<入れ替わり>笑顔の裏に潜む闇②~交換~

憧れのクラスメイトから
「入れ替わり」を提案され、入れ替わった達也ー。

彼女の”笑顔の裏に潜む闇”とはー?

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「--うっ… わ…マジかよ…」
起き上がった美冬は、笑みを浮かべながら呟いたー

”入れ替わり”
まさか、本当にこんなことが起きるなんて思わなかったー

憧れの美冬とキスを出来るだけでも、
驚きだったのにー
まさか、こんなー

美冬の胸を見つめながら笑みを浮かべる
美冬になった達也ー

特別、下心丸出しなタイプの男子ではなかったがー
いざ、自分が憧れの女子生徒になって、
その胸が目の前にある、という状態になると、
ニヤニヤしてしまうー。

「---……成功したみたいだね!」
背後から”自分の声”がして、
驚いて振り返る美冬(達也)-

そこには、達也になった美冬がいたー。

「-うわっ…び、びっくりしたぁ!」
美冬(達也)が言うー

美冬が普段、出さないような、びっくりした声が出て、
美冬(達也)は興奮してしまうー。
しかも、女の身体だからだろうかー、
それとも個人差によるものだろうかー、
何だか、興奮の感じ方が、違うー。

「---そんなにびっくりしないでよ~!
 どう?本当に入れ替わった感想は?」

達也(美冬)の言葉に、
美冬(達也)は「な、なんかこう…言葉には言い表せない感じ!」と、
目をキラキラさせながら呟くー

「そ、そんなに?」
笑う達也(美冬)-

「--ふふふ…そんなに喜んでもらえるならよかった!
 あ、今、わたしの胸、触ろうとしてたでしょ?

 あんまり変なことされちゃうとアレだけど、
 入れ替わったらお風呂とか、トイレとか着替えは
 しないといけないと思うし、
 わたしも倉林くんの身体で着替え・トイレ・お風呂はするからー…
 そこは気にしなくていいからね!」

達也(美冬)がそう付け加えると
「えっ!?トイレも!?着替えも!?」
と、美冬(達也)は叫ぶー

「--だって…」
達也(美冬)は苦笑いすると、
「ずっとトイレ我慢できないと思うし、ずっと制服ってわけにもいかないでしょ?
 あと、お風呂入ってくれないと、さすがにちょっと…」と、説明したー

「ま、、まぁ、確かにー」
美冬(達也)は、

可愛くてー
何でも出来てー
みんなの人気者の、雨宮さんに俺がなるなんてー、
こんな奇跡、あっていいのかー!?と、
困惑の表情を浮かべたー

色々とルールを話し合う二人ー。
情報は、お互いのスマホで交換することにしてー、
話し合いを続けるー

そしてー

「あ、もうこんな時間ー。
 じゃあ、あとは、とりあえず、分からないことはスマホで
 連絡し合おうね!」

達也(美冬)が、可愛らしいスマホを手に微笑むー

美冬(達也)は
「--それにしてもー
 俺が女言葉で、ピンクのスマホとか、やばい奴に見える…」
と、苦笑いしながら呟くー

達也(美冬)は
「確かに、わたしが倉林くんの身体で普通にしゃべってると
 オネェ系みたいになっちゃうよね!」と笑ったー

その上でー
「ご家族とか、あと、みんなの前では男っぽく振舞うから、任せて!」
と、笑みを浮かべたー

「--じ、じゃあ、俺も女子っぽく振舞う…」
恥ずかしそうに美冬(達也)が言うと、
達也(美冬)は、にっこりとほほ笑んだー

いつもー

優しくてー
明るくてー
思いやりがあってー

勉強も出来てー
部活にバイトに、何もかも一生懸命でー
何でもできてー

”雨宮 美冬”という人間は
全てをもって生まれた女神のような存在ー。

達也は、本気でそう思ってしまったー

彼女のー
”笑顔の裏に潜む闇”を
知るまではーーー

「---た、ただいま~!」
美冬(達也)が帰宅すると、
「あ、美冬 お帰り」と、
兄の亮人(りょうと)が笑みを浮かべたー。

「あ、、お、お兄ちゃん、ただいま!」
亮人のことを”お兄ちゃん”と呼んでいることは、
美冬から先程聞いたー。

亮人は「--じゃあ、”早速”」と、笑みを浮かべたー

その”早速”の意味が、
美冬(達也)には分からなかったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

達也になった美冬は、帰宅すると
「ただいま」と、達也の母親に対して挨拶をすると、
そのまま自分の部屋に向かったー

部屋の中に鞄をやさしく置くと、
達也(美冬)は静かにため息をついたー。

「--わたしが、羨ましいー?」
達也(美冬)が呟くー。

「--わたしは… わたしはーー
 みんなのほうが、よっぽど羨ましかったよー」

達也(美冬)は、悲しそうに窓の外を見つめたー

”地獄”

