<入れ替わり>痴L★O女②~戸惑い~

真面目な堅物OL・萌と、
親友からも痴女認定されるほど変態な女子大生・聡美が
入れ替わってしまったー。

そんな、二人の運命は…?

・・・・・・・・・・・・・・・・

女子大生・聡美の家にやってきた聡美になった萌は
戸惑いの表情を浮かべるー。

「ーーーあ、ごめんなさい!こういうの、気にしないでください!」
部屋の中に転がっている大人のおもちゃを片付けながら、
萌(聡美)は、苦笑いすると、
聡美(萌)は恥ずかしそうに顔を赤らめるー。

「ーーわ~…おっきい…」
萌(聡美)は部屋の姿見で萌の胸を見つめると、嬉しそうに微笑むー。

「ーーーは~…わたしのより大きいおっぱい…たまんない…♡
 えへ…えへへへへへへ…♡」

鏡の前で我を失ってニヤニヤする萌(聡美)の方を見て、
不安そうにする聡美(萌)ー

”こ…この子…大丈夫かなー…?”
と、いう強い不安を感じるー

そんな、不安を感じている聡美(萌)の姿が
鏡に映ったのに気づいて萌(聡美)はハッとすると、
「ーーあ!す、すみません!我を失ってました!」と、笑うー。

「ーーそれで、え~っと…じゃあ、今の状況をーー」
と、萌(聡美)は、聡美(萌)と共に状況の整理を始めるー。

まずはお互いの自己紹介ー。
お互いに相手がOLと女子大生であることを理解するー。

そして今、この状況ー
信じられないけれど、二人は”身体が入れ替わってしまった”ことを
認めざるを得ない状況だったー。

「ーー漫画みたいな展開ですよね」
聡美(萌)が笑顔で言うー

「ーー漫画、お好きなんですか?」
萌(聡美)の言葉に、「あ…はいー」と少し恥ずかしそうに聡美(萌)が
返事をするー。

入れ替わった原因はおそらく電車の急停車の際に
二人で転倒してしまったことー。

元に戻る方法は、今のところ不明ー。

「ーーー」
チラッと、萌(聡美)が鏡を見つめるー。

”この女の人ー…
 滅茶苦茶可愛い気がするのに、メイクとか髪型とか地味で
 勿体ないなぁー…”

そんな風に思いながら萌(聡美)は
”おしゃれしたら…萌えそうー”と、ニヤニヤしながら
涎を垂らすー。

”涎を垂らしている自分”を見て聡美(萌)は
「あ…あのっ!!」と、声を掛けると、
萌(聡美)は「あ!すみません!ちょっと妄想しててー」と、
ニヤニヤしながら言葉を口にしたー。

”本当にこの子…大丈夫なのー?”
改めてそんな不安を感じた聡美(萌)ー

だが、次の瞬間ー

「ぶぇっ!?」
聡美(萌)が驚くー

萌(聡美)がいきなりキスをしてきたのだー

萌(聡美)が慣れているかのように、強引に激しいキスをしてくるー

「ーーひっ!?ちょっ!?!?えっ!?!?」
顔を真っ赤にしながら聡美(萌)は思わず「やめてください!」と、
萌(聡美)を突き飛ばしてしまうー。

萌(聡美)はいきなり突き飛ばされたことに驚きながらー

「ーーこ、こうすれば元に戻れるかと思ってー」と、
言葉を口にしたー

「ーーー…え……あ…き、急に突き飛ばして、ご、ごめんなさいー」
顔を真っ赤にしながら目を背ける聡美(萌)ー

「ーーキ…キスとか…はじめてで…そのー」
聡美(萌)の言葉にー
萌(聡美)”えっ!?やばっ!?このOLさん、可愛すぎるんだけど!?”と
ゾクゾクしながらも「ごめんなさいー。女の子同士だから大丈夫だと思ってー」と
言葉を口にしたー。

親友の美晴にもよくいきなりキスをして
”キス魔”と呼ばれていたことを思い出すー。
いや、この前は”聡美が男だったらとっくに通報されてる気がする”とまで
言われたようなー…

そんなことを思いながらも、萌(聡美)は
「一つずつ、戻れそうなことを試してみましょう?」と、
聡美(萌)に言い放ったー。

うなずく聡美(萌)ー

二人は、”元に戻れそうなこと”を
色々と試し始めるー。

お互いにぶつかって見たりー
電車の時と同じように転倒してみたりー
手を繋いで元に戻るように念じて見たりー
糸をお互いの指に絡めて「入れ替われー!」とやってみたりー。

