<TSF>未来が分かる女②~消せない未来~

1週間先の未来を見て、驚愕した亜咲美ー。

しかし、亜咲美は冷静だったー。
その未来も、今までのように変えてしまえば良いのだからー…。

※作品の性質上「ジャンル」(憑依なのか入れ替わりなのかその他なのか)を
 事前に明かせないタイプの作品デス
 一体何が起きるのかを含め、お楽しみください~!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

”   ”
”友達から思わぬプレゼントを貰う”
”   ”
”自転車がパンクする”
”欲しかったものが手に入る”
”発売日決定”
”   ”
”死”

亜咲美は祖父の蔵で見つけた石の力で
7日後までの未来を見つめていたー。

漠然とした内容しか分からないけれどー
”未来”を変えることができるー
そんな、石だー。

そして、自分の行動や今、置かれた環境から考えれば
なんとなく”どうしてその出来事が起きるのか”は予測できるー
原因が分かれば、それを対処すればいいー。

亜咲美は、7日後の未来”死”を回避する方法を考え始めるー。

「まずは、原因を考えないとー」

亜咲美は、”わたしが7日後に死ぬとすればー”と、
冷静に考え始めるー。

亜咲美に、持病はないー。
現在抱えているトラブルもないー。
死ぬとすれば、

・病気
・事件
・事故
・自然災害

そんなところだろうかー。
それ以外に、7日後に急に死ぬことは考えられないー。

さらにそれぞれについて細かく考えていくー。

”病気”
亜咲美には現在、持病はないー。
そのため、7日後に急に病気で死ぬとすれば、
脳や心臓など、急に来る病気の可能性が高いー。

「ーーー……可能性は低そうだけど、注意はしておいたほうがいいかなー」
亜咲美はそう呟くー。

”事件”
亜咲美は現在、トラブルを抱えてはいないー。
あるとすれば、通り魔的な事件だろうかー。

「当日、危険な場所に行かないようにしよっとー。」
鈴を始めとする友達と一緒に行動するようにするのもいいかもしれないー。

”事故”
これは、当日気をつければ回避できるー。
暴走車の追突など、色々なことが考えられるし、
当日自分が乗る電車・バスが事故を起こす可能性も否定できないー。

「公共交通は避けた方がいいかもー」
と、亜咲美は考えるー。

”事件”が駅で起きる可能性もあるー。
当日、自分が自転車で大学に向かえばー
時間はかかるが”事故による死”と”事件による死”
両方の可能性を排除できるー。

”いつも”なら電車とバスで大学に向かうのだからー。

最後に自然災害ー。
こればっかりは亜咲美にはどうすることもできないがー、
当日の立ち回りには注意しておきたいー。

台風の接近のニュースはないし噴火するような火山も
近くにはないー。
あるとすれば地震ー、あるいは隕石などの予期せぬ事態だろうかー。

「ーーよし」
亜咲美は、全ての可能性をじっくり考えた上で
まずは”病気”の可能性を潰すため、
「ー今日からしばらく睡眠時間を増やそう!」と笑みを浮かべたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー

”友達から思わぬプレゼントを貰う”
”   ”
”自転車がパンクする”
”欲しかったものが手に入る”
”発売日決定”
”   ”
”死”

亜咲美の運命は”6日先”までしか表示されなくなったー。
一番上に浮かぶ文字列は”今日の運命”だ。

つまり、7日先の未来は、浮かんでいないー。
これは、亜咲美が今のままだと”6日目に死を迎える”
ことによるものなのだろうー。

「ーー睡眠時間を3時間増やしても変化なし…かぁ」
亜咲美はそう呟きながらも、余裕の表情だったー。

今日は亜咲美の誕生日ー

「ーー亜咲美~!」
友達の鈴からプレゼントを手渡されるー。
他の友達数名や、彼氏の栄太郎からもプレゼントを貰うー。

「ーーありがとう!」
お礼を口にしながら、亜咲美はみんなのプレゼントを帰宅後に開封するー。

そこには”想像もしなかったような”
嬉しいプレゼントもいくつか存在していたー

これも、事前に見た未来の通りー。

「ーーー」
彼氏の栄太郎からのプレゼントを見つめながら
”彼氏とのトラブルで殺される…”とか、ないよねー?と一瞬考えてしまうー。

だが、栄太郎はとても穏やかな感じだし、
そんなことをするとは思えないし、栄太郎のことも信じているー。

「ーーでも」
と、”一応”意識して、栄太郎にいつも以上に親切に振る舞うことを
亜咲美は決めるー。

翌日ー

”   ”
”自転車がパンクする”
”欲しかったものが手に入る”
”発売日決定”
”   ”
”死”

