”身体を自由に操る”
アプリ連携をする際に、アプリ側がそんな権限を求めていたことに気付かず、
里緒菜はアプリ連携をしてしまうー。
その結果、憑依されてしまった里緒菜はー…?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーふふふ…今日の夜はたっぷり楽しませてもらうぜ」
アプリ連携をしたことで、憑依されてしまった里緒菜は
そう呟きながら、学校へと向かっていたー。
昨日ー
里緒菜は”キラキラ★可愛いフェイスメーカー”というアプリを
利用しようと、アプリ連携をしてしまった結果、
身体を乗っ取られてしまったー
そして、今日ー
邪悪な笑みを浮かべながら学校へと向かっているー
「この女の友達もー俺の身体の一つにしてやるぜ」
里緒菜は「ひひ」と、笑いながら学校へと向かうー。
「ーーあ、里緒菜~!おはよ~!」
背後から声がして振り返ると、
そこにはポニーテールの可愛らしい少女の姿があったー
いきなり胸や足に視線を送る里緒菜ー
「(へへ…エロイなぁ…今どきの女子高生はー)」
涎を垂らしそうになりながらも、里緒菜は
「あ、おはよ~!」と、適当に返事をしながら
”学校についたら”キラキラ★可愛いフェイスメーカー”紹介してやるかー”
と、静かに笑みを浮かべたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「クククククー」
里緒菜にー、その他81名の人間に、
自分の魂の分身を憑依させている男・敏行は
笑みを浮かべながら
”それぞれの分身”の行動を、目を閉じて
浮かべているー。
その気になれば、82人誰にでも、いつでも
本体である自分自身が憑依することだって、できるー。
「ーー昨日手に入れた里緒菜ちゃんは
最高だなークク」
敏行はそう呟くと
「ちゃんと相手の”同意”は得ているからなー」と、
一人、笑うー。
彼に、女子高生の身体をー、いや、人生そのものを
奪った罪悪感など、まるでない。
何故なら、里緒菜は”アプリ連携”をする際に
自分の身体の権限を渡すことに”同意”したのだー。
相手の同意の上で身体を好き放題している分には、
何も悪いことなどないー。
敏行は心の底からそう思っていたし、
里緒菜の前にアプリ連携した81人の人間に対しても、
当然そのように思っているー。
元保険会社の営業マンである彼は
”同意さえとっていれば何をしてもいい”と
そういう考えに染まっていたー。
「ーさて…と、あの女は使えるー。
あの女の身体を使って、友達もどんどん、アプリ連携させてやる」
敏行はそう呟くと、
静かに笑みを浮かべたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーねぇねぇ、これ知ってる?」
学校に到着した里緒菜は、早速さっきの友達に
身体を密着させながら
”キラキラ★可愛いフェイスメーカー”を紹介するー
「すっごい可愛い顔になるんだよ!
一緒にやってみようよ~!
怪しいアプリじゃないし、全然大丈夫だから!」
敏行の分身に憑依された里緒菜は、
全く悪びれる様子もなく、
友達も”自分と同じ”状況に陥れようとするー。
敏行本体が命じたりしなくても、
現在、82人の人間に憑依している”敏行の分身”は、
思考や行動は敏行本体と全く同じ存在ー。
本物の敏行が”里緒菜の身体を利用して、
さらに憑依できる身体を増やすか”と、思えば
当然、同じ行動を取るのだー。
「え~…でもわたし、あんまりツイッターやらないし~」
ポニーテールの友達・千乃(ちの)がそう呟くと
「いいじゃんいいじゃん~!ホントに可愛くなるんだから!」と、
里緒菜が、アプリを熱烈に勧めるー
「ーーそ、そうなの~?じゃあ、ちょっとだけ」
千乃のそんな言葉に、里緒菜は邪悪な笑みを浮かべながら、
千乃に、”キラキラ★可愛いフェイスメーカー”のサイトを紹介して、
ツイッターのアプリ認証画面まで進んでいくー。
ただー
アプリの認証は”本人”がしなくてはならないー。
詳しいシステムは、敏行自身にしか分からないが、
他人のスマホで勝手に他人がアプリ連携をしても、
憑依できない仕組みになっているー
「ーーはい、あとは連携すれば使えるよ!」
里緒菜はそう言いながら、
千乃の胸ばかり見つめてニヤニヤと笑みを浮かべるー。
「ーーーね…ねぇ、里緒菜ちゃんー」
千乃はーー…
憑依された里緒菜の思い通りにはー
動かなかったー。
アプリ連携の画面を見つめながら
”身体の所有権の取得”と書かれている部分を指さすー
「これ、なに?」
千乃の言葉に、里緒菜は「そんなの気にしなくて大丈夫!」と笑うー
「ーーだ…大丈夫ってー…」
千乃は、そう言うと、里緒菜のほうを見つめるー
「そ…そういえば…里緒菜ちゃん…今日、何か変じゃない?」
千乃が、そこまで言うと
アプリ連携の画面に表示されている”身体の所有権の取得”という
表示を見て、表情を歪めるー。
「ーーー……いいから、早く押してよ。友達でしょ?」
里緒菜は顔を引きつらせながら言うと、
「り…里緒菜ちゃん…これ、連携したの?」と、
千乃が、何かを悟ったかのような表情で呟くー。
「ーしたよ!でもほら、アカウントも乗っ取られたりしてないし!