だがー
どの方法でも、元に戻ることはできなかったー

「どうしようー…どうしようー」
聡美(萌)が狼狽え始めるー。

「ーーーあのー真壁さんって、ご家族と同居されたりしてるんですか?」
萌(聡美)の言葉に、聡美(萌)は「いえ…一人暮らしです」と頷くー。

「ーだったら今日はここで、二人で一緒にいませんかー?」
萌(聡美)がそう提案すると、聡美(萌)は「え…?」と戸惑うー。

「ーあ、いえ、変な意味ではなくて、
 寝れば元に戻ってる、なんて可能性もあるかな~?って考えたんですー」
萌(聡美)の考えに、聡美(萌)は「確かにそれもあるかもしれませんね…」と頷くー。

明日はお互いに大学と仕事があるー。
今日中にできれば元に戻りたいー

どうしても帰らないといけない理由は特になかったし、
明日の朝、早めに起きれば、身体が元に戻ってさえいれば
仕事にもなんとか間に合うー。

「ーーーで、でも、大丈夫ですかー?」
聡美(萌)が言うー。

ここは聡美の家だー。
OLが勝手に女子大生の家に泊まるなんてー

「あ~全然、わたしは大丈夫ですから!
 気にしないでください!」

結局ー
その日、聡美になった萌は、聡美の家で一晩を過ごすことになったー。

「ーーーーずっとスーツじゃあれなんで、着替えていいですか?」
萌(聡美)の言葉に、聡美(萌)は恥ずかしそうに「あ…はいー」と頷くー

突然、その場で着替え始める萌(聡美)に、
「ーーちょ!ちょっと!」と恥ずかしそうにする聡美(萌)ー

「ーーえ…ダメでしたか?
 女の子同士なんだし、それに…真壁さんの自分の身体なんだしー」
萌(聡美)が戸惑いながら言うと、
聡美(萌)は「ーわ、わたし、自分の身体とかも見たくないので!」と
顔を真っ赤にしながら言うー。

「ーーえ…あ~はい…じゃあ」
萌(聡美)が戸惑いながら立ち去っていくー。

しばらくするとー
萌(聡美)が戻ってきたー

肩だしの胸元を強調するような服と
ミニスカート姿でー

「ーーひぇっ!?」
聡美(萌)が思わず叫ぶとー
萌(聡美)は「似合ってますよね~」と、嬉しそうに
ポーズを決めるー

「ーや…や!やめてください!
 ふ、ふ、普通の服とかないんですか!?」
聡美(萌)が真っ赤になりながら言うとー
萌(聡美)は「へ…こ、これ、普通の服ですけどー?」と、
肩を触りながら呟くー。

”普通の服”の認識が二人の間では違うー。
聡美はエッチな服もたくさん持っているが、
聡美の中ではこれは普通の服で、大学にも着ていくー

一方、スカートですらほとんど履かない萌からすれば
萌の身体で聡美が今、着ている服は、
普通の服ではなかったー

「ーーあ、お風呂も順番にー」
萌(聡美)が言うー。

先に聡美(萌)がお風呂に入りー、
お風呂の中で聡美の身体にドキドキしながらも、
何とかお風呂を終えると、
着替えの服を見つめながら戸惑うー。

萌からしてみれば、ちょっと可愛すぎる感じの服装でー
耐えられない感じの服装しかなかったのだー。

「ーあ…あのぉ…」

「ーーわ!裸のわたし!」
萌(聡美)が嬉しそうにニヤニヤするー

「ー自分の裸を第3者視点で見れるなんてー
 えへぇ~」

ニヤニヤしている萌(聡美)に、聡美(萌)は「あ、あの!!!」と、
戸惑いながら叫ぶと、
萌(聡美)は「いけないいけないー我を失ってました…で、なんですか?」と、
首をかしげるー。

「ーこ、こういう服じゃなくて、その…普通の服ないですか?」
聡美(萌)の申し訳なさそうな言葉に
「ーふ…普通の…服?」と、首をかしげる萌(聡美)ー

聡美からすると”普通の服”の定義が分からないー。
聡美も当然、萌が奥手な性格なことは理解したため、
”できるだけ大丈夫そうな服”選んだつもりだー。

しかしー

「ーーーその…ジャージとか」

「ーーーー」
萌(聡美)は目をパチパチさせながら
「ーえ…いつも、ジャージなんですか?」と戸惑うー

「ーーはい」
聡美(萌)の言葉に「ーーじ、、ジャージ…ジャージは…ないかなぁ…」と
部屋を見渡すー。

”この人ーえ…いつも、ジャージなの?綺麗なのにー?”と
戸惑いながら、「あ!」と手を叩くー

「ー高校時代のわたしの体育の授業の!ジャージがありますけど、
 それでよければー」

その言葉に、聡美(萌)は嬉しそうに「ありがとうございます!」と頭を下げるー

思わず苦笑いして
「ージャージでそんなに喜ぶ人、初めてみましたー」と
萌(聡美)は言い放ったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーあっ♡ いい♡ いいっ♡ わたしの身体より…♡」

