今日はクリスマス!ということで、
通常の更新とは別に、特別にもう一つ…★!
(※通常の更新は既に完了しています!この記事一つ↓にあります~!)
少し前に公開した
「500万アクセス記念小説 引き裂かれた僕と幼馴染の絆」は、
②のあとがきでも書きましたが
元々は、とある方とのゲーム合作用の新作として、
私が2019年に執筆した作品でした~!
それが、お相手の方が忙しくなってしまったことで、中止になっていたので
500万アクセス記念に合わせて、小説向けに私が書き直して
公開した作品でした!
今回は、そんな”2019年当時にゲーム合作用のシナリオ”として
私が書いた”原本”を公開します~!☆
話の流れは本編と同じですが、少し違った感覚で楽しめるかもしれません!
”開発資料用の注釈”なども、あえてそのまま残してありますので、
そんな部分も楽しんでみてくださいネ~!
(※合作相手の方の名前は消してあります~★)
!こちらでも最初から最後までお話は楽しめますが
読むなら小説用に書き直したバージョンの方がいいと思うので、
「引き裂かれた僕と幼馴染の絆」を読んだことが無い方は
本編①~③で読むことをおすすめします★!
⇒本編はこちらからどうぞ!
・・・・・・・・・・・・・・・・
☆人物紹介☆
※制作参考用
実際のゲーム内では紹介する必要はありません
西川 伸吾(にしかわ しんご)
男子生徒。気が弱いために
卓夫からいじめられている。
神谷 美咲(かみや みさき)
女子生徒。伸吾の幼馴染で卓夫から伸吾を
守っている。(憑依される子)
久保 卓夫(くぼ たくお)
素行不良の男子生徒。いじめっ子。
クボタクというあだ名がついている(←この設定はいらないかも笑)
馬淵 萌恵(まぶち もえ)
女子生徒。美咲の友人
北森先生(きたもりせんせい)
担任の女性教師
キャラデザイン有は、憑依される美咲…と
あとは誰が良いでしょう…?
最後まで読んだ後の
XXXXXの感想も織り交ぜて…って感じかな…?
(DMで相談しましょうネ~)
本編デスー↓
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
学校の教室。
伸吾「さて、昼休みだ~」
弁当箱を開く伸吾。
伸吾はこっそり弁当の野菜を端に避けている。
美咲「あ~!いけないんだ~!」
笑いながらやってくる美咲。
伸吾の幼馴染で、
ちょっと頼りない伸吾のことを
弟のように可愛がっている。
美咲「ま~た、野菜残そうとしてる~」
伸吾「な、なんだよ~!
別にいいじゃないか~
神谷さんには関係ないだろ~?」
美咲「ふ~ん、じゃあ、わたしが貰っちゃおっかな!」
伸吾の弁当のプチトマトを食べる美咲。
伸吾「あっ…」
美咲「--ごちそうさま~!
…って、何赤くなってるの?」
伸吾「…え、、い、、いや、神谷さんが急に
僕の弁当に手を出すから」
※もう一人女子生徒がやってくる
萌恵「ふふふ 今日も2人とも仲良しね~」
美咲の友人・萌恵が登場
伸吾「か、からかわないでよ!も~!」
美咲「ふふふふ…伸吾、すぐに赤くなるから分かりやすい~」
弁当を食べ終える伸吾。
伸吾「は~…
あ、職員室に呼ばれてるんだった!行かなくちゃ!」
美咲「あ!わたしも、北森先生に呼ばれてるんだった!」※担任 女性教師
美咲「一緒に職員室にいこ~♪」
伸吾を強引に連れて行く美咲。
そんな二人が教室から出て行き、
一人残された萌恵はつまらなそうな表情を浮かべる
萌恵「…………」
・・・・・・・・・・・・・
放課後ー。
学校の廊下ー
気の弱そうな男子生徒と、
ガラの悪そうな男子生徒が何やら揉めている。
卓夫「--今日も寝惚けたツラしやがって」
伸吾「や…やめてよ」
卓夫「うじうじしやがって!
見てるだけでイライラするぜ!」
伸吾「そ、そんなこと言われても」
ボカッ!
卓夫が伸吾を叩く。
ーーー
↓ここでいったん、伸吾君の一人語り?
伸吾「僕は、クラスの久保 卓夫にいじめられている。
きっかけは、隠れて煙草を吸っていた久保くんを
見つけた僕が、先生に報告したことだった
あの日以降、久保くんは僕のことを
目の仇にして、僕にいやがらせをするようになった。
そう、久保くんのいじめが始まったんだー。
クラスのみんなは、見てみぬふり、
僕は次第に、久保くんに追いつめられていったー」
・・・・(回想おわり)
卓夫「賞味期限切れの納豆みたいなツラしやがって!」
卓夫が伸吾を殴ろうとする。
そこに、美咲が通りかかる。
美咲「ちょっと!やめなさい」
伸吾「か、神谷さん…!」
美咲「また伸吾をいじめてるの?
