<入れ替わり>どうして俺が妹に!?②~発覚~

目的の相手との入れ替わりに失敗ー。
妹と入れ替わってしまった彼の運命は…!?

困惑の1日は始まったばかりだった…

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーお義姉さんー、わたし、お兄ちゃんが用意した
 入れ替わりジュースで、お兄ちゃんと入れ替わっちゃったみたいですー」

孝雄になった久美は、
孝雄の身体で、孝雄の意中の相手ー
和花にそう言い放ったー

「ーーーあ?」
久美(孝雄)は思わずぽかんと口を半開きにしたまま、
凍り付いたー

バイト先の亀井先輩から貰った
”入れ替わりジュース”を使って、
同じ大学に通う和花との入れ替わりを画策していた孝雄ー

入れ替わるために、入れ替わりジュースを飲んだところまでは
良かったのだがー
”あと少しで入れ替わることができる”というタイミングで、
妹の久美が乱入ー
久美が突然、和花用に置いてあったジュースを
オレンジジュースだと思って飲んでしまった結果ー
孝雄は、不本意にも妹の久美と入れ替わってしまったのだー。

入れ替わった直後、孝雄になった久美を部屋の外に連れ出したて
久美になった孝雄は事情を説明、
”和花の前では、お互いのフリをする”ことを約束させたー。

”入れ替わり自体は、入れ替わりジュースをもう一度
 飲むことですぐに戻れるから”とも説明し、
孝雄(久美)は安心した様子で
”うん!わかった!”と言っていたはずなのだー

それなのにー
和花の待つ部屋に戻ると同時に、
孝雄(久美)は、

「ーお義姉さんー、わたし、お兄ちゃんが用意した
 入れ替わりジュースで、お兄ちゃんと入れ替わっちゃったみたいですー」

と、和花に言い放ったのだー

「ーーーーえ????…え??????
 ど、どうしたのー?
 松沢君ー」

困惑の表情を浮かべる和花ー

和花から見れば
”急に妹のフリをし始めたやばいやつ”のようにしか見えないのだろうー。

「ーーーお、、お、、お、、お兄ちゃん!!な、、何言ってるの!?」
久美になった孝雄は、
久美のフリをしながら叫ぶー。

「ーー何って~?自白~!」
笑う孝雄(久美)ー

久美(孝雄)は「お、お兄ちゃん!こらっ!」
と、あくまでも”久美”のような振る舞いをしながら
孝雄(久美)がこれからしようとしていることを、止めようとしたー

久美は、面白がっているのだー。
この状況をー。

だから孝雄のしようとしていたことを
孝雄の身体で”自白”しようとしているのだー。

「ーーーふっふっふ~!
 こんな面白いことが起きちゃうと、
 わたし、興奮が止まらない!
 ワクワクが止まらない!」

孝雄(久美)が言うー。

「ーこ、、こら…!や、、やめろって!」
久美(孝雄)はついに、
久美として振る舞う余裕もなくしてそう叫んでしまうー

「ーー…な、何が起きてるの…?」
困惑する和花ー。

そんな和花を見て、
孝雄の身体になった久美は
「ーお義姉さんー…説明しましょう!」と、にこにこしながら
全てを口にしたー。

”兄の孝雄が入れ替わりジュースなるもので
 和花と入れ替わろうとしていたこと”

”そこに妹である自分が乱入したことで、計画が狂い、
 自分が兄の孝雄と入れ替わってしまったこと”

”孝雄は、そのことを秘密にしてほしい、と
 持ち掛けてきたこと”

「ーーー…………」
久美(孝雄)は唖然としながら、
その場に立ち尽くすー

「ーつまり~!
 お兄ちゃんは!!!
 お義姉さんの身体になって
 あんなことやこんなことを楽しもうとしていたってわけですー!」

孝雄になった久美ー
孝雄(久美)がドヤ顔で言い放つー

「ーーお義姉さんの身体で、ムフフなことをしようとしていたお兄ちゃん!」
孝雄(久美)の言葉に、
久美(孝雄)は、久美の顔を真っ赤にしながら
「いや、ちがっ!そんなことは決して!」と叫ぶー。

和花は、目の前にいる孝雄と久美が入れ替わってしまっている状態という
現実に驚きながらー
久美になっている孝雄ー、久美(孝雄)のほうを見つめたー

「ーーー…松沢くん…
 わたしの身体でムフフなこと、しようとしていたの…?」
とー。

「ーーーい、、いやぁ、、ち、、ちがっ!違うよ!違う!誤解だ!
 誤解!誤解!」

久美(孝雄)が噴火しそうなぐらいに顔を真っ赤にしながらー
「ーた、、ただちょっと、入れ替わってみたかっただけで、
 下心なんて、何にも!」と、
必死に叫んだー。

「ーーそ、、そう…」
和花の不安そうな表情に、
久美(孝雄)は”くそっ!終わった…!どうしてくれるんだ!?”と、
孝雄(久美)のほうを見つめると、
孝雄(久美)はニヤニヤと嬉しそうに笑っていたー。

