憑依されてしまった彼女ー
笑いながら目の前でお漏らしをした彼女を前に、
彼は困惑するー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーー女の身体でお漏らししようと思ってさー
憑依したんだよ。この女にー」
愛菜が笑みを浮かべながら、自分の身体を触り、
そう言い放つー
「ひ…憑依…?」
拓也は震えたー。
意味が分からないー。
いや、”憑依”自体は、何を意味しているのかは分かるー。
しかし、愛菜が何を言っているのか理解できないー
「ーなんだその間抜けな顔はー」
愛菜は馬鹿にしたように笑いながら、拓也が昼食を食べていた
ベンチに座ると、足を組んで笑みを浮かべたー。
「ー俺が、お前の彼女を乗っ取ったんだよ」
笑う愛菜ー
その表情もー
その喋り方もー
行動も、いつもの愛菜とはまるで違うー。
さらにペットボトルの飲み物を飲みながら
飲みすぎなのか、愛菜のお腹が音を立てると
愛菜はニヤニヤしながら「かわいいな」と、笑みを浮かべるー。
「ーー……ひ…憑依ってなんだー…ま、愛菜ー?」
拓也は、愛菜に確認をするー。
愛菜は「まァ、驚くのも無理はないか」と、言うと、
”憑依薬”について説明したー
「ーってことでー、
今、この女の身体は俺のものでー
この女の身も心も俺が完全に支配してるってことだよォ!
ははははははははっ!」
愛菜はそう言い放つと、
拓也は呆然とした様子で
「う…ウソだろ…?」と、呟くー。
”憑依”が現実にあるなんて信じられないー。
そんなこと、現実にできるはずがないー。
しかし、目の前でお漏らしをした挙句、
足を組んで座りながら拓也をあざ笑うように見つめている愛菜に
”いつものような愛菜”の雰囲気は微塵も感じられないし、
”明らかに様子がおかしい”のも事実ー。
「ーーお前の彼女、外で漏らすのかよ?
漏らさねぇだろ?」
愛菜が男口調で笑うー。
確かに、愛菜はこんなことしないー
ドッキリか、何かかー?
いや、ドッキリのために大学の敷地内でー
しかも、もしかしたら他の誰かも来るかもしれないこの場所で
お漏らしをするわけがないー。
「ーお…お前…!ま、愛菜から出ていけ!」
拓也が叫ぶー
愛菜は「い・や・だ」と笑うと、
「このお漏らし女は俺のものだー」と、嬉しそうに言い放ったー。
「ふ…ふざけるな!愛菜の身体で、なんてことしてるんだ!」
拓也が怒りをあらわにするー
「そんなに怒らないでよ~!こわ~~い♡」
ふざけたポーズを取りながら言う愛菜に、
拓也は怒りと、ドキッという感情と、両方を同時に感じて
困惑してしまうー
「ふふ、ちょろいな」
愛菜はそう言うと、
「へへ…そろそろまたおしっこが出そうだなぁ」と、
アソコのあたりを指でつつきながら笑うー。
「ーく…くそっ…!
お、俺に何か恨みでもあるのかー
そ、それとも愛菜にー?」
拓也が言うと、愛菜は拓也を鼻で笑う様に見つめながら
「あ、ちびっちゃった!えへへ」と、笑うー。
スカートを抑えながら
ニヤニヤする愛菜を見て、拓也は
今すぐに愛菜に憑依しているやつを引きずり出して
懲らしめてやりたい、と強く思ったー。
こんなに、人に対して怒りを感じたのは
生まれて初めてー。
そんな風に思いながらも、
「ー俺に恨みがあるなら、愛菜を巻き込まずに、俺に文句を言えよ!」と、
叫ぶー。
しかしー
愛菜は首を振ったー
「へへ 先輩に恨みはねぇよー」
とー。
”先輩?”
拓也は、愛菜に憑依した男が”後輩”であることを悟るー。
「な…なら…愛菜にー?」
拓也は”愛菜が恨まれるような子ではないはず”と思いながらも、
そう尋ねるー。
人間、逆怨みをするやつも多く存在するー
愛菜のような優しい子であっても、
当然、理不尽に逆怨みをするような人間がいる可能性は十分に
あるのだー。
「いやー」
愛菜は首を横に振ったー
「別に、先輩たちのことを怨んじゃいないー
誰でもよかったんだー」
愛菜がクスクスと笑うー
「この女でも、隣にいた女でも、他のやつでも、
誰でも、よかったー」
愛菜はそう言うと、
「たまたまこの女が俺に選ばれただけさ」と笑いながら
突然、その場でスカートを脱ぎ始めるー
「お、おい!やめろ!おい!」
大学の敷地内でスカートを脱ぎ捨てた愛菜は、
乱暴にスカートを放り投げて、
下着を晒すー
その下着は、お漏らしによって濡れていたー。
「ーーへへへへへ…うひひひひひ♡ すっげぇ…」
愛菜は自分の下着をニヤニヤして触りながら、
下半身だけ下着姿のまま、拓也のほうを見つめるー
「おい!誰かに見られたらどうするんだ!