いい加減にしなさいよ!」
卓夫「おお~っと!これはこれは
正義のヒーローのご登場ってか?」
美咲「ふざけないで…!」
卓夫「……」
卓夫「ケッ!わ~ったよ!やめりゃいいんだろ、やめりゃ」
立ち去る卓夫。
伸吾「あ、、ありがとう…」
美咲「大丈夫?けがはない?」
伸吾「う、うん…大丈夫。」
伸吾の方を見て美咲が微笑む。
美咲「ちゃんと、伸吾もガツンと言ってやらなきゃ」
伸吾「そ、それは分かってるんだけど…」
気弱な伸吾は卓夫に強く言うことができない。
伸吾「……いつも迷惑がかけてごめん」
美咲「いいよいいよ!気にしないで!
伸吾は何も悪くないから!」
伸吾「…本当に、ありがとう」
美咲「あ、わたし、部活があるから
もう行くね!」
伸吾「うん。また明日」
立ち去る美咲。
伸吾「(僕は神谷さんに助けられてばかりだ。
僕も、少しは強くならないと)」
・・・・・・・・・・・・・・・・
部活終了後ー
美咲「ふ~…遅くなっちゃった!」
部室の外に出る美咲。
部室の前に、卓夫が待ち伏せするかのように立っている。
卓夫「よぉ」
美咲「…!?」
卓夫が待ち伏せしていたことに少し驚く美咲。
美咲「わ、わたしに何か用なの?」
卓夫「ふへへ…俺に力を貸してくれないか?」
美咲「力…?どういうこと?」
卓夫「あのヤローを地獄に突き落とす手伝いだよ。」
美咲「…また伸吾のことをいじめるつもり?
いい加減にしなさいよ!」
怒る美咲。
卓夫「まぁまぁ、そう言うなよ。
俺のことチクったアイツが悪いんだぜ」
美咲「校内で煙草吸ってたあんたが悪いんでしょ!」
卓夫「---チッ」
美咲「これ以上、伸吾のこといじめるつもりなら
わたしにも考えがあるからね!」
怒って立ち去ろうとする美咲
卓夫「なぁ、俺と一緒にアイツをいじめようぜ!」
立ち止まる美咲。
美咲「ふざけないで!誰があんたなんかと…!」
卓夫「---くくく…イヤでも協力してもらうぜ」
美咲「!?」
近づいてくる卓夫。
卓夫は、突然美咲にキスをした。
美咲「んぐっ!?!?」
卓夫「お前の身体…いただきま~す」
美咲「ひっ…!?な、、何かがわたしの中に…」
卓夫「--お前のその綺麗な手で、、、
あいつをいじめるんだ…くくく…」
光のようになって、美咲の中に入り込んでいく卓夫―。
美咲「う…ううう…」
もがく美咲。
美咲「や…やめて……」
美咲「し…しんご………」
涙を流す美咲
美咲「……ふ、、ふふふふ……」
美咲「あははははははははは!
憑依完了~…!」
涙を流したまま笑う美咲。
美咲「まさか本当に、人の身体を奪うことができるなんて…
ふふふ…うふふふふふふ…」
胸を触る美咲。
美咲「ふふふ…お前の身体は俺のものだ…!」
美咲はニヤニヤしながら
ゆっくりと歩きだすー。
美咲「---しんご~?
わたしが、たっぷりいたぶってあげる…!
くくくくくく…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日ー
登校し、教室にやってきた伸吾。
今日は、卓夫は欠席のようだー。
不良の卓夫は、よく学校を休む。
これは日常茶飯事だ。
伸吾「(ホッ…今日は休みか…
こう言っちゃ悪いけど
いない方が安心するなぁ)」
自分の机の方に歩いていく伸吾。
伸吾「神谷さん、おはよう!」
伸吾はいつものように挨拶をする。
美咲「……何?気安くわたしに話しかけないでくれる?」
伸吾「え…」
驚いて、声が出ない伸吾。
美咲「…何そのカオ?うざいんだけど?」
伸吾「え、、ご、ごめん…」
思わず謝ってしまう伸吾を見て
美咲は苛立った様子で言う。
美咲「--今まで伸吾のこと守って来たけど、
なんだかバカらしくなってきちゃった」
伸吾「…え…ど、どういうこと…?」
美咲「ーーーわたし、気づいたの…
いじめられてるのは、あんたが悪いからだって」
伸吾「…ど、、どうして…?」
美咲「くくく…
これからは伸吾、あんたのこと、わたしが
た~っぷりいじめてあげる…」
伸吾「……か、、神谷さん…き、急にどうしたの…?」
パチン!
