20XX年ー
突如として謎のロボット軍団が出現ー。
ロボット軍団は、人々を次々と”女体化”させていくー。
・・・・・・・・・・・・・
20XX年ー。
人類は、今よりもさらに発展を遂げ、
優れた文明と繁栄を手にしていたー。
宇宙進出を本格的に考え始めた人類は、
ここ数十年の間に、飛躍的に技術力を高め、
ついには、月面旅行も可能にするほどの技術力を手に入れていたー。
しかし、それでは足りないー。
人類の、宇宙に対する欲求はさらに強まっていたー。
現在の人類の生活拠点は「地球」だー。
いや、地球しかないー。
仮に、地球が滅びるようなことがあれば、人類は簡単に絶滅するし、
万が一、地球に巨大隕石が近づくようなことがあれば、
人類に打つ手はないー。
逃げようにも、地球以外の住処は存在しないのだから。
だがー
もしも、宇宙を自由自在に移動することができるようになりー、
他の惑星ー、いや、太陽系の外の惑星に移住することが
できるようになれば、人類には無限の可能性が広がるだろうー。
他の惑星には、地球にはない物質や資源が眠っているに違いないー。
地球以外の周辺の惑星には、生命体が存在できるような環境は揃っていないが、
将来、太陽系の外に飛び出すことができれば、
そういう星が見つかる可能性は、高いー。
これはー
人類がクリアしなければいけない、課題ー。
数十年前に設立された「世界宇宙連合」は、そう考えていたー。
地球はー
いずれ必ず、太陽が死を迎えるときに、滅びの時を迎えるのだからー。
まだ、その時は遠い先の話であっても、
今から、遠い宇宙に向かうための研究をしておかなければならないー
宇宙研究の第1人者・川熊(かわくま)博士はそう考えていたー。
そして、川熊博士は”あること”を提唱していたー。
それはー
”宇宙に対するメッセージの発信”だー。
過去にも、宇宙に対するメッセージの発信は行われたことがあるが、
今回は、ここ数十年で進化した技術を元に、
”地球をPRする動画”を含む、メッセージを宇宙に送信、
それをどこかに存在するであろう”宇宙人”に受信してもらうー、
というものだー。
地球の映像や、環境、豊かな資源ー
そういったものを紹介する映像や、データを特殊な技術で圧縮ー
それを、”宇宙電波”と呼ばれる、この時代独自の電波に乗せて、
送信するのだー
「飛躍的に技術を進歩させるためには、”外”から知識や技術を
取り入れていくことが重要だ」
川熊博士は、そう熱弁したー。
地球内部で、あれこれ言っていても、宇宙への進出はなかなか進まないー。
この時代でも、人類は「月面旅行」が実現しただけのレベルー。
このままでは”太陽系”の外に人類が行けるようになるまで、
何千年ー、いや、何万年かかるか分からないー。
人類滅亡のリスクを減らすためにも、色々な惑星に居住するスタイルが望ましいー。
冷たい話だがー、
例えば5つの惑星で人類が暮らしていれば、
地球が真っ二つに割れたとしても、人類の滅亡を避けることは、できるー。
”宇宙人なんているわけがない”
”やってくる宇宙人が友好的とは限らない”
”特殊技術で圧縮されたデータを宇宙人がちゃんと見ることができるのか?”