「ーーーーー」
ジャージ姿の聡美(萌)は、部屋で一人、
浴室から聞こえてくる声に耳を傾けていたー。

萌は、一度も彼氏がいたことがないし、
そもそも一人でエッチなこともほとんどしないー。

性欲というものが、そもそも沸かない。いや、分からないと
いうべきだろうかー。

「ーーふぅっ♡ はぁ…♡ あぁ…♡」

そんな聡美(萌)にとって
”自分の甘い声”が、浴室から聞こえてくるこの状況はー

ただ、赤面するしかなかったー。

「ーーーーはぁ~気持ちよかった♡」
萌(聡美)がお風呂から出てくるー。

「ーーーえ…えっとー」
聡美(萌)は、”お風呂から出てきた自分”を見つめながら、
”それって、”お風呂が”気持ちよかったんですか?”と聞きそうになったが
やめておいたー。

ロクな返事が返ってこない、と、
そう思ったからだー。

そして、二人は”翌朝”もしも元に戻ってなかった場合の
対策を話し合い始めるー。

萌はOLで、会社に行かないといけないし、
聡美は聡美で、女子大生だから大学に行かないといけないー。

萌(聡美)は「まぁ適当にやっててもらえれば大丈夫ですからー」と
最低限の情報を伝え始めるー。

「ーこの子は親友の美晴でー…
 まぁ、ノリで話をしていれば何とかなりますしー」
必要な人間関係だけ教え始めるー。

”ぜ、絶対相手として振る舞うことなんてー”と、
思いながらも、話をしているうちに、聡美が大学で学んでいることが、
萌の現在の仕事に通じていることが分かり、
萌が仕事の内容を説明すると、聡美はすぐに理解してくれたー。

その点では助かったかもしれないー。

「最近は少し暇な時期なので…あんまり戸惑うことはないかも…」
聡美(萌)はそう言いながらも、不安な様子だー。

人間関係は、正直なところ”仕事上の付き合い”しかないから、
”無難な敬語と社交辞令”だけ続けていてもらえればいいー。

とは言えー
”入れ替わった状態でお互いが普通に振る舞うことができる”とは
どうしても思えないー。

「ーー大丈夫ですって!なんとかなりますよ!」
萌(聡美)の言葉に、聡美(萌)は不安しかない、というような
表情を浮かべたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

”寝て、起きたら元に戻ってますように…”

強く強く、そう願ったー。

けれど、その願いはー
残念ながら届かなかったー。

「ーーも…戻ってないー…」
残念そうに呟く聡美(萌)ー

「ーおはよ~ございます!」
物音で聡美になった萌が起きたことに気付いたのか、
何だか嬉しそうに部屋に入ってくる萌(聡美)ー

「ーーーおはようござ… って、何してるんですか!?!?」
聡美(萌)が叫ぶと、
おしゃれな髪型に、可愛らしいメイク、そして眼鏡を外して
それだけでもまるで別人のようになった萌(聡美)が
「うふふ…♡」と嬉しそうに微笑むー。

「ーーおしゃれに大変身しちゃいました♡」
とー。

「ーー……~~~~~~…」
顔を真っ赤にして震える聡美(萌)ー

「ーーだ、だって、真壁さん、ホントはすっごく
 綺麗そうに見えたしー…ついー」
萌(聡美)は、少し甘えるそうな仕草をしながら
聡美(萌)のほうを見つめるー

「ーーーーーー~~~~~~」
聡美(萌)は、おしゃれになった自分を見ながら
恥ずかしそうにすると、しばらくしてからようやく
「ーーと…とにかく…私も…大学に行く支度をしますー」と、
”おしゃれになった自分”から目を逸らしながら
大学に行く支度を始めたー。

③へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

痴女とOLの入れ替わりは
次回が最終回デス~!

明日で憑依空間は5周年★
記念の小説も用意しているので、
明日は痴L★O女③と、記念小説、二つの新作をお届けします~★!

PR
入れ替わり<痴L★O女>

コメント