美咲が伸吾をビンタする。
美咲「うぜぇんだよ!」
伸吾「…!!」
泣きそうな顔で美咲を見る伸吾。
萌恵「おっはよ~!どうしたの~?」
教室に入ってくる友人の萌恵。
美咲「なんでもない。いこっ」
萌恵と美咲が、自分たちの座席の方に向かって行くー。
伸吾「ど…どうしちゃったんだ…神谷さん…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1時間目終了後ー
女子トイレ。
美咲「くっくくくくく…
あぁ、たまんねぇ…」
一人、鏡の前で笑う美咲。
美咲「いつも自分を守ってくれてる幼馴染が
急にあんなこと言ったらびびるよなぁ~
くくくくく」
鏡の前で美咲は興奮気味に微笑む
美咲「あぁ…わたしが伸吾をいじめちゃうなんて…
くふふ…したくもないことをさせられちゃってるなんて…
あぁぁ…興奮しちゃうぅ…うふふふふふふ…」
しばらく興奮して、身体を撫でたり
弄んだりしている美咲
美咲「はぁ…はぁ」
笑みを浮かべると、美咲は呟く。
美咲「さぁ~て、あのヤローに地獄を
見せてやる前に、もう少しからかってやるか…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3時間目開始前ー
伸吾「次の授業は美術か~」
美咲「…ふふふふ」
美咲は、伸吾の方を見ながら笑みを浮かべる。
伸吾「あ…あれ?美術道具がない!」
美術室に早く移動しないといけないのに、と
焦りだす伸吾。
美咲「あれぇ~?どうしたの~?」
嫌味っぽく尋ねる美咲
伸吾「あ、、か、神谷さん…
僕の美術道具、知らない?」
慌てる伸吾。
美咲「ふふふふふ…
あれのこと~?」
美咲が笑いながら指をさしたその先にはー
教室にあった金魚鉢の中に沈んでいる
美術道具があったー
伸吾「な、、、なんであんなところに!」
伸吾が叫ぶ。
美咲「--んふふふふふ…
このままじゃ遅刻ね~?
ばいば~い!」
笑いながら立ち去って行く美咲。
伸吾「か、、神谷さん!
き、今日、朝から変だよ!」
教室から出て行こうとした美咲に向かって叫ぶ伸吾。
美咲「……」
立ち止まる美咲。
伸吾「ぼ、僕が何か悪い事したなら謝るから…!」
伸吾の言葉に、美咲は舌打ちして、
背を向けたまま「うぜぇんだよ」と呟いて
そのまま立ち去ってしまった
伸吾「神谷さん…ぼ、僕…何かした…?」
水槽に手を突っ込んで
美術道具を取り出した伸吾は
美術室に走るー。
しかしー
美術の授業には間に合わず、遅刻してしまったー。
美咲がいじわるそうな笑みを浮かべている。
北森先生「--あら…西川くんが遅刻なんて珍しいわね」
担任であり、美術担当の北森先生が言う。
伸吾「す…すみません」
伸吾は美咲のことは言わず、
全て、自分の中で飲みこんだ。
北森先生「…これからは気をつけるのよ」
伸吾「すみませんでした」
先生にふかぶかと頭を下げると
伸吾は美術室での自分の座席に向かう。
いつも優しい北森先生も
普段遅刻しない僕が遅刻したことで
違和感を感じているようだ。
まだ若い北森先生は、
男子生徒からの人気がとても高い。
先生はあまり多くを語らないけれども、
現在は”独身”であると噂されている。
美咲「あれぇ~?ちこく~?」
美咲が声をかけてくる。
伸吾「………」
美咲「あら?何か言いたげね?
文句があるなら言ってみろよ」
伸吾「……いや…」
伸吾はそれだけ言うと、悲しそうな表情をしながら
そのまま自分の座席についた
美咲「あ~…ウゼェ…
そういうところもうぜぇんだよ…」
美咲はボソッと呟いた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
放課後ー
伸吾は、美咲の様子がおかしいことに
心を痛めていたー
いつもは自分のことを守ってくれている美咲が
まるで今日は別人のように、
自分に敵意を向けてくる。
伸吾「…(何か、怒らせるようなことしちゃったかな)」
萌恵「あ~!西川くん!いたいた!」
美咲の友人・萌恵がやってくる。
萌恵「--美咲が、西川くんに話があるんだって!
東棟の空き教室で待ってるから来てって」
伸吾「そ…そう」
伸吾は、嫌な予感を覚えながら教室のイスから立ち上がる。
萌恵「……」
伸吾「ーーありがとう」
元気なく、美咲の待つ空き教室に向かおうとする伸吾。
萌恵「…何かあったの?」
その言葉に、伸吾は立ち止まる。
伸吾「……わからない」
萌恵「…喧嘩でもしたの?」
伸吾「…わからないよ…」
涙をこらえながら震える伸吾…
自分が何をしたというのか。
美咲を怒らせてしまったのなら
謝りたい。
でも、なんで美咲が怒っているのか、
まったく分からない。
伸吾「…とにかく、僕、行ってくるよ」
伸吾が教室から立ち去る。
ひとり、教室に残された萌恵は
少しだけ微笑んだ。
萌恵「……ふふふ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ー東棟 空き教室
美咲「遅いなぁ~?いつもそうやって待たせてるの?」
空き教室に到着するなり、
美咲はイライラした様子で口を開いた。
伸吾「ご…ごめん」
美咲「---くくく」
笑いながら近づいてくる美咲。
美咲「--そういやさ、あんたって童貞だよね?」
伸吾「え…い、、いや、、あの…」
伸吾は、美咲の突然の言葉に戸惑う。
美咲「隠さなくてもいいって。
彼女もどうせいないんだし、
したこともないんだろ?へへへ」
伸吾「か、神谷さん…」
美咲の普段とはあまりにも違う様子に、
伸吾は困り果てた様子ー。
美咲「ま、いいや。特別に触らせてやるよ」
伸吾「へ…?」
美咲「ほら、お、、いや、わたしのおっぱい
触らせてあげる」
伸吾「---え、、え、、、な、、」
顔を赤くして戸惑う伸吾。
美咲「へへへ…触りたいでしょぉ~?」
伸吾「…い、、い、いきなり何を言い出すんだよ!」
伸吾は大声で叫んだ。
美咲「---はぁ?」
不機嫌そうになる美咲。
伸吾「か、、神谷さんがそんなことするなんて…!
