<他者変身>変身した状態って妊娠できるの?①~好奇心~

変身能力を持つとある男ー。

彼はある日、禁断の疑問を抱いてしまった。

それはー、女に変身した状態であれば
男の自分も”妊娠”できるのかー?という
禁断の疑問だったー。

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「ーへへへへーどうだ?いい感じだろ?」
女子大生の村岡 美由紀(むらおか みゆき)が
ニヤニヤと笑みを浮かべながら、
コスプレ姿を披露しているー。

目の前にいる、同じ大学に通う炭山 隆司(すみやま たかし)は、
嬉しそうに「うぉぉぉ…すげぇ」と、そう言葉を口にするー。

ナース服のコスプレ姿を披露している美由紀は
嬉しそうに、色々なポーズをしたり、
注射器の小道具を持って可愛らしく微笑んだり、
そんなことを繰り返していて、それを見ている隆司は
先程から、ドキドキ続きの状態だ。

けれど、この炭山 隆司は美由紀の彼氏でもなければ、
友達でもないー。

大学内で単に、美由紀のことを”いいなぁ”と、一方的に
そう思っているだけの存在だ。

美由紀が、隆司のことを”認識”しているかどうかも怪しいー。
仮に認識していたとしても、”大学で見たことがある”と、
そんな風に感じているだけのレベルであるのは間違いない。

しかし、今、美由紀はそんな隆司と二人きりになっていて、
しかも目の前でコスプレ姿を披露しているー、
そんな、傍から見れば奇妙な状況になっていた。

それもそのはずー。
今、隆司の家にいる”美由紀”は、
本物の美由紀ではないのだー。

「ーなぁなぁー、またやらせてくれよー」
ニヤニヤしながら、隆司がコスプレ姿の美由紀に近付くと、
「おいおい、今日はそういうのナシの約束だろー?
 俺にも、気分が乗る日と、乗らない日があるんだからよー」
と、美由紀が突然、男のような口調で喋りはじけたー。

「ーって、おいおい、急に美由紀ちゃんの声で
 その喋り方はナシだろ!」
隆司がそうツッコミを入れると、
美由紀は「お前が変なお願いしてくるからだぜー?」と、
苦笑いしながら言うー。

そして、次の瞬間、美由紀の姿が突然変化していくと、
隆司と同じぐらいの年代に見える男ー、
男子大学生の湯沢 敏也(ゆざわ としや)が姿を現したー。

隆司の家にいたのは、この湯沢 敏也が”変身”している美由紀で、
つまりは偽物だったー。

ビリッー。

「って、あぁ!?」
ナース服を着たままの敏也が声を上げるー。

それを見て、隆司は
「おいおいおい、コスプレ姿のまま変身を解除するなよー…
 お前にナース服は似合わないぞー」と、
呆れ顔でそう言葉を口にするー。

「ーーっっ…くそっー。ナース服が破れたー」
つい、コスプレ姿のまま、美由紀の姿から
自分の姿に戻ってしまった敏也は、残念そうに言葉を口にするー。

”美由紀”よりも、自分の方が体格が良く、
小太りな体格であるために、
美由紀の姿のサイズに合わせたナース服が、音を立てて
破れてしまったのだー。

「お前、前もそれでメイド服、ダメにしたよなー」
隆司が、少し呆れたような表情を浮かべながら、
敏也にそう言葉を口にすると、
敏也は「くそっ」と、不満そうにナース服を脱ぎ捨てるー。

「ーー…お前が変なこと言うから、ついうっかりと
 変身を解除しちまったんだぞ!?」
敏也がそう言うと、隆司は
下着姿の敏也を見て「おいおいおい、男の姿で下着姿とか
やめてくれよー」と苦笑いするー。

美由紀に変身している際には、
よりドキドキするために下着も身に着けていたため、
そのまま変身を解除してしまった敏也は、
意味もないのに、女物の下着を身に着けている状態に
なってしまっていたー。

「お、お、俺だってこんな俺の姿、見たくねぇし!」
敏也が慌ててその下着を投げ捨てると、
隆司は少しだけ間を置いてから
「ま…ナース服はまた俺が買うからー」と、そう言葉を口にしたー。

