※本作品は、Skebでご依頼を受けて執筆・納品済みの作品デス!
内容はSkebに納品したものと同じデス!
※SKebでリクエスト内容も含めて
誰でも見られるようになっているので
こちらでも、誰でも見れる部分は同じように掲載しています~!
(※リクエスト非表示希望でリクエストを頂いている場合を除きます~)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
★リクエスト内容★
※ご依頼者様から頂いた内容デス!
(非表示希望でリクエスト頂いている場合は表示しないので安心して下さい~!
※後から非表示にしてほしい場合は、ご連絡頂ければ対応します~!
※リクエスト本文内に「ネタバレ」がある場合もあるので
先に見たくない場合はそのまま少し↓に進んでください~!
★★★★
ご迷惑でなければ、8月になり「お盆」も近いので、
7月下旬作品の「TSF専門学校」の続編をリクエストしたいです!
内容としては、
①・お盆に「恋人or家族」に会いたいという気持ちが強い方が「帰ってきて」
TSF専門学校の登場人物の「女性キャラ」に憑依して、事情を説明して、学生達も協力する展開
②・夏の夜、花火大会の中、ひと夏の「再会」を喜びつつ、再び別れる「寂しさ」と、
また「いつか」会うという「希望」を感じる会話を登場人物達がする展開
③・結末は、TSF専門学校生徒達が、人の役に立てた喜びを感じたり、
再会と「別れ」のある「人生」を学び、人間として成長を感じる展開を希望したいです。
以上の内容で、ご迷惑でなければリクエストよろしくお願い致します!
長々失礼しました。
よろしくお願い致します。
★★★★
↓ここからスタートデス!
・・・
TSF専門学校 ~夏の奇跡編~
★リクエストありがとうございます!!★
TSF専門学校の続編リクエスト!!
内容も夏の季節にぴったりな内容で、
そんな光景を思い浮かべながら、書きました~!
少しでも楽しんでいただけると嬉しいデス~!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
TSF専門学校ー。
そこは、憑依や入れ替わり、皮、女体化/男体化、変身などなど、
TSFに関する様々な現象を学ぶことができる
特殊な学校ー。
そこでは、今日もいつも通り、授業が行われていたー。
「ぐぇぇぇぇ…今日は、”皮”実習だぜー?」
生徒の一人、川路 輝夫(かわじ てるお)が、少しイヤそうな表情を
浮かべながらそんな言葉を口にすると、
輝夫の友人である宮尾 浩紀(みやお ひろき)は笑いながら
「実習、好きじゃないかー」と、揶揄うようにして、言葉を口にしたー。
確かに、実習は好きだー。
しかし、今日の”皮”実習はー…
「ーき、き、今日は”着られる”側の実習だろぉ~?
あれ、後頭部が開く感覚で、妙に気持ち悪いっていうか、
トラウマでー」
苦笑いしながら、そう言い放つ輝夫ー。
先日まで”実習停止処分”を受けていた輝夫は、
今日行われる”皮”実習に悲鳴を上げながら
”行きたくない 行きたくない”を連呼しているー
そんな様子を見つめながら
思わず笑ってしまう浩紀と、その彼女の水科 紗愛(みずしな さら)ー
今日も、流れる穏やかな日常ー。
やがて、夏休みが始まりー、
夏の間は、部活だったり、何らかの用事のある生徒たちだけが
学校に出入りする状況となりー、
いつものように”夏休み特有の”風景が広がっていたー。
そんなある日ー、
”夏休み憑依実習”が行われる当日ー、
夏休みでありながら、いつものように実習室は賑わっていたー。
夏休みには、”憑依実習”や”入れ替わり実習”などなど
各種実習が普段の学期中とは違い、
”遊び”のような感じで行われることになっていて、
毎年、憑依や入れ替わりを楽しみたい生徒たちが多く集まっているー。
「ーーへへへへへへへへー」
ニヤニヤしながら、浩紀の親友・輝夫が実習室の中を見つめるー
