<入れ替わり>入れキチVS入れキチ②~熱意~

①にもどる!

入れ替わりに対する深い愛を持つ者ー。
そんな”入れキチ”と呼ばれる二人が
入れ替わってしまったー。

そして、入れ替わってしまった二人はー…?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

文哉(彩菜)に手を引っ張られて、
神社の階段から転落しそうになる彩菜(文哉)。

ギリギリのところで転落を免れた
彩菜(文哉)は「や、や、やっぱりー、
入れ替わりのためとは言え、ほ、ホントに階段から落ちるのはー」
と、そう言葉を口にするー。

が、文哉(彩菜)は
「ー本当に入れ替わるなんて夢のような状況ー、
 今しかないかもしれないんですよ!
 階段から落ちたあとに、”入れ替わっちゃった~!”ってやつも
 今しかできないかもしれませんし!」と、
目を輝かせながら言うー。

目をキラキラさせながら、階段から自ら転がり落ちようとするなんて、
頭のネジが外れているー

彩菜(文哉)はそう思ったー。

けれどーー
すぐに”いや、俺も似たようなもんかー”と、
自分の家の状況ー、
そして、入れ替わりモノのセリフを
一言たりとも間違えずに丸暗記していて、
何分何秒の場面から何分何秒の場面まで入れ替わりが続き、
入れ替わった二人が合計何秒間画面に映っているかまで
正確に把握、暗記している自分のことを振り返ると、
階段のほうを見つめたー。

「ーーで、でも、やっぱり、これはー…」
彩菜(文哉)が困惑しながら言うと、
文哉(彩菜)は階段を数段降りた場所にいるからか、
それともわざとか、文哉の身体で上目遣いをしながら、
「北沢さんの入れ替わり愛は、その程度だったんですかー?」と、
そう言葉を口にしてきたー。

「ーえ、えぇっ!?」
いきなりそんなことを言われると思ってなかった
彩菜(文哉)は戸惑うー。

出会い頭にぶつかってすぐに入れ替わってしまったために
まだ”彩菜の顔”をあまり把握していないものの、
入れ替わってから、彩菜の口で喋っている感じと、
主観視点で見下ろす身体を見る感じ、
かなり可愛い感じに思えるー。

こんな子がここまで入れ替わりにのめり込んでいる理由は一体ー、
と、そう思いつつも、
”入れ替わり愛はその程度?”と言われて、
めらめらと入れキチ魂が燃え上がり始めたー。

「そ、そ、そう言われちゃうと、俺も負けてられないなー」
ムキになった彩菜(文哉)がそう言うと、
「ー落ちます!!やります!」と、そう叫んだー。

今度こそ、文哉(彩菜)に抵抗することなく、
手を引っ張られた彩菜(文哉)は
そのまま階段から派手に転がり落ちていくのだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

階段から転落したあとに、
文哉(彩菜)は嬉しそうに「わ、わたし!?」と、
彩菜(文哉)の方に指を向けながらそう言葉を口にするー。

”日頃のイメージトレーニング”のおかげで、
本当に”たった今”入れ替わったかのようなそんな仕草を見せているー。

「お、俺!?」
彩菜(文哉)も負けじとそう言うと、
お互いに「入れ替わってる~!?」と、驚いてみせたー。

そしてーー

「ーーーーー」
文哉(彩菜)が、じ~っと、彩菜(文哉)のほうを見つめ始めるー。

「ーーえっ……???え???」
彩菜(文哉)が”何かミスをしたか?”と、不安になりながら
そんな反応を見せると、
文哉(彩菜)は「ほら!早く!わたしの胸を触ったり揉んだりしてください!」と、
そう言葉を口にするー。

「ーえ、えぇっ!?!?
 い、いや、流石にそれはー…」
彩菜(文哉)は、そう言葉を口にしながら
ドキドキしつつ、彩菜の胸を見下ろすー。

”女になって、胸を見下ろすー”
そんな、入れ替わりのシチュエーションはこれまでにたくさん見てきたはずー。
すぐに胸を触ったり、興味を持つキャラクターもたくさんいたー。

それぞれの入れ替わりモノで女になった男が
入れ替わってから何秒で胸に興味を持ったかも暗記しているし、
男キャラが胸に興味を持った割合も把握しているー。

けどー…

”い、いやいやいやー…現実で女の人と入れ替わった後
 すぐに胸を揉むのはハードルが高すぎるだろー
 しかも本人の前でー”