昨日も睡眠時間を増やしたが変化はなしー。
「”病気”じゃないのかもー?」

いやー
脳や心臓の急病で急に倒れるとすれば、
この程度の睡眠時間の変化では意味がないのかもしれないし
そもそも突発的なことなら睡眠時間を増やしても
無駄なのかもしれないー。

「ーあ!そうだ…」

病気でもし倒れるのだとしてもー
事件沙汰だとしてもー
”回避”できる可能性を高める方法を亜咲美は思いつくー。

「明日、頼んでみよっとー」

そんな風に思いながら亜咲美は”絶対に大丈夫だからー”と
石を握りしめながら、自分に言い聞かせたー。

”自転車がパンクする”
”欲しかったものが手に入る”
”発売日決定”
”   ”
”死”

死が4日後に迫るー。
休日の今日は、バイト先に自転車で向かうつもりだったもののー、
”自転車がパンクする”という未来を回避するため、
電車で向かうことにしたー。

結果ー
”自転車がパンクする”は、あっさりと消滅したー。

バイト先で”トラブル”ということも考えられるためー
亜咲美は、”死”の未来が表示されている4日後の前日に入っていたバイトを
急用と称して店長に何度も何度も謝りながら
”休み”にしてもらったー
いつも真面目に働いているためか、
店長は快く、亜咲美のシフトをなくしてくれたー。

だがー
”死”が消えることはなかったー

「ーーバイトじゃないってことね…」

亜咲美はそう思いながらバイトが終わると、
親友の鈴に連絡を入れるー

”え?泊りにー?”
鈴の言葉に、亜咲美は「うん」と答えるー。

「ー鈴が一人暮らし始めてから、
 鈴の家に行ったことないし~」

亜咲美がそう言うと、鈴は
”いいよいいよ!ぜひ来て”と、前向きな返事をしてくれたー。

当日ー、
鈴と一緒にいれば
”病気で倒れても”助かる可能性は高まり、
家で事件に巻き込まれるにしても、その運命は変わるー
自然災害だとしても”居場所”が変われば、死の運命が
回避できる可能性は、高いー。
事故の場合も”鈴の家に行くこと”により、それが
変わる可能性もあるー。

しかしー

”   ”
”欲しかったものが手に入る”
”発売日決定”
”   ”
”鈴の家に遊びに行く” ”死”

「ーーもう!」
亜咲美は表情を歪めたー。

鈴と約束をしたことで、
”出来事”が追加されたものの、
”死”は消えないー。

「ーーどうして…?」
亜咲美は険しい表情を浮かべるー

だがー

ひとつ、わかったー。

鈴の家に遊びに行く約束をしたのはー
”大学が終わったあと”だー。

その”鈴の家に遊びに行く”という予定が
表示された以上ー、
”亜咲美が死ぬ未来”は、午後であることが分かるー。

「ーーー」

と、なるとー
”病気”か”自然災害”ー?

鈴の家に遊びに行くまでの時間は関係ないー。
先に死ぬなら、
今までの傾向から”鈴の家に遊びに行く”は
恐らく表示されないー。

この感じだと、鈴の家に遊びに行ったあとー、
亜咲美は命を落とすー。
しかも、泊りにしているにも関わらずー、だ。

午前中は関係なく、
かつ、”午後、自分が過ごす場所を変えても死ぬ”となればー、
病気か自然災害ー、あるいは執念深い殺人犯ぐらいしか
考えられないー。

けど、”無差別の事件”に巻き込まれるなら、
亜咲美が夜、過ごす場所を変えた今”死”は消えるはずー。

亜咲美は、色々考えながら、険しい表情を浮かべることしかできなかったー。

翌日ー

”欲しかったものが手に入る”
”発売日決定”
”   ”
”鈴の家に遊びに行く” ”死”

