ある年のクリスマスー、
クリスマスを憎むクリぼっちの彼と、
クリスマスを楽しむリア充の女子が入れ替わってしまったー。
入れ替わった二人の運命はー…?
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光夫になってしまった愛美は、
困惑の表情を浮かべながら、
1階へと駆け下りるー。
すると、1階には、クリスマスケーキを楽しそうに見つめていた
光夫の妹・雅の姿があったー
「あーー…あ、あの…」
光夫(愛美)が、緊張した様子で雅に声をかけると、
雅は「ーーえ…な、何ー?」と、少し驚いた様子で、
光夫(愛美)の姿を見つめたー。
急に”あ、あのー”などと兄から声を掛けられて
戸惑っている様子だったー。
「い、い、妹さんー?」
光夫(愛美)がそう言うと、
妹の雅はさらに困惑したような表情を浮かべるー。
「ーーえ……何言ってるのー…?」
雅は”気色悪いモノを見る目”で、光夫(愛美)を見つめるー。
元々、雅は兄・光夫とはそんなに仲良くないー。
しかも、クリスマスになると毎年、ブツブツとクリスマスに
文句を言ったりしているし、
いつもなんか納豆を食べているし、去年ぐらいから
クリスマスにはシャケだとかなんだとか訳の分からないことまで
言い始めていて、雅にとっては”苦痛”でしかなかったー。
その兄の”奇妙な言動”に、雅は心底イヤそうな表情を浮かべているー。
「ーき、急に驚かせてごめんなさいー
あ、あの…な、何て言えばいいのかなー…」
光夫(愛美)は戸惑った様子で言葉を口にするー
部屋の中で”クラスメイトの田沼くん”になってしまっていることに気付いた
光夫(愛美)は、それ以外の状況が分からないままの状態で、
心底混乱していたー。
「ーー…わ、わたし、じ、実はた、田沼くんじゃなくてー…
そのー…」
光夫(愛美)のそんな雅からすれば”意味不明”な言葉に、
雅は「ーはぁ」と大きくため息を吐き出すと、
「そういう訳の分からないことやめてくれる?」と、
不満を露わにしながら言葉を口にしたー。
そんな雅の反応に、光夫(愛美)は焦りながらも、
「ご、ごめんなさいー。でも、わたし、あなたのお兄ちゃんじゃなくてー!」
と、そう叫ぶと、
「ーわたし、あなたのお兄ちゃんのクラスメイトの
北原 愛美と言いますー!
気付いたら急にあなたのお兄ちゃんになっててー!」
と、さらに言葉を続けたー。
いつも明るく、人とのコミュニケーションも得意な愛美でさえ
戸惑ってしまうこの状況ー。
が、下手に変な言い訳をするのではなく、
ハッキリと起きたことを伝えてしまった方がいい、と、
そう考えた愛美は、光夫の妹・雅に対してそう言葉を言い放ったー。
しかしー
「ーーーーーーー……~~~~~~っ」
雅は”ヤバいやつ”を見つような目で光夫(愛美)を見つめるー。
「ーーーーあ、あんたさー………
ーーー…いくらモテないからって、
ヤバくないー?」
呆れ顔の雅ー。
どうやら、雅は
”兄が、モテなさすぎて、クラスの女の名前を勝手に名乗り始めた”と
思っているようだー。
「ーち、違うの!ホントに気付いたら、こうなっててー!
わ、わたし、あなたのお兄ちゃんじゃなくてー!」
光夫(愛美)はそう事情を説明するー。
しかしーー
「ーー頭おかしいでしょー。触らないで」
雅はそう言葉を口にすると、リビングに置かれていた
クリスマスケーキを眺めるのをやめて、そのまま自分の部屋が
ある方に向かっていくー。
「ーー~~~~~~」
光夫(愛美)は困惑の表情を浮かべるも、
「ーー…た、確かにー急にこんなこと言われてもムリだよねー」と、
信じてもらえなかったことに納得すると、
家の玄関の方を見つめたー。
”わたしが田沼くんになってるってことはー
もしかしたらー…田沼くんが…わたしにー?”
