<憑依>僕のお姉ちゃんとお母さんは変だ①~違和感~

「僕のお母さんと
 僕のお姉ちゃんは何か変だー」

小さい頃からそう思っていた少年ー。

彼はまだ知らないー
自分の母親と姉に起きていることをー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーふふふふふっ…だんだんエロくなってきたねぇ」

ニヤニヤしながら母・加奈子(かなこ)が、
娘に向かってそう呟くと、
高校生の娘・梨香(りか)は「へへへ…そうでしょ?」と
笑いながら自分の胸を触りながら
それを母親に見せつけたー。

住谷(すみや)家ー。
その家の中では、”いつものような”光景が繰り広げられていたー。

「ーーーー…」
そんな様子を少し離れた場所から見つめているのはー
姉とはそこそこ歳が離れている小学生の弟・圭太(けいた)ー。

圭太の母・加奈子も、姉・梨香も、何かが”変”で、
いつも二人で外では見ないような刺激的な服装をしたり、
二人でキスをしたり、エッチなことを繰り返したりしているー。

圭太からすれば”エッチなこと”が何を意味しているのか
あまりよく分からない年頃だったし、
そもそも、”これが普通”なのだと思っていたー。

それもそのはずー
小さい頃から、圭太にとっては”こういう日常”は
当たり前だったからだー

抱き合ってキスをしている母・加奈子と姉の梨香ー

そんな光景を見ながら圭太は不思議そうに首を傾げるー

「ねぇ…お姉ちゃんとお母さんってー
 何でいつもチュウしてるの?」

そんな言葉に、キスをしていた姉・梨香が笑うー

「ふふふ 別にいいでしょ?
 圭太はお母さんのこと、好きじゃないの?」

梨香の言葉に、圭太は顔を赤らめながら
「え…あ…うん…す、好きだけどー」と、困惑するー

「でも、学校で友達が、お母さんとお姉ちゃんがチュウ
 してるのはおかしいってー。

 本当は男の人と女の人がするものだってー」

と、圭太が友達から言われたことを呟くー

実際には同性同士でキスをすることもあるだろうー。
しかし、圭太の同級生の年頃からすれば、
そういうイメージはまだない年頃なのか、
圭太は友達からそう言われたのだと言うー。

「ーーふふふふ そんなことないよ~ ね~?」
梨香が母・加奈子に対して言うと、
「ーそうよ~!”女同士のキス”って本当に興奮するんだから!」
と、嬉しそうに叫んだー。

「ーーーそ、そうなんだ…」
圭太は困惑しながら目を伏せるー。

圭太の家ではー
生まれた頃から、”お父さん”がいなかったー

お父さんのことを聞いても母親も、姉も曖昧にしか
答えてくれず、圭太は父親の名前も知らないー。

それに、姉の梨香とは結構年齢が離れていて、
梨香は高校生なのに、圭太は小学生だー。

もちろん、圭太自身が母・加奈子から生まれたことには
変わりはないー。

…それはともかく、
圭太は小さい頃から
”お母さんとお姉ちゃんは変だ”と思ってきたー。

だんだんと色々な物事を理解できる年齢になりー
小学校で色々な友達と話をするようになるにつれて、
その違和感はさらに膨れ上がるー。

母・加奈子と姉・梨香の”服装”ー
いつもキスをしたり抱き合ったりしていることー
夜中になると、外では聞かないような変な声が聞こえることー
男みたいな言葉を口にしていることー

色々な部分で”違和感”を感じるー

しかもー姉の梨香は、小さい頃から
圭太の”肉棒”を口に咥えて、圭太を気持ちよくしてくれるー。

姉の梨香は圭太に対して
”女の子って、こういうことするのが、好きなんだよ♡”と
小さい頃から説明してくれていて、
圭太は最初、”みんなそうなんだ”と思い込んでいたものの、
学校でそれを友達に言ったところ、
笑われたり、気持ち悪がられたり、意味不明と言われたり、
散々な目に遭ったー

”お前の姉ちゃん、おかしいよ”とまで言われたー

そうー
小学校で友達と話せば話すほど
”自分の親と姉が普通じゃない”ことに圭太は気づき、
だんだんとその疑念を強めているー、
そんな状態だー。

「ーーねぇねぇ圭太ー
 チャイナドレスとメイド服、どっちがエロい?」

チャイナドレスを着ながら、足を見せ付けて笑う
姉の梨香ー

「え…え…えっとー」
だんだんと圭太もそういうことにドキドキする年頃になり、
アレを勃起させながら、目を逸らすと、
梨香は「あっれぇ~?圭太ってば興奮してるの?」と
小悪魔のように囁くー。