ふふ…♡」
里緒菜は、安心させようとそう言い放ったー
しかしー
”身体は里緒菜”でも、
その内側から噴き出すー、イヤらしいオーラやー
イヤらしい視線を隠すことはできなかったー
「里緒菜ちゃんー朝から、変なとこばっかり見てない?」
千乃がそれだけ言うと「わたし、このアプリいいや、やめとく」とだけ言って
そのまま立ち去ってしまうー。
「ーーーは?」
里緒菜が途端に不機嫌そうな声を出すー
「チッー」
立ち去って行った千乃を見つめながら
「絶対…俺の身体にしてやるー」と、小声で静かに呟いたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2時間目終了後ー
里緒菜に声を掛けて来た”後輩”の小柄な少女に
”キラキラ★可愛いフェイスメーカー”を紹介するー。
正直、”わたし”が何の先輩なのか知らなかったが
そんなことはどうでもいいー
「え、ホントですか~?わたしもやってみます~!」
千乃とは違い、いとも簡単にアプリ連携する後輩ー。
「うっ…!」
その瞬間、敏行の魂の分身に憑依されて、
”83人目の身体”になってしまうー
「ーへへ…どうだ?”俺”ー
その身体もなかなか可愛いよな?」
里緒菜が笑みを浮かべながら言うと、
後輩は胸のあたりを見ながら「貧乳だけど、それもまたいいなぁ」と、
ニヤニヤ笑みを浮かべたー
「ーへへ…そうだー
お前、1年生のやつらでアプリ連携しそうなやつ、探せよー
どんどん”俺”を増やしていこうぜ?」
里緒菜が言うと、
後輩は静かに頷くー
「ーでも、その前にー」
二人は同時にそう呟くと、
人目につかない廊下で抱き合い、そのまま激しいキスを始めたー
里緒菜と後輩の
女の子同士の激しいキスー。
その異様な光景に気付く生徒は、誰もいなかったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
放課後ー
「ーー!?」
下校しようとしていた千乃は、突然腕を掴まれて表情を歪めるー。
「ーーり、里緒菜ちゃん!?」
千乃の腕を掴んだのは里緒菜ー。
里緒菜は、千乃を無理やり女子トイレに連れ込むと
ニヤニヤしながら「アプリ連携、しよっ?」と、呟くー
「ーな、な、何なのー!?」
困惑する千乃ー。
しかし、それを無視して、無理やりトイレの個室に連れ込むと、
「いいから、アプリ連携しろよ」
と、笑みを浮かべたー
「り…里緒菜ちゃんー?」
千乃は震えながら
”身体の所有権”という表記を思い出すー
「ほ…ほ、本当に、里緒菜ちゃんなのー?」
千乃のそんな言葉に、里緒菜は「ほら、押せ!」と
アプリ連携画面を開きながら千乃に迫るー。
「ーお・せ・よ!