そんな不安を覚えた光夫(愛美)は
家の外に向かって歩き出すのだったー。
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「な、な、納豆ー…?え?」
一方、愛美になった光夫は、
彼氏の学の前で、突然態度を豹変させると、
「やっぱクリスマスには納豆だよー」と、そう言葉を口にしていたー。
「ーーーへへーそうそうー
この家、”納豆”あるかなー?」
愛美(光夫)がニヤニヤしながら立ち上がると、
「あ~うぜぇ何、サンタの格好なんかしてんだよー」と、
ボソッと愛美(光夫)が呟いたー。
「ーーー~~~あ…愛美ー?」
いきなりの豹変に、彼氏の学は只々困惑することしかできないー。
数分前までは、
嬉しそうにケーキを見つめながら、
「おいしそう~!」などと微笑んでいて、
それをスマホで撮影していた愛美ー。
が、撮影を終えて、いざクリスマスケーキの蝋燭に火をつけて
それを消してからクリスマスパーティ本番を始めようとした矢先ー、
愛美(光夫)が突然態度を変えたのだー。
「ーー…き、急にどうしたんだよー?な、納豆ってー?」
学がなおもそう食い下がるー。
しかし、それでも愛美(光夫)は
「クリスマスなんてさ、くっせぇイベントだし、納豆がちょうどいいじゃんー」
と、そう言い放つー。
「ーい、いやいやー…え????」
”信じられない”という様子の学ー。
”入れ替わり”など、現実世界で体験する機会は
まず存在しないー。
目の前にいる子の態度が急に豹変しても、
ふつうは”入れ替わったんだ!”などと、すぐにそんな風に思う人はいないー。
「ーーー…納豆あるかどうか見て来る」
愛美(光夫)はそれだけ言うと、部屋から外に出るー。
そしてー、
ニヤリと笑みを浮かべながら、自分の身体を見下ろしたー
「ーへへっ…すっげぇ…まさか北原の方と入れ替わっちゃうなんてー」
ニヤニヤと笑みを浮かべる愛美(光夫)ー。
リア充と入れ替わるなんてアプリが、
そもそも本物だとは思わなかったし、
本物だったとしても、まさか”異性”と入れ替わるなんて
思ってもみなかったー。
「ーへへへーリア充のクリスマスをぶっ壊してやるぜー」
愛美(光夫)はそう言葉を口にすると嬉しそうに笑ってからー
「北原さんの家の冷蔵庫に納豆か、シャケはあるかなぁ」と、
そう言葉を口にしながら1階に向かって歩き出すー。
「っていうか、何サンタの格好なんかしてんだよー。
”わたし、かわいいですぅ~”みたいなアレかな?
何浮かれてやがるんだームカつくなー」
ブツブツと呟きながら、愛美(光夫)がそう言葉を口にすると、
そのまま自分のお尻をお仕置きと言わんばかりに
サンタの衣装の上からべしっ!と叩くー。
「ーーへへっ、なんかイヤらしいなー」
愛美(光夫)はニヤニヤしながら、それだけ呟くと
1階にやってきて冷蔵庫を確認し始めるー。
「んだよ、シャケはねぇのかよ」
愛美(光夫)は不満そうにそう呟くー
「ーーあれ?愛美ー?どうかしたの?」
そんな愛美に母親が気付き、声をかけて来ると、
愛美(光夫)は、愛美のフリをするつもりもないのか、
「あ、ちょうどいいやー。納豆かシャケある?」と、
そう言葉を口にするー。
「え?なに?納豆?????」
母親が心底困惑したような声を出すー。
「そうそう。納豆かシャケ」
愛美(光夫)の言葉に、「な、納豆ならあるけどー」と
冷蔵庫の中を母親が指さすと、
「ーちょうどよかったーへへ」と、
愛美とは思えないようなニヤニヤを浮かべながら
そのまま冷蔵庫から納豆を取り出すー。
「ーーーーえっ!?ちょっと!?」
母親が驚いたような表情を浮かべると、
愛美(光夫)は「クリスマスと言えば、納豆でしょ!」と、
嬉しそうに納豆のパックを手にしながら、微笑んだー。
女子高生がサンタの格好をして
納豆のパックを手に微笑んでいる、ある意味異様な光景ー。
困惑の表情を浮かべる母親に対して、
愛美(光夫)は「クリスマスを滅茶苦茶にしてやるぞ~」と、
ブツブツ呟きながら、自分の部屋に向かって移動を始めるー。
そして、部屋に戻ると、
”愛美”の急な豹変を前に、只々困惑している彼氏・学に対して
2個持ってきたうちの納豆のパックを一つ、雑に手渡すと
「ほら、”お前”の分ー」と、そう言葉を口にする愛美(光夫)ー
「ーーお、おまっ… え…????」
学は心底戸惑うー。
”愛美”から”お前”などと言われたことは今までにないー。
別に腹を立てるとか、そういうことはないけれど
とにかく、”困惑”の一言だったー。
「ーーあ…愛美ーき、急にどうしたー?」
学が、戸惑いの表情を浮かべながらそう呟くと、
愛美(光夫)は、そんな学を無視して、
自分の分の納豆を手にすると、
そのパックを開けて、憎しみを込めて納豆をかき混ぜ始めたー
「ークリスマスなんてさ~そこら中でカップルが
ヤッてるんだよ?
