”天使”のミスで命を落としてしまった男子高校生ー。
すぐに蘇らせてもらったものの、
天使はさらにミスをして、
男子高校生は女体化した状態で生き返ってしまったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「え…誰ー?」
天使・ミセリアと会話をしたいた声を聞いて
部屋の様子を見に来た武人の母親が、
部屋にいた”女体化した武人”を見て、
心底困惑した様子で声を発したー。
武人の母親からすれば
”知らない女が部屋にいる状態”で、
そういう反応をするのは当然のことだー。
「ーあ…えー…いや、あのー
ーーこんな姿だけど、俺、俺なんだー!母さん!」
女体化した武人は、可愛い顔・可愛い声で
そんな言葉を口にするー。
けれどー、武人の母親は戸惑いの表情を浮かべたまま、
「ーー……ど、どういうことですかー?」と、
完全に”不審者扱い”で、武人のほうを見つめているー。
「ー~~~~~~~」
女体化した武人は周囲をキョロキョロと
見回しながら、「ーーふ、不吉な名前の天使さん!
せ、説明して下さいよ!」と、そう叫ぶも、
ミセリアは”先輩”にどうすればいいかを
確認しに行っているために不在ー。
「ーーーーーく、くそっー」
女体化した武人は戸惑いの表情のまま、
それだけ言葉を口にすると、慌てた様子で言葉を続けるー。
「ー母さんーと、とにかく、俺なんだー
天使のミスで急に心停止して1回死んだんだけど、
ミスだったからってことでー、
すぐに生き返らせてもらって、
それでー、こうして生き返ったんだけど、
でも、その天使がまたミスして
俺の身体が女になっちゃってー…」
女体化した武人が必死にそう説明を終えるー。
”嘘”は全くついていないー。
ただー、常人に理解することができない話であるのも
また、確かだー。
「ーーー????????」
武人の母親は、混乱した様子で言葉を口にすると、
女体化した武人は突然、その場に倒れ込んだー。
・・・・・・・・・・・・・・
「ーーえっ!?!?」
武人が、再び展望台のようなところで目を覚ますと、
天使の羽が生えた男ー…
天使のミセリアの姿があったー。
「~~~…ちょ、えっ!?また、俺、死んだんですかー?」
武人が戸惑いながら言うと、
その声が女であることに気付いて、
「ーって、あの世でも女になってる!?」と、
自分の手を見つめながら、悲鳴に似た声を上げるー。
「ーあぁ、す、すまないー。
君を蘇生させるときに操作をミスしてー、
そのー、女になってしまってー…
それと、記憶も消し忘れたから、
もう1回やり直そうと思ってー
心停止ボタンをもう1回押したんだー」
天使・ミセリアがそう説明するー。
「ーそ、そんな何回も押しても平気なんですか!?」
女体化した武人は不安そうに呟くー。
いくら、蘇生させてくれるとは言っても、
そんな何度も心停止させられて大丈夫なのかと不安になるー。
「ーーーーーーー」
天使・ミセリアはその質問に少しだけ
明後日の方角を見つめると、
「ーー試したことないから、分からないけどー
ーー多分大丈夫」と、静かに頷いたー
「ーた、多分!?!?」
可愛い声で叫んでしまう女体化した武人ー。
すぐに天使・ミセリアは、
「ーーでも、今度は大丈夫ー。先輩から
対処方法を聞いて来たから、ちゃんと記憶の調整もできるしー、
心配しなくていい」と、そう呟きながら、
女体化した武人の肩に触れると、そのまま何故か、
女体化した武人の綺麗な髪を触り始めるー。
「ーえ…??え…??? 何してるんですか???」
女体化した武人が思わずそう呟くと、
「ーーあ…いや、綺麗な髪だなって思ってついー」と、
天使・ミセリアは目を逸らしたー
”こいつ、絶対関わっちゃいけないやつだー”と、内心で思いつつも、
「じゃ、じゃあ、とにかく、早く生き返らせて下さい」と、
そう言葉を口にすると、
「ーーわかったー。ミスをしてすまなかったー。
でも、人間、ミスはあるものだから許してくれー」と、
そう言いながら端末を操作し始めるー。
「ーーに、人間じゃなくて天使なんですよね!?」
女体化した武人がそう確認すると、
天使・ミセリアは「ーー確かに」と、頷くー
”なんなんだよコイツはー”と、思いつつ、
女体化した武人は再び光に包まれて、
今度こそー、と、思いつつ
現世で意識を取り戻したー