そのエロイ身体、俺によこせ」
里緒菜がはぁはぁ言いながら呟くと、
千乃は「ーーり…里緒菜ちゃん!」と震えながら叫んだー
里緒菜は”何か”に乗っ取られているー
直感的にそう悟らざるを得ない状況だったー。
それでも抵抗する千乃を殴りつけた里緒菜ー
何度も、何度も千乃をグーで殴りつけると、
やがて千乃は、抵抗できなくなりー、
里緒菜が指を無理やり掴んで、そのままアプリを認証させたー
「おいおいー
痛てぇじゃねぇか」
千乃はそう言いながら、殴られた頬を触ると、
里緒菜は「仕方ねぇだろ」と笑いながらー
「ーここで、ちょっと遊ぶか?」
と、イヤらしい笑みを浮かべたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーーーへへへへ…JKの身体は”俺”を増やしやすくて
ちょうどいいぜー」
里緒菜は帰宅すると、ニヤニヤ笑みを浮かべながら
スカートの中に手を突っ込んで嬉しそうに微笑むー。
「ーーしっかし、俺は”あたり”で良かったなぁ
他の”俺”の中にはおっさんを引いたり、
おばさん引いたりしてるやつもいるからなぁ へへ」
里緒菜はそう呟きながら、
身体中を触り、己の欲望を満たしていくー。
”キラキラ★可愛いフェイスメーカー”の
アプリ連携をした人間には、
”自動的に”敏行の魂の分身が憑依するー。
敏行本体からすれば、関係のないことだが
”分身”当事者からすれば、
里緒菜のような子に憑依できればうれしいし、
おじさんに憑依してしまう”分身”当事者になった場合は
最悪だー。
考え方も、行動パターンも敏行本体と”同じ”だが、
それぞれ自我はあるー。
里緒菜に憑依した敏行の分身は
「こんなJKでホント、良かったぜ!ふへへへへへへっ!」と、
嬉しそうに笑ったー。
「ーさて…と、これから学校でもう少し仲間を増やすとしてー
そのあとはー…」
里緒菜はチラッと隣の部屋のある方向を見つめるー
「ーそうだ…隣の部屋にいる兄貴ー
この女のこと好きそうだしー
妹とヤラせてやるかー へへ」
里緒菜はそう呟くと、
”今はまだその時じゃない”と思いつつも、
周囲の”好みの人間”たちを”俺”にしたら、
あとは周りからどう思われてもいいし、
滅茶苦茶に楽しんでやろう、と、
邪悪な笑みを浮かべながら、
鏡に向かって歩き出して、そのまま鏡にキスをし始めたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーあれ?」
妹・里緒菜の部屋の前を通りがかった幹夫は、
ふと表情を歪めるー。
何か変な”音”が聞こえるからだー。
「ーー????」
幹夫は、「里緒菜?」と、部屋の外から声を掛けたものの、
返事がなかったために、心配になって、
もう一度「里緒菜!?」と呼びかけてみるー。
しかし、それでも返事がなかったために、
幹夫は困惑しながら、里緒菜の部屋の扉を開けるー。
すると、そこにはー
興奮した様子で、鏡に向かって何度も何度もキスを
しながら、「たまんねぇ…♡」と、呟く里緒菜の姿があったー。
あまりにも興奮しすぎて、幹夫の声が聞こえず、
部屋の外から呼びかけられても、返事をしなかったのだー。
「ーーーり、里緒菜ー…?」
妹の”鏡にキスを繰り返す姿”を見て、ドキッとしてしまった
幹夫は、困惑しながら、そう声を上げるー。
「ーーーんっ… ふぅ… あ、なぁんだ…見られちゃった?」
涎を垂らしながら振り返る里緒菜ー
「な…な…何して…?
あ、い、いや、べ、別にいいんだけどさー」
幹夫はドキドキしながらそう言葉を振り絞るー。
鏡にキスをしていても、別に犯罪じゃないし、
部屋でやってる分には誰に迷惑をかけているわけでもないー
そう思いながら、幹夫は
「ーその…変な音が聞こえて、部屋の外から呼んだんだけど、
返事がなかったから、何かあったのかな…?って」
と、申し訳なさそうに呟いたー
「ーーふふっ…そっかー」
身体が激しくゾクゾクしている里緒菜は、
そう言いながらー
「ーーー”同意”は得ているからね」
と、ニヤリと笑うー。
”身体の所有権を得る”同意は得ているー
”この女の身体”で何をしようと俺の自由だー。
敏行はそう思いながら、
里緒菜の身体で兄・幹夫のほうを見つめたー
”まだ早いと思ってたがー
なんかもう…この妹の身体がムラムラしちゃってダメだなぁ”
里緒菜はそう考えると、
口を開いたー
「お兄ちゃん、わたしとエッチする?」
とー
「ーーは…… はぁっ!?」
顔を真っ赤にする幹夫ー。
クスクスと笑いながら、部屋の中に幹夫を招き入れる里緒菜ー
部屋の扉が閉まり、その奥ではー
禁断の世界が広がり始めたー。
おわり
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コメント
シンプルに欲望を満たすお話でした~!☆
ツイッターでアプリ連携の画面を見ている時に
思いついた作品デス~笑
ツイッターを使っている皆様は
アプリ連携するときに、注意しましょうネ~笑
お読み下さりありがとうございました!
コメント
同意を得ればいいとか言いつつ、千乃ちゃんは暴力で強制的にやらせてるのが最悪ですね。
この憑依人。
あっさり騙されて憑依されてしまった後輩の女の子も可哀想に。
コメントありがとうございます~!
彼にとっては、サインさせる=同意 みたいな考え方なので、
アプリ連携も力づくであっても、ボタンを本人の指で押しさえすれば
同意…、というかなり歪んだ考え方をしています~!