ラーメン店店主と女子高生の入れ替わりー。
ついに自分たちの手には負えないと考えた
深雪たちは、警察に相談することを決意するー。
※「ラーメンチェンジ」の後日談デス!
本編は←からご覧ください~★
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「身体が入れ替わった…!?ははは…御冗談をー」
通報を受けてラーメン屋にやってきた刑事は
うすら笑みを浮かべながら呟いたー
発端は、ラーメン屋店主の角蔵と、下校中だった女子高生・深雪が
ぶつかって入れ替わってしまったことー。
そして、事態が解決に向かうかと思われたその矢先ー、
クレーマー男が暴れ出したことによって、
角蔵と深雪だけではなく、
クレーマー、常連客、そして深雪の友人である瑞姫まで
巻き込んで、5人の身体が入れ替わってしまったー。
元に戻る方法が分からないまま、
深雪の身体になったクレーマー男は、
そのままラーメン屋から立ち去ってしまいー、
ついに深雪たちは自分たちだけで解決することは不可能、と、
警察に通報して助けを求めたのだったー。
今まで起きた出来事を全て説明した
角蔵(瑞姫)ー。
だがー、警察官は信じてくれなかったのだー。
「ーーそんなこと言われましてもね…
”はいそうですか”と、言えると思いますか?」
刑事の言葉に、瑞姫(常連客)や、クレーマー男(深雪)、
常連客(角蔵)は戸惑った様子を見せるー。
「ーそんなこと言ったらー、
殺人を犯した犯人が
”俺は悪霊に取り憑かれていたんです”って言っても
通ることになってしまうー。
そうは思いませんか?」
刑事の言葉に、クレーマー男(深雪)は
「で、でも、本当なんです!」と叫ぶー。
確かに、この警察官の言おうとしていることも分かるー。
しかし、それでもー
今”入れ替わってしまった”と言っているのはー
嘘などではない。
”本当”なのだー。
常連客(角蔵)は「あ~~~」と、イライラした様子で呟きながら
「頭の固い若造だな、ったく!」と、
警察官を睨みつけるー。
「ー俺たちは、本当に入れ替わってんの!
ほら、そこの不安そうなお嬢ちゃんの顔を見て見ろ!」
常連客(角蔵)の言葉に、
警察官はクレーマー男(深雪)の顔を見つめるー。
「ー不安な顔をしているおじさんなんて、どこにでもいますよ」
警察官の言葉に、
瑞姫(常連客)はため息をついたー。
”なんとか、入れ替わりを信じてもらうためにはー”
そう思いながらー、
瑞姫(常連客)は咄嗟にある行動に出たー。
「ーー!?」
「ーーーえっ!?」
「ーーなっ!?」
警官以外の残された三人が、瑞姫(常連客)の取った
行動に唖然とした表情を浮かべるー。
瑞姫(常連客)は
あろうことか、突然、警察官の前で
自分のスカートをめくりあげたのだー
「ーーこ、こんな可愛らしい子が、いきなり警察官の前で
こんなことすると思うか?」
瑞姫(常連客)が叫ぶー
「ちょ!?な、何してるの!?やめてよ!」
角蔵(瑞姫)が叫ぶと、
瑞姫(常連客)が「こうでもしないと…信じてもらえないだろ…!?」と
叫び返すー。
「ーーで、、でもー」
角蔵(瑞姫)が顔を真っ赤にしながら戸惑っていると
クレーマー男(深雪)は「わ…何これ…」と、戸惑いの表情をあげるー
クレーマー男のアソコが大きくなって、
深雪では制御できない状態になってしまっていたー。
「ちょっと!深雪!なんで興奮してんの!?」
角蔵(瑞姫)が言うと、クレーマー男(深雪)は「わ、分からないよ…!」と、
戸惑いの表情で叫ぶー。
クレーマー男の身体がそういうことにすぐに
反応してしまう身体なのだろうかー。
そんな風に思いながら、唖然としている警察官のほうを見つめるー。
流石に、警察官も入れ替わりを信じてくれる気持ちになったのか、
戸惑いの表情を浮かべながら何度か頷くとー
「ーー…それでは、あとはご自由にー」と、だけ呟いて
ラーメン屋から出ていこうとするー
”入れ替わり”を信じてくれたのではなくー
”変態4人衆”だと思われてしまったのかもしれないー。
「ーおい!あんた!さっきからごちゃごちゃ言いやがって!