「ーー何ひとりでニヤニヤしてるんだよー」
後から到着した浩紀が、呆れ顔でそう言うと、
浩紀の彼女・紗愛も苦笑いしながら、
「ーまぁ、川路くんは絶対に来るよねー」と、
そう言葉を口にしたー。
「ーー聞いたところによると~
今日は、”いつもとは違う”スペシャルな憑依が憑依されてるらしいよ!」
”学校内情報リーカー”を自称する宮藤 明日香が得意気な表情を浮かべながら
そんな言葉を口にするー。
「スペシャルな憑依ってなんだよー」
下心丸出しの男子生徒・川熊(かわくま)が呆れ顔で言うー。
そして、別の生徒からは「絶対、またアテにならないリークだぞ!」と
そんなツッコミが入るー。
「なっなにを!明日香さんのリークは的中率もそこそこなんだからね!」
明日香は自分でそう言いながら悔しそうにするー。
そうこうしているうちに、夏休み憑依実習を担当する
別学年の”憑依”の担当の先生、久米田(くめだ)先生がやってくると、
「みんな、元気だったかー?」と、そう言葉を口にしてから
「何人か、下心を隠しきれていないようだがー」と、冗談を口にしてから
”夏休み憑依実習”の概要を説明し始めるー。
がーその時だったー
「ーーーーーーー」
そこに”霊体”がいたー。
”ーーー由美(ゆみ)ーー”
霊体の男は、大切な恋人である、島内 由美(しまうち ゆみ)という女性を
残して命を落としてしまった男ー。
命を落としてから1年ー。
彼の魂はお盆のこの季節にー、
こうして、”現世”へと舞い戻って来ていたー。
もちろん、このまま”生き返る”ことができるわけではないー。
ただー、”あの世”では、こうして、お盆の季節には
”特定の条件”を満たした者のみ、
一時的に現世への帰還が許可されるのだー。
彼も、そうして現世に帰って来た者のひとりー。
「ーーーーーーー」
しかしー、死んでから1年ー。
彼の恋人だった由美を”見つけること”はできなかったー。
由美が今、どうしているかだけでも知りたいー。
せめて、一言だけでも会話を交わしたいー。
そんなことを思いながらー、
彼ー望月 修太(もちづき しゅうた)は、
TSF専門学校の実習室を見つめていたー。
何故、ここに来たのかー。
それは、憑依や入れ替わり、そういった現象を日常的に学んでいる子たちー、
そして、それに触れている教職員たちであれば、
自分の状況に理解を示して、力を貸してくれるのではないか、と、
そう思ったからだー。
霊体である彼は、”憑依薬”を使わずとも、憑依することができるー。
ただ、”生きている人間への憑依”は、特別な事情を除き、
あの世では禁じられていて、禁忌を破れば、
”罰”が下されるー。
「ふぅー」
霊体のまま、実習室に立っていた修太は、
ため息を吐き出すと、”由美との再会”は諦めて、
あの世に戻って行こうと考えたー。
が、その時だったー
「ーーー!」
実習室を歩いていた、”紗愛”が、
ちょうど、修太の霊体が立っている場所に近付いて来たー。
「えっー!?」
修太が驚くー。
もちろん、紗愛は修太の姿を見て、修太に近付いて来たわけではないー。
ただ単に、実習の準備のために実習室内を歩いていただけだー。
修太の姿など見えないために、そこに修太がいるとも気付かず、
普通に、”修太がいる場所”を通過してしまったー
「ーーあっー」
”生きている人間に身体を重ねると”
その人間に、憑依できてしまうー。
それは、”相手からぶつかってきた場合”とて、例外ではないー。
修太の霊体がいる場所を”歩いて”しまった紗愛は、
「ひっ!?」と、声を上げて、その場でビクッと震えるー。
少し離れた場所で、友人の輝夫と話をしていた浩紀は、
そんな紗愛の異変に気付いて、「紗愛ー?」と、
不思議そうに紗愛のほうを見つめると、
紗愛は、手と足を見渡しながら
「ーし、しまったーど、どうしようーこんなつもりじゃー」
と、慌てた様子で言葉を口にし始めるー
「さ、紗愛ー…?」
浩紀が心配して、紗愛に近付くと、