がー…
「ーおぉぃ!?また女のままじゃんー!?」
自分の身体を見下ろして、自分が女のままだと気付くと、
女体化した武人は悲鳴に似た声を上げるー。
「~~~~…まったく、なんなんだよー
しかも、記憶も残ったままだしー」
女体化した武人は不満そうに呟くー。
男のまま、普通に生き返るはずが
何故か女になっているし、
しかも、”あの世”での出来事の記憶は消えるとかなんとか
説明されているにも関わらず、
何故か記憶も残ったまま…。
「ーーあの天使、クビになるんじゃないのかー?」
思わず毒づく女体化した武人ー
「ーって、そうだー…母さんになんとか事情を
説明しないとー」
そう思いつつ、女体化した武人は
部屋から飛び出すー。
武人の母親からしたら
”知らない女”が息子の部屋にいた状態ー
そのまま”通報”されてしまったら面倒なことになるし、
しかもさっき、2回目の心停止で、
あの世に一時的に戻った際に
母親の目の前で倒れてしまっているー。
救急車を呼ばれている可能性もあるし、
早く事情を説明しないといけないー。
そう思いつつ、慌てて1階に駆け下りると、
そこには、キッチンに向かって
晩御飯を準備している最中の
母親の後ろ姿があったー。
「ーか、母さんー」
女体化した武人が慌てた様子で言うと、
武人の母親は振り返って、
「ーあらー、どうしたの?」と、そう言葉を口にしたー。
その反応に少し違和感は感じつつも、
とにかくまずは、この状況を理解してもらおうと
必死に状況を説明するー
「ー俺、天使のミスで1回死んじゃってー」
そう説明を始めて、
今に至るまでの流れを、嘘ナシでちゃんと語っていくー。
がーー
「ーーあははーどうしたのー?
ーー演劇か何かの練習?」
と、母親はそう言葉を口にしたー。
「ー~~~~…え、いやー、だからー女になっちゃってー」
女体化した武人がなおもそう言葉を口にすると、
母親は笑いながら言ったー。
「ーもうー”竹美(たけみ)”ってばー
急にどうしたのー?」
とー
「ーーーえ?なにー?
た、竹美ー?誰ー?」
女体化した武人が困惑しながら言うと、
母親は「ーえ?大丈夫ー?竹美ー?」と、心配そうにそう言葉を口にするー。
とても、ふざけてそんなことを言っているような表情には見えず、
母親は心底、困惑した様子で女体化した武人のことを、
”竹美”と呼んでいたー。
「~~~~~~~~~…」
女体化した武人は、そんな光景を前に
「ご、ごめんーちょっとー、待ってー」と、
それだけ言葉を口にして、慌てて部屋に駆け戻ると、
「一体どうなってるんですか!?」と、うんざりした様子で声を上げたー。
するとー、天使・ミセリアが再び姿を現したー。
「ーーあれーおかしいなー…君の記憶、消えると思ったんだけどー」
と、そう呟きながら。
「ーいやいやいや、男に戻ってないですし、
竹美って何ですか?母さんに何をー」
女体化した武人は、心底困惑した様子でそう言葉を口にすると、
天使・ミセリアは「あぁ、いやー、ほらー、君が普通に生活できるように、
”登録”を書き換えておいたんだー」と、そう説明するー。
「登録ー?」
女体化した武人が聞き返すと、
「そうー。君たちのデータは、僕たちの世界で記録されていてー
それで、その”プロフィールデータ”を書き換えると、
この世界での認識が変わるんだー。
本当は、やっちゃいけないんだけど、間違えて君を女として
蘇生させちゃったから、プロフィールデータを書き換えて
君が元々、”女”だったことにしたんだー
もちろん、それ以外のことは今まで通りだから
大丈夫ー。」
と、少し得意気な表情で天使・ミセリアが言葉を口にしたー。
「ーーーえ…いや、え?ちょっと、ふざけないでくださいよー」
女体化した武人は、心底不満そうに言うー。
「ーそっちがミスをして、俺がこんな目に遭ってるんですからー
ちゃんと、男に戻して普通に生き返らせて下さいよー」
その言葉に、天使・ミセリアは
「えー、あ~…え… いやー、そのー」と困惑した表情を浮かべるー。
「ーーいや~…じゃなくて、元に戻してください!
俺は男なんですけど!!
このままじゃ性別が違うんですけど!!!」
不満を露わにする女体化した武人を前に、
天使・ミセリアは明らかに動揺した様子を見せるー。
「そもそも、そっちの世界の記憶は消えるんじゃなかったんですかー?
