<憑依>純白の底を覗くとき(後編)

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”無名”がどう執筆しているのかー、
どうしてもそれを知りたくなってしまったカップル。

しかし、純白の底を覗きし者に待ち受けていた運命はー…?

※リクエスト特典で、む~やん様から頂いたリクエストを元にした作品デス~!
 このサイトと、私が作中に登場しています~!笑

※そういったジャンルのものが苦手な人はご注意ください~!

※作中の「無名」さんはフィクションデス!
 私は、ちゃんと自分で全部執筆してますからネ~!笑
 もちろん、憑依能力も持ってないデス~!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーお、おいっ……由美ー?」
スマホ越しに会話をしながら
”無名”の秘密を探っていた隆司は困惑の表情を浮かべるー。

「ーーー…由美??由美…?」
憑依空間の更新が発信されていると思われる場所へと向かった由美。

しかし、先ほど、由美は
”無名”らしき人物と遭遇して会話を始めたのを最後に、
連絡が途絶えて通じなくなってしまったー。

「~~~~~おいおいおいおいおい、マジかよー」
隆司は由美からの連絡が途絶えたままである状況に
初めて焦りを感じながらそう言葉を口にすると
「む、無名さんって何なんだー?心霊現象?」と、
そう言葉を口にするー。

由美が”憑依空間が更新されている場所”として
訪れた屋敷も言われてみれば肝試しに使われそうな
感じの場所にも見えたし、
あんな場所に一人で暮らしているなんて、
普通ではあまり考えられないことだー。

いったい、どうして”無名”はあのような場所にー…?

そう考えていると、
由美から連絡が入ったー。

”ーーー今、終わったよー”
とー。

「ーーあ、ゆ、由美ー。よかった」
ようやく連絡がついたことに、隆司は心底安心したような
表情を浮かべると、
「そ、それで、どうだったー?」
と、そう言葉を口にするー。

しかし、由美は言ったー。

”やっぱりさー、人のことあれこれ探るのってよくないよ”
とー。

「ーーえ…あ、あぁ、いや、まぁ」
改めてそう指摘されて隆司がそう返すと、
由美は”わたし、もう帰るねー”と、それだけ言葉を口にして、
電話は切れてしまったー。

「ーーーーー」
そしてー、憑依空間が更新されている場所の前で
隆司に電話をかけていた由美は、
どこか虚ろな目のまま、そのまま”屋敷”の方へと
向きを変えて中へと戻っていくー。

「ーーーー」
中では、先ほど”無名”を名乗って、
由美の前に姿を現した女が、パソコンに向かって
小説の執筆を続けていたー。

由美が戻って来ても、何も気にすることなく、
そのまま小説の執筆を続ける女ー。

そしてー、
由美もまた、机に座ると、
隣に座る”無名”を名乗る女が、”憑依空間”の作品を
執筆する中ー、
自分は隣でpixivに載せる作品の執筆に取りかかり始めるー。

「ーーふふふふふふふー
 この手ー、キーボードの入力がやりやすい手ですネ…」
由美はニヤニヤしながらそう言葉を口にすると
「爪が短い分、私の手よりいいかも?」と、
そう言葉を口にしたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーーーー」
白い光が漂うその場所に”無名”はいたー。

フォロワーの何人かが見たことのあるその姿は
確かに”無名”の本体であることには違いはないー。

ただーーー…

白い光が漂う場所で、無名は謎の球体を見つめると、
そこに手をかざすー。

すると、そこから”白い魂”のようなものが出現するー

”無名”の魂の分身体だー。
この分身体を”手頃な相手”に憑依させて、
”執筆するためのスペアボディ”を増やしていくー。

ただー、無名にとって、
いきなりゴツイおじさんの身体を使うのは難しいー。

手の大きさ、形状、感触が異性になると、
全く違う。

そうすると、どうしてもキーボードの入力に
時間がかかってしまうのだー。

だからー、無名は、
同性で出来る限り似たような年齢の身体をスペアに
することが多いー。

”趣味”として楽しむ憑依や入れ替わりはまた別ー。
けれど、スペアボディは、”創作”のためー、
仕事ではなく趣味ではあるけれど、”作業”をするための身体ー。

だから、あまり自分と大きな差がない身体を
スペアボディにするようにしていたー。

「ーーー」
無名は、新たに手に入れた”由美”の身体の感覚も確かめながら
”自分と同じぐらいの速度”でキーボード入力が出来ていることを
確認すると、静かに笑みを浮かべたー。