女の子二人が困ってるんだ!とっととまじめに
話を聞けっての!」
常連客(角蔵)がそう叫びながら警察官の腕を
引っ張ったその時だったー。
警察官が突然腕を引っ張られたからか、
段差で躓いてしまいー、
残りの三人が立っている方向に向かって
盛大に転んでしまったー。
「ーちょ、、ちょっと…!?大丈夫ー!?」
角蔵(瑞姫)以外を巻き込んで転倒してしまった4人ー
するとー
「ーーえ…!?」
「ーーー!?!?」
「うそ!?」
「ーーこ、これはー」
4人が表情を歪めるー。
「ーーわ、、わたしの身体が、またー…」
クレーマー男になっていた深雪が「常連客」の身体にー、
常連客になっていた角蔵が「警察官」の身体にー
瑞姫になっていた常連客が「クレーマー男」の身体にー、
そして、警察官が「瑞姫」の身体に入れ替わってしまっていたー
「ーーーま、、まさか…本当に…こんなことがー」
瑞姫になった警察官が驚いていると、
警察官(角蔵)が「だから言っただろうが!」と声を上げるー
唖然としながら瑞姫(警察官)は、「は、、はぁ…」と
戸惑いの表情を浮かべるー
まさか、本当に入れ替わりが起きているなどとは
思ってもいなかったのだろうー。
警察官になった角蔵が「余計ややこしくなったじゃねぇか!」と
声を上げると、瑞姫(警察官)は「す、すみませんー」と言いながらも
周囲をキョロキョロと見つめるー
「で、、でも…僕、もしかして”あたり”じゃないですかー?」
瑞姫(警察官)は髪を触りながら
少しだけ恥ずかしそうに呟くー
おじさん二人に、おじいさん一人ー
クレーマー、常連客、角蔵の身体をそれぞれ指さしながら
そう呟くと瑞姫(警察官)ー。
「ーーま、僕の身体は2番目に当たりですがー」
瑞姫(警察官)の言葉に、警察官(角蔵)は
「オメェ、それでも警察官か!?この変態野郎が!」と、叫ぶー。
「ーち、ちがっ!僕は若さのことを言ってるんですよ!」
瑞姫(警察官)が顔を真っ赤にしながら言うー
「さっき、髪触りながらニヤニヤしてたじゃないか!」
警察官(角蔵)と瑞姫(警察官)が言い合いを始める中、
角蔵(瑞姫)が戸惑いの表情を浮かべるー
「っていうかこれ、ホントどうするのー…?」
その言葉に、
常連客の身体になった深雪が「さ…さぁ…」と困惑の表情を浮かべるー。
「ーーぼ、ぼ、ぼ、僕は健全な警察官です!」
瑞姫(警察官)が叫びながら、警察官(角蔵)のほうを見て叫ぶー
クレーマー男の身体になった常連客は、
「何度もぶつかれば、そのうち元に戻るんじゃー?」と、険しい表情で呟くー
「ーそんなに都合よくいくかぁ?」
警察官(角蔵)が言うと、
角蔵(瑞姫)が常連客(深雪)との会話を途中で中断して
「でも、わたしもそれしかないと思います!」と叫ぶー。
問題は”深雪の身体”をクレーマー男が持ち逃げしてしまっていることだったがー、
それでもまずは、ここにいるメンバーだけでも、
元の身体に戻ることができればその後の対策が取りやすくなるー…
と、いうこともまた事実ではあるだろうー。
「ーーとにかく、やってみるしかないな」
警察官(角蔵)の言葉にー
「ちょ、ちょっと待ってくださいー」と、
瑞姫(警察官)が呟くー。
「ーーーそ、その前に、トイレにー」
その言葉に、警察官(角蔵)は「ったくしょうがねぇな」と
呟きながら「トイレはその奥だー」と、トイレの方向を指さすー。
しばらくしてー
角蔵(瑞姫)は、少しの間、常連客(深雪)と会話していたものの、
やがてー
「ートイレ遅くない?」
と、首を傾げたー。
「ーーーってか、わたしの身体でトイレっておかしくない!?