”親友”の敏也は、”変身能力”を持っているー。
高校時代に海外旅行に行った際、
現地の伝染病に感染してしまい、生死の淵を彷徨うことに
なってしまった敏也。

何とか助かりはしたものの、
その伝染病の影響か、あるいはまた別の原因があるのか、
敏也は”他人の姿に変身できる能力”を手にしてしまったのだー。

そして、それ以降はこうして
”本人の人生を傷つけない程度”に、変身能力を使って
欲望を楽しんでいたー。

もちろん、美由紀本人からすれば、
勝手に自分の姿を使われて、欲望を満たされているなんて知ったら
絶対にイヤなことだし、怖いし、気持ち悪いとも思うだろうー。

しかし、本人が知りさえしなければ、
本人は何も怖がることなく、その人生に”傷”がつくこともない。

仮に敏也が、美由紀の姿に変身したまま
外に出かけたり、悪事を働いたり、
他の人間に接触して騙したりすれば美由紀本人にも迷惑がかかるー。

が、彼は”そういうこと”はせずに、
あくまでも家の中で”お楽しみ”をするだけにとどめていた。
もちろん、ネットに写真を載せることもしないし、
唯一”変身能力”のことを知っている隆司に対しても
”撮影禁止”を徹底していたー。

”変身される相手に配慮”しつつの変身ー。
もちろん、そうは言っても、相手本人からすれば許されることではないものの、
一定の理性はまだ、彼は持ち合わせていたー。

「ーーーナース服、買ってくれるのはいいけど、
 どうせまたお前の趣味全開のもの、買うんだろ?」
敏也が少しイヤそうな表情を浮かべながら笑うと、
「へへへーバレたか」と、隆司はニヤニヤしながら言うー。

それから少し間を置いてから、隆司は
「でも、ありがとなー」と、そう言葉を口にすると
「そんな力、持ってること他の人間に教えるのはリスクでしかないのに、
 俺に教えてくれて、色々楽しませてくれて、さー」と、
笑いながら言う隆司。

隆司がその気になれば、変身能力を広めたり、
あるいはそういう特殊能力に興味を持ったりしそうな団体にでも
情報提供をしたりすることもできてしまうー。

それは、変身能力を持つ敏也にとってはリスクでしか
ないはずなのに、変身能力のことを教えてくれた敏也は、
よほど隆司のことを信頼しているのだろうー。

「ははー…まぁなー。
 ずっと、一人で楽しんでるのもなんか、
 悲しい感じだったし、
 隆司なら、教えても大丈夫だろうって、そう思ったからなー」

敏也は、”親友”である隆司に対して
そんな言葉を口にすると穏やかに笑う。

そして、少しだけ笑みを浮かべると、
彼らしい冗談も込めて言葉を続けたー。

「それにー…」

そう呟くと、突然自分の姿を”変化”させていくー。

そのまま、敏也の姿から、隆司の姿に変化すると、
「ーお前にもいつでも変身できるからー、
 お前が裏切った時には、この姿で色々できるしなー?」と、
ニヤニヤしながら言う。

目の前に”もう一人の自分”が出現してしまった状態の
隆司は「うわっ!やめろ!目の前で俺に変身するな!」と、
そう叫ぶー。

しかも、美由紀の姿に変身していた敏也はナース服のまま
変身を解除し、服を脱ぎ捨てた状態であったために、
その状態のまま隆司に変身してしまっているー。

「くそっ!せめて服を着ろ!」
隆司がそう叫ぶと、隆司の姿をした敏也は
冗談めいた口調で「お?なら、ナース服着るか?」と、
そう言葉を返すのだったー。

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それから数日後ー。

同じ大学に通う、森内 菜月美(もりうち なつみ)の姿に
変身した敏也は、隆司の前で
「へへ、どうだー?かわいいだろ?」と、
色々なポーズをしながら、菜月美の姿を見せ付けていたー。

「へ…へへー、やっぱ、お前の”変身”の力はすげぇよなー
 本物の森内さんにしか見えないー」
隆司がそう言うと、
「ーそういや、”外”だけじゃなくて”中身”も同じなのかなー?」と、
そう言葉を口にするー。

「ん?あ~~でも、女としてイけるぐらいだし、
 中身も、相手のものになってるんじゃないかなー?」
菜月美に変身している敏也が、そう言葉を口にしながら
自分の身体に触れると、
「へへへー…じゃあ、出すものも全部、
 森内さんのものってことだよなー?」と、そんな言葉を口にするー。

