<憑依>人妻憑依人①~愉悦~

その憑依人は
”人妻”にしか憑依しないという強いこだわりを持っていた…

今日も彼は、どこかの人妻に憑依して、楽しんでいるー。

・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーー俺は、人妻にしか憑依しないぜ」

憑依能力を手に入れて、憑依を楽しんでいる男、
鷹島 恵一(たかしま けいいち)が穏やかな口調でそう呟くー。

「ーーほんと、お前はこだわりの強い奴だなー」

そんな恵一と話をしていたのは恵一の彼女である
平塚 美奈(ひらつか みな)ー。

だがー
その美奈の様子はどことなくおかしいー

巫女服を身に着け、
男口調で話しー、
足を組んだり、時折胸を揉んだりしているー。

「ーーお前だって、人の彼女を狙うとか、悪趣味すぎるだろ?」
恵一は言うー。

彼女の美奈はー

”憑依友達”である男、
大久保 修平(おおくぼ しゅうへい)に
憑依されていたー。

2人は元々何の接点もない人間だったが、
”憑依能力”を持つもの同士、奇跡的に知り合い、
こうして、仲良しになったのだったー。

知り合ったきっかけは、修平が、恵一の彼女である美奈に
憑依したことがきっかけだったー。

お互いに何の面識もなかった二人ー
修平が美奈に憑依して
”お前の彼女は俺のものだ”と宣言したところー
恵一は”え?マジ?”と驚いた様子で呟いたのだー。

そこから、二人の関係は始まったー

お互いに”自分以外に憑依能力を持つ人間などいない”と
思っていたためー
その出会いは、まさに奇跡と言えたー

それ以来ー
修平は、恵一の彼女である美奈を乗っ取ったまま、
恵一と同居しているー

「ーーそれにお前、自分の彼女が憑依されたってのに、
 むしろ喜んでる感じなのもやべぇだろ?」

巫女服姿の美奈が笑いながら言うと、
恵一は「いや、だってなんか、その方がさらにゾクゾクするじゃん」と笑うー。

恵一と美奈は大学で知り合い、意気投合した間柄ー。

だがー
そんな美奈が憑依されてしまっても、恵一はお構いなしだったー

「彼女より、”憑依仲間”のほうを選んだってだけのことさー」
恵一の言葉に、美奈は「変なやつだなぁお前は」と笑うー。

「普通、自分の彼女が憑依されたら
 ”俺の彼女から出ていけっ”って言うんじゃないのか?」

美奈がニヤニヤしながら自分の胸を揉むー。

「ーーいやだって、ほら、そういうエロいの、いっぱい見れるしー

 ”自分で憑依する”のと
 ”憑依された子と一緒に過ごす”のはまた違うってことだよ」

こだわりの強い恵一の言葉に、
美奈は「やっぱお前は変なやつだよ」と、笑うと、
「ー今夜どうだ?俺とヤっちゃう?」と、言いながら
恵一に迫るー

「ーーチャイナドレス着てフェラしてやるぜ?」
美奈の言葉に
恵一は「今日はパス~!」と、呟くー。

「ーーーー人妻か?」
美奈の言葉に、恵一は「そ」と、軽く返事をするー。

「ーってか、何でお前は人妻にしか憑依しないんだよ!?
 しかも、それで彼女持ちとかヤバすぎるだろ?」

美奈が完全に男口調で叫ぶー。

「ーー人がうまい食べ物を食う時に”うめぇから”意外の
 理由なんていらないだろ?」

恵一はそう言うと、続けたー

「”ゾクゾクするからー”
 それ以外に、理由はねぇ」

断言した恵一に、美奈は「ちぇっ」と呟くと、
「じゃあ今日もお前の彼女の身体で一人、オナってるからな!」と、叫ぶー

「はは、ほどほどにな~」
恵一はそう言うと、自分の部屋に入っていくー

「-まったく…変な奴だぜ!」
一人残された美奈は笑うー。

「ーーま、おかげで俺も、この彼女さんの身体、ず~っと
 乗っ取れてるからいいんだけどよ」
美奈はそう呟くと、”この子はとんだ被害者だけどな”と
笑みを浮かべたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