振り返った紗愛は、”いつもとは違う表情”を浮かべながら
「ーーあ…え~~~、えっとー」と、
戸惑いながら言葉を口にするー。
浩紀だけではなく、輝夫や明日香ー、
生徒たちの視線が集まる中、
”憑依された”紗愛は、申し訳なさそうにしながら言葉を続けるー
「あ、あのー冷静に聞いてもらいたいのですがー」
紗愛のそんな口調に、
彼氏の浩紀は戸惑いの表情を浮かべるー。
「ーーーお、俺はーー今、こ、この子の身体をお借りしていますー」
紗愛は自分に触れながらそう言葉を口にすると、
周囲がどよめき始めたー。
夏休み憑依実習担当の久米田先生も困惑した表情を浮かべながら
「ーん~~~?先生を揶揄ってーー…るのか?」と、苦笑いするー。
そんな様子を見ていた浩紀の親友の輝夫は近くにいたリーカー女子の明日香に
「ーー”いつもとは違うスペシャルな憑依”ってこれのことかー?」と、
そう確認するー。
が、またもや明日香のリーク情報は適当だったようでー、
青ざめながら、「ーーえ…えっとー……え????」と、
今の状況を前に心底戸惑っているような表情を見せると、
輝夫は「なんだよー違うのかよー」と、明日香に突っ込みを入れながら、
心配そうに紗愛のほうを見つめたー。
「ーーちょ、ちょっと待てー。身体を借りてるってなんだー…?」
彼氏の浩紀は慌てた様子で言うと、
紗愛は気まずそうに「ーそ、そのー…実は、俺はーーーー」と、
言いにくそうに言葉を続けるー。
浩紀は思わず周囲を見つめるー。
”実習参加者”の誰かが、実習開始前に勝手に紗愛に憑依したのではないかと
そう思ったからだー。
が、実習室には参加者全員がいて、
担当の久米田先生も「全員ー…いるなー」と、そう言葉を口にするー。
すると、紗愛は「あ、あのー!」と、声をあげると、
「お、俺は憑依薬を使って憑依したんじゃなくて、幽霊なんです!」
と、そう叫んだー。
「ーー…さ、紗愛ー…」
ドッキリか何かだと思い、浩紀が紗愛のほうを見つめるも、
紗愛は「ーーー君はこの子のー…ーー」と、そこまで言葉を口にするー。
浩紀の反応から”憑依してしまった紗愛”の大事な相手だと、
そう思ったからだー。
「ーーー俺は紗愛の彼氏だー。
ーー…いったい、どういうつもりだー?」
”憑依薬”ではなく、”本当の憑依”に、周囲で見守っている生徒たちも
困惑の表情を浮かべるー。
普段の紗愛を知るクラスメイトたちは、紗愛がふざけてこんなことを
言い出す子ではないことを知っているからだー。
「ーーす、すまないー
この子を傷つけるつもりはないんだー
ただーー…ただーどうしてもーー」
紗愛に憑依した男・修太はそう言うと、
自分の身の上を話し始めたー。
修太はー
1年前に命を落とした、当時の男子大学生ー。
彼女の由美と共に”花火”を見に行く約束をしていたものの、
その当日、由美が急病で倒れてしまい、
その連絡を受けた修太は、病院に向かう途中に
信号無視の車が引き起こした
交通事故に巻き込まれて、死んでしまったのだー。
由美が倒れた理由は”過労”で、無事であったことは、
”あの世”で聞かされたー。
けれど、約束の花火も見に行けず、
そして、由美は”わたしのところに駆けつけようとして、
修太は死んだー”とそう自分を責めているのではないかと、
修太はずっと気にしていたー。
そんな中ー1年に1度、お盆の時期に”こちら”に戻って来れることを知り、
由美を探したものの、霊体の状態では誰かから話を聞くこともできず、
そこで、TSF専門学校ー…”憑依”に詳しいこの学校の人々の誰かに憑依して
力を貸してもらえないかどうか、そう思いここを訪れたー。
「ーーーーーーそんなことがー」
浩紀は、同情の表情を浮かべながら憑依された紗愛を見つめるー。
その紗愛の表情から、嘘をついているようには思えなかったし、
紗愛の目に浮かぶ涙も、それが本当だと、そう思わせる要素の一つだったー。
「ーでもよー、何で女子に憑依したんだー?
ふつう、そういう目的なら俺とか、男子に憑依するだろ?