全ての”分身体”は無名の記憶を共有しているー。
そのため、”無名”が考えているお話は
憑依している全てのスペアボディが良く理解しているー。

無名の頭の中の物語を文章として入力する作業ー。
それをスペアボディが行う。

いくら、色々な話を考えても、
”入力”をしなければそれを形にすることは出来ないー。

だから、”自分”を増やして
入力する手を増やせばいい。

2本ではなく、4本にー。そして6本にー
さらに、8本にー。

こうすることで”無名”はいくらでも
TSFの物語を描くことができるー。
自分の手で、いくらでもー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーゆ…由美ー…」
由美と連絡が途絶えてしまった隆司は
困惑の表情を浮かべながら、
スマホを眺めていたー。

がー、それだけではなく、
由美は大学も休みがちになってしまって
たまにしか大学に来なくなってしまったー。

時々、姿を見かけはするため、
大学に来ているのは確かであるものの
話しかけても反応が薄いし、
なんだか、ぼーっとしているような
そんな雰囲気を感じることもあるー。

それにー、
友達に対して「それで大丈夫デス」みたいな
言葉を口にしているのも聞いたー。

”~~~~デス”は無名の喋り方だー。
文字で見たわけではないけれど、
”です”の言い方が”デス”のようなトーンだったようなー、
そんな気がしてならなかったー。

「~~~~~~」
隆司は表情を歪めるー。

”無名”の憑依空間が更新されているあの場所に
由美が足を運んでから、由美の様子がおかしくなったような、
そんな気がするー。

そんな不安を抱きながら、
隆司は少しだけ考え込むと、
大学から去っていく由美の後ろ姿を見つめながら、
由美を尾行することを決意するー。

「ーーー最近、大学にもほぼ来ないしー…
 家にも帰ってない日があるみたいだしー…
 どこに行ってるんだー…?」

隆司は心配そうな表情を浮かべながら
由美の尾行を続けるー。

「ーーーこれじゃ、まるでストーカーだな…」
そんなことはしたくないのに、と、どこか自虐的に
笑みを浮かべつつも、
そのまま由美の後をつける隆司ー。

すると、由美はどんどん人通りが少ない方向へと
向かって行くー。

隆司の不安がさらに強まっていく中、
由美がやってきた場所はーーー

「ーーえ…ここってー…」
隆司は不安そうな表情を浮かべながら、
その場所を見つめるー。

その場所は、先日、由美が訪れた
”憑依空間が更新されている場所”
つまりー、”無名”がいる場所だったー。

「ーな、なんで由美がここにー…?」
隆司は不安そうに表情を歪めるー。

”「ーー俺は絶対”二人”以上、あるいは、二つ以上身体を
 使ってると思うねー」”

普段から、冗談半分でそんな言葉を口にしていた
隆司だからこそ、余計に不安に思うー。

「ーーー無名さんに、”憑依”されちゃったとかー…
 ないよなー…?」
不安そうにそう呟く隆司ー。

いつも”憑依空間”を見て、
物語内の憑依されている人々を見ては興奮している隆司。

けれどー…
もし、もしも由美が憑依されているのだとしたらー…
そんなの、興奮できないー。

そう思いつつ、隆司は由美が屋敷に入っていくのを確認するー。

「ーーー中で何が起きてるか、確かめないと」
隆司はゴクリ、と唾を飲み込むと
そのまま屋敷の扉に手を掛けるー。

「由美ー……」
今まで、散々”憑依モノ”を見てきた隆司ー。
散々、憑依でドキドキし続けてきた隆司ー。

それでも、由美が憑依されたのだとしたら
全く笑えないー。興奮できないー。

身内が、親しい人が憑依されても興奮できる人も
いるかもしれないー
”無名”に至っては”私が憑依されたいデス”などと
言っているぐらいに、憑依にのめり込んでいるー。

