<MC>ダークサイド・ママ③~闇の底に沈む母~(完)

洗脳されたことにより、豹変してしまった優しい”ママ”ー。

夫も、二人の子供も、
理由の分からないまま、幸せだったその家庭は
崩壊していくー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーへへへへ…まさか、人妻とヤれるなんてなぁ」
遊び人のような風貌の男が、家の中に
深雪と共に堂々と入って来るー。

「ーふふふ、人妻って響き、なんかエッチだと思わない?」
深雪が嬉しそうに笑いながら、
その男とリビングまでヤッてくると、
その場で平気でキスを始めたー。

「ーー部屋に戻ってなさいー」
和彦は困惑しながら”それ”を見せないように
息子の翔と娘の麻紀に言い放つー

「ーねぇ、どうしてママ、知らないおじさんと
 チュウしてるの?」

翔が不思議そうに聞いてくるー。

「ーそ、それはー」
和彦は困惑してしまうー

幼稚園に通う翔に、説明できるはずもないー。

和彦は「ーど、どうしてだろうな」と、咄嗟に口を開くー

子供たちがいる前でもお構いなしに
”堂々と浮気”する深雪ー。

相手の男も、「いいのかよー?」などと言っているが
深雪は「ー堂々と浮気するのも、ゾクゾクするでしょ?」と、
笑みを浮かべながら、男を誘惑するー。

「へへへっ!頭おかしい人妻とか、最高だぜ!」
男はそれだけ言うと、深雪を押し倒して、
ニヤニヤと笑みを浮かべるー。

和彦も見ていられなくなり、
子供たちを自分の部屋に避難させて、
自分自身もその部屋に一緒に避難するような
形になってしまったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!
 傑作だ!こりゃ傑作だ!
 旦那の前で堂々と浮気とかヤバいだろ!
 うひゃひゃひゃ!」

洗脳した深雪に設置させた自宅内のカメラを通してー
その行動を監視する男ー

その男、”イマイズミ”は、
ゲラゲラと笑いながら
”他の洗脳したママ”たちの様子を見つめるー

「ーうへへへへへ…ママ~~ママ~~ママァ~~~!」
狂ったように笑いながら、
洗脳された母親たちが、家庭を崩壊させていく様子を見つめては、笑うー。

「ーー素晴らしい」
背後からやってきた男の言葉に、イマイズミは振り返るとー、
「”ドンロール・イトマコン錠”ー効果は絶大ですぜ」と、笑みを浮かべるー。

ママたちを洗脳して、家庭崩壊を見つめているのは
イマイズミの”趣味”だが、
一応、目的としては、人を洗脳するこの薬、
”ドンロール・イトマコン錠”の効果のテストだったー。

「ご覧の通りーママたちは闇に堕ちてますぜぇ へへ」
イマイズミはそれだけ言うと、
「うぉぉぉ!子供の前でセックスかぁ!」と興奮した様子で叫び出すー。

どうやら、深雪とは別の家庭の様子を見つめているようだー。

「ーそれにしても適当な名前だな」
イマイズミの背後に立つ男が”ドンロール・イトマコン錠”を見つめながら
ふっと笑うー。

「ーへへ、それだけ家計に苦しむやつらは必死なんですよー
 ”マインド・コントロール”を適当に並び変えただけの
 怪しい名前の薬も飲んじまうんですからー へへへへ」

イマイズミはそれだけ言うとー
”崩壊していく家庭”を映し出したモニターのほうを見つめて
「うぉぉぉぉ!ママの絶頂を目の前で見つめながら泣きじゃくる子供ぉ!」と
嬉しそうに叫んだー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

深雪の行動はエスカレートしていくばかりー。

和彦は必死に深雪と”話し合い”をしようとしたー。
だが、深雪は聞く耳を持ってくれる様子はなく、
状況は悪化していく日々ー。

和彦一人であれば、どんなに時間がかかっても、
深雪がどうして豹変してしまったのか、
それを深雪本人の口から聞くため、
どんなに時間を掛けてでも、深雪に立ち向かうつもりだったー。