あの警察の人にそんなことできるの?」
さっきー
瑞姫になった警察官が”トイレ”と言い出した時は
ついつい”他の人がトイレに行く”と深く考えずに
そのまま流してしまったが、
よく考えたら”瑞姫の身体でトイレを済ませる”ということは
色々なところを見られる可能性がある、ということだし、
そもそも、”女子として”スムーズにトイレなんか
できるのだろうかー、と疑問を感じたのだー。
「ーー!」
警察官(角蔵)が角蔵(瑞姫)の言葉に
トイレの方に駆け込むとー、
トイレの扉は閉じていて、
裏口の扉の方が開いたままになっていたー
「まさかあの野郎!」
警察官(角蔵)が叫ぶー。
「ーあの刑事がいねぇ!」
警察官(角蔵)が店内の方に戻って叫ぶと
「えぇっ!?」と、角蔵(瑞姫)が表情を歪めたー
「ーーまさか…女子高生の身体を持ち逃げー…?」
クレーマー男(常連客)がそう言うと、
「ちょっと!信じられない!」と
角蔵(瑞姫)が怒りの形相でお店の外に飛び出し、
ダッシュするー
「あ、ちょっと待って!」
常連客(深雪)が叫ぶー。
そして、すぐに角蔵(瑞姫)の後を追おうとするとー
「ーーいったあああああああああああ…」
と、叫びながら路上で蹲っている角蔵(瑞姫)の姿が
目に入ったー。
「ーーど、どうしたの!?」
常連客(深雪)が叫ぶと、
角蔵(瑞姫)は「な、なんか…身体が…い、、いた…いたたたたたっ」と
腰のあたりを抑えながら叫んでいるー。
「ーーそれは…」
店の奥から出てきたクレーマー男(角蔵)は
そんな光景を見ながら
「ーー…か、角蔵さんの身体でそんな風に走るからー」と、
困惑の表情を浮かべるー。
「ーーー…俺、腰がわりぃんだよ」
遅れて奥から出てきた警察官(角蔵)が戸惑いながら言うー。
瑞姫は、高齢の角蔵の身体で
”自分の身体と同じような”感覚でダッシュしてしまったことで、
”ぎっくり腰”になってしまったのだったー。
「ーーま…まぁ…なっちまったものは仕方ねぇよー
とりあえず店の中にー」
警察官(角蔵)がそう言うもののー、
角蔵(瑞姫)は「もう10時過ぎてますしー、わたしも深雪も
そろそろ親が心配する限界の時間なのですけど…」と、
困惑した表情で呟くー。
「ーーそ、そうだったなー」
警察官(角蔵)が困惑の表情を浮かべるー。
いったいー
どうすればいいー?
警察官ですら信じてくれなかった”入れ替わり”を
信じてもらうことは難しいだろうー。
しかもー
深雪の身体はクレーマー男に、
瑞姫の身体は警察官に持ち逃げされているー。
「ーーーいや、角蔵さんー」
クレーマー男(常連客)が呟くー。
「ーーいけますよ。」
そう言いながら、クレーマー男(常連客)は
警察官(角蔵)に向かって
「角蔵さん、今、警察官じゃないですか。
だったらー、この娘たちの親に警察官として連絡して、
入れ替わりのことも説明すれば、なんとかー」
と、呟くー。
「それだ。流石俺のラーメンをよく喰ってるだけあるな」
警察官(角蔵)はそう言うと、
深雪と瑞姫に自宅の電話番号を確認して、
”警察官”として電話をかけ始めたー。
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クラブにやってきた瑞姫(警察官)ー
「この子には悪いけどー
こんなチャンス、二度とないかもだしー…」
瑞姫(警察官)がニヤニヤしながらクラブの中に入っていくとー
「ーーー!」
クラブの中で男と踊っていた深雪(クレーマー男)が、
瑞姫(警察官)に気付いて表情を歪めたー
”この女の親友だった女だなー…
この女の身体を取り戻しに来やがったかー”
深雪(クレーマー男)が舌打ちをするー。
だがー
瑞姫の中身は警察官ー。
しかも、この警察官が店に来た時には、
既にラーメン屋の店内に深雪はいなかったー
そのためー
瑞姫(警察官)は、深雪(クレーマー男)を
見ても、何も反応を示さなかったー
「ーー…おい!」
深雪(クレーマー男)が声を掛けると、
瑞姫(警察官)は「えっ!?なんですか?!」と
戸惑いながら
”なんか、乱暴そうな女の子だな…”と、表情を歪めたー
<後編>へ続く
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コメント
収拾がつかない状況に…☆笑
次回が最終回デス~!
土曜日だけ私の都合上、予約投稿になっている関係で、
いつも通り、続きはまた来週の土曜日になります~!
しばらくお待たせしてしまいますが、楽しみにしていてください~☆
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