。
「--そ、、、そんな…くそっ!」
啓太は泣きそうになりながらそのまま空き教室から
走り去ってしまった。
”俺のこと以外、何にも興味を示すな”
ノートにそう書きくわえると、
彩音はうっとりとした表情で、伸二の方を見つめたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・
放課後ー
空き教室に萌実を呼び出したー。
不良のリーダー・磯野から要求された
メガネっ子ー。
萌実こそふさわしいと考えた伸二は、
萌実を洗脳したー
そしてー
夜ー
「---磯野さん」
伸二は、萌実と彩音を引き連れていつものアジトにやってくるー。
彩音には、伸二好みのミニスカートをはかせて、
大胆に生足を露出させた。
ここに来る途中、何度か太ももを舐めさせてもらったが
彩音はとても喜んでいたー
「--伸二。くくく…どうだ?カワイイ子は見つかったか?」
磯野が煙草を吸いながら言うと、
伸二は、洗脳してきた眼鏡っ子の萌実を差し出した。
「--ほう」
虚ろな目をしている萌実。
「--今は操り人形状態にしてあります。
磯野さんの好きなように、書き足しますけど?」
そう言いながら伸二が”支配者のノート”をかざす。
しかしー
「----」
磯野は、メガネっ子の萌実ではなくー
彩音の方を指さした
「そっちの子の方が、俺の好みだな」
磯野が笑う。
「え?でも、彩音は眼鏡はかけてませんよ?」
伸二が言うと、
磯野は答えた。
「メガネはかけさせようと思えば
いくらでもかけさせられるからな。
よし、そっちの女を貰うぜ」
その言葉にー
伸二は、焦った。
彩音は伸二の意中の子ー。
洗脳してようやく手に入れた彩音ー
俺だけの彩音を渡すわけにはいかない。
「---そ、それは困ります」
伸二が言う。
伸二が、萌実で満足して欲しい、と言うと、
磯野は首を振った。
「俺が欲しいってんだよ」
鋭い目つきで伸二を見つめる磯野。
伸二は思わず震え上がる。
磯野の仲間の不良が6人ほど
伸二を取り囲む。
「--お前、俺がその気になれば
どうにだってできるんだぜ?
さっさとその女をよこせ」
怯える彩音を指さす磯野。
「そうだな…
”磯野にご奉仕する奴隷”とでも書いてくれや」
そう言うと、磯野は笑いながら、
近くにあった鉄パイプを手にして、
威嚇するかのようにカンカンと音を立てる。
「----…」
伸二は恐怖で身体を震わせたー
もしここで拒めばー
磯野たち7人にリンチされてー
支配者のノートも奪われてー
それで終わりだ。
彩音の方を見るー
うっとりとした表情で伸二の方を見つめる彩音。
ふと、磯野の言葉を思い出すー。
人間、最後に勝つために必要なものは
何だか知ってるか?
--冷徹さだ。
自分にとって不要なものを切り捨てる冷徹さ―。
そのノートで、人の人生を壊したお前は、
それを手に入れた
「---」
伸二は唇をかみしめた。
「---分かりました」
そう言うと、伸二はノートを広げる。
にやりとする磯野ー
彩音を手に入れられると確信し、笑うー。
がー
伸二がノートに書いたのはー
不良のリーダーである磯野の名前ー
そしてー
”仲間たちを鉄パイプで殴り倒す”
磯野の仲間6人の名前を素早く書いた伸二ー
「---!!」
磯野は目を見開く。
次の瞬間、磯野は自分の意思に反して
周囲の仲間6人を鉄パイプで殴りつけた。
6人とも苦しそうにもがいている。
”動けない”
伸二はそうノートに書き足すと、
憎悪の表情で伸二を見つめる磯野を冷たい目で見下した
「て…てめぇ…
い、、、、いますぐ、俺の洗脳を解除しろ!」
磯野が叫ぶ。
がー、
伸二は笑ったー。
「人間勝つために最後に必要なのは
冷徹さだって教えてくれたのは、磯野さんですよ」
伸二の言葉に、磯野は青ざめるー。
伸二は、メガネっ子の萌実の方を見た。
「---約束通り、この子はあげます。
いっしょに地獄旅行でもどうです?」
伸二はそう言いながら
萌実の名前の下に
”磯野と無理心中”と書きこんだー
「や…やめろぉぉぉぉ!」
叫ぶ磯野ー
笑いながら磯野に襲い掛かる萌実ー
その結末を見ることなく、
伸二は彩音を抱き寄せて、そのまま立ち去って行くー
「くくく…そうだ!俺に怖いものなんてない!
俺はこの世界の支配者になったんだ!
あははははははははは!」
大笑いする伸二。
伸二の女として笑みを浮かべる彩音ー
伸二の暴走は、もう止まらないー
③へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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ノートを手にして暴走する伸二くん…!
どんな結末が待っているのでしょうか!
続きは明日デスー!
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