リア充と入れ替わったクリぼっちの彼は、
楽しいクリスマスを破壊しようと、
奇行を繰り返すー。
そんな中ー、”入れ替わった相手”が、
家にやってきてー…?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーはぁ~~~
やっぱクリスマスには納豆だぜ!へへっ!」
愛美(光夫)が、そう叫びながら
納豆をかけたケーキを下品な食べ方で、
食べ続けるー。
そんな愛美(光夫)を見て
「あ…愛美…ほ、ホントに、どうしたんだよー?」と、
彼氏の学は戸惑うー。
愛美(光夫)納豆の空容器を雑に床に放り投げると、
納豆でネバネバした口を嬉しそうに動かしながら微笑むー。
「ーくっせぇクリスマスにくっせぇ納豆を食べるー最高だよねー?
ふふっ ククククっ
リア充なんかみんな爆発しちまえばいいんだー」
愛美(光夫)のその言葉に、
学は「な、なんでー、田沼みたいなことー…」と、戸惑うー。
クラスで”クリスマスへの憎しみ”をいつも叫んでいる
田沼 光夫ー
今の愛美の言動と、その光夫が、学にも重なって見えたのだー。
”おっとっとー、やべぇやべぇー”
愛美(光夫)が、少しだけ表情を歪めるー。
”勢い”だけで動いている光夫は、
愛美と入れ替わった”今”も、大して何も考えずに
クリスマスへの憎しみに突き動かされて、行動していたー。
が、さすがに”自分の名前”が、一緒にいる学の口から出て、
愛美(光夫)は少しトーンダウンした様子を見せながら
苦笑いするー。
「ーーあ、あははははー俺ー、いや、田沼くんは何も関係ないよー!」
愛美になりすますのも不完全な状態でそう叫ぶ
愛美(光夫)ー。
やがて、不満そうに”やけ食い”と言わんばかりの態度で
納豆をかけたケーキを手で鷲掴みにしながら
それを食べ始めるー。
「ーーちょ、おいっ…」
学は、”愛美”のあまりにも異様な行動に戸惑いの声を上げると、
愛美(光夫)は「クリスマスってなんかこうーうざいよね!むかつくよね!」と、
ガツガツと納豆がけケーキを食べていくー。
「ーリア充どもめ!リア充どもめ!」
愛美(光夫)は目に涙すら浮かべながらそう叫ぶと、
部屋の扉が開いたー
「ーーーー……ーーー”田沼”くんー?」
部屋にやってきたのは、”光夫”だったー。
光夫になってしまった愛美は、”友達”と名乗り、
愛美の母親に何とか家の中に入れてもらって
こうして部屋にやってきたのだー。
そして、部屋の中にいた”わたし”を見て、
中身が田沼 光夫であることを光夫(愛美)は確信したー。
「ーた、田沼ー!?えっ!?」
学が驚いていると、愛美(光夫)が「ーーな…」と、
少し驚いたような表情を浮かべるー。
納豆のニオイが充満する部屋の中、
何故かケーキに納豆がかかっていて、
しかも、それを手で鷲掴みにして食べていたことで、
手を汚した状態の愛美(光夫)ー
そんな”わたし”の姿を見て、光夫(愛美)は
心底戸惑うと、
「ーーこ、これ、どういうことなの!?田沼くんー!」
と、そう叫んだー。
「ーーえっ!?!?!?」
彼氏の学は、部屋に入って来た”光夫”が、
部屋に既にいる愛美に対して”田沼くん”と叫んだことに混乱するー。
”田沼くん”とは、”田沼 光夫”のことー
つまり、学からすれば”部屋に入って来た光夫が、自分の名前を呼んだ”ようにしか
見えないのだからー。
「ーー…ぐ…ぐぬぬぬぬー」
愛美(光夫)が納豆のついた指を舐めながらそう言葉を口にすると、
光夫(愛美)は「学!それ、わたしじゃないー!」と、そう叫ぶー。
「ーーえっ…ど、どういうー…?」
学は心底戸惑いの表情を浮かべながら二人を見比べるー。
「ーー理由は分からないケド、さっき、わたし、急に
田沼くんの身体になってて、
たぶん、わたしの身体の方には田沼くんがー!」
光夫(愛美)がそう叫ぶと、
学は「そ、そんなーー…そんなことあるわけー…」と、
そう言いながら愛美(光夫)を見つめるー。
愛美(光夫)は「そ、そ、そうだよ~!わたしはわたしだよ!」と、
すぐに言い訳を始めるー。
そして、”光夫(愛美)”に向かって、
「ーひ、人の家に勝手に入ってきて、訳の分からないこと言うのやめろよ!」と、
声を荒げるー。
「ーあ、愛美ー…?」
が、そんな声の荒げ方や口調から、学はさらに疑いの目を向けるー。
「ーーーーほら!そんな言い方、わたし、しないもん!
それにー、その納豆はなにー!?
