<憑依>突然の方針転換②~崩壊~(完)

①にもどる!

ある日を境に女社長が豹変ー、
会社は突然大きく方針転換してしまい、
社員たちは戸惑うことにー。

多くの人が会社を去る中、入社1年目だった彼女はー…

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

”わたしは、大好きなこの会社を諦めないー”

社長が豹変した当時、入社1年目だった野々花は、
そう思いながら、
間もなく入社してから1年を迎えようとする中、
今日も会社にやってきていたー。

「ーーあらー、まだうちにいたの?」

ふと、そんな声が聞こえて野々花が振り返るとー、
男を誘惑するような妖艶な格好で姿を現した女社長・雫を見て、
野々花は「ーわたしは、この会社が好きですから」と、
そう言葉を口にするー。

しかし、雫はクスクスと笑うと、
「ーだったらカメラの前で脱げよ」と、
そう言葉を口にするー。

突然豹変して、AV事業を始めた雫ー。
そんな雫の言葉に、
「ーわたしは、社長が作った”元の会社”が好きなんですー」と、
そう言い返す野々花ー。

しかし、雫は不快そうに表情を歪めると、
野々花を睨むようにしながら言葉を続けるー。

「ーーーもうお前の好きだった会社はないんだよー
 これ以上逆らうなら、クビにしてやるからなー」
雫が脅すような口調で言い放つー。

そんな雫を見つめ返すと、野々花は
目に涙を浮かべながら
「ーわたしは、社長が元の社長に戻ってくれることを信じてますー
 それにー…専務もー」と、
雫と、共同でこの会社を立ち上げた麻奈美のことを口にすると、
雫は「ーあの女には何もできないよー。」と、あざ笑うように言葉を口にするー。

「ーーーお前たちは”何も”知らないー」
雫に憑依している”男”は、そう言葉を口にすると
笑みを浮かべながら、野々花のほうを見つめるー。

「しかし、お前、可愛いよなー」
雫は邪悪な笑みを浮かべながらそう言葉を口にするとー、
「”次”はお前のようなやつでもいいかもなー」
と、そんな言葉を続けたー。

「ーわ…わたしは、AVとか、そういうのには出ませんからー」
雫が戸惑いの表情を浮かべながらそう言葉を口にするー。

”次はお前”ー
雫に憑依している”憑依を楽しむ男”が、言った意味は
そういう意味ではなかったものの、
雫は”次はお前がAVに出演しろ”と言われているのだと解釈して、
”そういうのには出ません”と、そうハッキリ言葉を口にしたー。

「ーーククー
 いいやー、”わたし”がその気になれば
 あなたは嬉しそうに笑いながら出演するわー」

”雫”のフリをしてそんな言葉を口にすると、
雫に憑依している男は、そのまま笑いながら
その場から立ち去って行ったー。

そんな様子を、野々花の同期である社員の一人、
森宮 花凛が物陰から不安そうに見つめながらー、
何かを決意したかのような表情を浮かべたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

数日後ー。

「ーーやめて下さい!やめて!」
まだ会社に残っていた幹部社員の一人、希海は
泣き叫びながらそう言葉を口にしたー。

が、女社長の雫は
「お前、いい身体してるよなー」と、そう言葉を口にすると、
”新作”に出演してもらうー、と、笑いながら、
希海を別室に連れ去ろうとしたー。

そこに、雫と一緒に会社を立ち上げたNo2の麻奈美が
やってくると、
「いい加減にしなさい!」と、声を荒げるー。

「ーあらー…ふふー
 ”裏切者”ー
 作品に出演する気になった?」
雫は腕組みをしながらそう言葉を口にすると、
麻奈美は、希海を拘束している”社長の部下”二人に
下がるように言い放つと、希海の拘束を解くー。

泣きながらお礼を言う希海を逃がすと、
そのまま麻奈美は雫と対峙したー。

「ーー”裏切者”はそっちでしょー。
 会社を立ち上げた時の雫はどこに行ったの!?」
麻奈美が不安そうに言うー。

しかし、雫はニヤニヤとしながら
「ー会社が進化するためには、大胆な事業転換も必要よ?」と、
そう言葉を口にするー。

がー、
麻奈美は「ふざけないで」と、そう言い放つと、
「ーうちの会社の業績、どんどん悪化してるのよ?」と、
業績が悪化していることを示すデータを手に、
それを雫に向かって見せ付けるー。