母・加奈子が「いつもみたいに気持ちよくしてあげなよ」と、言うと、
梨香は「そうだね!」と笑いながら
圭太にズボンを下ろすように指示をしたー。

圭太もー
”お姉ちゃんにペロペロしてもらう”といつも気持ちよくて
それが何だか分からないけれど、”フェラ”が大好きだったー。

けれどー
最近は違うー。

学校の友達から”普通じゃない”と言われて
圭太は強い不安を感じていたー

”このままじゃ、ダメなんじゃないか”
とー。

「ーーお、お姉ちゃんー…僕ーー」
圭太がズボンを下ろさずに梨香にそう言い放つと、
梨香の表情から笑顔が消えるー

「ーー僕…い、今は、いいやー」
圭太がそう言い放つと、
梨香は「いつもわたしにペロペロされるの、好きでしょ?」と
微笑むー。

しかし、圭太は
戸惑いの表情を浮かべながら首を横に振ったー

「す…す…好き…だけどー…
 でもー…」

言葉を詰まらせながら、圭太は
「と、友達が変だって…」と、学校でそう言われたことを口にするー

「普通のお姉ちゃんは…そういうことしないってー」
とー。

「ーー……チッ」
梨香は舌打ちをすると、
それが無かったことのように笑顔を浮かべながら
「ーわたしは特別なお姉ちゃん!すごいお姉ちゃんなんだよ!
 弟が気持ちいいって思うことをしてあげないお姉ちゃんなんて
 逆に酷くない?」
と、言い放つー

「え……あ、う、うんー」
困惑しながらも圭太がそう言うと、
母・加奈子も口を挟むー

「ーふふふ…そうよ~?
 お姉ちゃん、圭太が気持ちいい!って言ってるから
 圭太のためにペロペロしてくれてるんだよ?」

加奈子の言葉に、圭太は押されていくー。

やがてー
梨香の言う通りにズボンを下ろすと、
梨香のされるがままに、気持ちよさそうに笑みを浮かべたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

圭太は知らないー。

母・加奈子も
姉の梨香も”憑依”されていることをー

圭太が生まれる前ー
母の加奈子が圭太を妊娠したばかりの頃ー
加奈子はパート先のスーパーの
駐車場で騒いでいた二人組の男に注意したー。

そして、その”報復”を受けたー

二人組の男は、どこからか手に入れた憑依薬を使い、
パート帰りの加奈子に憑依ー。

当時まだ20代だった加奈子の身体を存分に貪りつくしたー。

そしてー
加奈子と、二人組の男の一人がエッチをしている場面を、
当時まだ小さかった梨香に目撃されてしまいー
口封じのためにもう一人の男が梨香に憑依したー。

それが”現在の状況の始まり”だー。

二人が持っていた憑依薬は
”一方通行”で、本人たちは元に戻れるつもりでいたのだが、
それぞれ加奈子と梨香の身体から抜け出すことが出来ず、
そのまま欲望の日々を送っているー。

結局、加奈子に憑依した男は
憑依してすぐに妊婦として過ごすことになり、
やがて、女として出産することになってしまったー

そうして生まれたのが、圭太だー。

夫であった健一(けんいち)は、
圭太が生まれる前に”憑依された加奈子”によって
突然離婚を切り出されて離婚しているー

そのため、圭太は父・健一のことを知らないー。

二人は”欲望の道具”として圭太のことを育てながら
欲望の日々を送っているー

そんな、状況だったー。

しかし、”生まれた時から親と姉が憑依されている状態”である
圭太からすれば、
小さい頃からずっと”お母さんやお姉ちゃんはこういうもの”だと
思って育ってきたー。

だが、最近になって学校で友達との交流が増えるにつれて
”僕のお母さんとお姉ちゃんは普通じゃないんだ”ということに
気付いてしまったー

”普通の家では”
こんなことをしないのだとー。

しかしー
それでも、母親の加奈子と、姉の梨香が
まさか”憑依”されているなどとは夢にも思っていないー。

そんなこと、ハッキリと理解できるような年頃ではなかったし、
仮に理解できるような年頃だったとしても、
憑依が現実にある、なんて信じる人はごくわずかだろうー。

まだ幼い圭太に、そんなことが理解できるはずもないのだー。

「ーーー…ねぇ…最近、お姉ちゃんに冷たくない?」
姉の梨香が、そんな圭太の様子に疑問を抱き、
ある日の夜、圭太の部屋にやってきたー

「ーーえ…そ、そんなことー」
だんだんと異性に対する興味も湧いてくるような年頃ー
そこに、”こんなに欲望に満ちたお姉ちゃん”がいれば、
ドキドキしてしまうのは仕方のないことだー。