「ーーーー」
その言葉に、菜月美の姿をした敏也は
少しだけ考えると、
「なぁ、隆司ー」と、そう言葉を口にするー。

「ーー…へー、へへ、森内さんに下の名前で呼ばれるとゾクゾクするなー」
嬉しそうにニヤニヤしながら隆司がそう返すと、
菜月美の姿をした敏也は、真剣な表情を浮かべたまま、
言葉を続けたー。

「俺、妊娠ってできるのかな?」
とー。

「ーはい?」
隆司は、菜月美に変身した敏也の
予想もしていなかった質問に、心底戸惑ったような表情を浮かべながら、
「え??い、いきなりなんだよー?」と、首を傾げるー。

「いや、今、お前、中身も変身してるのか?ってそう言っただろ?
 ーだったら、俺、変身したままの状態なら
 このまま妊娠したりすることもできるのかなってー」

菜月美の姿のままそう言う敏也。

「ーーー~~~~い、いや、いきなり何を言い出すんだよー?」
隆司は流石に少し引いてしまったのか、困惑した表情を浮かべながら
そう言葉を吐き出すと、
菜月美の姿をした敏也は、
「いやー…このまま妊娠できるのかどうか、気になってー」と、
そう呟くー。

「ーー~~~~」
隆司は言葉を失いながらも
”実際のところどうなのか”ということを
頭の中で考え始めるー。

確かに、敏也が変身している状態は、
完全に相手の身体になっているー。

変身相手が女である場合、
身体も完全に女性そのものになっていて、
トイレに行くときはもちろん、Hなことをするときも含めて
身体の機能は完全に”女”となっているー。

と、すれば、変身している状態であればー、
本来、男であるはずの敏也が、”妊娠”してしまうことも
あるのかもしれないー。

「ーー……ーー」
が、それを考えると、頭がおかしくなりそうになるー。

例えば、変身した状態のまま妊娠してしまった場合、
”その途中”で変身を解除してしまったら
どうなるのかー。

下手をすれば、敏也は男の状態のまま出産することになるかもしれないし、
あるいは、変身した状態で妊娠しても、
変身を解除した途端、妊娠した子供が”消える”可能性も否定はできない。

いや、最悪の場合、変身を解除できなくなったり、
敏也自体の身体が破壊されてしまう可能性も否定はできない。

とにかく、危険だ。

「ーいや、絶対やめた方がいいだろー。
 もし妊娠しちまったとして、
 そのあとどうするんだよ?

 産まれて来た子供も、どうするつもりなんだよ??」

隆司が困惑の表情を浮かべながらそう言葉を口にする。

が、敏也は、
「ーーーー気になるな」と、真剣な表情を浮かべたまま、
まるで隆司の言葉など耳に入っていないかのようにして、
菜月美の姿のまま言うー。

「よし、隆司、今日から俺と子作りだ」
とー。

「はぁ!?いやー、いやー…
 えー…?いや、マジで無理だって」
隆司は完全に困惑した表情を浮かべながら
慌てて”無理だ”と言う言葉を繰り返す。

けれど、敏也は一度言い出したら止まらない性格。
一度、”疑問”を感じると
その答えが分かるまで、ずっと考え込んでしまうような
面倒なタイプだ。

「ーー…しかもお前、大学はどうするんだよ!?
 妊娠とか、そういうの分かるまで時間かかるだろー!?
 それに万が一ホントにそうなったらー」
隆司が慌てた様子で言うと、
「ーーーー」と、菜月美に変身した敏也は困惑の表情を浮かべて
「いや、確かにそれもそうだなー。」と、そう言葉を口にして
その日は、それ以上はその話をしなくなった。

しかし、数日後ー。

”大学はやめた。バイトもだ”

敏也から、そう言われた隆司は呆然とするー。

”ー俺と子作りするぞー。
 妊娠できるのかどうか、変身した状態で試してみようー”

堂々とそう言い放つ敏也ー。

電話越しに、そんな言葉を聞かされた隆司は
「ーお前…い…イカれてるなー」と、そう言葉を吐き出すも、
”もう大学はやめちまったんだー協力してくれなきゃ、お前の姿でー”と、
敏也がそう言い出したために、
渋々と、敏也に協力することになってしまうのだったー。

②へ続く

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コメント

なんだかとっても危険な雰囲気の漂う
変身モノデス~!!

危険な好奇心を抱いてしまった彼が
どうなってしまうのかは、この先のお楽しみデス~!!

続けて②をみる!

「変身した状態って妊娠できるの?」目次

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