しかし、雫はニヤニヤしながら
麻奈美の方を見つめると、
「ー別に、どうだっていいじゃないー。そんなことー」と、
そう言葉を口にしてから、麻奈美に近付いていくー。

「ーわたしはー、”今年”ー
 わたしが楽しめればそれでいいのー
 会社がどうなったって構わない」
ニヤニヤしながら雫はそう言葉を口にするー。

「ーー会社が進化するためって自分で言ったくせにー」
麻奈美が、心底不満そうにそう言葉を吐き出すと、
雫は「進化ってのは業績だけじゃないしーククー」と、
不気味な笑みを浮かべながら、麻奈美を見つめたー。

そして、ニヤッと笑うと雫は突然、
そのまま麻奈美にキスをしてみせるー。

「ーっ…!?」
いきなり雫にキスされた麻奈美は表情を歪めると、
怒りの表情を浮かべながら「ふざけないで!」と、
雫をビンタするー。

しかし、それでもニヤニヤとしている雫ー。

そんな雫を見て、麻奈美は
”もう昔のようには戻れない”と、そう悟ると、
「ーー絶対にあんたから会社を取り戻すから」と、
そう言葉を口にするー。

雫は馬鹿にしたように笑いながら、
「ーー会社の社長の座はわたしに譲るんじゃなかったの?」と、
そう指摘をするー。

そんな言葉を掛けられた麻奈美は、不満そうな表情を
浮かべながら、
「ーそのつもりだったー。でも、”今のあんた”は狂ってるー。
 これ以上、会社を好き勝手にはさせないー」と、
そう宣言するー。

「ーわたしのためじゃないー。
 今も、この会社に残ってくれているみんなのためー」
麻奈美は、野々花や花凛ー、
そして幹部社員の希海ら、
こんな状況でも”まだ”会社に残ってくれている社員たちのために、
この会社を好きでいてくれる人たちのために、
この会社を守らないといけない、と決意の眼差しでそう
雫に向かって叫ぶー。

「へへへー」
雫は、雫らしからぬ笑みを浮かべると、
「まぁ、頑張りなー」と、それだけ言葉を口にして
立ち去っていくー。

”ーククククー
 まぁ、こいつが俺に”憑依されている”なんて
 誰も思わねぇだろうしー、無理もない反応だなー”

そんなことを思いつつ、雫はゆっくりと廊下を歩くと、
「まだまだこの身体で楽しませてもらうぜー」と、
静かに、囁くようにそう言葉を口にしたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーー」
雫に憑依している”男”は、新入社員の割に、
この会社に愛着を持ち、
そして、自分にも意見をしてくる”野々花”に
興味を抱き始めていたー。

「ーー”次”は、やはりあいつにするかー」
雫に憑依している男は”身体を乗り換える”予定が
あるのか、そんな言葉を口にすると、
不気味な笑みを浮かべるー。

しかし、その様子を野々花の同期でもある社員・花凛が
物陰から見つめていたー。

そして…
花凛は野々花を呼び出すと、
深刻な表情で言葉を口にしたー。

「野々花ちゃんー、
 もう、そろそろ”手を引いた方が”いいと思うのー」
とー。

そんな花凛の言葉に、
野々花は「え…ど、どうしてー?」と、
同期でも花凛の方を見つめながら
そう言葉を口にするー。

するとー、花凛は少し躊躇うような表情を浮かべてから
言葉を口にしたー。

「ー社長がおかしくなった理由ー
 ーー憶測でしかないけど、
 気になることがあるの」

花凛はそれだけ言葉を口にすると、
野々花の方を真っすぐ見つめるー。

そしてー…

静かに息を吐き出すと、
「ー社長が”次はあいつ”って、野々花ちゃんの方を見ながら
 言っているのを聞いたのー」と、
花凛は険しい表情で言葉を口にするー。

「つ、次は、わたしー…?
 そ、それはー…」
野々花は戸惑いながらそう言葉を返すと、
「わたしは、AVに出たりはしないからー」と、
花凛に向かってそう返すー。

しかし、花凛は首を横に振ったー。

「”そうじゃない”気がするのー」
とー。

「ーーそれは、どういう意味?」
野々花がそう言葉を返すと、
花凛は”前に、わたしの知り合いが社長と同じように急に豹変したことが
あったの”と、そう言葉を口にしたー。

聞けば、その”知り合い”も、
社長・雫と同じように急に別人のようになってしまって
おかしくなってしまったのだと言うー。

「ーそ、それでその人はどうなったのー?」
野々花がそう言うと、
花凛は”ある時を境に元に戻ったけど、おかしくなっていた間の記憶がなくて”
と、そう言葉を口にしたー。

