<入れ替わり>ラーメンチェンジ~混乱編~(後編)

ラーメン店店主と女子高生の入れ替わりをきっかけとした
ドタバタ劇ー。

事態の収束は、さらに困難な状況に…

※「ラーメンチェンジ」の後日談デス!

本編は←からご覧ください~★

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深雪の身体になったクレーマー男が、
ラーメン店から立ち去り、
瑞姫の身体になった若き警察官も
欲望に負けて瑞姫の身体のまま
ラーメン屋を抜け出したー。

残された
角蔵(瑞姫)
警察官(角蔵)
常連客(深雪)
クレーマー男(常連客)は、
戸惑うことしかできなかったー。

だが、このままこうしているわけにはいかないー、と
クレーマー男(常連客)の提案で、
警察官の身体になった角蔵は、警察官として
深雪と瑞姫の家に、事情を説明する電話をかけていたー。

「ーー深雪さんなのですが、
 今ですねー、事故で他の人間と身体が入れ替わってしまいましてー」
警察官のフリをして、警察官(角蔵)が説明を続けるー。

既に夜遅くなっており、
これ以上”深雪”や”瑞姫”が、帰宅できない状況が続けば、
お互いの両親も心配してしまうー。

そんな心配をしていた二人のために、
警察官の身体で、角蔵がお互いの両親に状況を説明していたー。

だがー。
”警察官”という立場をもってしても、
簡単に信じてもらうことはできなかったー。

懸命の説得を続ける警察官(角蔵)ー

「ーわたしたち…元に戻れるのかなー…」
常連客(深雪)が言うと、
腰を痛めて苦しんでいる角蔵(瑞姫)が
「このままとか…冗談じゃないよ…」と、
悲しそうな表情を浮かべるー。

「ーじ、冗談じゃないって…!失礼だぞ!」
自分の身体を”嫌”と言われた
電話中だった警察官(角蔵)が角蔵(瑞姫)に向かって、思わず叫ぶー。

「ーあ、いえ、こちらの話ですー」
電話中だったことを思い出し、再び警察官としての振る舞いに
戻った角蔵は”ったくー”と、心の中で舌打ちしたー。

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「ーーーお前、俺を追ってきたのかー?」

夜のクラブー

深雪(クレーマー男)は、
瑞姫(警察官)が偶然、同じクラブにやってきたのを見て、
声を掛けたー。

あのラーメン屋に一緒にいた女子高生だということは
分かっているー

深雪(クレーマー男)は「チッ…」と、舌打ちをするー。

「ーな、な、なんのことだ…あ、いや…なんのことー?」
瑞姫(警察官)は戸惑いの表情を浮かべながら呟くー。

現在、瑞姫の身体になっているこの警察官は、
深雪になったクレーマー男が、
深雪の身体のまま立ち去ったあとにラーメン屋にやってきたー。

だから、この子が”入れ替わりの関係者”であることを
知らないのだー

「ーーー」
深雪(クレーマー男)は表情を歪めるー。

”考えやがったなー…あのクソ親父ー”
ラーメン屋店主のことを思い出す深雪(クレーマー男)ー。

深雪の身体を悪用して、
”角蔵”や”常連客”、”クレーマー男”の身体で
触られたときには”わざと悲鳴を上げながら周囲に助けを求めれば”
やり過ごすことができるー

どう見てもー
華奢な女子高生である深雪が、”男に襲われている”
ようにしか見えないからだー。

ちょうど、深雪の顔が”真面目そうな雰囲気”なのもいいー。

だが、今目の前にいる瑞姫が相手の場合は、話は別だー。

「ーーー…とぼけるんじゃねぇよ」
深雪(クレーマー男)が言うー。
クレーマー男はラーメン屋での状況を思い出すー。

”たしか、この女の中にいたのは、あの店の常連客だったなー”

深雪(クレーマー男)は、自分が立ち去ったあとに
更なる入れ替わりが発生していた、などとは夢にも思わず、
「ー俺を連れ戻しに来たのか?」
深雪(クレーマー男)の睨むような視線に、
瑞姫(警察官)は「え…あ、、あなたは…だ、、誰…?」と、
後ずさりながら呟くー。

「ーお、、あ、、わ、わたしの、知り合いー?」
瑞姫(警察官)の言葉に、深雪(クレーマー男)は「あん…?」と
不思議そうに立ち止まるー。

”さ、、さ、、最近の子ってー
 こんな真面目そうな顔の子もこういう店に出入りしてるのかー…?
 ってか、お、、俺ってー…?え”

瑞姫(警察官)の頭の上には大量の”?”が浮かんでいるー
訳が分からないー。
瑞姫の身体で夜を存分に楽しもうとしたのに、
こんなに訳の分からない女に絡まれるなんてー