くっせぇ~~~!って思わない?」
愛美(光夫)のその言葉に、
学は頭の上に「?」をたくさん浮かべながら
「あ、愛美…そ、そのー、僕、何か悪いことしたかー?」と、
愛美が怒っていると感じたのか、そう言葉を口にするー。
「ーーーん~~~??
へへーいいからさ、納豆混ぜなよ」
愛美(光夫)に言われて、学は「え…あ、うんー」と言いながら
渋々納豆をかき混ぜ始めるー。
どうして、クリスマスに納豆をかき混ぜているのかー。
訳も分からないまま、納豆を混ぜ続ける学ー。
横にいる愛美(光夫)は、異様な勢いで納豆を混ぜながら
言葉を口にするー。
「ーー男と女がさー、ヤるってやつー?
傍から見れば動物みたいでさ、きったね~!って思うよなぁー
理性を失って、下品な声出してさー
汚ねぇ液体垂れ流してー。
なぁー?」
クリスマスを憎むクリぼっちの光夫が、
愛美の身体でそんな言葉を吐き出すー。
「ーーーえ…… あ……? えぇ…」
学はどう答えるのが正解なのか分からず、
戸惑いの表情を浮かべるー。
”なー、なんだー…?
ぼ、僕は何を聞かれてるんだー?
あ、愛美に何か試されてるのかー?”
そう考えながら、学は納豆をかき混ぜるー。
”そ、そっかー、あれかー?
愛美はそういうことするのが嫌いで、
それでそんなこと言ってるのかー?
僕も別に、そういうことするために
愛美と一緒にいるわけじゃないからー
愛美がしたくないなら別に全然一緒にいるだけでもいいんだけどー”
学は心の中でそんな言葉を口にすると、
「ーーあ、あの、愛美ー
僕は別にそういうことしなくても全然構わないしー
どっちかって言うと、僕もそんなにだからー全然気にしなくてー」と、
そう言いかけるー。
すると、愛美(光夫)は笑いながら学の方を見つめたー。
「ーへへーっていうか、こんなにケーキとか並べて
何がしたいわけ?」
「ーーえっ」
学は、さらなる”彼女”からの意味不明な質問に困惑するー。
「だ、だってー…き、今日はクリスマスだしー、
そ、それに、これ、愛美が用意してくれたやつじゃー…?」
学が戸惑いながらそう呟くー。
学も色々持ってきたりしているものの、
少なくとも、ケーキは愛美が用意してくれたものだー。
「ーーははっーそっかそっかー」
愛美(光夫)は露骨に不満そうな表情を浮かべる。
どうして彼女がそんな顔をするのか分からないー。
学は心底混乱しながら、
愛美(光夫)の方を見つめると、
愛美(光夫)は「じゃあさー」と、
「くっせぇクリスマスにふさわしいケーキにアレンジしちゃお」と、
ニヤニヤしながら、かき混ぜていた納豆を突然ケーキの上に
かけ始めたー。
「ーー!?!?!?!?!?」
学が「ちょ!?」と、声を上げるとー、
愛美(光夫)は「ほら!”学”もかけなよー」と、そう言い放つー
「い、いや、え…?ケーキに納豆かけるなんてー」
学が戸惑いの言葉を口にするー。
しかしー
「いいからかけろよ!このリア充野郎!」
愛美(光夫)が突然怒鳴り声を上げたー。
「ひぇっ!?」
学は驚くと同時に、言われるがままにケーキに
慌てて納豆を掛けると、
愛美(光夫)は満足そうに「えへへー」と、笑みを浮かべるー。
「ーへへへー
じゃ、いただきまぁ~す!」
愛美(光夫)は、リア充のクリスマスパーティを破壊して、
そのリア充の身体で”汚したケーキ”を食べ始めるー。
「ーー…ちょ…… え…????」
学はそんな光景を見つめながら困惑するー
♪~~~
ちょうど、その時ーーー
”光夫になってしまった愛美”が、愛美の家に到着したー
「ーは~い どちら様ー?」
愛美の母親が1階でそう応答すると、
光夫(愛美)は「あ、あのー…わたー…」と、そう言いかけてから
「ーーー…き、北原さんのクラスメイトのー」と、
そう自己紹介をしたー。
いきなり、”お母さん、わたしだよ!”と、叫んでも
信じてもらえず、追い返される可能性が高いと
愛美はそう思ったのだー。
”ーーもし、田沼くんがわたしになっているのだとしたらー…”
光夫になってしまった愛美は、そんな不安を感じながら
母親が家から出て来るのを待つのだったー
③へ続く
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コメント
クリスマスは今日で終わっちゃいますケド、
物語は明日が最終回デス~!!
今年のクリスマスモノがどんな結末を迎えるのか、
見届けて下さいネ~!!

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