今日の神谷さん、変だよ!
どうしちゃったんだよ!」
叫ぶ伸吾。
美咲「どうしちゃったの…?って?
ふふふ、知りたい?」
伸吾「……ぼ、僕が何かしたいなら、謝るから」
美咲「あんたがうじうじしてるから
わたし、欲求不満になっちゃったの…んふふふ」
伸吾「う、、嘘だ!」
美咲「ごちゃごちゃうるせぇな~!
触れったら触るんだよ!」
無理やり伸吾に胸を触らせようとする美咲
伸吾「は、、離して!やめて!」
美咲「あ~!面倒くせぇヤツだな!
とっとと、俺を気持ちよくさせろよ!」
伸吾「…お、、俺!?」
美咲「お~っといけねぇ!」
伸吾「-か、、神谷さん…いったい?」
美咲「…うっせぇ!黙ってろ!」
暴力を振るい始める美咲。
伸吾「うわぁ!」
美咲が容赦なく、伸吾に殴る蹴るの暴力を振るう。
美咲「--へっへへへ…
わたしに殴られる気分は、どぅぅ~?くくく」
伸吾「や、、、やめて!神谷さん!やめて!」
美咲「あっはははははは!
この身体でお前をいじめるの、超たのしい!」
伸吾「こ、、このからだ…!?」
美咲が伸吾に蹴りを加える。
伸吾「うわぁっ!」
美咲「いつもいつもうぜーんだよ!」
倒れた伸吾に向かって、そう叫ぶ美咲。
伸吾「ど…どうして…」
思わず泣き出す伸吾を見て、美咲はニヤリと笑った
美咲「…ここでの出来事、他の人に言ったら
わたしが悪者になっちゃうよ?
わたしのこと好きなら
どうすればいいか分かるよね?」
伸吾「うぅ…」
煮え切らない反応の伸吾に向かって
近寄ると、美咲は伸吾の髪を
引っ張りながら叫んだ。
美咲「どうすればいいかわかるよなぁ?あぁ??」
伸吾「い、、、言わない…誰にも、、言わないから!」
涙目で叫ぶ伸吾を見て
美咲は笑いながら空き教室から
立ち去って行くー。
一人残された伸吾は
呟いた。
伸吾「どうしちゃったんだよ…神谷さん…」
とー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夜ー
美咲「ん~さいこう~」
自分の部屋で足を組みながら
鏡を見つめる美咲。
美咲「いつもいじめられっ子を守ってるこの女が
いじめる側に回ってる…
いいや、俺がそうさせてる…
くくく…最高だ!最高に興奮するぜぇ…へへへ」
↓回想シーン
(学校の廊下)
???「久保くん」
※「???」は女性シルエットか何かで…
まだ正体不明デス。
卓夫「あん?」
振り返る卓夫。
???「いつもいつも西川くんのこといじめているよね?」
卓夫「それがどうかしたのかよ?」
???「ふふふ…いつも、神谷さんに邪魔されてる」
卓夫「--い、一体なんなんだ!」
伸吾をいじめていて、
美咲に邪魔されているー
そのことを知っている目の前の人物に苛立つ卓夫。
???「久保くんに、いいものあげる」
卓夫「なんだこりゃあ?」
???「--人の身体に憑依して
乗っ取ることのできる薬よー」
卓夫「は?マジ?」
???「マジよ。
それをどう使うかは、久保くん次第…。
ふふふふふ」
↑回想おわり
美咲「あいつには感謝しなくちゃな…へへへ」
美咲「さ、今日は、神谷さんの身体で
めっちゃくちゃに遊んでやるか!」
美咲は、一人エッチなことを始めるのだったー
※本筋とあまり関係ないので、エッチシーンは
カットしてますが、
必要であれば入れても良いかもデス
・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日ー
伸吾「---…」
萌恵「どうしたの?その怪我」
美咲の友人である萌恵が伸吾の方を見て
不思議そうに尋ねる。
伸吾「…こ、これは…」
伸吾はちらっと美咲の方を見る。
美咲は、伸吾のことを無言で睨みつけていた。
伸吾「…き、昨日、階段で転んで…」
萌恵「え~?ほんとに?大変! だいじょうぶ?」
伸吾「あ、、う、うん、大丈夫だけど」
萌恵「……」
じーっと伸吾の顔を見つめる萌愛。
萌恵「---……本当に?」
伸吾「え、、、あ、、え、ほ、本当に…本当に大丈夫だから!」
慌てて教室から飛び出す伸吾。
萌恵「…ふぅん…」
萌恵は、意味深な笑みを浮かべたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・
昼休み
美咲「くくく…昨日のこと、言わないでくれたんだ?」