「ーわたしは気にしないので!
 これも入れ替わりのためです!さぁどうぞ!」
文哉(彩菜)がそう言葉を口にするー。

「ーーーそ、そ、そ、それならー…?」
彩菜(文哉)はそう言葉を口にすると、
今一度、服の上から彩菜の胸を見つめるー。

別に、興味がないわけではないし、
入れ替わったとあればそれはしてみたいー。
ただ、文哉は”現実で”となると、
どうしても社会的なリスクのほうを考えてしまうー。

家で、”入れ替わりモノ”を楽しむのとは違うのだー。

「ーーし、失礼しますー」
彩菜(文哉)は心底恥ずかしそうにそう言葉を口にすると、
文哉(彩菜)の前で、軽く彩菜の胸に手を触れるー。

やがてー、それを揉んでみせると、
生まれて初めての”揉まれる”という感覚ー、
ついでに、入れ替わりに没頭しすぎて彼女がいたこともない彼にとっては、
生まれて初めて揉む感覚も同時に味わったー。

その二つの”非日常”を味わった彩菜(文哉)は
思わず顔を真っ赤にしてしまうと、
文哉(彩菜)が突然、
「わ、わたしの身体で何してるんですか!?」と、
そう叫んだー。

「えっ…えっ…!?」
ビクッとする彩菜(文哉)ー

異性相手での入れ替わりで、文哉が恐れているのは
まさに”こういうこと”だー。
その言葉を言われて、青ざめながら
「え…でも、今ー、沼津さんがー…」と、そう言葉を口にするー。

確かにさっき、彩菜の方が
”揉んでください”とそう言ったのだー。

それなのにー、と、焦りながらそう指摘すると、
文哉(彩菜)は
「あははーそんなに慌てないでくださいよー
 入れ替わった時の自然な反応をやってるだけなので」と、
そう笑いながら言うー。

”わたしの身体で変なことしないでー!!”というのを、
文哉(彩菜)はやりたかっただけだと、そう説明するー。

「な、な、なんだー驚かせないでくださいよー」
彩菜(文哉)が、青ざめながら言うと、
「ーせっかく入れ替わったんですし、そういうことは気にしないので
 全然、お互い遠慮なく入れ替わりを楽しましょうね!!」と、
文哉(彩菜)はとても嬉しそうに、興奮した様子で言うー。

”これがー、自分が入れ替わり当事者になりたい系の入れキチかー”
彩菜(文哉)が内心でそんな言葉を口にすると、
「ーーまだ色々やりたいこともありますけどー、外じゃアレなので
 一回、わたしか北沢さんの家に行きませんかー?」
と、文哉(彩菜)がそう提案するー。

話をすると、お互いに一人暮らしのようで、特にお互いの家に
行くこと自体は問題無さそうだー。
そして、ここからだと、文哉の家の方が近いために
文哉の家の方に行く、ということに話が傾き始めるー。

がー…

「あ、いや、お、俺の家はー…」
彩菜(文哉)が気まずそうにそう言うと、
文哉(彩菜)は「あ、何かご都合が悪かったですかー?」と、
申し訳なさそうに言うー。

「あ、ーー…え~っと」
彩菜(文哉)は、それだけ言うと、
自分の家の中の様子を思い浮かべるー。

”ドン引きするレベル”の、入れ替わりの宝庫ー。
あらゆる入れ替わり作品のブルーレイから漫画ー、
入れ替わりのシーンが登場するゲームの全てと、
その攻略本に至るまで、何から何までを網羅しているー。

流石の”入れキチ”でも引くレベルに、
”ヤバい”品揃えだー。

それと、家の中に”女性”を上がらせたこともないために
その意味でも、ドキドキしてしまっていたー。

「ー俺の部屋ー、入れ替わりに溢れすぎていてヤバいのでー」
彩菜(文哉)がそう言うと、
文哉(彩菜)は「入れ替わりに溢れているのは素敵なことですよ!」と、
目をキラキラ輝かせながら言う。

”でもなぁ~…俺の家の中、入れキチでも引くレベルだと思うからなぁ…”
彩菜(文哉)は内心でそんなことを思うー。

「そ、それにーいきなり知らない男の家に上がるのはどうかと…」
彩菜(文哉)は、心底心配そうに言うと、
「ーーいえ、入れキチは入れキチです!ですから大丈夫です!」
と、文哉(彩菜)は、”入れキチは性別の枠を超越している”とでも
言わんばかりにそう言った。

「それに、今、わたしは男ですし!北沢 文哉ですし!!」
文哉(彩菜)はそう言い放って見せると、
自分の身体になった文哉の身体をぶんぶんと振りながら
得意気な表情を浮かべたー。

「ーと、いうことで早速行きましょう!”沼津”さんー」
文哉(彩菜)は、
あえて、彩菜の身体になった文哉のことを、
文哉の名前ではなく、彩菜の名前で呼んだー。

「ーー~~」
彩菜(文哉)は、彩菜の名前で呼ばれて少しドキドキしていると、
「ーー入れ替わったらやってみたかったことの一つなんですー
 元々の自分を、その名前で呼ぶことー」と、
文哉(彩菜)は興奮した様子でそう言葉を口にしたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーー後悔しないでくださいよー?」
彩菜(文哉)は、文哉自身の家の前にやってきて、
そう言葉を口にするー。