しかしー
和彦には、息子の翔と娘の麻紀がいるー。

これ以上、子供たちに辛い思いをさせることはできないー。

「ーーーー」
和彦は、ある決断をして、深雪を呼び出したー。

深雪はまるで夜の街で働く女性かのような
派手な格好で、和彦の前にやってくるー。

「何よー?」
深雪が椅子に座ると同時に、煙草に火をつけて
それを吸い始めるー

煙草を吸わなかった深雪が、当たり前のように
煙草を吸っている姿を見て、
和彦は戸惑いながらも、
「ーーーー…これをー」と、机に離婚届を
差し出したー

「ーー…ふ…ふふふふふ…ははっ!あはははははははっ!」
突然笑い出す深雪ー

「ーーあ~~~~あ、可笑しいー。
 もう、ギブアップ?」

深雪が笑いながら言うと、
さらに言葉を続けたー

「もっともっと、”ご主人様”に家庭がぶっ壊れていく様子ー
 見せたかったのにぃ~」

深雪はそれだけ言うと、和彦は「ご主人様って誰だ?」と、
困惑した様子を浮かべるー

浮気相手の一人だろうかー

「ーふふ…そんなことはどうでもいいじゃない」
深雪はそれだけ言うと、離婚届を見つめながら
ニヤニヤと笑みを浮かべー

次の瞬間ー、
”おかしな行動”に出始めたー。

「ーーえっ?」
突然、自分の顔面を殴りつけー、
自分を傷付け始めたのだー

「ーな、何やってんだ!?深雪ー?!」
和彦の言葉に、深雪は、自分の顔や身体に打撲を
作ると、笑みを浮かべたー

「ーわたし~夫から暴力を受けて離婚する可哀そうな女になるの」

深雪の言葉に、和彦は「な…な…何を言ってるんだ!」と叫ぶー。

しかし、深雪は笑いながら
「ーあんたから、慰謝料も療育費も搾り取ってやるー」と、
悪魔のような言葉を呟いたー

「ふ…ふざけるな!何が慰謝料だ!
 そ、それに子供たちは俺がー!」

”生まなきゃよかった”なんて堂々と言い放った深雪に
麻紀と翔を任せることはできないー。

和彦はそう言い放つー。
子供たちも、和彦についていくことを希望しているー。

「ーー深雪ー…お前の好きにはさせないー」
和彦がそう言い放つと、
深雪はクスッと笑いながら
何のためらいもなく”離婚届”にサインしたー。

「ーはい、あんたみたいなつまんない男と離婚できてせいせいするわ!
 あはははっ!」

深雪はそれだけ言うと、和彦を心底馬鹿にするように
笑いながらそのまま立ち去っていくー。

和彦は”なんて女だー…”と、心の中で思ってしまいながらー、
深雪がサインした離婚届を見つめたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー

和彦は、いつも通り仕事に向かうー。

子供たちを置いて仕事に行くのは
いつも心配だったが
流石に深雪も子供たちに何かすることはないだろうーと、
考えていたし、学校や幼稚園もあるー。
まさか職場に連れて行くわけにも行かず、
こうした生活が続いていたー。

しかしー…

「ーーーーーーー」

自宅では、深雪が虚ろな目でぼーっとしていたー。

「ーついに、離婚されちゃったなぁ!へへへ
 まぁ、楽しいショーだったぜ」

イマイズミはそれだけ言うと、

「まぁ、今度はー
 ”治験”の時にお前には100万円払ってるからなぁー
 その回収をしないとな」

と、何かを取り出して、それを深雪に渡したー

深雪は、虚ろな目のまま、それを受け取るー。

「ドンロール・イトマコン錠ー
 うまかっただろ?
 子供たちにも、飲ませてやれー」

イマイズミの悪魔のような言葉に、
深雪は笑みを浮かべながら頷くー

そしてー
翔が幼稚園から帰宅すると、
深雪は笑みを浮かべながら翔に近付いたー

「翔~!ちょっとこのお薬飲んでみて」
深雪の言葉に、翔は「え…」と困惑するー

「ーー僕、風邪ひいてないよ?」
翔の言葉に、深雪は「いいから飲みなさい」と、
その薬を手渡すー。

だがー、翔は「い、いいよーボクー」と、
それを拒もうとするー。

しかしー
深雪は引きつった笑顔を浮かべながら
「いいから、飲めってー。クソガキー」と、
怒りを露わにするー。

その言葉に翔は「マ…ママおかしいよ!」と、
ドンロール・イトマコン錠を床に叩きつけて
そのまま逃げようとするー。

がー
深雪はそんな翔を追いかけて、
無理矢理床に叩きつけると、
強引にドンロール・イトマコン錠をその口に放り込んだー。

「ーーーあ…ぅ…」
翔がビクビクと震えながら、虚ろな目になると、
イマイズミは笑いながら、「ーお前も今日からママと同じだぁ!」と
嬉しそうに叫んだー。

そんな翔に対して、深雪は「一緒にご主人様にご挨拶するのよ」と
言い放つと、翔を土下座させてから、自分も土下座して、
「ーわたしたちはご主人様の言うことを何でも聞きますー」と、
嬉しそうに忠誠を誓ったー

「ーうひゃひゃひゃひゃひゃ!
 優しいママだったのに、お前、今、自分がしてること分かってるのかぁ~?
 へへへ」

イマイズミが、深雪の髪を乱暴に引っ張りながら言うとー、
深雪は痛いはずなのに嬉しそうに微笑んだー。

そこに帰宅してくる姉の麻紀ー。

「ーママ… 翔…何、してるのー?」
そんな麻紀を見つめると、
イマイズミは「ーさぁ、俺のしもべー。あいつも仲間に入れるんだ」と、
深雪に対して命令を下したー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーー!」
和彦が帰宅すると、
深雪が勝ち誇った表情で笑みを浮かべていたー

