<皮>”皮”運動会②~決着~(完)

美少女たちの皮を着て楽しむ運動会ー。

その会場に招待された男たちは
美少女の身体で運動会を堪能するー。

そして、その先にはー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

リレーが始まるー

姫の姿をした女が、スタートの合図の鉄砲を
髪を揺らしながら放つと、
「それにしてもー」と、走っているメイドやチャイナドレスの女を
見つめながら微笑むー。

「ーーこうしてみると、本当に可愛い子が走っているように見えるなぁ…」

姫姿の女が、リレーの行方を見守るー。

”今のところ”は、問題もないみたいだしー。

バニーガール姿の女が、ぴょんぴょん飛び跳ねながら
圧倒的にビリになっている状態を見つめると、
姫姿の女は、思わず失笑しながら
「何やってんだあいつー」と、小声で呟くー。

メイド服の女は、既に第2走者であるレオタード姿の女に
バトンを手渡しているー

「はぁ…♡ はぁ…はぁ…はぁ…」
メイド服の女がグラウンドの上に手をついて、
苦しそうにしているー

「俺の身体と違って、全力疾走すると…
 疲れるなぁ…
 はぁ…♡ はぁ…♡ はぁ…」
メイド服の女が、ツインテールの髪を揺らしながら
苦しそうに息をしているー

「ーっていうか…この息…エロいなぁ…」
メイド服の女がそう呟いている間に、
チャイナドレスの女は2番手の巫女服の女にバトンタッチー

「ーーこの格好は走りにくいぞ!」
巫女服の女がそう叫びながら走り出すー。

3位にゴスロリの女がやってきて、2番手のナース服の女に
バトンタッチするー

隣にやってきたゴスロリの女が、汗を流しているのを見て
疲れ果てていたメイド服の女が、「汗いっぱい出てるじゃねぇか」と
ニヤニヤしながら「ちょっと舐めさせろよ」と、近付いていくー。

「ーーうわっエロ」
2番目の走者として走っているナース服の女が、
コースから外れた場所で、ゴスロリ女の汗を舐めているメイド服の女を見て
思わずそう呟くー

「ーやべぇ…なんか身体がゾクゾクしてきたー」

ナース服の女は、そう呟きながらもー
”っていうか、着ぐるみなのに、声とか、身体の感覚まで
 女っぽくなってるのは不思議だよな”と
心の中で呟いたー

彼らはー
今、自分が身に着けているのが
”本当の少女たちが皮にされた姿”であると知らないー。

”リアル”に作り込まれた”着ぐるみ”だと思っているー

”ここまで本物の人間に似せることができるなんて”と、
ぐらいにしか思っていないー

「本物のおっぱいもこんな揉み心地なのかなぁ」

現在、2位を走っている巫女服の女がそう呟くー

「っていうか、運動会的には、巫女服の着ぐるみなんて
 選ぶんじゃなかった!」
巫女服の女がそう叫ぶと同時に、
3位を走っていたナース服の女に抜かされてしまうー

「ーお・さ・き・に♡」
甘い声を出して挑発してくるナース服の女に対して、
巫女服の女は「中身はおっさんのくせに!」と叫ぶー。

「ーー今は、ナースよ♡」
ナース服の女は、ふざけてそう言うと、そのまま
1位を走るレオタード姿の女を抜こうと全力疾走するー。

レオタード姿の女は、既に3番手の走者である、
ウェディングドレス姿の女にバトンタッチしているー

「だぁ~~~これは、絶対走るのに向いてねぇ~~~!」
ウェディングドレス姿の女が悲鳴を上げるー。

その様子を姫姿の女は、ニヤニヤしながら見つめているー

”なかなか、見世物としても使えそうだなぁ…
 まぁ…まずは”実用化”が、最優先かー”