部屋に戻った恵一は、さっそく”人妻”に
憑依する準備を始めるー。

人妻に憑依しー、
色々なお楽しみをするのが、彼の生きがいー。

今日は、どんな憑依を楽しむかー。
そう思いながら、ターゲットとして下調べした
”憑依候補”をパソコンの画面に表示するー。

「ーう~ん…堀本家の奥さんがいい感じだな~…
 たぶん、おしゃれすれば滅茶苦茶綺麗なのに、
 この地味な感じとか、たまんねぇな」

ニヤニヤしながら候補の一つ”堀本家”の情報を表示するー。

「この家の旦那さんは朝出勤して、夜に帰宅するタイプでー
 まだ子供はいない、かー」

そう呟く恵一。

子供がいる家の人妻に憑依して、
子供を揶揄ったりするのも面白いのだが
それは先日やったばかりだしー

「ーーあっ…♡ んっ♡ ふふふっ♡」

隣の部屋から甘い声が聞こえてくるー

「ーーおい!早速喘ぎすぎだぞ!」
隣の部屋に向かってツッコミを入れる恵一ー

”いいじゃねぇか、彼女さんの喘ぎボイスとか、
 最高のバックミュージックだろ!”

隣の部屋から美奈の声が返ってくるー

「絶対近所にも響いてるぞ!」
恵一はそう言いながらも、ニヤニヤしていたー。

恵一に、彼女である美奈が修平に憑依されている現状を
どうにかするつもりはなかったー。

元々の美奈は好きだったが、
今の”憑依された美奈”はもっと好きなだけだー

好物のパエリアと大好物のドリアー
そのどちらかしか食べられないのであれば、
大好物のドリアを選ぶ。

それだけのことだ。

好きな美奈と、大好きな”憑依された美奈”
どちらかしか選べないのであれば、
恵一は”憑依された大好きな美奈”を選ぶのだー。

「ーーじゃ、俺は憑依してくるからな!」
恵一が隣の部屋に向かって叫ぶと
”は~い!わたしはオナりまくってるからね~”と
美奈っぽい口調で、美奈が返事を返してきたー

「好きにしろ!」
恵一はそう言うと、憑依の準備に入ったー。

恵一の憑依能力は”生まれつきー”
念じると幽体離脱することができてー
そして、相手に憑依できるー。

この能力を使って、初めて憑依したのは”母”だったー。

人妻に憑依するのが好きになったのは、
そのためだろうか。

そんな風に思いながら
恵一は、堀本家のところまでたどり着くー

”しかし、修平のやつ、朝っぱらから美奈の身体で
 遊んで、夜まで体力持つのか?”

などと笑いながらー
堀本家の夫・直人(なおと)が、仕事に向かうのを待つー。

”帰ってきたら奥さんが、妖艶な女になってたらー
 ゾクゾクするだろ?”

ニヤニヤしながら、勝手に自分の考えを押し付ける恵一。

そうこうしているうちに、
直人が家から出てきて「いってきます」と、
玄関までお見送りに来た妻に、優しく言葉を投げかけたー

「いってらっしゃいー」
微笑みながら夫の直人を見送る妻ー。

この”人妻”が今日の恵一の獲物だったー。

綺麗な髪ー

しかし、全体的に地味な感じで、
おしゃれとは言えない眼鏡に
ほぼノーメイクな感じの顔、
服装もかなり地味な感じのズボンに上着ー
という感じだったー。

”いつもこう”であることは、
既に調べがついているー。

この人妻を乗っ取りー
お楽しみをするー

恵一は笑みを浮かべながらー
「たまには旦那さんを誘惑するってのも面白いだろ?」
と、堀本家の妻、美乃梨(みのり)に向かってそう呟くー

だがー
その言葉は美乃梨には聞こえないー
今の恵一は霊体となっていてー
誰にも、その言葉は届かないからだー。

「ーーでは、そろそろ…
 お邪魔します」

深々とお辞儀をする恵一。

彼なりの礼儀なのだろうか。

彼は憑依する前に必ず
深々とお辞儀をして
「おじゃまします」と宣言しているー。

そして、身体から出るときは
「おじゃましました」と、挨拶をするー。

礼儀正しいー
と、いうべきなのだろうかー

それとも乗っ取られている人間のことを
”家”のようにしか思っていないだろうかー。

いずれにせよ、
今日も”おじゃまします”の挨拶と共にー
恵一は、憑依したー

「ーーひっ!?!?!?」
美乃梨がビクンと身体を震わせて顔を上げるー

「ーーひ、、、ひ、、ひっ… ひっ! ひっ!」
笑みを浮かべながら、乗っ取られたときの美乃梨の声を
何度も何度も真似する恵一。

「ーおいおい、たまんねぇなぁ
 いきなり色っぽい声出すなよ」

美乃梨の身体でそう呟くと、恵一は嬉しそうに笑みを浮かべながら
早速部屋の中を探し始めたー。

「ーーーさて…と、夫が帰ってくる前に、
 大変身しちゃいますか」
ニヤニヤしながら呟く美乃梨ー。

いつも、大人しい格好の美乃梨が、
急に妖艶な妻になっていたらー
夫の直人はどういう反応をするんだろうなー?