愛菜の人生を壊す気か!おい!」
拓也が必死に叫ぶー
しかし、愛菜は「どうせ誰も来ねぇよここはー」と、笑うと、
「ー拓也に、わたしのおしっこかけてあげるー」と、
笑みを浮かべるー
「やめろ!ふざけんな!愛菜にそんなことさせるな!おいっ!」
拓也は顔を真っ赤にしながら愛菜に向かって叫ぶー。
別に、愛菜がスカートを脱いだことに興奮しているわけではないー
今は興奮すら感じないほどに、怒りを爆発させていたー。
「ーーーわたし、お漏らし女だもん♡」
愛菜が唇に指をあてながら微笑むー。
「ーお前ぇぇ…!!!」
拓也は歯ぎしりをしながら、今にも愛菜に飛び掛かりそうなほど
怒りをむき出しにするー。
「ーーーあ、そうだ」
そう言うと、愛菜は自分のペンダントをとって、
それを地面に投げ捨てるー
「お、おいー!」
拓也は呆然とするー
そのペンダントは、愛菜と知り合うきっかけになった
愛菜の祖父の形見ー
「ーこれ、なんか大事にしてるやつなんだよなー?へへ」
愛菜はそう言うと、その場で下着も脱ぎ捨てて
「これに放尿するの、マジで楽しそうだなぁ!!!」と叫ぶー
「ーーおい…やめろって!」
拓也は周囲を見渡すー
下着まで脱ぎ捨ててしまった愛菜の姿を見られたら
確実に問題になるー。
「ーーやめろ!ふ、服を着ろ!」
拓也が愛菜が脱ぎ捨てたスカートと下着を指さしながら叫ぶー
しかし、愛菜は無視して
「ー大事なペンダントに…ぐふふふふ」と、
今にもペンダントに向かってお漏らしをしようとしていたー
「やめろ!!!それは愛菜の大事なー!」
そこまで叫ぶと、愛菜は「じゃあお前が代わりに浴びるか?」と、
ニヤニヤと笑い始めるー。
「ーくっ……」
拓也は怒りを隠そうともせず、愛菜を睨みつけるー
「安心しろよ お前の顔にぶっかけたら、この女は解放してやるー
だからほら、早くしろよー
とっととしないと、人が着ちまうかもしれねぇぞ~?
アソコを晒してる彼女を見られてもいいのかぁ?」
愛菜の言葉に、拓也は”愛菜を助けるために”と、
「なら…とっととやりたいことやって出てけ!」と叫ぶー。
愛菜は「ふふ…嬉しい♡」と、挑発的に笑うと、
拓也に近くでかがむように言い放つー。
拓也が震えながら近づいてくると、
愛菜は、目の前で跪いた拓也を見つめながら
「ー彼女のおしっこを浴びたいなんて、変態だなァ」と、
見下すような視線を拓也に送ったー
「ーお…お…お前がー」
怒りの形相を浮かべる拓也ー
「まぁいいやー
あ、そうそう、女のおしっこがどう出るか
よく分かんねぇからさ、
とんでもない飛び方するかもしれねぇけど
まぁ、その時は勘弁しろよ」
愛菜はそう言うとー
拓也の顔に向かって、放尿を始めたー
「うっへっ…すっげぇ…こんな風にー
えへっ…感触も全然ちげぇ!」
愛菜は放尿しながら嬉しそうに笑うー
愛菜に憑依している雅は、激しく興奮しながら、
放尿を続けるー
愛菜の、身体でー。
目と口を閉じながら、
必死に愛菜の放尿が終わるのを待つー。
聞こえてくるのは、愛菜の笑い声ー
笑いながら彼氏に放尿している彼女ー
愛菜に、こんなことさせるなんて、絶対に許さないー。
拓也は心の中で強い憎しみを
”愛菜に憑依している男”に対して、ぶつけたー。
そしてー
やがて、愛菜の放尿は終わりー
愛菜は歪んだ笑みを浮かべながら、
「ー次は…飲むか?」と、ニヤニヤしながら言い放つー
「ーふ…ふざけるな…!」
濡れた顔を手で拭いながら、拓也は
怒りを愛菜にぶつけるー。
愛菜に憑依したこの男は言ったー。
”終わったら解放する”
とー。
しかし、約束を守る様子もなく、
雅はさらに、愛菜の身体を弄ぶつもりだー
「ーーお前…ふざけるなよ!愛菜をこれ以上弄ぶな!」
拓也のそんな言葉にー
愛菜は「ーへへへへ…でもほら、お前の彼女、楽しそうに笑ってるだろー?」と、
ニヤニヤしながら言うー
「お前が…お前が笑わせてるんだろ!いい加減にしろ!」
思わず腕を掴む拓也ー
「ーへへ~彼女に暴力振るうの?」