「子供たち、わたしと一緒に来るってー」
深雪がそう言い放つー。

「ーな、なんだって…?」
和彦が驚きながら言うと、深雪は
「だって~子供たちがママと一緒がイイって言うんだもん~」と、
バカにしたように笑うー。

「ーう…嘘だ!」
和彦がそう叫ぶー。

しかしー、
深雪の背後から現れた翔と麻紀は
「パパなんて、大っ嫌い!」と
敵意をむき出しにしたー。

「ーー麻紀…翔ー…」
朝までとは全く違う二人の態度に困惑する和彦ー

「暴力を振るうパパなんて、大っ嫌い!」
麻紀がそう叫ぶー

「ーぼ、暴力ー?」
和彦は戸惑うー

暴力など、振るっていないー
何の話をしているー?

「ーー…うふふふふふ…これで子供たちはわたしのものー。」
深雪は悪女のような笑みを浮かべると、
和彦が咄嗟に叫んだー

「ーー子供たちに、何をした!!!!」
とー。

その言葉に深雪は
笑みを浮かべながら、錠剤の入った容器を取り出したー

「この薬で、洗脳したの♡」
と、笑いながらー

「せ、せ、洗脳ー…?な、何を言ってー」
和彦の困惑は続くー
状況を理解できないー

そしてー
深雪は続けて信じられない言葉を口にしたー

「ーわたしもこの薬で、ご主人様に洗脳されてるのー」
と、幸せそうに笑いながらー

「ーーー…な…なに!?」

その直後だったー

「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!」
背後から笑い声が響き渡るー

「うひゃひゃひゃひゃひゃ!」
「うひゃひゃ!」
「う~ひゃひゃひゃ!」

深雪と麻紀と翔も同じ笑い方で笑いだすー。

「ーママが闇に堕ちて、家庭崩壊する姿は、最高ッだろ!」
イマイズミが笑いながら近づいてくるー

「な、な、なんだお前はー…
 ま、まさかお前が深雪に何かー…」

和彦が言うと、イマイズミは笑みを浮かべながら言うー

「人を洗脳する薬の動作確認さー
 それと、俺の個人的な娯楽ー

 あとー
 家庭が完全に壊れたら、
 お前の妻は、俺たちの経営する風俗店でー
 ガキはー、まぁー、適当に悪事に利用させてもらうさー

 ショーが終わったあとの再利用だ!」

イマイズミの言葉に、和彦は
「ふ…ふざけるな!深雪たちに何をした!」
と、イマイズミに迫っていくー。

「だからァ、洗脳って言ってるだろ!うひひひひ」

そう言うと、イマイズミは笑みを浮かべながらー
「まぁー、お前も体験してみれば、分かるー」
と、呟いたー

「なに!?」
その言葉とほぼ同時に、背後から深雪に思いっきり殴られて
転倒する和彦ー

子供二人と、深雪に押さえられた状態でー
和彦は必死にもがくー

だがー
近付いてきたイマイズミは、和彦に対して
笑いながら、妻と同じ薬を、和彦の口の中に放り込んだー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーお前みたいなクソ女と、俺はずっと我慢してやってきたんだ!」

和彦が深雪をグーで殴りつけるー

深雪が包丁を手に、「あんたなんて殺してやる!」と叫びながら
和彦の腕を切りつけるー。

息子の翔が、姉である麻紀に思いきり、本を叩きつけているー
悲鳴を上げる麻紀ー

「うほほほほっ!いいぞ!うほほほほほっ!」
イマイズミは笑うー

「ー仲良しだった家族の本気の殺し合いだ!うひゃひゃひゃひゃ!」
洗脳によって作り出した”狂気のショー”を見つめながら、
悪意に満ちた男によって壊されてしまった4人の家族はー、
他の三人を本気で殺そうと、自分以外が動かなくなるまで
暴力をふるい続けるのだったー。

そしてーーー
残った深雪が手についた血を見て笑いながらー
近付いてきたイマイズミのほうを見て微笑んだー

「ー最高の見世物だったぜ!うひひひひ…
 
 じゃあ、あとは、ママには俺たちの店で働いてもらおうかなー
 そのエロイ身体でさ」

イマイズミがそう言うと、
返り血を浴びた状態のまま、深雪は
嬉しそうに微笑んだー

「ありがとうございますー
 ご主人様ー」

とー

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

ダークに突き抜けるお話でした~!
何の救いもない地獄のような結末に…!

お読み下さりありがとうございました~!

ダークなお話で心が痛んだ後は、ハッピーエンドのお話を
楽しんでくださいネ~☆
(どれがハッピーでどれがダークエンドの話かは読むまで分からないと思いますケド…笑)

コメント