そんな風に思いながら、美乃梨は、
”準備”を始めるー

「ーーまぁ、そうだよな」
なんとなく憑依する前から、
ある程度、恵一は予想をしていたことだったが
”やはり”というべきだろうか。

美乃梨の私物には、
そんなに派手な服装は無く、
メイク用品も”最低限”という感じだったー。

「ーー仕方ない。じゃあ、買いに行くか」

”せっかくだから”
と、ズボンから、美乃梨が持っているスカートに
履き替えて、そのまま外出するー。

「ー空気が違うんだよな」
”女”として外出すると、何か空気が違うー。
言葉では言い表せないのだがー、
とにかく、何か雰囲気が違うー

胸があるせいだろうかー
髪だろうかー
それともスカートだろうかー。

恵一も初めて憑依したときには
驚いたものだったー。

お店に入り、”お楽しみ”のための衣装を購入していく
美乃梨ー。
本人が今、”自分がさせられていること”を
知ったらどう思うだろうかー。

まぁー
どう思おうと関係ないー。

憑依というのは、
相手の人間の身体も、心も完全に支配してしまうのだからー
人間に可能なことであれば、
本人がどんなに嫌がろうとも、
本人がどんなに否定しようとも、
それをさせることができてしまうのだー

「ーーーこれは、ちょっと、攻めすぎかなぁ…」
そう言いながらも、嬉しそうな美乃梨ー

”いかにも”
エッチをするためだけに生まれたかのような、
そんな服を、
帰宅した家の中で見つめる美乃梨ー。

「旦那が帰ってくる前に、俺が興奮しちまいそうだぜ」
美乃梨はそう呟くと、
色々なものを見つめるー。

「ーーさてと…”お化粧”もちゃ~んとしておかないとな」
美乃梨は笑うー。

恵一も、憑依で遊び始める前は
化粧などしたこともなかったし、
知識もなかったー。

男である恵一には
”必要のない知識”であったからだー。

しかしー
こうして憑依するようになって、
恵一は色々と学んだー。

ネットや本で勉強もしたし、
乗っ取った身体で、実際にメイクのスキルを
上げてきたのだー。

「ーーそれにしても、口紅ってー
 なんで、必要なんだろうなー」
美乃梨は真っ赤な唇を見つめながら微笑むー

「いやまぁ、ドキドキするけどさ…へへへ」
そんな風に呟きながら、
ご機嫌な様子で美乃梨は
”地味な雰囲気の主婦”から一転ー、
”妖艶な女”へと変貌したー。

「ーーふふふ…たっぷり楽しませてあげる♡」

クスッと呟く美乃梨ー

今の美乃梨には、女としての魅力が凝縮されているー。
恵一はそんな風に思いながら、
鏡の前でセクシーなポーズを取っては、
ひとり、にやりと笑みを浮かべたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーただいま~!」
夫の直人が帰宅したー

「ーーお・か・え・り♡」
美乃梨は、”夫の最初の反応”を楽しみにしながら、
妖艶な姿で直人を出迎えたー

「ーーなっ…!?み、、美乃梨ー!?」
直人は唖然とした表情で
そう呟くー。

しかしー
すぐに、”美乃梨の背後”のほうを見つめて目を細めたー。

「ーーー?」
美乃梨が首をかしげているとー、
直人は、美乃梨の背後を見つめたまま呟いたー。

「ーー俺の妻から、離れろー」
とー。

「ーーー!?!?!?」
美乃梨が表情を歪めるー

”今、こいつ、なんて言ったー?”
美乃梨に憑依している恵一は焦るー。

他人に憑依している恵一の姿が、見えるはずがないー
それなのにー

「ーー妻の身体で何をしている!?」
夫・直人はなおも叫ぶー。

”こいつー!?俺が見えているのか…!?”

美乃梨に憑依している恵一は、焦りながら
心の中でそう呟いたー。

②へ続く

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コメント

人妻に憑依して楽しむつもりが
まさかの発覚…!?
続きはまた明日デス~!

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憑依<人妻憑依人>

コメント

  1. 匿名 より:

    本物の彼女より憑依された彼女の方がいいって、恵一、最低最悪の彼氏ですね。
    二人のおもちゃにされてる美奈が気の毒すぎる。

    • 無名 より:

      コメントありがとうございます~!

      人妻に憑依して遊んでいるところもそうですし、
      彼は、他人のことを玩具のようにしか思っていないタイプの人ですネ~…!