色々な反対意見も生まれたー。
しかしー
「宇宙人は、いるっ!」
川熊博士は、国際社会の前でそう絶叫したー。
「あなたたちは、地球が”宇宙の中の神”だとでも思っているのか!?」
とー。
人類は、地球を特別な存在だと思い込みすぎているー。
”地球だけが、生命体の存在する星”
そんなわけがないー、と川熊博士は熱弁、
さらには「宇宙人とて、むやみに他の星と戦争するようなことはしない」とも
熱弁したー。
「君たちはSF映画の見過ぎだ」
とー。
そしてー
特殊技術で圧縮されたデータを開くことができないような宇宙人は、
大した技術を持っていないから、地球のことを知ってもらう必要もない、と
川熊博士は言い放ったのだー。
結果ー
半ば強引に、この時代では、”宇宙の第1人者”として、世界的権威になっていた
川熊博士主導で、”宇宙に対するメッセージ送信”は行われたー。
それがー
”滅び”の始まりとも知らずにー。
川熊博士主導による、宇宙へのデータ送信が行われてから3年が
経過したー。
”海王星付近に、未知の反応を検知”
そのニュースは、すぐに世界へと広がったー
「ーーやはり、宇宙人は、存在したのだ!」
目を輝かせる川熊博士ー。
世界は歓喜に包まれたー。
”遠い星”から地球まで
やってくることができるレベルの技術力を持つ宇宙人ー
地球よりも圧倒的な技術力を持っていることは、
想像に難くなかったー。
人類は、月面旅行を当たり前にしたのが”限界”のレベルで、
未だに、地球から近い惑星である火星や金星にすら、
衛星が到達することしかできていないレベルー
だが、宇宙人は、こうして地球に近付いてきているのだー
技術の差は、圧倒的と言えたー。
「ーー人類の、宇宙史の夜明けだ!」
川熊博士は、嬉しそうにそう叫んだー。
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数日後ー
海王星付近に出現した反応は、いよいよ地球の軌道上に到達しーーー
「おぉぉぉぉぉぉぉ…」
川熊博士は、興奮した様子で空を見上げるー。
”UFO”
ーーとは、ちょっと違う感じの独特な形状の宇宙船が、
地球の上空に、ついに姿を現したのだー。
「ーー素晴らしいー」
川熊博士はそう言うと、
「早速、通信の準備を」と、世界宇宙連合の職員に命じるー。
「ーー初めましてー。ようこそ”地球”へー」
川熊博士は穏やかな口調で、宇宙船の中にいるであろう
宇宙人に語り掛けたー。
川熊博士は同時に、職員に宇宙船を”最新鋭のスキャン技術”で、
スキャンするようにも命じたー
その結果ー、
宇宙船は一切武装していないことも判明したー。
やはりー、
宇宙人に地球と戦争する気などないのだー。
「ーほら見ろ!やはり君たちはSF映画の見過ぎなのだ」
川熊博士は勝ち誇った表情でそう呟くー。
宇宙人にとってー
未知の存在であるはずの”地球”に、いきなり戦争を仕掛けるのは
リスクでしかないー。
少なからず、反撃を受けるからだー。
わざわざ、他の惑星に乗り込んで、そんなリスクを冒す必要はないだろうしー、
地球に到達できるほどの技術力を持つ宇宙人なら、
わざわざ地球のような星を占拠する必要もないー
川熊博士は、色々なケースを分析・シミュレーションした結果、
そう判断していたのだー
UFOが上空に現れて、いきなりレーザーやらビームを
放ってくることはない、とー。
”我々はー”
その声と共にー
上空に”宇宙人”のホログラム映像が映し出されたー。
人間の形をしているが、両生類のような雰囲気もある、
地球にとっては見慣れない雰囲気の生命体だー。
”我々は、争うつもりは、ないー”
宇宙人の代表らしき人物は、そう呟いたー
「おぉ…!すばらしい!」
川熊博士は思わず叫ぶー
使っている言語は、恐らく違うはずなのに、
彼らは何らかの技術で、瞬時に翻訳し、それを理解ー、
さらには地球人向けに、地球の言葉で語り掛けてきているー
”我々は、誰の命も、奪わないー。約束しようー”
だがー
その言葉とは裏腹にー
「ーー博士!宇宙船に動きがー!」
職員の言葉に、川熊博士は少しだけ身構えるー。
宇宙船からー
”謎のロボット集団”が投下され始めるー
「ーーー!」
川熊博士のいたビルの屋上にも、ロボットが着地したー
「ーーこ、これはー!?」
川熊博士が叫ぶと、
宇宙人の代表のホログラム映像は、静かに呟いたー
”案ずるなー我々は、誰も傷をつけないー”
宇宙人の代表はそう呟くー。
「ーーーーひっ!?」
川熊博士に迫ってくるロボットー。
