<憑依>そんな姉さん、見たくない②~困惑~

”本当に姉さんが憑依されてしまった!”

憑依好きの男子高校生の姉が
憑依されてしまったー!

姉弟の運命は…!?

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「--そんな姉さん、見たくない!」
孝信は叫んだー。

しかし、全裸の姉・佳奈美は、ニヤニヤと笑いながら
「でも、勃ってるじゃねぇか」と、孝信の方に近づいてくるー

「う、、うるさい…!お、、お前は誰なんだ!」
孝信が叫ぶと、
佳奈美は、孝信をベッドの上に座らせて、
全裸のまますぐ横に座ったー。

「-ーー今ならお姉ちゃんの胸、揉み放題だぜ?揉むか?」
佳奈美の挑発的な言葉に、「や、、やめろ」と、目を
逸らしながら呟く孝信ー。

「-お前の姉ちゃんの意識は、今、完全に乗っ取られてるー
 揉んでもばれねぇよ。ほら、揉めよ」
佳奈美の言葉に、顔を真っ赤にしながら孝信は

「姉さんの声でそんなこと言うの、やめてくれ!」と叫ぶー。

ベッドから立ち上がった孝信を
見上げながら、裸の佳奈美は「つまんねーやつ」と、不機嫌そうに
呟いたー。

「っていうか、誰なんだよ!姉さんから出てけ!」
孝信が叫ぶー。

「--い・や・だ」
鼻をほじりながら笑う佳奈美ー

「-姉さんの身体でそんなことするな!!!」
泣きそうになりながら叫ぶ孝信ー。

「-なんでだよ~いいじゃねぇか。
 乗っ取られた人間が、普段絶対にしないようなことを
 こうやってさせることができちゃうのが、
 憑依の醍醐味、だろ?

 もっと素直に興奮しろよ?な」

佳奈美の言葉に、
”男口調で喋る姉さん”に興奮してしまう孝信ー。

「--そ、、それは、、そうだけどー」
一瞬、揺らぎを覚えつつも、
「-いや!!俺は!!!創作物だからこそ!!!!憑依が好きなの!!!!」
と、大声で孝信は叫び返したー。

「--ははははは 自分の身近な人間が乗っ取られても
 興奮できないってか?」

裸で足を広げたまま男のように座る佳奈美ー

「す、座り方!」
孝信が目を逸らしながら叫ぶと、
佳奈美は「今は俺の身体だから、俺の自由なんだよ」と、言い返したー

「お、、お、、お前の身体じゃないし!
 っていうか、お前は誰なんだよ!」
孝信が、必死に言葉を吐き出すと、佳奈美は笑みを浮かべたー

「--男だよ。
 お前の姉さんは男に乗っ取られてるのさ。
 興奮するだろ?」

裸であぐらをかきながら笑う佳奈美ー。

「--ね、、姉さん…め、、目を覚ましてくれよ!姉さん!」
孝信が必死に佳奈美に呼びかけるー

「--はははっ!お前、憑依が好きなんだろ?
 だったら分かるはずだぜ?
 そんな呼びかけは無駄だってさぁ!」

佳奈美は、そう叫ぶと、
「-身体も、心も俺が支配してるんだよ!」
と、勝ち誇った表情で言い放ったー

「--な、、な、、何が目的だ!」
孝信は、必死に自分を落ちつけようとしながら
佳奈美の方を見つめるー。

「--はははっ 目的?
 ただ単に女になってみたかっただけさ。
 他に目的なんかねぇ」

佳奈美はそれだけ言うと、人差し指をニヤニヤしながら
しゃぶり始めるー。

「--な、、なんで姉さんなんだ!」
孝信が叫ぶと、
佳奈美はにこっと笑いながら囁いたー。

「--憑依するのに、理由なんていらないだろ?
 エロそうだったから乗っ取ったー
 それだけだ」

とー。

「--ふ、、ふざけるな!姉さんを返せ!」
怒りの形相で叫ぶ孝信ー。

”憑依”が現実に起きても、
孝信はちっとも嬉しい気分にはなれなかったー。

憑依が好きでもー
”実際に自分の大切な人が乗っ取られて欲しい”
と、思っている人は、おそらく、少ないー。

孝信は、あくまでも”創作物”の中の憑依が好きなだけだー。
自分の姉が憑依されることなんて、望んでいないー。

「--おい お前、自分の立場をそろそろ理解しろよ」
佳奈美が低い声で呟くー

「え…」
孝信は表情を歪めるー

今までと、佳奈美の雰囲気が変わったからだー

「--この女は、今、完全に俺のものだ。
 ということは、裸のまま外に出ることだってできるんだぜ?