わたし、ケーキに納豆かけたりしないよ!?」
光夫(愛美)がそう言うと、
愛美(光夫)の行動をおかしいと思っていた学は
「ま、まさか本当にー?」と、愛美(光夫)を見つめるー。
そこでとぼければー、まだ”可能性”はあったのかもしれないー
が、短絡的な愛美(光夫)は、
「あ~~~~~~~~くそっ!」と、サンタ棒を放り投げて、
綺麗な髪をぐしゃぐしゃと掻きむしると、
「そうだよ!!俺は光夫だよ!」と、そう叫ぶー。
「ーーーなっ」
学は、唖然としながらそう声を上げると
「だ、だ、だから急に変なことばっかし始めたんだなー!?」と、そう叫ぶー。
「ー田沼くん!これ、どういうことなのー!?
わ、わたしの身体を返してよ!」
光夫(愛美)がそう叫ぶとー、
愛美(光夫)は「嫌だねー。な~にがクリスマスだ!」とそう叫びながら、
机に並んだ料理に対して、唾を吐き捨てるー。
「わ、わたしの身体で変なことしないで!」
光夫(愛美)が叫ぶと、
愛美(光夫)は「リア充と身体を交換できるアプリを使ったんだよ!」と、
自らそれを暴露してしまうー。
「な、なんだってー?」
彼氏の学が戸惑いながら言うと、
光夫(愛美)は「なんでそんなことするのー?」と、
困惑した表情を浮かべるー。
「お前らみたいなリア充が大っ嫌いだからだ!」
愛美(光夫)はそう叫ぶー。
「ーーど、どうしてそんなにクリスマスを憎むのー?
クリスマスを楽しんじゃいけないのー?」
光夫(愛美)がそう言うと、
愛美(光夫)は「あぁ、ダメだね!不愉快だー!」と、そう叫ぶー。
「俺たちクリぼっちの怒りも知らずに、
へらへらしながら、イチャイチャして、
夜にはきたねぇ声で喘ぐんだろ!?あ?
許されないー万死に値する!」
愛美(光夫)が怒り狂った表情でそう叫ぶー。
「ーーーー」
光夫(愛美)は、”田沼くんは救えない”とでも思ったのか、
説得することを諦めて
「と、とにかく身体を戻してー!そしたら、それ以上のことは
何も求めないからー!お願い!」と、そう言葉を口にするー。
「ーーーーーー」
愛美(光夫)は少しだけ表情を歪めるー。
「ーーー」
が、光夫(愛美)と、学の方を交互に見ると、
愛美(光夫)は怒りの形相で浮かべたー
「そんな目でー、そんな目で俺を見るなぁ!!」
とー
そして「滅茶苦茶にしてやる!」と、そう叫ぶと、
愛美(光夫)は自分の胸を狂ったように揉みながら、
身体のあちらこちらを触り始めたー
「ーおいっ!愛美の身体でなんてことを!」
学がドキッとしながらもそれを止めようとするー。
しかしー、愛美(光夫)はそんな学を振り払うと、
学は引き出しに頭を打ち付けて、その場に倒れ込んでしまうー。
「ーーー!!!」
愛美(光夫)はそれを見てパニックになるー。
「ーーちょっと!!!ま、学!!!」
光夫(愛美)が慌ててそこに駆け寄ると、
愛美(光夫)は呆然としながら
「お、俺は悪くない!俺は悪くないぞ!」と叫ぶー。
そして、愛美(光夫)は二人でケーキを斬るために使っていた
包丁の方をチラッと見つめると、それを手にして、笑みを浮かべたー。
「ーーーこ、こ、こうなったら、お、俺の身体もちょっとだけ刺してー…
お、お前が!お前が暴れて彼氏と俺を傷つけたことにしてやる!」
と、そう叫ぶー。
愛美の身体で、光夫の身体を刺した後に、
元に戻って、”この女に刺されました!”と、そう叫ぶつもりだー。
「ーーー…ぐぐ…やめろ…愛美の身体を返せ!」
引き出しに頭を打ち付けた学は、なんとか意識を取り戻して
頭を抑えながらそう言葉を口にするー。
「ーーへへへー返してやるけど、その前にお仕置きだ!