下心があったんじゃねぇのか?」
浩紀の親友・輝夫が言うと、
紗愛は「い、いえーそんなことはー」と、言葉を口にしながら、
”やっぱり憑依なんてするべきではない”と、引き返そうとしたら、
紗愛とぶつかってしまって憑依出来てしまったことを説明したー。
「なんだーーーーうっかりさんかー」
輝夫が納得した様子で頷くー。
「ーーーーすみませんーーー
由美のことが、心配でーーー
1日だけでも一緒にいられればと思ってーーーー」
そう呟くと、憑依されている紗愛が目から涙を再びこぼすー。
心底悔しそうに、
「由美ーーーー」と、そう言葉を漏らすー。
「ーーーーー」
そんな様子を見つめながら沈黙する生徒たちー。
しばらくすると、紗愛は目の涙を拭ってから、
「すみませんー。自分勝手な話をしてー
この人から今、抜けますのでー
お騒がせして申し訳ありませんでしたー。」
と、そう言葉を口にした上で、
生きている人間への憑依は本来禁止事項であるため、
紗愛から抜けたあとは、きっと強制的にあの世に
帰らされるためー”また憑依されるのではないか”と
心配する必要はないとも、そう説明したー。
「ーーこの子にも謝っておいてくださいーー
それではー」
紗愛がそう言葉を口にして、目を閉じると、
「いや、待ってくれー」と、浩紀が言葉を口にしたー。
「ーーーーその人を、探すのを手伝うよー」
とー。
「ーーえ?」
今、まさに紗愛から抜けようとしていた修太は驚くー
「で、でもー、この子の身体を使い続けたら、この子だってー」
と、紗愛の身体で言うと、
浩紀は「”長くてもお盆の間”だけなんだろー?
紗愛にはーー俺が後からいくらでも謝っておくからー、だからー」と、
そう言い放つー。
浩紀は”自分も彼女がいるから”、その気持ちがよく分かるとした上で、
協力を申し出るー。
「その由美って人を、探せばいいんだよなー?」
浩紀がそう言うと、
輝夫や、明日香、担当の久米田先生まで
協力を申し出るー。
”憑依を知る自分たちだからこそ、手伝えることがあるはずだー”
とー。
「ーー皆さんーー」
紗愛に憑依している修太は、驚きながらも
「本当に、ありがとうございますー」と、そう言葉を口にしたー。
”修太”がこの世にいられるのはあと3日ー。
その日までに、”由美”を見つけ出せばー、
修太は”彼女”と再会することができるー。
例え、一時的にであってもー。
浩紀や、輝夫、明日香ー、
入れ替わり実習の際に浩紀と入れ替わった大人しい性格の聡美(さとみ)も
協力してくれることになりー、”由美の捜索”が始まったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しかしー、思いの外、
紗愛に憑依した修太の彼女・由美の居場所は分からずー
その日は見つからずー、
次の日も発見に至らなかったー。
やがて、”今日の夜”には、あの世に戻らないといけない修太は、
紗愛の身体で苦笑いしたー。
「ーーせっかく、手伝ってくれたのに申し訳ありませんー
それにー、大事な人の身体もこんなに長く、借りてしまってー」
紗愛がそう言うと、”いつもと違う”紗愛の様子に少し戸惑いながらも、
浩紀は笑うー。
「ーー俺もー、紗愛ー…彼女がいるからさー
気持ちが、少し分かっちゃうんだー。
俺だって、同じ立場だったら、きっと紗愛に会いたいって思うー
だからー放っておけなくてー」
浩紀がそう言うと、憑依されている紗愛は今一度お礼の言葉を口にするー
「必ず、見つけようー。由美さんをー」
浩紀がそう言葉を口にしたその時だったー。
相手は親友の輝夫ー。
浩紀が電話に出ると、
電話の向こうから輝夫の声がしたー。
”見つかった!見つかったぞ!由美さんって人ー!”
とー。
それと同時に、
”あたしが見つけたんだけど~~!”