ネット上で知り合った別の入れキチのフォロワー、
”いちごさん”にも写真を見せた時に
心底驚かれたことがある、と、彩菜(文哉)は
そう言いながら苦笑いするー。

入れ替わってから今まで、
彩菜の”入れキチ”っぷりに終始押されていたー

が、家の中に入れば
今度は文哉の”入れキチ”っぷりが、存分に発揮されることになるー。

彩菜(文哉)は、”絶対俺、引かれるだろうなぁ”と、
そう思いつつ、
家の中に「どうぞー」と、文哉(彩菜)を招き入れるー。

こんな形で異性を家の中に上げることになるなんて、
と、そう思いながら文哉(彩菜)を招き入れると、
文哉(彩菜)は「わぁ…」と、声を上げたー。

そこには、ありとあらゆる”入れ替わり”の描写を含む
ドラマや映画のDVDやブルーレイ、中には昔のビデオテープまで、
そして漫画やゲームソフト、入れ替わり描写が含まれるゲームの攻略本、
小説、映画のパンフレット、R18な映像作品まで
何でもそろっていたー。

「~~~~~~」
文哉(彩菜)は目を輝かせながらも「わぁ~…」と言葉を繰り返して
放心状態の様子だー。

彩菜も”それなりに”入れ替わりモノは持っているし、
入れ替わりを妄想するためのグッズを多数持っている。

けれど、ここまでではないー。

「あ!”夜にも珍妙な物語”の入れ替わり回!!!」
文哉(彩菜)はそんなDVDを見つけて嬉しそうに目を輝かせる。

「ーあぁ、”課長フリーター”と、”おじいちゃん”が収録されてるやつですねー。
 課長フリーターの8分34秒の女課長になったフリーター男の顔がたまらないですよね」
彩菜(文哉)が具体的なことを口にすると、
「ーどのシーンのことか分からないですけど、いいですよね!!」と、
秒数を言われても、な、文哉(彩菜)が苦笑いするー。

「ーーって、この壁の落書きなんですかー?」
文哉(彩菜)は困惑しながら、文哉の家の壁に書かれている
落書きを見つめると、
「あ~…これは、入れキチーの法則ですー」
と、彩菜(文哉)は、恥ずかしそうに言葉を口にしたー。

「ーえ~っと、色々な映画とかアニメで入れ替わりが起きる時の
 ぶつかる角度とか衝撃を計算してたら
 入れ替わる時にある法則があることに閃いてー
 それで、閃いた瞬間に気付いたら夢中になって壁に数式を
 書いていたってわけですー」

彩菜(文哉)が真顔で説明すると、
文哉(彩菜)は「全然分からないですけど、凄いです!」と、
困惑した様子と、憧れの眼差しのようなものを向けながら軽く拍手するー。

「はは、どうもー」
彩菜(文哉)がそう言うと、
「あ、この机に置かれている紙はー?」
と、そう言葉を口にする文哉(彩菜)。

彩菜(文哉)は今度はその紙に視線を向けると、
そこには謎の棒グラフが書かれていたー。

「あ~これは、入れ替わりモノの入れ替わりに巻き込まれた人たちの
 年齢を調べたものですねー
 入れ替わった人・キャラの年齢を調べてるんです。
 あんまり、おばあさんおじいさんはいないのとー
 あとは実写作品における子供は少ないですねー。
 小さい子だと入れ替わった演技とかが難しいからなんでしょうけど」

彩菜(文哉)がそう言葉を口にすると、
いつの間にか、得意気になって色々なことを話し始めるー。

「で、これはモザえもんで使われた入れ替わりアイテムが
 登場した回のー、その時の脚本でー。
 あ、オークションで30万で落札したんですけどー」

彩菜(文哉)が熱弁を続けるー。

そんな圧倒的な情報量と、彩菜とは別方向の熱意に
文哉(彩菜)は圧倒されながら、
”わたしとは違う種族の入れキチー…すごいー”と、
心の中でそう思うのだったー。

③へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

次回が最終回デス~!!

入れキチ同士で入れ替わっちゃうと、
色々楽しそう(?)ですネ~!!

今日もありがとうございました~!★!

続けて③をみる!

「入れキチVS入れキチ」目次

コメント

  1. TSマニア より:

    入れキチ同士の入れ替わりの熱意!☆!★

    系統は違いますが楽しそうですよネ(*´艸`)笑

    明日はどんな結末が2人を待ってるのか…楽しみにしてますネ♪♪

    無名さんのカラダと入れ替わったら…無名さんの絶対領域、眺めて美脚ばかり触ってニヤニヤしないように気を付けますネ(^_-)☆笑