やはり、消えないー。

”欲しかったものが手に入る”の意味を理解した亜咲美ー。
これは、実家から”亜咲美がちょうど切らしていた日用品”が送られてくることを
意味していたらしいー

「ありがと~」
亜咲美は両親にそんな電話を入れると、
「ーー可能性は、どんどん潰していかないと」と、
意を決してー

”脳神経外科”を受診したー。
病気で倒れる可能性を考慮したのだー。

だがー
脳に異常はなくー、
その足で、心臓の検査も別の病院で行ってもらったもののー
やはり、異常はなかったー。

「病気でも、ないー?」
亜咲美はそう思いながら”隕石の接近”のニュースなどがないかを調べるー。

しかし、それもなかったー。

「ーーーどうなってるのー…?」

自分の過ごす場所を変えてもー、
”死”に運命が消えないー。

「ーー…ううんー。絶対にあるわけがないー。
 今まで、どんな未来だって変えてきたもんー」

亜咲美は少し焦りながらも、そう呟くー。

とにかく、”変えていける部分を変える”しかないー。

”発売日決定”
”   ”
”鈴の家に遊びに行く” ”死”

次の日になっても、未来は変わらないー。
このままの通りでいけば、亜咲美は明後日には、死ぬー。

「鈴の家の遊びに行く予定のある時間以降に死ぬってことはー…
 やっぱり、夜ってことなんだよねー」

亜咲美は、冷静に条件を考えるー。

だが、答えは浮かばないー。

”発売日決定”は、亜咲美がいつも楽しく読んでいる漫画の
新刊の発売日が決定したことだったー。

しかし、今の亜咲美にとっては、そんなことどうでもよかったー。
”死んでしまったら”、
新刊を読むことだって、できなくなってしまうのだからー。

「間宮さん、大丈夫ー?」
大学の昼休みー
サークル活動をしている部屋を訪れた亜咲美は、
サークルのリーダー格の竜祐から、心配そうに声を掛けられてしまったー

「あ、うんー。大丈夫。ちょっとねー」
亜咲美はそう呟きながら
”恨みを買って、誰かに殺されるとすれば、自分の家に居ても、
 鈴の家に居ても変わらないのかもー”
と、不安に思うー。

仮に誰かが、明後日”亜咲美を殺そう”としているのであればー
どこにいようと、亜咲美の命を狙うだろうー。

竜祐は少し動揺している様子だったー。
亜咲美が、それほどおかしな雰囲気を出してしまっているのだろうー。

「あ、ごめんごめん…本当に何でもないの!心配かけてごめんね」
亜咲美はそう言うと、彼氏の栄太郎のことを思い出すー。

サークル活動は、栄太郎と付き合う前からしているー。
男女の比率も半々だが、中心的人物の竜祐とは、元々”普通の友達”として
親しいために、栄太郎にはもしかしたら誤解されているかもしれないー。

亜咲美は、その日のうちに栄太郎と約束を取り付けて、
栄太郎の家で夜まで過ごしたー

栄太郎は、いつも通り、穏やかに楽しそうにしていたー

”明後日、亜咲美を殺そう”としているようには見えないー。

「ーーーあの…わたしがサークル活動してること、嫌に思ってないよねー?」
不安そうに確認する亜咲美に対して、
栄太郎は「そんなこと思うわけないだろ?」と笑うー。

栄太郎は”嘘をつけるようなタイプ”じゃないー。
栄太郎は、きっと、関係ないー。

栄太郎と楽しい時間を過ごした亜咲美ー。

けれど、運命はーーー

”   ”
”鈴の家に遊びに行く” ”死”

変わらなかったー。

”明日”
滅びの運命が近づいているー。

「ーー当日になってからじゃないと、変えられないのかもー」
亜咲美はそう考えるー

”車の水しぶきでスカートが濡れる”
も、そうだったー。

当日、大学に行く方法を変えて、初めて消えた未来だー。

当日の状況をよく考えれば必ず回避できるー
必ずー。

亜咲美はそう思いながら、今日も大学へと向かうのだったー

③へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

秘密系ジャンルのお話は、最後まで
「TSF」の描写がなかなか出て来ないですが、
結末をぜひ見届けて下さいネ~!

明日はいよいよ…どうして”死”が消えないのか、
明らかになります~!☆
そして、回避できるのかどうかも、お楽しみに!デス~!

TSF<未来が分かる女>
憑依空間NEO

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