俺、まだ普通に1回死んだ後の記憶が残ってるんですけどー
ーーー…っていうか、本当に大丈夫なんですか?
ミスとか、そういうのばっかりしてる気がしますけど!!!」
心の広いタイプの武人も、さすがにだんだんと苛立ちを覚えてきて、
そんな言葉を口にするー。
天使・ミセリアは気まずそうに、しばらく口を閉ざすと、
「ーその…”プロフィールデータの変更”は、ホントはやっちゃいけないことだから
何度も何度もやるわけにはー」と、
周囲の人間の認識を変えるため、プロフィールデータを
”男⇒女”に変えた以上、また”女⇒男”にすぐ変えるのは難しいと、
そう言葉を口にするー。
「ーい、いやーそっちのミスなんだから、
ーーそっちの世界の事情は知りませんけど、
不吉な名前の天使さんが、いるのか分からないけど上の人に謝ってでも
俺をちゃんと元に戻さないとダメですよね???」
女体化した武人の不満そうな言葉ー。
がー、その言葉に天使・ミセリアは少しだけ困惑した表情を浮かべると、
「こ、こう言うのって人間の世界で、”クレーマー”って言うんじゃー…?」と、
そう言葉を口にしたー。
「ーく、クレーマーじゃないし!!!
じ、じゃあ、俺は何も悪くないのに
勝手に女にされたまま泣き寝入りしろってことですかー?」
女体化した武人が心底困惑した様子で言うと、
天使・ミセリアは、
「いや~~~…だってー…そのー………身体自体が女になった理由がー
僕にもあまり分からなくてー
認識を仮に男に戻しても、君の身体は女のままだし
その方が君も困るだろうなぁってー」と、
ボソボソと小声で呟くー。
そしてー、
天使・ミセリアは「あ!急用を思い出した!」と、
そう言葉を口にすると、
そのまま突然姿を消してしまったー。
「あ!おいっ!ちょっと待ってください!」
女体化した武人がそう叫ぶもー、
天使・ミセリアはそのまま姿を現さず、
”逃げて”しまったー。
武人は、見習い天使の”ミス”で死亡し、
生き返ることはできたものの、
女体化してしまった状態かつ、
この世界で、最初から女としてー、”竹美”として
生まれた扱いに”変更”されている状態に
なってしまったのだったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーーーそういえば、わたしたちってーー
付き合ってるんだよねー…?」
同じクラスの”彼女”・黒森 瑠奈が戸惑った様子で
そう言葉を口にするー。
「え…あ、あぁ、うんー」
女体化した武人ー”竹美”が、戸惑いながらそう返事をすると、
瑠奈は「ーーあははー…何で付き合ったんだっけー?」と、
苦笑いするー。
「ーあ、ううんー竹美ちゃんのことは好きなんだけどー
付き合うとか、そういうのじゃなくてーー
ーーあれ?」
瑠奈は戸惑いの表情を浮かべるー。
武人と瑠奈は付き合っていたー。
が、武人が天使によって、元々女だった、という風に書き換えされたため、
”矛盾”が一部で生じてしまっていたー。
その一つが、”瑠奈”との関係性だー。
瑠奈の恋愛対象は異性ー。
しかし、彼氏である武人が、竹美に書き換えられてー、
けれど、”それ以外はそのまま”であるために、
瑠奈からすれば”わたし、恋愛対象男子なのに、どうして竹美ちゃんと
付き合ってるんだろうー?”と、困惑していたー。
「ーーえ、え~っと、ーーごめんー」
女体化した武人が謝罪すると、瑠奈は「あ、違うのー。ごめんー。
わたしもなんか混乱しててー」と、それだけ言葉を口にしたー。
さらに、サッカー部でも”エース”扱いされているのは”そのまま”でー、
けれど、女体化した身体では、男子たちの前で”エース”の活躍は
難しかったー
「ーなんで笠島をエース扱いしてたんだっけー?」
部長の勝俣 庄助が戸惑いの表情を浮かべるー。
”ーーくそっーあの天使ー、ふざけやがってー”
女体化した武人は、周囲に迷惑をかけてしまっている現状にー、
強い怒りを覚えながら、そんなことを心の中で呟くのだったー
②へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
次回が最終回デス~!!!
ミス連発の天使さん…★!
このまま生活を続けることになっちゃうと、
武人くんも大変そうですネ~!
続きはまた明日デス~!

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