「ーあ、お兄ちゃんの身体でちょっとトイレ行ってくる~」
孝雄(久美)が、突然そう言いだすー。

「ーーえ??あ??お、、し、失敗すんなよ!」
久美(孝雄)が言うと、孝雄(久美)は「大丈夫大丈夫~たぶん!」と
笑いながら、部屋から外に出て行ったー。

久美になった孝雄と
和花が二人きりになるー。
気まずい状態ー。

「ーーーーーー…」
妹の久美の身体になったドキドキと妙な落ち着かなさ、
そして何より入れ替わりジュースで
入れ替わろうと画策していたことを和花に
知られてしまったことでー
久美になった孝雄はソワソワを隠すことができなかったー。

「ーーってか…女子って…か、髪長いなぁ…」
久美(孝雄)は久美のボサボサの髪を触るー

「ーーー…く、、久美って、
 ちゃんと身だしなみしてれば、
 す、すごい可愛いと思うんだけどなぁ…」
部屋の鏡に映っている久美の姿を見ながら
久美(孝雄)が言うー。

和花はそんな久美(孝雄)のほうを
不思議そうに見つめているー。

2つのコップに入った入れ替わりジュースは
まだ、それぞれ半分ずつ残っているー

孝雄(久美)が部屋に戻ってきたら
さっさと元に戻ろうー
そして、和花に必死に謝ろうー。

孝雄はー
入れ替わりジュースで入れ替わったあとに
”どうして入れ替わったのか分からない!”という風を
装うつもりだったー

だが、妹の久美と入れ替わってしまい、
久美を落ち着かせるために、久美に全てを話してしまったことで
計画は完全に崩れてしまったー

”用意したジュースが入れ替わりジュースと呼ばれるもので、
 孝雄が、意図的に和花と入れ替わろうとしていたこと”が
バレてしまったからだー。

こうなってしまっては、素直にすべてを認めて
謝罪するしかないー

「ーー…こ、声…!
 声がこんな…なんていうか、可愛い声だと…
 落ち着かないなぁ…
 約20年、ずっと自分の声と付き合ってきたわけだしー」

久美の声で言葉を口にする
久美(孝雄)ー

「ーーー……(き、気まずい…気まずすぎる)」
久美(孝雄)は、思わず久美の髪の毛を指で
くるくるしながら、和花のほうを見つめるー。

気まずすぎるー。

妹の久美ー
孝雄になった久美が部屋にいれば
まだなんとかこの重苦しい空気を
どうにかしてくれるかもしれなかったが、
孝雄(久美)がトイレに行っていて、
和花と二人きりのこの状況はー
地獄と言えたー。

「ーーあ、、あの」
和花はようやく口を開いたー。

「ーーーわ、わたし、別に怒ってないからー
 そ、そんな気まずそうにしなくて大丈夫だよ?」
和花の言葉に、
久美(孝雄)は「え…」と、逆に戸惑うー。

「ーそ、その…本当に中身が松沢くんかどうか…
 観察してるだけだからー」

とー。

「ーーえ、、で、、でも、俺…
 永森さんの身体を奪おうとしたわけだし…」
久美(孝雄)が言うと、
「ーーーううん」と首を振る和花ー。

「ーー松沢くんは、別に悪いことしようと思ってる
 わけじゃないと思うしー
 そこまで悪い気はしないから大丈夫ー」

和花の言葉に、久美(孝雄)は少しほっとしながらも
”そこまで悪い気はしない”ということは
”少しは悪い気はする”ということか、と、
緊張した様子を見せるー

「ーー”先に言ってくれれば”普通にOKしたのにー。
 
 だから、そこだけ、ちょっと残念ー!」

和花はそう言いながら微笑んだー。
”入れ替わろうとしていたこと”ではなく、
”黙って勝手にやろうとしたこと”を残念がっているだけで、
和花は入れ替わりに大して、別に怒りを感じていない様子だったー

久美(孝雄)は少し安心した様子を浮かべながらも、
申し訳なさそうに
「ご…ごめん…」と、謝罪の言葉を口にしたー。

「ーー…まぁ…でも…そんな不思議なこともあるんだね」
和花の言葉に、久美(孝雄)は「思ってたより色々違和感がすごいけど…」と、
戸惑った様子で呟くー。

実際に入れ替わる前に想像していた入れ替わりと
いざ、実際に入れ替わってみた入れ替わりでは、
思っていた以上に色々なことが違ったー

”モノの見え方”もそうー。
視力は全員「同じ」ではない。
妹の久美の身体になっただけで、”見え方”が違うー。

音の聞こえ方もそうだー。
言葉に言い表すのは難しいけれどー
”違う”ー

実際に入れ替わる前は
身体だとか、声だとか、髪だとか、
性別の違いだとか、そういった部分ばかり想像
していたけれど、
実際に入れ替わってみると
「何もかも」が違うー。