「ーーーー」
姫姿の女が、再び耳につけた小型の装置で
誰かに連絡を入れるー。

「運動会は予定通り、まもなく終了しますー
 ”皮”は、全て回収でよろしいですか?」

”構いません”
相手が穏やかな声で答えるー

「ーーー承知しましたー。
 ”中身”も手筈通りで構いませんか?」

姫姿の女が、そう言うと、

”もちろんですー”
と、穏やかな声で相手が答えたー

「ーーー全て”クィーン”の意のままにー」
そう呟くと、姫姿の女は、静かに通信を終了したー。

「ーーーー…」

リレーの方に再び視線を戻す姫姿の女ー。

リレーの最終走者が、最後の直線を必死に走っているー。

そしてーー
1位、2位、3位がそれぞれゴールしー
かなり遅れて、4位のチームがゴールしたー。

4位のチームは、最初にバニーガールがぴょんぴょんしながら
走っていたため、その遅れを取り戻すことが
できなかったのだー。

「お前、ふざけんなよ~!」
OL姿の女が言うと、
バニーガール姿の女は、ぴょんぴょん飛び跳ねながら笑みを浮かべたー

赤組180点 白組180点
と表示される中、最後の種目が始まるー

「それでは、この運動会の締めくくりとなる種目はー」

姫姿の女が、最後の締めくくりとなる種目・大玉送りを宣言すると、
美少女たちが、汗だくで、その準備を始めるー。

「ーーーーはぁ~~女の汗はたまらねぇぜ」
「汗は汗だろ~?」
笑いながら美少女たちが会話をしているー。

”汗をかいても問題なし”
”激しい運動をしても問題なし”
”心拍数の上昇にも問題なし”

「ーーー」
姫姿の女は、あらゆるデータを収集すると、
そのまま大玉送りの開始を宣言するー。

赤組と白組の最後の戦いー。

大玉送りの中ー
美少女たちはようやく戦いを終えてー

結果はー
赤組が勝利したー

「赤組200点、白組180点!
 勝者は、赤組です!
 おめでとうございます!」

姫姿の女が、そう叫ぶと、
「赤組には、このあと”祝勝会”が行われます!
 あちらの施設の方に移動してくださいー」と、
案内役の係員たちにも合図をしながら、
”赤組”に所属していた女たちを移動させるー。

広大な敷地内に存在するグラウンドから、
祝勝会が行われる施設へと移動していく美少女たちー。

一方、”白組”の女たちは、ため息をつきながら
グラウンドに残っていたー

「ーは~~~~」
ナース姿の女が、座り込むー。

「ーまた男に戻るとか、ごめんだぜ」
そう呟くのはセーラー服姿の女ー。

「ーーーー」
姫姿の女は、その姿を確認すると、
耳元の通信機を通して、何かを呟いたー

「ーーー”処理”を始めて下さいー」
とー。

そう呟くと同時に、グラウンド内に、
ガスマスクのようなものを装着した
特殊部隊のようなものがなだれ込んでくるー

「ーーえっ!?!?」
ナース服の美少女が戸惑うー。

セーラー服姿の女や、ブルマ姿の女も困惑しているー。

「ーーー”皮”の最終テストへのご協力、ありがとうございましたー。
 これで、我らの、”人を皮にする技術”の実用化の目途がつきましたー」

姫姿の女が言うと、「ど、どういうことだ!?」と、バニーガール姿の女が叫ぶー

「ーそれをあなたたちが知る必要はありませんー
 敗者の皆さんには、消えていただきますー」

その言葉と同時に、美少女たちが、特殊部隊のような格好をした人物たちに、
電気を放つ銃のようなもので撃たれて、どんどん気を失っていくー。

ナース服の女が、「な、、ど、どういうことなんだこれは!!!」と
大声で叫ぶと、姫姿の女は笑みを浮かべたー

「ーーー我々”闇・net”の新技術のテストー…
 と、でも言っておきましょうかー。
 激しい運動をしても”皮”が脱げたりしないかどうかー
 疲労や、汗にも対応できるかどうかー
 まぁ…あなたたちが知る必要はありませんが、50の項目のテストを行わせていただきましたー」

意味が分からないー
ナース服の女が「ー待て!俺は!」と叫ぶと同時に、電流を
浴びせられて、その場に力なく倒れたー。

「ーー”皮”は、今後も使いますー
 中身を引きずりだして、中身のおじさん共だけ、”処分”して下さいー」

姫姿の女が、そう呟くと、特殊部隊風の男たちが、
”美少女の皮”を無理やり脱がせて、中の気絶している男たちを
引きずり出し、そのまま、トラックのようなものに乱暴に詰め込んでいくー