その上で、その時の”知り合い”と、
今の”社長”の振る舞いはよく似ていると、
そう言葉を口にしたー。

「ーー…ーーー」
野々花は困惑の表情を浮かべると、
花凛は続けたー

「社長の言う”次”って意味はハッキリとは分からないー
 でもー」

そこまで言うと、花凛は野々花の方を真っすぐと
見つめながら言葉を続けるー

「ーーでも…”何か”に野々花ちゃんが狙われてる気がして
 ならないのー」

花凛はそんな言葉を口にするー。
身近な人間が2度も、同じように豹変した経験を持つからこその
言葉ー。

このままだと、野々花も”おかしくなってしまう”のではないかと
花凛はそんな風に危惧していたー。

「ーーでもー…」
野々花はそれだけ言葉を口にすると、
花凛は「今ならまだ間に合うと思うのー」と、
野々花に”会社”から逃げるように告げるー。

「ーーー…」
野々花は迷いの表情を浮かべるー。

しかし、花凛は続けるー。

「ーーもしー、もしも、自分の意思とは関係なく
 ”社長”みたくなってしまうのならー…?」
とー。

「ーーー…!!」
野々花は表情を歪めるー。

「ーもし、野々花ちゃんが狙われてるなら
 ”今のうち”に社長から離れた方がいいと思うー」
花凛はそれだけ言葉を口にすると、
「最後に決めるのは、野々花ちゃんだけどー…
 ”ああなったら”人生は滅茶苦茶ー」と、そんな言葉を続けるー。

花凛も”憑依”のことを確実に理解できているわけではない。
けれど、これまでの経験から、
得体の知れない何かの仕業だと、そう感じていたー。

迷いの表情を浮かべる野々花ー。
が、やがて意を決した表情を浮かべると、
花凛の方を見て、静かに言葉を口にし始めたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それから1か月後ー。

「ーーーうん、うんー…そうなんだねー…
 うん、教えてくれてありがとうー。」

野々花はスマホを手に、そう言葉を口にするー。

連絡相手は、同期”だった”花凛ー。

花凛に”野々花ちゃんにも危険が迫っているー”と言われた野々花は、
会社を離れる決意をしたー。
花凛や、専務の麻奈美を残して自分だけ逃げるような形は
イヤだったけれど、麻奈美も”その方が、あなたのためにもなるから”と
理解を示してくれたー。

野々花は、新しい会社に就職しー、
第2の社会人人生を始めたー。
あの会社のことは大好きだ。

でも、だからと言って、
意地になってあの会社に残り続けても
確かに、自分の人生を壊してしまうだけかもしれない。

麻奈美にも”あなたはあなたの人生を生きて”と、
そう言われたー。

ただー…

「ーーうん、わたしの方でも色々調べてみたんだけどー…」
野々花はそう言葉を口にすると、
花凛に対して人が急に”豹変”するという出来事に関して
調べたことを色々と口にしていくー。

”ーそれはー、社長の件と関係あるかもしれないねー
 色々調べてくれてありがとうー”

電話相手の花凛が、そう言葉を口にするー。

野々花は「ううんー」と、首を横に振ると、
「わたしも…その会社ー、大好きだからー」と、
目に涙を浮かべるー

会社は離れたー
新しい仕事を始めたー

けれどー、野々花はやっぱり、大好きなあの会社のことを
忘れられなかったー。

身を守るために、会社を離れて
麻奈美や花凛の力を借りて、転職先や住所が分からないようにしてもらい、
”雫”に憑依している”何か”に狙われるのを防いだー。

でもーー
今でもこうして、野々花は離れた場所から
麻奈美や花凛たちのことをサポートしていたー。

いつの日にかー
また、”大好きなあの会社”が元の姿に戻ることを願ってー。

その日が来ることを、野々花は夢見ながら
今日も、ゆっくりと歩き出すのだったー。

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

最終回でした~!!!★

実は憑依空間のある作品とリンクしていますが、
気付いた人はいるでしょうか~?笑
(※知らなくても全然大丈夫なようにはしてあります~!)

気付いた人は、憑依空間博士(?)デス~!!

お読み下さり、ありがとうございました~!!

「突然の方針転換」目次

作品一覧

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憑依<突然の方針転換>

コメント

  1. TSマニア より:

    気付かなかったデス!!

    自分は憑依空間博士にはまだまだですネ\(^o^)/笑

    野々花はいい子ですネ!☆

    無名さんのカラダでAVは出ないですが

    1日バイトやスポット契約で

    いろんなイベコンのコスチュームをステキに着こなしてキラキラしながらお仕事してみたいのデス(^_-)☆☆☆☆☆

    コスチュームに合わせり経験値を上げてメイクやヘアアレンジも上手になりながらスピードも上げたいのデス☆\(^o^)/☆笑

    • 無名 より:

      笑~☆
      でもTSマニア様は十分博士なのデス~笑

      色々なコスプレ~!!
      経験値もUPできちゃいそうですネ~!!