リア充のクリスマスを壊してやる!」
短絡的な振る舞いで入れ替わりが発覚し、
追いつめられて自暴自棄になった愛美(光夫)は、ケーキを切るために
使っていた包丁を手に、光夫(愛美)の方に向かっていくー
「ーへへーそんな顔すんなってー
ちょっと傷つけてからー、それで、元に戻して
北原ー、お前が暴れたことにするだけだからー」
愛美(光夫)がそう言いながら、
光夫(愛美)を見つめるー
光夫(愛美)は呆然としながら
「ーー田沼くんがクリぼっちなのはー…」と、
そう言葉を口にするー。
「田沼くんがクリぼっちなのは、そういう考え方してるからよ!!」
とー。
「ーー~~~~~~っ」
愛美(光夫)はピキッと、怒りの形相を浮かべると、
「ーーもう許さねぇ!滅茶苦茶にしてやるー」と、
サンタ衣装を身に着けたままの愛美の身体で、
怒り狂った声を上げるー。
そして、包丁を手に光夫(愛美)の方に向かっていくー。
「ーおい!やめろ!」
学が叫ぶー。
がー、その時だったー
「ーー!?!?!?」
愛美(光夫)の身体が突然バランスを崩すー。
「ーあっ」
光夫(愛美)がそれに気づいて声を上げるー。
「ーー!!」
先程、ケーキに納豆をかけたあと、
床に雑に放り投げた納豆のパックー。
それを踏んで、愛美(光夫)は滑ってしまったのだー
まるで、漫画でバナナでも踏んだかのように
勢いよく滑ってしまう愛美(光夫)ー
「ーーーっっっ!」
そしてー、愛美(光夫)はそのまま机に頭を打ち付けてしまうのだったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーーーー!!!!!!!!!!!!」
病院のベッドでガバッと起き上がる光夫ー
「ーーーえっ」
慌てて自分の身体を確認すると、光夫はまだ”愛美”のままだったー
「ーーー…お、俺…そ、そっかー」
愛美(光夫)は、転倒したことを思い出して
”病院送りになっちまったのかー”と、そう言葉を口にするー。
がー…
病室のカレンダーを見つけた愛美(光夫)は表情を歪めたー。
「ーーーえっ…」
それもそのはずー
カレンダーは”1年後”の12月を示していたからだー
そして、愛美(光夫)は、
”愛美”が意識を取り戻したことを知った看護師から
”およそ1年間眠ったままだった”ことを聞かされたのだったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーーーー~~~…!」
愛美(光夫)は学校に復帰したー。
ちょうど、その日はクリスマス当日ー。
そこにはーーー
”リア充”になった”俺”の姿があったー。
あれからは、本当に大変だったー。
けれど、”元自分”が意識を失い、昏睡状態になってしまったことで、
光夫(愛美)は光夫として生きざるを得なくなり、
彼氏の学の支えを得ながら、周囲には内緒で光夫として
1年間、過ごして来たー。
お互いに話し合って、今の光夫(愛美)と学は”大親友”として
過ごしていてー、
そして、光夫(愛美)には今、”彼女”もいて、
幸せそうだったー。
さらには、光夫の親友だった岡田 輝也も
”今の光夫”と楽しそうに話をしているー。
同じ顔ー
同じ身体ー
同じ声ー
同じ名前なのにー、
あれから1年、”リア充になった俺”を目の前に突き付けられたー。
愛美(光夫)はそんな、”元自分”の姿を見て、
呆然とするー。
「ーーあ…愛美ー。意識が戻って本当によかったねー」
「ーーー北原さん!退院おめでと~!」
そんな風に声を掛けられる愛美(光夫)ー
が、愛美(光夫)はそんな女子たちを無視すると、
光夫(愛美)の元に向かって一直線で歩いて行ったー。
「ーーどういうつもりだ!」
愛美(光夫)が声を上げるー。
がー、そんな愛美(光夫)に気付くと、
光夫(愛美)は穏やかに微笑んでから言葉を口にしたー。
「ーー”北原さん”退院できてよかったねー」
とー。
「ーーー…な…お、俺はーーーー」
そう言いかける愛美(光夫)ー
けれどー、
光夫(愛美)は静かにこう言葉を口にしたー。
「ーー”クリぼっちの北原さんー”」
とー。
「ーーー!!!」
愛美(光夫)は心底悔しそうに、光夫(愛美)を見つめるー。
愛美は普段、嫌味を言うような子ではないし、
光夫の身体になってからもそれは変わらないー。
けれど、理不尽に自分の身体を奪われて
しかも勝手に昏睡状態になられてー、
愛美は、光夫に強い怒りを覚えていたー。
だから、言ったー。
”クリぼっちの北原さん”
とー。
北原 愛美の身体を奪った光雄は、
茫然とした表情で、
”リア充となった元自分”を見つめながら
その場にへなへなと座り込むのだったー
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
クリスマスは昨日終わってしまいましたケド、
クリスマスモノの最終回でした~~!☆!
これからは年末年始モードですネ~~!☆
今日もお読み下さりありがとうございました~!★!
コメント
いろんな展開が想像できましたが…この後も入れ替わったままなんですネ!
ダークな入れ替わりに納豆とシャケ意外でした( *´艸`)笑
自分も入れ替わりアプリ使って無名さんのカラダと入れ替わりたいのデス\(^o^)/笑
無名さんのカラダになって黒いミニスカサンタを可愛くセクシーに着こなしてエッチなデニールのタイツ履いて…
納豆やシャケじゃなく…クリスマスケーキを可愛く食べてみたいのデス(*´艸`)笑
自分のカラダになった無名さんに無名さんのカラダになった自分がケーキをア~ンして食べさせたいのデス笑
無名さんのカラダでちょっぴり小悪魔になってみたいのデス笑
黒いミニスカサンタの他にもセクシーバニーガールや超ミニスカ履いてオシャレに着こなして美脚アピールしながら自分のカラダになった無名さんにいっぱい見てもらいたいし、ちょぴり誘惑したいのデス(*´艸`)笑
わわわ~!★笑
私はいつもクリスマスケーキを食べますよ~★!
!!
色々な姿に変わっちゃう私を、
TSマニア様の身体で見てみたいデス~!!★