そして、そのロボットがー
川熊博士に向かって、銃口のようなものを向けるとー
次の瞬間、光が放たれてーー
「ーーーえ…?」
ぶかぶかになった白衣姿で、キョロキョロと周囲を見渡すと、
川熊博士と共にビルの屋上にいた助手やスタッフが
唖然とした表情を浮かべているー
「ど、どうしたのかねー?」
川熊博士はそこまで言うと、自分の声が女の子のような
声になっていることやー
周囲の風景が、まるで”子供からみた視点”のようになっていることを感じたー
「ーーは、博士ー、その姿はー?」
助手たちが戸惑うー。
そうこうしているうちに、宇宙船が放った謎のロボットが、
助手たちの方にも向かってくるー
「ひっー!?」
未知の宇宙人が投入したロボットが
近付いてくるー。
当然、そのままレーザーを撃たれて一瞬にして死ぬ可能性も
あるわけだし、
何をされるか全くわからないこの状況に
怯えない人間はいないだろうー。
だがー
ロボットは、川熊博士にしたのと同じようにー
助手たちに銃口を向けて、そして光のようなものを放ったー
「ーうぉっ!?」
「ーーえっ!?」
「ーーあぁっ!?」
3人の助手がそれぞれ”女体化”して、女の姿になるー。
川熊博士のように、小さな子になったのではなくー
3人とも大人の女性に変化したー
「ーーえ…わ、わたしはー?」
その場にいた唯一の女性スタッフは、
特に異変なしー。
「ーーな、なんだこれはー?」
ぶかぶかの白衣を引きずりながら戸惑いの声を上げる
川熊博士ー
何が起きているのか、分からないー。
”言ったであろうー
我々は誰も傷つけない”
宇宙人の代表のホログラム映像が呟くー。
「ーだ、、だが、これはいったいー?」
小さな子にしか見えない姿になってしまった
川熊博士が叫ぶー
”ーー友好の証、とでも言っておこうかー”
宇宙人の代表はそう言うと、
”我が名はー”
と、呟いてから、しばらく考える素振りをしたー。
「ーーお、おい!何をしてる!?」
川熊博士が振り返ると、三人の助手たちが
それぞれ胸を揉んだり、髪の匂いを嗅いだり、
うっとりとした様子で手を見つめたりしていたー
「ーーへへへ だって博士~!
まさか僕が美人になれるなんて」
「ーーえへへへ これで生涯独身でも思う存分楽しめますよ!」
「ーーうふふふふ…♡」
三人とも女体化したことをお楽しみ中のようだー。
屋上に居合わせた唯一の女性スタッフは
”なんで、男の人だけ?”と、首をかしげるー。
てっきりー
自分は男に変化するのかと思ったがー
そんなことはなかったー。
女性スタッフは、上空の宇宙船を見つめながら
少しだけ不安そうな表情を浮かべるー
”我が名はー
そうか…君たちには扱えない言語で、我の名前を
地球人に表現することはできぬー、か”
宇宙人の代表は、そう続けると、
”我が名は”ズー”とでも呼んでもらおうかー。
一番、我が本当の名に近い発音だ”
そう言うと、宇宙人の代表ズーのホログラム映像は消えー、
宇宙船から、ロボットをさらに投下し始めたー
・・・・・・・・・・・・・・
「ーー神林総理大臣!」
宇宙人の出現はすぐに各国にも伝えられたー
母線と思しき宇宙船が出現した日本は、
特に混乱していたー
「ーー宇宙人の動きは?」
神林総理大臣が言うー。
「以前、ロボットを投下していますが、
攻撃や破壊行為を行う様子はなくー…」
側近はそこまで言うと”ですが”と続けるー。
「ロボットから放たれた光を浴びた人々が
どうやら、その…
”女”になっているようでしてー」
その言葉に、
神林総理大臣は「どういうつもりだー…?」と首を傾げたー。
宇宙人側が、破壊行為をしているのであれば
すぐに迎え撃つこともできるのだが、
人類よりもはるかに技術力を持っているであろう
宇宙人を現時点で攻撃するのは得策ではないー。
宇宙人を怒らせてしまえば、一瞬にして
地球が滅亡する可能性も否定はできないからだー
「ーーーーーーしばらくは…手を出すな」
神林総理大臣は、難しい表情を浮かべながら、
そう呟いたー。
”案ずるな人類よー。
我々は人類を決して傷つけたりはせぬー。
破壊行為もせぬー。
安心して、過ごすがいいー”
宇宙人代表・ズーは、静かにそう呟いたー
②へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
未来を舞台とした
女体化モノですネ~!
続きはまた明日のお楽しみデス~!
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