と、リーク女子の明日香の声が聞こえたー。
どうやら、一緒に行動していたようだー。
「ーー場所はー!?」
浩紀がそう言葉を口にすると、
輝夫は、”由美”が現在いる場所を答えたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
由美はー、修太が生きている頃に
住んでいた一人暮らしのアパートでもなく、
実家でもなくー、
”別の場所”に引っ越しをしていたー。
そのため、霊体の状態で
かつての由美の家や、実家を確認しに行った修太は、
由美を見つけることができなかったー。
大学自体も、修太が死んだ夏ー、
その年で卒業だったため、今は社会人となっており、
大学に行っても、由美を見つけることは出来ずじまいで途方に暮れていたのだー。
由美は今もしっかりと健在ー。
憑依された紗愛と、浩紀ー、
そして合流した輝夫、明日香、
さらに今日も、別の場所で由美を探してくれていた
聡美や他数名も合流しー、
修太は、”紗愛”の身体で彼女・由美との再会を果たしたー。
「ーーってかなんてアンタいるの?」
明日香が、変態男子の川熊を指差すと、
「ーへへ」と、川熊はニヤニヤするー。
どうやら”憑依されている紗愛”を見たくて来たようだー。
出かけていた由美が帰宅するのを待って、
声をかける紗愛に憑依した修太ー。
「ーーあ、急に話しかけてごめんなさいー
お、俺ー、あ、いや、わたしは怪しい人じゃなくてー」
憑依されている紗愛は、そう言葉を口にした上で、
戸惑う由美のほうを見つめるー。
「ーえ、えっとー…し、し、修太ってーー分かりますー?」
憑依されている紗愛が、自分自身ー”修太”の名前を出すと、
由美は「えっ…」と、表情を変えたー。
「ーーし、修太のこと、知ってるんですかー!?」
由美がそう言うと、紗愛は静かに頷くー。
あの日ー、”事故で死んだ修太”ー
その事故現場にいたという”設定”にして、
紗愛は言うー。
「ーおー、いや、わたしー
その人から”伝言”を預かっててー」
修太が事故直後、現場にいた”紗愛”に、
”彼女に伝えて下さいー”と、言ったという”設定”で、
修太が由美に伝えたい言葉を伝えていくー。
「ーー俺が死んだのは、君のせいじゃないー。
俺は君といられて幸せだったー。
でも、君は俺のことを引きずる必要はないし、
どうか、俺なんかよりももっといい人を見つけて
そのうち幸せになって欲しいー。
そういう人が見つかったらー
俺のことは、気にしなくていいー。
長い時間じゃなかったけど、一緒に居られて
幸せだったー。ありがとうー
ーそれと、花火大会に行く約束、果たせなくてごめんなー」
とー。
それを言い終えた紗愛の目には涙が浮かんでいたー。
”修太から言われた”という”設定”で、
伝えたかった言葉を伝えたー。
由美は「修太ー」と目に涙を浮かべながら
頷くー。
そんな様子を物陰から見ていた浩紀たちー。
輝夫が泣いているのを見て、
明日香は「ーあんた、泣いてるの?」と呆れ顔で言うと、
輝夫は「泣いてねぇ!花粉症だー」と、小声で叫ぶー。
「ー花粉の季節ーーーじゃないよね、今?」
聡美が小声で突っ込むと、
輝夫は「うるせぇ!夏も花粉は少し飛んでるんだぞ!」と返すー。
そうこうしているうちに、
「ーーじゃあ、伝えたからー」と、
憑依されている紗愛は、それだけ言葉を口にして、
立ち去ろうとするー。
がーー
「ーーー修太ー?」
そんな声が聞こえたー
「ーーーえ?」
紗愛が振り返ると、
「ーそんなこと、あるはずないけどー…でも」と、
由美はそう言葉を口にしてから、続けたー
「ーー修太ー…だったりする?」
とー。
「ーーーー…」
紗愛が、驚いた表情を浮かべるー。
「ーー……だってーー
話し方がーー修太にしか思えないからー」
由美は、”修太からの最後の言葉”として紗愛が伝えた
修太の言葉を聞いて、
身体は違っても、修太本人から聞いているような
そんな気がしてー、
”ここでこのまま帰らせたら2度と会えない”と、そう思ってー
勇気を振り絞って声をかけたー。
「ーーーー…いえ、わたしはーー」
紗愛がそう言いかけると、物陰から様子を見ていた
浩紀がたまらず、姿を見せて声をかけたー
「ーその人はー修太さんですー」
とー。
そう言葉を口にした上で、
”憑依”の事情を説明し、身体は、”俺の彼女のものですけど”
と、説明をしたー
「ーーえー」
紗愛に憑依している修太は、浩紀が事情を説明してくれたことに驚くと、
「ー放っておいたら”わたしは違います”って言って、
そのまま帰っちゃう気がしたからー」と、
助け舟を出した理由を説明したー。
「ーー本当に、修太なのー?」
由美が驚いた様子でそう言うと、
紗愛に憑依している修太は、戸惑った様子を見せながらもー、
「ーーー自分の身体では会いに来れなかったけどー」と、
そう言葉を口にしたー。