「ーーお前…誰だ?」
深雪(クレーマー男)が言うと、
瑞姫(警察官)は「え、、あ、、わ、、わ、、わたしは…み、瑞姫よ♡」と、
不自然で不気味な甘い声を出しながら言うー。

しかしー

深雪(クレーマー男)は「ー嘘つくんじゃねぇ」と、
瑞姫(警察官)を壁ドンしたー

「はひっ!?」
驚く瑞姫(警察官)ー

周囲から見れば、深雪と瑞姫ー
二人の女子高生が夜のクラブで壁ドンしているとしか
思えないような光景ー。

「ーーー……説明しろ」
深雪(クレーマー男)の言葉に、瑞姫(警察官)は、
”こうなるまでの事情”を説明したー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーどうするの、ホントにー?」
角蔵(瑞姫)が腰を押さえながら呟くー。

瑞姫の親も、深雪の親も”入れ替わり”のことを
信じてもらうことができなかったー。

「ーー確かに電話だと、俺が警察官の身体って分かりようもないしな」
警察官(角蔵)が呟くー。

身体が警察官になったのだから、その立場を利用してー、
とも思ったが
”電話で警察官を名乗ること”など、
身体が警察官じゃなくてもできることだし、
信じてもらえないのは当然と言えたー。

「ーーー」
クレーマー男(常連客)は「それじゃ、直接この子たちの
家に行くって言うのはー?」
と、警察官(角蔵)を見て呟いたー。

電話がダメなら、直接”身体”を見せればいいー。

警察官(角蔵)は、警察官の制服を着ているー。
直接、二人の家に足を運べばー

「ー制服着た偽警官って思われるだけじゃ…?」
不安そうに呟く常連客(深雪)ー

確かに、それもその通りー。
制服を着た偽警察官だって実際にいるかもしれないし、
信じてもらうのは難しいかもしれないー。

「ーと、とにかくそれしかないだろうが」
警察官(角蔵)はラーメン屋の戸締りの準備をしながら呟くー

常連客(深雪)と、角蔵(瑞姫)には
”本人たちしか知らない記憶”もあるはずだー。
二人にも何とか両親を説得してもらい、信じてもらうことで、
何とか大事になることを避けてー
そして、入れ替わりを元に戻す方法を考えるー。

もう、それしか方法はなかった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーんっ…こ、こんなことしちゃって…いいんですかねー?」
瑞姫(警察官)がうっとりした表情で呟くー。

「ーへへへ…いいんだよ!今の俺たちは”女の子同士”なんだからさー」
深雪(クレーマー男)が、
瑞姫(警察官)にキスを繰り返しながら微笑むー

「女の子同士のキスとか…やばいです」
瑞姫(警察官)が嬉しそうに言うと、
深雪(クレーマー男)は「だろ?」と笑みを浮かべるー。

そして、ニヤニヤしながら瑞姫(警察官)に声を掛けると
「どうだ?入れ替わって女子高生になったもの同士ー
 このあと…ホテルでも行くかー?」と、呟くー

「ーい、、い、、、ほ、、ホテルぅ?」
クラブの中で思わず声をあげた瑞姫(警察官)ー

「ーーーへへへ そうだよー
 俺とお前でエロい格好して、女の子同士のエッチを楽しもうぜー」
深雪(クレーマー男)の言葉に、
瑞姫(警察官)は、あまりのドキドキに顔を真っ赤にしてしまうー。

深雪の表情が何ともイヤらしくー、
口調も、甘さと妖艶な雰囲気が織り交ぜられた、
瑞姫(警察官)を刺激するには十分な口調だったー

「は、、は…は、、、はぅ…」
瑞姫(警察官)は顔を真っ赤にしながら、
深雪と一緒にエッチな格好をしてキスをしている場面を
思い浮かべるー

「ーーはぅぅ…あ、、あのー」
瑞姫(警察官)は思わず口を開いたー

「ーーよ、よろしくお願いしますー」
もはや、警察官としてのプライドや理性も完全に失ってしまったかの
ような状態で、そう叫ぶようにして頭を下げると
ニヤニヤと深雪(クレーマー男)は笑みを浮かべながら
「そうと決まったら早速行こうぜー」と、呟いたー。