愛菜の口調を真似て男が笑うー
「ーち…違う!お…お前…いい加減に…!」
拓也はぶつけようのない怒りで、どうにかなってしまいそうになりながら
「と、とにかく、早くその格好を何とかしろ!」
と、下半身に何も身に着けていない愛菜に対して叫ぶー
「ーーいやいやいや、まだ漏らすんだよ」
愛菜の言葉に、拓也は怒りの叫び声を上げるー。
しかし、愛菜の身体を乗っ取られている以上ー
愛菜を支配している男にダメージを与えることすらできないー。
何をしようと、傷つくのは愛菜の身体なのだからー。
「ーーーさ~て、もうちょい水を飲ませるかなぁ」
愛菜がそう言いながら、拓也から一旦離れようとしたその時だったー
「ーーーおい!なんだあれ…?」
「ーーえ?マジ?」
「ーーあれ…愛菜…?」
拓也がいつも昼食を食べているこの場所はー
あまり人は来ないー。
しかし、全く来ないわけではないー
スカートも下着も脱ぎ捨てた愛菜の姿を見て、
偶然通りがかった大学生たちが騒ぎ出すー
「ーおーーおい…ウソだろ…」
呆然とする拓也ー
愛菜は「あ~あ、見つかっちゃったぁ~♡」と
笑うと、その学生たちの方に向かって歩いていきー、
目の前で笑いながら放尿したー。
呆然とする学生たちー。
拓也も呆然とすることしかできないー。
「ーって、あれ…?」
愛菜が少し表情を歪めるー。
「ーーあっれぇ~…おかしいなぁ…
この身体から出れないぞ?」
愛菜に憑依するために雅が使った憑依薬はー
一度憑依すると、抜け出すことができないタイプだったー。
後先考えずに憑依してしまった雅は、
”抜け出す方法がない”ことに気付き、一瞬困惑の表情を
浮かべたものの、すぐに笑い出したー
「ー悪い悪いー
先輩ー…
先輩の彼女から、抜け出せなくなっちまったー へへへ」
愛菜が笑うー
拓也は、呆然としたまま
「お…おい…ふ、ふざけるな!冗談はよせ!」と必死に叫ぶー。
けれどー
それは冗談などではなかったー。
愛菜は笑いだすー
「ーやっべぇ…俺ー
大学内で露出して漏らした変態お漏らし女になっちまったー
えへ…えへへへ…やっべぇ…えへへへへへ
お漏らし美女になっちまったー
うへへ…えへ…えへへへへへへへへぇ♡」
狂ったように笑いだす愛菜ー
やがてー
他の大学生の通報を受けて、駆け付けた警備員たちが
愛菜を取り押さえるー
愛菜は狂ったように笑い続けながら、
取り押さえられた直後にも、放尿して、警備員たちを困惑させるー
「あはははははははっ!
俺はこれから変態お漏らし女として生きていくんだー!
あははっ!あはっ!あはははははははぁ」
笑いながら引きずられていく愛菜を見てー
他の大学生たちや、
拓也は言葉を失い、只々、呆然とすることしかできなかったー
「ーーー愛菜ーー…」
唖然とする拓也の足元にはー
愛菜が大事にしていた祖父の形見のペンダントが寂しげに輝いていたー
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
一度、放尿要素が重複してしまうため(変態と変態、という作品ですネ~)
同じような要素が登場する作品が続くのも…、ということで
延期していた「お漏らし彼女」を、ようやく書くことができました~!☆!
”変態と変態”とは差別化を図ったので、
大分違う雰囲気の作品になったような気はします~!
お読み下さりありがとうございました~!
コメント
身体から抜けられなくなって、お漏らし女として生きていくことになったのに嬉しそうな憑依人が本当に変態でヤバいですよね。こんな変態に身体を奪われた愛菜は本当に不憫ですね。
ところで拓也は大丈夫ですかね? 彼女にオシッコかけられた事で妙な性癖に目覚めて新たな変態が誕生しちゃう可能性がありそうな気がするので怖いです。
コメントありがとうございます~!☆
正気を取り戻さないことが唯一の救いかもしれないですネ~…!
変な性癖に目覚めちゃう拓也くん…笑
それは大変なことになりそうデス!