必死に平静を装うと読んでいた漫画の方に視線を落とすとー
姉の梨香は、圭太にわざと胸を接触させながら
「ーねぇ…お姉ちゃんと遊ぼうよ♡」と、甘い声で囁いてきたー

圭太が心臓をバクバクさせながら
梨香のほうを振り返るとー
「ーお、お、お姉ちゃん!あ、あのさ!」と、
顔を真っ赤にしながら言うー。

「ーと、友達が言うんだー
 ぼ、僕のお姉ちゃんは変だってー

 ううんー
 お姉ちゃんだけじゃない、お母さんもー」

”憑依された姉”
”憑依された母”

圭太は、その二人と、これまでそれなりに上手くやってきていて、
”険悪な関係”ではないー。

だからこそ、圭太は”中身の邪悪さ”を知らず、
普通の子が、普通に家族に相談するかのような気持ちで、
姉の梨香にそんなことを聞いてしまうー。

「ーー僕はそんなことないよ!って言ったんだけどー」
圭太がそんな説明をすると、
梨香はにこっ、とほほ笑んでー
「友達の家は友達の家ー
 圭太の家は圭太の家ーだよ」
と、囁くー

「ー家族だって、みんな違うのー
 それに、圭太はわたしが気持ちよくしてあげてるとき、
 本当に気持ちよさそうにしてるでしょ?」

梨香がそう言うと、
圭太は、梨香からフェラされたときのことをー
いいや、それの名前も、何を意味するのかも分からないままー
とても気持ちよかったことを思い出すー。

「ーーお姉ちゃんは、圭太のミルクが好きなの」
クスクスと笑いながら梨香がそう言うと、
「これからも、仲良くしようよ…ね?」と、
少し脅すような口調も交えながら、
圭太に対してそう言い放ったー

「お、お姉ちゃんは、変じゃないんだよねー?」
友達から言われたことを気にしながら
圭太が困惑の表情を浮かべると、
梨香は「わたしは”ふつう”だよー」と、ニヤニヤしながら呟いたー

「ーう、うんー」
圭太は少し安心した様子で頷くー

「ー圭太、わたしのこと、好き?」
梨香が確認するようにして言うと、
圭太は”お姉ちゃんとして”好きという意味で
「ーうん!」と嬉しそうに頷いたー

「ーーふふふ…わたしも好きだよ♡」
梨香はそれだけ言うと、笑みを浮かべながら振り返りー
部屋の外へと出て行くー。

”玩具として、なー”
梨香が、悪魔のような表情を浮かべたことにー
圭太は気づくことができないままー
”家族はみんな違う”と、梨香に言われたことに
少し安心して、安堵の表情を浮かべたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーはははっ!あのガキもそろそろ
 おかしいと感じ始めるころかー」

夜ー
梨香が、母親の加奈子とビールを飲みながら
雑談しているー。

「ーーまぁ、俺たち、どうせこの身体から
 抜け出せないんだし」と、加奈子が
笑いながら自分のことを指さすと、
「しかしー、俺がババアのほうに入っちまったのが
 運の尽きだったぜ」と、悔しそうに
憑依した当時、母親のほうを選んでしまったことを後悔したー

「十分綺麗じゃねぇかー。まだそんな歳でもねぇだろ?」
梨香はそう言うと、
「ーーへへ まぁ、こいつなんか小さい頃に憑依されたから
 仮に今、俺が抜け出せたとしても何もできねぇだろ?
 いきなり自分が高校生になってたら、戸惑うもんな!」と、
ゲラゲラと笑ったー

”母親も、姉も生まれた時から憑依されているー”

そんな、過酷な真実を、圭太はまだ、知らなかった。

②へ続く

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コメント

自分が生まれた時から
母と姉が憑依されている…

恐ろしいですネ~!

続きはまた明日デス~!

コメント

  1. 匿名 より:

    ただ注意しただけで母娘一緒に乗っ取られてしまうことになるなんて恐ろしいですね。
    ところで、使われた憑依薬は愛染が売ってる物ですかね?

    • 無名 より:

      コメントありがとうございます~!☆

      今回は名前は出していませんが
      その設定デス~!☆
      いつも通り、抜け出すことができなくなってしまいました~!