美咲が伸吾のところにやってくる。
腕を組んで伸吾を見下すようにしながら美咲は笑った
伸吾「……神谷さん…昨日から、どうしちゃったんだよ…?」
伸吾は、美咲の豹変が受け入れらずに
再びそう尋ねた。
美咲「どうって?ふふ、どうもしねぇよ」
美咲は髪を掻き毟りながら吐き捨てるようにして言う。
伸吾「……何も理由もないのに、神谷さんが
こんなことするわけないだろ!」
伸吾「僕は神谷さんが理由もなくこんなこと
するはずないって知ってる!」
伸吾「何か理由があるなら、頼むから教えてくれよ!」
伸吾は必死に叫んだ。
するとー
美咲「あ~ウゼェ…」
美咲「そんなに知りたいなら教えてやるよ。
今日の放課後、昨日の空き教室に来な」
それだけ言うと、美咲は
ニヤニヤしながら自分の座席に戻ってしまった
伸吾「神谷さん…」
まるで別人のように豹変した美咲の方を見て
伸吾は不安そうに呟くのだった…
・・・・・・・・・・・・・・・・・
放課後ー
美咲「………」
悪い笑みを浮かべながら空き教室に向かう美咲。
萌恵「---美咲」
空き教室の前では、美咲の友人・萌恵が
待ち構えていたー。
美咲「---あら」
美咲が微笑みながら、萌恵の方を見る。
萌恵「---ひとつ、いいかな?」
萌恵はそう呟くと、何かを美咲に言い始めた。
・・・・・・
10分後ー。
指定された空き教室の前にやってきていた伸吾。
伸吾「……神谷さんに一体何があったのか…」
伸吾「僕には分からない…でも…」
伸吾「今まで僕は、神谷さんに何度も助けてもらったんだ」
伸吾「ここで、逃げるわけにはいかないー」
伸吾は意を決して、空き教室の扉を開いた。
美咲「おっせーな!いつまで待たせるんだよ」
美咲は乱暴な口調で、伸吾を出迎えた。
伸吾「…ごめん」
伸吾は悲しそうに呟く。
美咲はこんな子じゃないー
昨日から、美咲の様子が明らかにおかしいー
一体、何があったのか。
美咲「あ~!煙草はうめぇな~」
美咲は笑みを浮かべながら、煙草を吸っている。
伸吾は、そんな美咲を困り果てた様子で見つめる。
そして、無言で美咲の方に向かって行く。
美咲「あっれぇ~?卓夫くんのときは先生にチクったのに
わたしが煙草吸ってても何も言わないんだぁ~?」
伸吾「……」
美咲の方を見つめながら近づいていく伸吾。
美咲「もしかして差別ぅ~?
わたしのことは先生に言わなくていいの~?」
美咲「……なぁ、聞いてんのかよ!」
昨日から、豹変した美咲に怯えて
なんとなく美咲を避けていた。
けれどー。
もう、逃げないー
※回想シーン
美咲「ちゃんと、伸吾もガツンと言ってやらなきゃ」
※回想終了
伸吾「---僕、逃げないよ」
伸吾は美咲の方を見つめる。
美咲「あん?」
伸吾「--ちゃんと、僕もガツンと言うよ」
美咲「…!?」
伸吾「神谷さん!一体何があったんだよ!
僕に不満があったらちゃんと全部言ってよ!
遠まわしに嫌がらせされても、
僕、分からないよ!」
美咲「……」
伸吾「僕は、今まで、神谷さんに助けてもらってばかりだった。
でも、僕だって神谷さんを助けたい!
神谷さんがもし何かに悩んでいたり、苦しんでいたりするなら
僕だって、力になりたいんだ!」
美咲「………」
しばらくの沈黙
美咲「…くくくく…」
美咲が突然笑いだす。
美咲「ふふふ、ぷっ…くくくく、
あははははははは!
あ~はははははははははは!」
伸吾「か、、神谷…さん?」
美咲「ばっかじゃねぇの!?うふふふ、ひひ、
笑わせんじゃね~よ、お前…あは、あははは」
伸吾「ね…ねぇ、本当にどうしちゃったの?」
美咲「---くくく、そろそろ教えてやるよ」
美咲「わたし…いいえ、俺はな…卓夫だよ。久保卓夫」
伸吾「---えっ!?」
美咲の方を見て、伸吾が信じられないという様子で
表情を歪める。
伸吾「い、、いったい…どういう…?」
美咲「こいつの身体を、俺が奪ったんだよ!
ケケケ…この女の身も心も、俺のものだ!」
美咲が表情を歪めて叫ぶ。
伸吾「…ちょ、、じょ、冗談きついよ…
神谷さん…い、いったい何がしたいんだよ」
美咲「--んふふふふふ…」
美咲が自分の両胸を掴んで
力強く揉み始める。
美咲「こいつがこんなことするかぁ~?
こんなニヤニヤしながら自分のおっぱい
揉んだりする子かぁ~?