それを聞いた由美は、嬉しそうに”彼氏”をー、
身体は違うけれど、修太を抱きしめるのだったー
そしてー
そんな由美を見て、紗愛は言ったー。
「ーー今日、ちょうど、花火大会があるんだー」
とー。
そうー
今日は、1年前ー、果たせなかった約束の花火大会がある日ー
”君との約束を果たしたいー”
そんな言葉を聞いて、由美も静かに頷いたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
花火大会の会場にやってきた二人は、
花火を見つめながら、とても幸せそうにしていたー。
明日香や輝夫たちは、
花火大会を”ついでに”楽しんでいるー。
浩紀は、”紗愛と来れたらなぁ”と、思いつつー、
”今回は、あの二人に譲るのも悪くないかー”と、
憑依された紗愛と彼女の由美を見つめるー。
紗愛と由美は、嬉しそうに”花火大会”の約束を果たしたー
「ーなぁ、俺ー、あと少しで”帰らないと”いけないんだー」
紗愛の身体で、修太がそう伝えると、
由美は悲しそうにしながらも、意を決したように頷くー。
「ーーまた会えて嬉しかったー
ありがとうー」
由美がそう言葉を口にすると、
紗愛は「ーー俺もだよー」と、そう言葉を口にしてから
「また、この季節に帰って来れるように頑張るよー」と、
穏やかに笑うー。
そして、由美に気を遣わせないように
「新しい彼氏が出来て、幸せになってる姿を見たいからさー
あ、悪い意味じゃなくてさー
俺が早く死んだせいで、由美がずっと一人だったら
心配だからー」と、冗談めいた口調で言うー。
「ーふふー」
由美は穏やかに笑うと、
「ーーー1年、花火の約束果たすの、遅れてごめんなー」と
そう言葉を口にしたー。
そしてー、
花火の光に包まれる中ーーー
紗愛の中に憑依していた修太は、満足そうにそのまま
”帰って”行ったー
「ーー!」
紗愛が意識を取り戻すー。
が、隣にいる由美を見て、
紗愛は言葉は発しなかったものの、
”もう少しだけ”修太として側に寄り添ってあげるのだったー。
”奇跡の再会と別れ”
そんな光景を目撃した
浩紀や、輝夫、明日香、聡美らにとってもまたー
忘れられない夏休みとなったのだったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ー本当に、ありがとうございましたー」
お礼を口にする由美ー。
浩紀や、意識を取り戻した紗愛らも、
挨拶を交わして帰路につくー
相変わらず涙目の輝夫に対して、「やっぱ泣いてる」と
突っ込む明日香ー
「ーうるさい!これはアレルギーだ!」
今度はアレルギーのせいにする輝夫ー。
「ーーごめんな紗愛ー…
憑依されたのに、勝手に、力を貸すことにしちゃってー」
浩紀がそう言葉を口にすると、紗愛は穏やかに笑いながら首を振るー
「憑依されている間のこと、全部あの人が教えてくれたしー、
あとー、最後にーー
”ありがとう”って、わたしにも、浩紀にもーそう言ってたー」
紗愛は、”帰る”前の修太から、憑依されている間のことも
全部教えてもらったのだと言うー。
「そっかー」
浩紀は穏やかな口調で言葉を口にするー
「ーー浩紀はーーいなくならないでね」
紗愛は、そんな言葉を口にすると、
浩紀は「もちろんー」と、そう言葉を口にしてから、
「今度は”ちゃんと”紗愛と花火大会に行きたいなぁ」と、
笑いながら言葉を口にするのだったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
”あの世”ー
戻って来た修太は、
あの世の案内人の一人である小悪魔風の女から、
”ルール違反だよー?止むを得ない場合を除く生きてる人間への憑依はー”と、
そう指摘されていたー。
「ーーすみませんーどんな罰でもー」
修太がそう言葉を口にすると、
あの世の案内人は笑ったー
「ーでもあたし、居眠りしてて何も見てなかったからー」
とー。
「ーえ?」
修太が少し驚くー
そんな修太に対して、あの世の案内人は少しだけ笑いながら
そのまま立ち去って行ったー
「ーーーー」
修太は、少しだけ驚きながら、
立ち去って行くあの世の案内人に対して「ありがとうございますー」と、
そう言葉を口にすると、
「ーーまたいつかーー」と、由美にまた会える日を楽しみにしながら
光の中へと歩んでいくのだったー
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
続編のリクエストありがとうございます~~~!★
夏の季節にぴったりの作品ですネ~!!
私も花火を見に行きたくなりました~笑☆!!!
少しでも楽しんで下さっていれば嬉しいデス!
リクエスト&お読み下さり、ありがとうございました~!!

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