「パラオタ~パラサイト・オタク~」を執筆する際に
「没」になったバージョンをもったいないので、公開します!
本編の「①」の部分の没バージョンですネ~!
※「没バージョン」なので、途中で終わります
※本編と内容が異なります
※本日の更新はこれとは別に用意しています!これはおまけデス!
⇒パラオタ本編はこちらからどうぞ!
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熊山 肝太郎(くまやま きもたろう)-。
趣味はエロゲーや美少女フィギュアの収集ー。
その趣味自体は、何も悪いことではない。
だがー
彼は”迷惑系”のオタクであった。
自分の趣味に対して異常なこだわりを持ち、
少しでも意見が食い違った相手に対しては
人が変わったかのように、徹底した攻撃を仕掛けるー。
お風呂に1週間ぐらい入らないまま外に出歩き、
平気な顔をして飲食店に入り、出禁を喰らうこともしばしばー
”社会のマナー”を守ろうとせず、
横暴な態度で振る舞い、
自分の趣味以外のことには、何の配慮も、興味も示さないー。
”三次元の女”を徹底的に見下し、
それで問題を起こしたこともあるー
彼はー
同じ趣味を持つ人間たちからも、
”俺たちのイメージが悪くなるし、迷惑”と、
煙たがられるほどの存在だったー。
だが、肝太郎が、そこまで歪んでしまったのには、原因があったー。
中学時代までの彼は、
純粋に美少女アニメやフィギュアが好きな
ごく普通の学生だったー。
しかしー
そんな彼を歪めてしまったのがー
”いじめ”だったー。
”何事に対しても肝が据わった男子になれるように”
そう、両親が願いを込めてつけた名前が、
一つの”仇”になってしまったー
「肝太郎」-
周囲から「キモイ」と言われ始めて
バイキン扱いされ始めたきっかけが
”その名前”だったー。
「キモすぎさん太郎」などと、
女子の一部がネタにし始めたことで、
さらにいじめは拡散しー
やがて、肝太郎は、趣味に逃げるようになったー。
いじめは拡大し、美少女アニメやフィギュアが
趣味であることまでネタにされ始めー
「将来絶対ニュースに出て来るだろ。悪い方でー」などと
男子に笑われたー。
そんな、過酷な経験ー
しかも、肝太郎は容姿に恵まれておらずー
顔はお世辞にも「良い顔」とは言われなかったー。
両親が肥満体質であるせいかー
肝太郎も太っていて、容姿をネタにするような
酷いいじめまで始まったー。
姉・佳織(かおり)もやがて、そんな肝太郎のことを
”キモイから話しかけないで”と言ってくるようになりー
肝太郎は完全に壊れてしまったー。
今や、迷惑オタクになってしまった肝太郎を
作り出してしまった大きな原因は
”学生時代の過酷ないじめ”だったと言えるー。
「---ほんとキモイんだけど~
早く出てってくれる?」
現在ー
大学を中退してニート生活を送っている肝太郎ー。
一方、昨年大学を卒業して、OLとして働いている姉の佳織は
肝太郎とは正反対の”輝かしい人生”を送っていたー。
大学ではミスコンに選ばれるほどの美貌の持ち主で、
彼氏もいるし、頭も良いー。
肝太郎が不幸になっている分、姉である佳織は幸せになっているー
そんな気さえしたー。
どこへ行っても、迷惑迷惑迷惑迷惑ー
そんな扱いをされる肝太郎は、
連日、激しい怒りと憎しみを抱いていたー
呪いの言葉を自分の部屋で呟く肝太郎ー。
毎日毎日、肝太郎に対する”いじめの中心”だった
女子たちの顔を思い浮かべては、
激しい怒りを覚えていた肝太郎ー
肝太郎の”2次元の女子”に対する
愛情は日に日に深まっていきー、
逆に、姉も含む
”3次元の女”に対する憎しみは、日に日に増していったー。
そんな、ある日のことだったー。
<ここまでで、没になりました>
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コメント
パラオタの没版でした~!
このままだと、第1話は、
肝太郎の経歴を説明するだけで終わっちゃいそう…!
ということで、全部没になりました…!
一部だけ、本編に継承はされていますが、
どっちで進めていくのが正解だったのかは、
分からないですネ…笑
お読み下さりありがとうございました!
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