クラブを出る二人ー

だがー
そこに見知らぬ男が二人、近付いてきたー。

「ーーー!?」
深雪(クレーマー男)と瑞姫(警察官)が咄嗟に警戒したがー、
近付いてきた二人の男は、警察官だったー。

「ーダメじゃないかー。高校生がこんなところに来ちゃ。
 二人とも、両親が心配しているよ」

警察官が言うー。

既に、深雪や瑞姫の両親は、二人の帰りが遅いことを心配し、
警察に相談してしまっていたー。

結果、二人は保護されて、
結局、ホテルで欲望の時間を過ごすことはできなかったー。

やがてー
警察官(角蔵)の元に、二人が保護された旨の連絡が入るー

「ーお、お前らの身体ー、警察に保護されたってー」
警察官(角蔵)がラーメン店の店内で言うと、
「え~…よかった~!」と、常連客(深雪)は、安堵の溜息をついたー。

ラーメン屋にいる4人はちょうどこれから、
深雪と瑞姫の家を全員で訪れて、入れ替わりのことを説明し、
信じてもらおうとしている最中だったー。

「ーーーー…とにかく、俺たちも行った方がいいんじゃないかー?」
クレーマー男(常連客)の言葉に、残りの3人は頷いたー。

そしてー
警察署前で親に怒られながら
帰ろうとしていた瑞姫(警察官)と、
親が泣きながら迎えに来ていた
深雪(クレーマー男)と鉢合わせしたー。

「ーーお、、お母さん、あのねー!」
角蔵(瑞姫)が叫びながら近づくー。

警察署前で”入れ替わり”のことを説明する4人ー。
深雪の母親も、瑞姫の母親も、当然すぐには信じてくれなかったが、
4人は懸命に説得を続けたー。

「ーー深雪…あなた、血液型はー…?」
ついに違和感を感じた母親が、隣にいた深雪(クレーマー男)に
血液型を確認するー

だが、深雪(クレーマー男)は答えることができないー。

「ーーー……お、、お母さんー、わ、分かってるよねー
 わたし…わたしの血液型はー」

何としても”女子高生の身体”が欲しかったクレーマー男は
誤魔化そうとするー。

しかしー

「言いなさいー」
深雪の母親の言葉に、深雪(クレーマー男)は
「ーーえ…A型ー」と、当てずっぽうで答えたー。

「ーーーーー深雪はB型よー」
母親の言葉に、深雪(クレーマー男)は
「え、、あ、、そ、そう!B!Bだったよね!うん!わたしはB型」と
咄嗟に言いかえるー。

しかしー
それは深雪の母親の罠だったー

「ーー…あなた…深雪じゃないわねー?」

本当は”A型”で合っていたのだー

深雪(クレーマー男)が表情を歪めると
警察署の前の敷地で、瑞姫の母親も
瑞姫(警察官)を見つめるー。

瑞姫(警察官)は観念したのか
自ら「す、、すみませぇぇん…」と
その場に泣き崩れたー。

母親たちが見守る前で、
入れ替わってしまった当事者6人はー
再び”ぶつかって”入れ替わることにしたー。

1回で元に戻れるかは分からないー。
けど、やるしかないー。

全員がー
いや、半分以上の当事者たちは”元の身体に戻れるようにー”
祈りつつー、
再び、”激突”したー。

そしてーー

「ーあ、…や、、やった!戻った!」
瑞姫が叫ぶー。
瑞姫の母親が嬉しそうに「瑞姫!」と瑞姫に駆け寄るー。

クレーマー男は舌打ちし、
常連客は少し寂しそうな雰囲気ー

角蔵は「ジジイでも、やっぱ俺の身体が一番だな」と、嬉しそうだー。

警察官は”自分が逮捕されるのではないか”と怯えー

深雪は嬉しそうに自分の手を見つめていたー。

「ーー深雪!よかったー!こんな不思議なことがあるなんてー」
そう言いながら駆け寄った深雪の母親ー。

がー
その時、深雪の母親が石ころに躓いてー

「あ、お母さん!」
咄嗟に助けようとした深雪と、常連客の男ー
3人が盛大に転倒してしまったー

「ーーまさか…こりゃあ…」
その様子を見ながら店主の角蔵がため息をつきながら言うとー

”角蔵の予想通りのこと”が起きていたー

「ーーったく!なんなんだよこりゃ!」
角蔵がそう叫ぶー。

瑞姫は笑いながら「ーまた入れ替わってる」と、
深雪(母親)、母親(常連客)、常連客(深雪)を
見て、苦笑いしたー。

「ーーも~…原因は何なの…?」
常連客(深雪)はそう言いながら、
また、入れ替わってしまった三人でぶつかることにするのだったー。

おわり

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コメント

「ラーメンチェンジ」の完結編でした~!
後日談は元々書くかどうかは未定だったのですが、
そういうお声もあったので、書くことにしました!

ここまでお読み下さり、ありがとうございました~!☆

入れ替わり<ラーメンチェンジ>
憑依空間NEO

コメント

  1. TSマニア より:

    無事に戻れて良かったですね!

    集団入れ替わりは書いてて大変じゃないですか?

    最後はどうなるのか予想がつきませんでした笑

    • 無名 より:

      コメントありがとうございます~!

      小説だと、読む側の皆様が混乱しちゃいそうな感じもするので
      結構大変ですネ~!
      今回は常連客やクレーマーの名前をあえて出さない形で
      (名前がたくさんあると誰が誰だか分からなくなりそうなので…)
      書きました~!

      最後まで、混沌しているお話でした~!

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