ひはははははは!」
伸吾「…う、、嘘だ…」
美咲「--嘘じゃねぇよ」
伸吾「---嘘だー!」
現実を受け入れられない伸吾が美咲の方に
突進する。
しかし、卓夫に乗っ取られている美咲は
伸吾を軽く交わして
伸吾を蹴り飛ばした。
美咲「テメ―がうっぜぇんだよ!
それなのに、この女がジャマばっかする!
だから、俺の手伝いをしてもらってるんだよ!
身体も心も乗っ取ってな!ひひひひ!」
伸吾「…か、、か、、神谷さんを…神谷さんを返せ…!」
泣きながら叫ぶ伸吾。
美咲「ははははははは!いい顔だなぁ…!」
美咲「俺にどんなに暴力を振るわれても
そんな顔しなかったのによぉ!
くくく、そんなにわたしが大事なのぉ~?」
伸吾「か、返せぇぇぇ~!」
伸吾は怒り狂った様子で美咲の方に突進した。
伸吾が美咲を殴ろうとする。
普段、暴力なんて振るわない伸吾が、
幼馴染の美咲を奪われたことで
怒りを爆発させた。
美咲「ふふ…女を殴るの?殴りたければ殴れば?」
伸吾「く…く…」
美咲「ほら!殴れよ!ほら!ほらぁ!」
美咲「痛いのは俺じゃなくて、この女だけどなぁ!
あははははは!」
伸吾「か、、神谷さん…お願いだよ…目を覚ましてよ…!」
伸吾が美咲の方を見ながら涙目で訴えかける。
美咲「---目を覚ますぅ~?
えへへへ、卓夫くんに憑依されて
お前がうざいってことに気付いちゃった~!あははは」
伸吾「ふざけるなふざけるなふざけるな!」
美咲「--えへへへ~」
伸吾は、怒りに身を任せて美咲の胸倉をつかむ。
伸吾「神谷さんを…返せ!」
美咲「……痛いよ…伸吾…」
美咲が
”演技”をしたー。
伸吾「--!?」
とっさに胸倉をつかんだ手の力を弱める。
美咲「嘘だよ!ば~か!」
美咲が伸吾の急所を蹴り飛ばす。
伸吾「ぐっおっ!?!?おぉぉぉぉおお…」
床に這いつくばる伸吾。
美咲「男って不便だよねぇ~?
弱点があるからさぁ…ふふふ
でも、今の私には、弱点もないから~!
マンコしかねぇからさぁ!あはははははっ!」
伸吾「ふ…ふざけるな…神谷さんを…」
美咲「…くくく…女ってのは便利なんだぜ
これからお前を地獄に送ってやるよ」
伸吾「--!?」
美咲が突然、服を脱ぎだした。
美咲「ねぇ、伸吾?、わたしの身体
見てみたいでしょ?うふふ」
誘惑するような声。
伸吾「や、、やめろ!神谷さん!そんなことしちゃだめだ!」
美咲「んふふふふ…ほぅら、私の下着~」
上の服を脱ぎ終えると、下着を見せつけながら美咲が笑う。
伸吾「やめろ!やめてくれ!」
泣き叫ぶ伸吾。
美咲「スカートも脱いじゃお~!へへへ!」
美咲「真面目なこいつが、学校内で
身体を晒してるなんて興奮しねぇか?なぁ!?」
美咲「うひゃひゃひゃひゃ~!」
伸吾「……神谷さん……お願いだ…目を覚まして」
床に這いつくばって涙を流す伸吾。
美咲「--お前はこの女の心配より
自分の心配をした方がいいぜ」
伸吾「…え?」
美咲が突然、髪を自分の手で
滅茶苦茶に掻き毟り始める。
伸吾「な…何を…?」
美咲「きゃあああああああ!」
突然悲鳴をあげる美咲。
美咲「だ…誰か…誰か助けてー!」
わざとらしく叫び、
空き教室から下着姿のまま飛び出す美咲。
伸吾「え…!?え…?」
瞬く間に、廊下は騒ぎになる。
美咲「し、、伸吾が、、伸吾がわたしに…」
美咲はウソ泣きをしながら
叫んだ。
生徒(モブ)「か、神谷さん?」
生徒(モブB)「し、伸吾のやつが」
伸吾「ち…違う!」
伸吾も廊下に飛び出して叫ぶ。
しかしー
美咲が笑いながら伸吾の方を見ていた。
伸吾「---!!」
ここで、美咲の嘘だと騒げば
美咲が傷つくことになるー
伸吾はそのことを悟った。
伸吾「……うぅ…」
伸吾は歯を食いしばって、口を閉ざした。
ほどなくして、先生たちも駆けつけて騒ぎが大きくなる。
伸吾は、すぐに職員室に連行された。
ー職員室ー
担任の北森先生に問い詰められている伸吾。
北森先生「どうしてあんなことしたの?」
伸吾「……すみませんでした」
美咲をかばうため、口を閉ざす伸吾。
憑依なんて、誰にも信じてもらえるはずがない。
美咲が自ら服を脱いだなんてことになったら…
北森先生「…ねぇ、何か隠してるなら
言ってごらんなさい」
伸吾「……」
北森先生「こんな騒ぎを起こされちゃ、
このままじゃ、処分は避けられないわよ」
伸吾「……」
北森先生「それでもいいの…?」
伸吾「……」
伸吾は歯を食いしばりながら答えた。
伸吾「--僕が、、僕がやりました」
伸吾の停学処分が決まったー
停学が決まった伸吾は、
周囲の生徒の白い目に晒されながら下校していく。
その途中、待ち構えていた美咲が、伸吾の方に
歩み寄ってきた。
美咲「--わたしを守ってくれるなんて、うれし~!」
耳元でささやく美咲。
伸吾「---僕は、、、僕は…」
美咲「---は?なに? はっきり聞こえないんだけど~?」
伸吾は、美咲を睨んだ。
伸吾「僕はお前を許さない…!」
美咲「くっ…ぷふふふふふ…
お前に何ができるんだよ!?