 そうなったら、どうなるー?
 お前の姉さんは、痴女の仲間入りだ…へへへっ」

佳奈美の言葉に、孝信は、震えたー。

「--ね、、姉さん…マジでやめてくれよ…なぁ!」
孝信の悲痛な叫びも、今の佳奈美には届かないー。

「-お前とヤッちまうのも面白いかもなぁ!
 姉と弟の禁断の愛…なんてな、くへへへ」

佳奈美はそこまで言うと、

「とにかく、分かったら大人しくしてるんだなー。
 安心しろよ、”飽きたら”この身体を解放してやるー。

 それとーー
 この女が大学でどうしてるかは分からないから
 俺がこの女を”支配”するのは、家にいる間だけだ。」

と、続けたー。

「---…ほ、本当に、大人しくしてれば、姉さんを
 返してくれるんだな?」
孝信の言葉に「あぁ」と、佳奈美は頷くー

「-記憶はちゃんと、普通に過ごしてたように、
 俺が調整しておいてやるから、
 お前の姉ちゃんが怖がっちまう心配もねぇ。

 あとはーー
 お前次第だー」

佳奈美の言葉に、孝信は怯えながら頷くことしかできなかったー。

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夜ー

姉・佳奈美の声から喘ぐ声が聞こえてくるのをー
孝信は自分の部屋で聞くことしかできなかったー。

両親の部屋は離れているから聞こえないかもしれないがー
孝信の部屋には、佳奈美の喘ぎ声が良く聞こえて来たー

「姉さん…」
孝信は、”姉さんがこんな風にされているなんて…”と
怒りを感じながらも、
逆らうことが出来ず、佳奈美の喘ぎ声が聞こえないように、と
布団の中に潜り込んだー。

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翌日ー。

「--おはよ~!」
リビングに行くと、佳奈美が朝ご飯のパンを食べながら、
少しだけ腰のあたりを気にしていたー

「お、、おはよう…」
孝信は戸惑いながら、佳奈美の方を見ると
「--なんか、朝から腰が痛くて」と、佳奈美は苦笑いしたー。

”いつもの姉さん”だー。

あいつは、大学に行く間は乗っ取らないと言っていたからー
今は正気なのだろうー

「あ、、あのさ…姉さん…昨日なんだけどー」
孝信が、佳奈美にそう言うと、
佳奈美は「昨日?何かあった?」と、不思議そうに首を傾げたー

佳奈美に憑依したやつの言う通り、
憑依されている間の記憶が、”普通に生活している記憶”に
上手く塗り替えられているのだろうかー。

「あ、いや、なんでもないー」

孝信は”今、ここで憑依のことを言っても仕方がない”と考えたー。

あいつに見られているかもしれないし、
この場で姉さんが乗っ取られてしまうかもしれないー

それにー
”姉さんを怖がらせること”にもなってしまうー。

「--何なの急に~」
笑う佳奈美ー。

佳奈美はそのまま大学に向かう準備をすると、
出かけて行ったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「---はぁ…」
学校に到着した孝信は、ため息ばかりついていたー

「おいおい、朝からため息なんかついて、どうしたよ?」
親友の駿介がやって来るー。

「---はぁ…」
孝信は姉・佳奈美のことで頭がいっぱいの状態ー。
駿介の言葉にも、ロクに反応を示さなかったー

「お~~~い!」
孝信の目の前で手を振ってみせる駿介ー。

「--こ、こりゃ重症だなー」
駿介はそれだけ呟くと、そのまま立ち去っていくー

「はぁぁぁ…」
乗っ取られた姉の姿を思い出すー。

身体は姉さんなのにー
姉さんじゃなかったー。

あんな姉さん、見たくなかったー。

孝信はそう思いながら、
どうにかして佳奈美を助ける方法はないかどうか考えるー。

授業中もー
昼休みもー
ずっと、”姉さん”のことで頭がいっぱいー

”姉さんは、今頃大学で、何も知らずに過ごしてるんだろうな…”

そんな風に思いながら、今度は”飽きたら返す”とはいつのことなのだろうかー、
と、考えたりー
”そもそも返してくれるんだろうか”と考えたりー
色々不安な気持ちを強めていくー