「ーーー」
隆司は”毎日更新”そして、”自ら憑依されたいという強すぎる願望”ー、
よくよく考えたら、あまりにも”狂気”を感じるー。

「くそっ…お前みたいなイカレ女に由美を渡すものかー」
隆司は、”無名”に対する敵意をギリッと覗かせるー。

大ファンだったはずなのに、
いざ、由美が憑依されたかもしれないと思ったら
それが一気に憎悪に変わってしまったー。

「ーーーーー」
先の部屋に向かうと、喘ぐような声が聞こえてきたー。

「ーー…っ」
隆司が困惑の表情を浮かべながら、
恐る恐るそのまま、奥の部屋の扉をスーッと開く。

するとそこにはーー、
バニーガール姿で、気持ちよさそうに角オナを繰り返す
由美の姿があったー。

それを見た瞬間、隆司はカッとなったー。

バニーガール姿の由美の隣で、淡々と
パソコンに向かって小説の執筆を続けている女の肩を掴むと、
「ーーおい無名!こっち向け!」と、そう声を発したー。

がー

「ー!?!?!?!?」
髪の長さや体格が、以前、SNSで見た無名によく似ていたものの、
”顔”が違うー。

その女もまた、虚ろな目で執筆を続けているだけの
操り人形ー。

部屋の隅に積まれた”オレンジジュース”の容器を見つめながら、
隆司は困惑の表情を浮かべるー。

すると、屋敷に”声”が聞こえて来たー。

”ー自分の身体で試せるシチュエーションは
 書く前に実演することがあるってー、前に言いましたよネ~?”
とー。

「ーー!」
確かに、そんな話は以前聞いたことがある。

隆司は表情を歪めながら
「く、くそっ…!由美に何をした!?」と、そう叫ぶー。

すると、スピーカーから、
”TAKA様ですよネ~?いつも読んでくれてありがとうございます~”と、
そんな声が響いて来たー。

”TAKA”とはSNS上の隆司の名前だー。

「ーーう、うるさいっ!ゆ、由美を返せ!」
隆司が改めてそう叫び返すと、”無名”は少しだけ笑いながら、
”TAKA様の好きな憑依ですよ?”と、そう言葉を口にするー。

やはり、由美は憑依されているー。
バニーガール姿のまま、角で気持ち良くなっている由美を見て
唖然としながら、何とかそれを止めようとするー。

しかし、由美は止まる様子はないー。

”今度、憑依されてバニーガールにされちゃうお話を書こうと思ってて
 その実演デス”

無名の声が聞こえて来るー。

”私の身体で試しても良いのですケド、今回は
 第3者視点でどんな感じなのか、創作の参考のために見てみたくて”

その言葉に、
隆司は「ふ…ふ…ふざけるな!」と、そう声を上げるー。

「ーふざけてなんかないですよ~!」
その言葉はーー
由美の口から発されたー。

「ー!?」
隆司が表情を歪めるー。

「魂を分身させて、憑依させているので、
 この身体も、そっちの身体も、それに、私本体の身体もー
 み~んなこうして動かせちゃいます」

得意気な表情でそう言葉を口にする由美ー

「ーぐ…ぐぐぐぐぐー…」
隆司は”どうにかしないと”と、そうは思いつつも
どうすることも出来ない状況を前に、身体を震わせるー。

”ー純白の底を覗こうとすると、
 全部真っ白になっちゃうー…”

無名がそう言葉を口にするー。

無名はSNSで”純白の憑依人”などと語っているー。

隆司はギリッと歯軋りをすると、
「何が純白だ!この漆黒め!」と、そう叫んで見せるー。

しかしーー

”私は手に入れたスペアボディは大切にするのでー
 純白ですよ?”

と、それだけ言葉を言うと、無名はさらに続けたー。

”男の人の身体も色々実験できるので貰いますネ”
とー。

「なっ……」
隆司は驚いた表情を浮かべると、
すぐに逃げ出そうとするー。

しかし、彼女であった”由美”に腕を掴まれると、
隆司は真っ青になりながら
「や、やめっ…」と、そう言葉を口にするー。

”大丈夫ですよー
 憑依されれば、意外とゾクゾクするものですからネ”

無名の声が聞こえて来るー。

隆司は、なんとか脱出しようともがいたものの
どうすることもできずに、
そのまま”純白の闇”に引きずり込まれてしまうのだったー。

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

リクエスト特典による、
む~やん様からのリクエストを元に書いた作品でした~!!

物語の中の”無名さん”は怖いですネ~笑

実際の私は、ちゃんと自分の身体で
執筆しているので安心して(?)お話を
楽しんで下さいネ~!!!

お読み下さり、ありがとうございました~★!

「純白の底を覗くとき」目次

作品一覧

コメント

  1. TSマニア より:

    物語の無名さん『も』怖いですネ~!★!★笑

    やっぱりクローゼットにスペアボディ隠してたんですネ\(^o^)/笑

    無名さんに憑依して可愛くてセクシーでバニーガールになりたいのデス(^_-)☆笑

    角オナはしないので安心してくださいネ(^_-)☆笑