ぷふふふふ!あはははははは!」
伸吾は、そのまま怒りの形相で美咲を無視して
歩き出した。
美咲「もうこの女は俺のものだ!あははははははは!」
・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日ー。
昼休み。
萌恵「本当に、西川くんに襲われたの~?」
友達の萌恵が、美咲に笑いながら聞く。
美咲「えぇ、そうよ。あの変態くん、
最低よね」
美咲は笑う。
萌恵「ふぅん…そっか」
美咲「あ、そうそう、私、ちょっと用事があるんだった!
先生に呼ばれてるから!
じゃあね~」
笑いながら立ち去って行く美咲
萌恵は、不気味な笑みを浮かべた。
萌恵「(何があったか知らないけど、西川くんと美咲の間で
喧嘩でもしたのかしら…?
まぁ、いいわ。
これで、西川くんは私のもの…。
美咲がいつも一緒にいるから、なかなか告白できなかったけど、
トラブルがあった今こそ、チャンス。ふふ…。)」
伸吾のことが、密かに好きだった萌恵は
内心でほくそ笑んだ。
悪い笑みを浮かべながら廊下を歩く美咲。
美咲は先生の待つ応接間をノックして、
中に入る。
???「--憑依薬、どうだったかしら?」
美咲「ふふふ…最高でしたよ」
美咲「でもまさか、先生がこんな薬くれるなんて、いいんすか?
美咲はニヤニヤしながら言う。
その視線の先にはー
担任であり、美術教師である北森先生の姿があった。
北森先生「いいのよ。どう?スッキリした?」
美咲「あぁ…すっきりしたぜ
あのヤローの幼馴染のこの女を奪って
苦しめて、停学にまで追い込んでやったんだからな
最高っすよ。」
北森先生「そう。それで、これからどうするの?」
美咲「ま~そろそろ、自分の身体に
戻ろうと思いますよ。
一応、自分の身体も大事っすから」
北森先生「ふふふ…そうね。そうしなさい。
それと、ひとついいこと教えてあげる」
北森先生はごにょごにょと、美咲に向かって
何かを呟いた。
それを聞いた美咲は、笑みを浮かべた。
美咲が頭を下げて応接室から外に出る。
一人残された北森先生は呟いた。
北森先生「…あなたは知らないだろうけどー」
北森先生はペンダントを開いて
中にある写真を見つめた。
そこにはー
”離婚した夫”と、
”離婚した夫に引き取られた息子”が
写っていたー
その息子こそー”久保 卓夫”
美咲に憑依した不良生徒ー。
北森先生「あなたは…私の息子なのよ…
伸吾が、卓夫の喫煙を見つけて
先生に報告したー
そのせいで、卓夫は生活指導を受けることになり
一時的に停学になった。
”息子”が伸吾に停学に追い込まれた。
北森先生は、伸吾を逆恨みしたー。
卓夫が伸吾に嫌がらせをしていることを知った
北森先生は、自分と、息子である卓夫の
復讐を果たすために、闇ネットで憑依薬を手に入れ、
卓夫に渡したのだった。
北森先生「……卓夫…わたしは今でも、あなたを愛してるわ…」
北森先生は、応接室で、一人、そう呟いた…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
後日。
伸吾の停学期間は終わり、
伸吾は再び学校に向かったー。
伸吾「……」
昇降口で不安そうにたたずむ伸吾。
萌恵「…だいじょうぶ?」
美咲の友人・萌恵が心配そうに
伸吾の近くにやってきた。
伸吾「あ…うん…」
萌恵「美咲ちゃんと、何かあったの?」
伸吾「……うん…ちょっと」
伸吾は誤魔化した。
美咲が憑依されている、なんて言えば
また何をされてしまうか分からないからだ。
伸吾「あ…じゃあ、僕、もう行くね
先生に呼ばれているから」
伸吾は、停学明けに先生に呼ばれていたことを
思い出して、慌てて校舎内に入って行く。
萌恵「…ふふ、やっぱり喧嘩したのかな…?