「ーーーこれより、処理を開始します」
隊長らしき男がそう言うと、グラウンドの中央に置かれたトラックのようなものがー
そのまま”爆発”したー。

美少女たちを着ていた男たちごとー。

「ーーーーお疲れ様でしたー」
姫姿の女がそう呟くと、
姫姿の女は、笑みを浮かべながらグラウンドから立ち去っていくー。

”ルーク、ご苦労様でしたー”
通信で”クィーン”と呼ばれる女からそう言われた
”ルーク”は「ありがとうございます」と、穏やかに笑みを浮かべたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーー赤組の皆さん、白組への勝利おめでとうございます!」

優男ー…
そんな感じの男が言うー。

”運動会”に、おじさんたちを勧誘していた男だー。

「勝者チームの皆さんには、豪華な食事をご用意いたしました。
 存分に召し上がってくださいー」

その言葉に、メイド服姿の女は「うほぉ~!うまそ~!」と
嬉しそうに叫ぶー。

OL風の女も、食事を汚らしく食べ散らかしているー。

「ー美少女の姿のまま、食べる食事ー
 良い物でしょう?」

優男はそう呟くと、そのまま笑みを浮かべて、
「では、私はこれで一度失礼しますー。」と、頭を下げたー。

立ち去っていく優男ー

「ーしっかし、たまんねぇよなぁ」
メイド服の女が、”皮”を一度脱ぎ、禿げ頭の男が中から出てくるー。

「ー俺たちのようなおっさんがこんな風になれるなんてさぁ」
禿げ頭の男が言うと、ギャル風の女が「きもい~!早くメイドに戻って~!」と、
ふざけた調子で口にするー

彼らは、知らないー
ここにいる美少女たちの”皮”が、
”闇.net”という裏組織によって、集められた”本物の少女たちが皮にされた姿”で
あるとー。

「ーーお前ら~!早くしないと俺が全部喰っちまうぞ~!」
OLが嬉しそうに叫ぶと、
バニーガール服の女が「あっ!テメ~!俺にも食わせろ!」と、
自分が女の姿であることも忘れて、嬉しそうに叫んだー。

・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーー”皮”の実用化テストは終了ー」
優男が、廊下を歩きながら呟くー。

少女たちは”元々は実在していた人間”ー
少しずつ、裏ルートで”皮”にする素材を集めたー

そしてー
今回、皮を着た状態で
激しい運動や、興奮、汗などをかいても
”影響がない”事は分かったー。

皮になった美少女を着ていれば、
100%その人物になり切れると考えても良いー。

”美少女になって運動会”をするー、という
話に乗りそうなやつらを集めて、
適当に運動会をさせるー。

やつらは何も怪しむこともなく、
ただ欲望に身を委ねたー

「ー感謝しますよー
 モルモットの皆さんー」

優男はそう呟くと、
静かに”祝勝会”が行われている会場のほうを見つめたー。

”闇.net”が現在開発中の
”皮を着ている人間ー”中身”だけを”溶かす”新薬”を
祝勝会の料理には混ぜてあるー。

これも、試験の一環だー。

”我々は、人類の未来を切り開くあらゆる新技術を開発するー”

優男はそう呟くと、
静かになった祝勝会会場の扉のほうを見つめて、
笑みを浮かべたー。

”モルモット”に選んだのは、
”彼”から見て、社会的にあまり影響のなさそうな人間ばかりー。

「ーーー最後の晩餐、楽しめましたか?」
そう呟きながら、祝勝会の会場の扉を開くと、
既にそこには”美少女たちの皮”と、
皮を着ていたおっさんたちが、溶けたと思われる液体だけになっていたー

「ーーくさっ」
ハンカチで鼻をつまんだ男は、
”溶けたあとの異臭は、改善する必要がありそうですね”
と、静かにそう呟いたー

おわり

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コメント

怪しい運動会に参加してはダメなのデス~★

お読みくださりありがとうございました~!

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