視線の高さから、寒さ暑さの感じ方やー
手でモノを掴んだときの感触やー
ニオイの感じ方まで、その全てが、違うー

「ーーわたしもちょっと気になるかもー。
 久美ちゃんがトイレから戻ってきたら、
 三人で入れ替わりを試したりってできるのかな?」
和花の言葉に、
久美(孝雄)は「えっ!?いいの?!ま、まぁ、できると思うけどさ」と、
和花が予想以上に入れ替わりに興味を持ってくれたことに
少し嬉しそうな表情を浮かべるー。

「ーー元に戻るときは、入れ替わった組み合わせ同士で
 もう一度そのジュースを飲めばいいんだよね?」

「そうそうー。
 でも、無くなっちゃったら戻れなくなっちゃうし、
 亀井先輩…あ、バイトの先輩で俺にこれをくれた人なんだけど、
 その先輩がまだ入れ替わりジュースを持ってるかどうか
 分からないから、そのあたりは慎重にー」

久美(孝雄)がそう説明していると
孝雄になった久美が、部屋に戻ってきたー

「生まれて初めての立ちションってやつ…新鮮だったなぁ~」
孝雄(久美)がニヤニヤしながら言うー。

正直、超がつくほど天然で奇抜な行動を繰り返す久美に
自分の身体を預けるのは不安だー。

久美なら、孝雄の身体で全裸になって外で逆立ちするぐらいの
ことはやりかねないー。
”わたしの身体じゃないからいいもん!”とか、
持論を展開しそうなレベルだー。

「ーーーあ、久美ちゃん
 お兄さんの身体になってみて、どう?」
和花が微笑みながら聞くと、孝雄(久美)は
「ー身体の動きが良くていい感じですよ~」と、微笑むー。

「ーー例えるなら三輪車から自転車に乗り換えた感じですね~」

”なんだそのたとえは…”
久美(孝雄)は落ち着かない様子で、ソワソワしていると
孝雄(久美)が部屋の真ん中の方に進みながら
「あ、そうだ。お兄ちゃん、もう揉んだ?」と笑いながら聞いてくるー

「は!?」
久美(孝雄)が声を上げると、
孝雄(久美)は全く恥ずかしがる様子もなくー
「わたしのおっぱい揉んだ?」と、ニヤニヤしながら聞いてきたー

「ばっ!??!バカ!?いきなり何聞き出すんだよ!?」
久美(孝雄)が言うと、
孝雄(久美)は「別に揉んでもいいんだよ~?」とニヤニヤ
しながら言うー。

「ーう、うるさい!いつものように部屋で大人しくしてろ!」
久美(孝雄)が顔を赤らめながらそう言うと、
孝雄(久美)は、突然信じられない行動に出たー。

入れ替わりジュースの残りが入っている飲みかけのコップ二つを
手に取りー
それを、一気に全部飲み干したのだー

「ーー!?」
それを見ていた和花が驚くー。

「ーえ…ちょ、何してんの?」
久美(孝雄)が言うと、
孝雄(久美)がドヤ顔で笑みを浮かべたー。

「ーこれで、1階の冷蔵庫に残ってた入れ替わりジュースも含めて
 全部、飲み終えました~~!」

とー。

「ーーーー…あ????」
久美(孝雄)は、妹の奇妙な行動を理解することができなかったー

③へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

妹に全部飲まれてしまった入れ替わりジュース…!
元に戻れなくなってしまいました~笑

続きはまた明日デス~!

コメント

  1. 匿名 より:

    誤字です。真ん中近くのあたりの

    「本当に中身~(中略)観察してるだけだかれら」
                       ↑×

    それほど邪悪な目的ではないとはいえ、勝手に身体を入れ替えようとしたのを、笑って許してくれる和花、本当に心広いですね。常人なら、そんなこと勝手にしようとした相手、恋愛感情持ってたとしても、見損なわれて全部終わりですよ。

    それにしても、入れ替わりジュースを全部飲んで、元にもどる方法を無くした久美の目的は何なんでしょう?

    ただの気まぐれの面白半分か、それとも、何か狙いがあるのか、続きが気になります。

    • 無名 より:

      コメントありがとうございます~!

      誤字報告もありがとうデス~!
      返信を書いた後にすぐに直しておきます!☆

      ジュースを全て飲み干した久美の目的…!
      それは明日執筆の最終回で判明します~!
      楽しみにしていてくださいネ~!