伸吾くんに告白するチャンスも近いかも!ふふふ」
”憑依”の騒動を何もしらない萌恵は
狙っていた伸吾の心をゲットできることを
期待して、笑みを浮かべたー
・・・・・・・・・・・・・・・・
教室の前ー
卓夫「よぉ」
いじめっ子の久保が、笑いながら近づいてきた。
伸吾「……僕はお前を許さない」
伸吾は、卓夫の方を睨む。
卓夫「ははっ、そんな目で俺を見るんじゃねぇよ」
そこまで言うと、卓夫は教室の中に入って
大声で叫んだ。
卓夫「みんな!彼女を襲った変態ヤローの
お出ましだぜ!」
モブ生徒「お~!西川!お前も欲求不満だったんだなぁ~」
モブ生徒B「美咲ちゃんに乱暴するなんて、サイテー!」
モブ生徒C「次はだれを襲うつもりなんだ?え?」
伸吾「ぼ…僕は…」
伸吾は、言葉に詰まる。
「---!」
伸吾は、ふと思い出す。
卓夫がいるということは
美咲に憑依していた卓夫は、
美咲から抜け出したことになる。
伸吾「--か、神谷さん!」
いつものように、美咲が助けてくれるー
そんな風に期待していたのかもしれないー
けどー
そんな思いは、粉々に打ち砕かれた。
美咲「触らないで!変態!」
モブ生徒たち「ヒュー!!!(茶化している)」
美咲「ほんっとうに最低!」
美咲は吐き捨てるようにしてそう言うと、
座席から立ち上がって卓夫の方に向かう。
伸吾「か、、神谷さん…も、、元に戻ったんだよね…?」
恐る恐る聞く伸吾。
美咲「はぁ?何言ってるの?」
卓夫「美咲、あいつはイカれてるんだ。相手にすんな」
卓夫が美咲の方を見て言うと
美咲は顔を赤らめて微笑んだ。
美咲「うん…そうね…卓夫がそういうなら、そうする」
甘い声で卓夫に寄り添う美咲。
伸吾「か、、、神谷さんに何をした!!!!」
伸吾は大声で叫んだ。
憑依から解放されたはずなのに、
美咲の様子がおかしい。
卓夫「ふっ、教えてやれよ」
そう言うと、美咲と卓夫が見つめ合って微笑み、
美咲が言った。
美咲「わたし、卓夫と付き合うことにしたの。
あんたみたいな変態とは違って
卓夫、とっても優しいのよ」
伸吾「そ…そんな…!」
卓夫「そういうことだ」
美咲を抱き寄せてキスをする。
美咲「あぁ…たくお… 大好き…」
美咲がうっとりとした表情で言う。
伸吾「な、、何をしたんだぁ~!!!」
伸吾は怒りのあまり卓夫に襲い掛かった。
襲い掛かられた卓夫は
伸吾の耳元でささやく
卓夫「美咲の身体を乗っ取ったとき、
誰の”脳”を使って
物事を考えていたと思う?」
伸吾「……」
卓夫「美咲に憑依している間に使っていた脳は、
身体の脳…
つまり、美咲の脳だ。
そんな状態で、俺のことが大好きで
お前が大嫌いだと念じ続けたら
どうなると思う?」
伸吾「---ふ、ふざけるなぁ!」
伸吾が暴れる。
卓夫は「おっと!」と笑いながら伸吾から離れる。
卓夫「俺のことが大好きな美咲ちゃんの完成だ!」
卓夫が美咲の手を掴みながら笑う。
美咲「ふふふ…」
卓夫「美咲!言ってやれよ!あんたなんて大嫌いってな!」
卓夫の言うがままに吐き捨てるように美咲は口を開く
美咲「あんたなんか大っ嫌い!」
伸吾「そ…そんな…」
伸吾がその場にひざをついて泣き始める。
けれどー
もう、優しかった美咲は、伸吾に手を差し伸べてはくれない。
卓夫「へへっ…ざまぁみやがれ」
美咲「ねぇ卓夫~ あんなキモいやつ放っておいて
行きましょ?」
卓夫「へへ、そうだな」
美咲を自分に引き寄せて、
勝ち誇った表情を浮かべる卓夫。
美咲「卓夫…大好き」
卓夫「くくく…俺もだ」
教室から笑いながら立ち去って行くふたり。
伸吾「…うっ…うわあああああああああ!」
伸吾はその場で、絶望の雄叫びをあげた。
伸吾は”幻”を見た。
白い、何もない空間。
そこに、寂しそうに美咲が立っている
美咲「ごめんね…」
それだけ呟いて、立ち去っていく美咲。
伸吾「ま…待って…!」
どんなに手を伸ばしても、
もう、その手は美咲には届かないー
どんなに、
どんなに、
伸ばしても。
伸吾「待って!!待ってよ…!」
光は、消えたー。
伸吾は、絶望の闇に飲み込まれたー
おわり
※ゲーム的な要素を入れる部分は
相談しながらで良いでしょうか~?
※ハッピーエンドに出来るようなルートも
頭の中にはあったりします~
とりあえず、これで後はXXXXXと
話し合いながら~!☆…!
・・・・・・・・・・・・・・
コメント
メリークリスマス★ということで、
ゲーム合作用当時に書いた内容をそのまま載せてみました~!
憑依空間からの、通常更新に+した小さなプレゼントデス…★!
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