「なぁ、いつもの店行こうぜー」
放課後になると、駿介が再び声をかけて来たー

「-あそこの店長がさ~今日あたり、人気のアレの買取が来るかもってー」
駿介がそこまで言いかけると、
孝信は、暗い表情のまま駿介に「姉さんが、憑依されたんだー」と、
呟いたー

「---は!?」
驚く駿介ー。
少しオーバーリアクションにも見えたが、
たぶん気のせいだろうー

「--姉さんが、昨日、男に憑依されたんだー」
孝信が、悲しそうにそう呟くと、
駿介は「--マ…マジで?」と、信じられない様子で、唖然としていたー

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帰宅するとー
姉の佳奈美が、ナース服を着て、
孝信の部屋で待ち構えていたー

「へへへ おかえりぃ」
佳奈美の言葉に、孝信は「お前…!また姉さんに!」と、叫ぶー

「-へへへ どう?今のわたし! エロイでしょ?」
白いタイツに包まれた足をイヤらしく触る佳奈美ー

「やめろ…!やめろって!」
孝信はなおも叫ぶー

「-自分の姉さんが、そんな風にさせられてるところを見て
 喜ぶわけないだろ!」

孝信の言葉に、佳奈美はクスッと笑うとー、
孝信に近づいてきて、甘い声で囁いたー

「わたしに、お注射されたい?」
とー。

甘すぎる声にドキッとしてしまう孝信ー
ナース姿の佳奈美がすぐ側にいる、というのもきついー。

みるみる顔は真っ赤になっていくー

「---あっれぇ~?熱でもあるのかなぁ~?」
孝信の額に手を触れるー。

姉と手が触れることは、そこそこあることだが、
ナース姿の姉と手が触れると、ドキッとしてしまうー

「--ふふふふふふふ♡」

「--や、、やめろ…!」
孝信が真っ赤になりながら、そう言い放つと、
続けて、佳奈美に言い放つー。

「-というか、そんな服、どこで」
姉の佳奈美にコスプレ趣味はなかったはずだし、
ナース服なんて持ってなかったはずー。

「---昨日、この女を乗っ取ったあと、
 ネットですぐに買ったんだよ。へへ。
 お前の姉さんの金でな」

「--な、、なんてことを!勝手に姉さんの金を使うなんて!
 お、、お前、犯罪だぞ!!人の金を盗みやがって!」

孝信は怒りの感情を爆発させるー。

しかし、佳奈美に反省する様子はないー

「--え~~~?今はわたしのお金なんだけどぉ~~~?」
バカにするような口調ー

「く、、くそっ」
孝信は”最悪だ”と、表情を歪めるー。

「-憑依された女の子見て、いつも興奮してるんでしょ~~?
 わたしにも素直に興奮しなよ~~」

佳奈美の挑発は続くー
孝信は「-(早く飽きてくれ)」と思いながら、
顔を背けるー

”飽きたら解放する”
確かにそう言っていたー。

現状、その言葉にすがるしかないー。
姉の佳奈美を助ける方法が分からないし、
下手なことをして、佳奈美の人生を壊されるようなことを
されてしまったら、終わりだー。

「--…」
ニヤニヤしている佳奈美の方をチラッと見るー。

「---(…俺が狼狽えているから、こいつは
 調子に乗って姉さんの身体で色々するのか…)」

佳奈美に憑依しているこの男は、
大学に行く時間は佳奈美に身体を返しているところを見ると、
あまりそういう場には行きたくない、ということだろうー。
”憑依している”ことを周囲にはあまり知られたくないタイプに思えるー。

と、なればー

「(俺が塩対応してれば、案外すぐに飽きてくれるかもしれないな)」
そう思った孝信は
「俺、今日このあと、出かける予定があるから」と、佳奈美に対して言い放ち、
そのまま部屋の外に出ようとしたー

「---ふ~ん 逃げるんだ」
佳奈美の言葉に、孝信は「ち、違うよ!本当に用事があるんだ」と、
嘘をついて、そのまま部屋の外に出たー。

「--------」
部屋に一人残された佳奈美は不快そうな表情を浮かべると、
「ま、お前がその気なら、お前の姉さんを俺好みに改造するだけさ」
と、静かに呟いたー

③へ続く

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コメント

「身近な人にでも、憑依したいし、憑依されているところをみたい!」
「身近な人が憑依されたらきついし、憑依したくない!」

憑依好きの皆様はどっちですか~?笑

今日もお読み下さりありがとうございました!

あ…「身近な人が憑依されたらきついけど、自分で憑依するならアリ」
って人もいそうですネ…

憑依<そんな姉さん、見たくない>
憑依空間NEO

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