だからこそー
せめて”外”では、理想の自分でいたかったー。

外ではー
いつも笑顔でいたかったー

外では
いつも優しく振舞っていたかったー

部活、バイト、実行委員ー
色々なこともをやって忙しくしていたのもー

全てはーー

”地獄”に帰りたくなかったからー

あの、”地獄”にー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「--あ、、やめっ♡ やめてぇ…!」
美冬(達也)が、必死に叫ぶー

「うるせぇよ ほら、いつものように喘げよ」
兄・亮人がー
美冬(達也)を部屋に連れ込み、
ゴスロリ系の服を無理やり着るように強要して、
エッチなことを繰り返していたー

「-お、、お前、い、、妹に向かって、、何してんだ!」
美冬(達也)は思わずそう叫んでしまうー

だが、兄・亮人は止まる様子を見せずー
実の妹であるはずの美冬の胸を揉んで、さらにはキスをするー

「ほら、しゃぶれ!」
亮人が肉棒を晒して、美冬(達也)にしゃぶるように命令するー。

「--んぐっ…やめろ…」
美冬(達也)は、”死んでも男のなんか咥えたくないー”と
思いながら顔を背けようとするー。

だがー
亮人は、美冬(達也)の髪を引っ張りー、
さらに激しく胸を揉むと

「--俺のおもちゃの癖に生意気だぞ~~?」
と、怒りの形相で、美冬(達也)を睨んだー

「ん…あ、、、やめ…あ」
口を無理やり開かされて、肉棒をねじ込まれる美冬(達也)-

悲鳴を上げることもできずー
そのまま兄の精液を口の中に放出されてしまったー

放心状態の美冬(達也)ー。

兄・亮人は、そんな美冬(達也)を見てー
更なる”奇行”に走ったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「----ここは天国ー」
達也の部屋でのんびりとくつろぐ
達也(美冬)-

美冬は、小さいころから”地獄のような家庭”で育ったー。

人間には、人権があると言われているー。
だが、少なくとも、美冬の家庭の中では、
美冬には人権など存在しなかったー

法律上、人権があっても、
雨宮家の中では、人権などなかったのだー。

達也(美冬)には、その理由も分かっていたー。
元々、優しい性格の美冬には、それ故に、逆らうこともできなかったー。

美冬はーーー
”生まれた時”に、
母親を失っているー

美冬は”母親の命を犠牲に生まれた”子供だー

だからー
父親と、兄が”憎しみ”をぶつけて来るのもー
しかたないのかもしれないー

美冬は、そんな風に思ってしまっていたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

全裸で首輪を繋がれた状態での美冬(達也)-

茫然とした表情で、恐怖から、命令通り、
犬のように歩いてリビングに向かうー

リビングにいた父親の茂助(もすけ)が、笑みを浮かべるー。l

「---」
美冬の身体にはー
”傷”があったー。

見えないところばかりに、傷がー

”雨宮さんー
 いったい普段、どんな生活を…”

首輪で繋がれた状態のままー
美冬(達也)に出された”晩御飯”hは
ドッグフードのようなものー。

「食え」
父・茂助が言うー。

「---ほら、餌だよ」
兄・亮人が笑いながら言うー。

父と兄から、連日”過酷な扱い”を受けていた美冬ー。

達也は、この時、理解したー

”わたしが、羨ましいー?”
あの時、美冬の表情が曇った理由をー

そして、美冬が入れ替わりを持ち掛けて来た理由をー。

「-おら、喰えよ!」
父・茂助が叫ぶー。

そして、美冬(達也)の腕に、煙草の火をつけるー

悲鳴を上げる美冬(達也)-

「--母さんを殺して生まれて来たお前は、ケダモノだー。
 ケダモノを育ててやってるんだから、感謝するんだな」

父・茂助の言葉に、美冬(達也)は思わず叫ぶー

「おーー、、お前ら!娘にいつもこんなことを!」
とー。

「あ?」
「-何言ってんだ?」

父・茂助と兄・亮人が表情を歪めるー。

「--か、、家族だろ!それなのに、なんで!」
美冬(達也)が叫ぶと、
兄・亮人が笑みを浮かべたー

「家族?」
亮人の表情に、美冬(達也)は恐怖を感じたー。

「-おい、親父、美冬、まだこんなこと言ってやがる」
亮人が言うと、
父親である茂助が険しい表情で美冬を見つめたー。

「--母さんを殺した、ケダモノが。
 俺たちを”家族”を呼ぶか?」
茂助の言葉に、美冬(達也)は気圧されそうになるー。

だが、首輪で繋がれた状態のまま美冬(達也)は言い返したー

「生まれて来るときに、母親の命を奪おうと思って生まれて来る子供なんていない!」
とー

美冬の声でー。
美冬にも、こんな声が出せるんだ、と思いながら、
必死に叫ぶー。

「-それに、母親が、こんなことを、、こんなことを、望んでるのか!」
美冬であることも忘れて、怒りや悲しみを込めて叫んだー。

美冬の母親が、美冬が生まれて来たときに死んだのは、
事実なのだろうー。

この父親や兄が、ぶつけようのない怒りを美冬に
ぶつけてしまうのもーー
無理は…ないのかもしれない。
当事者の気持ちになったことはないから、
それは、達也に理解することは出来ないー

けれど、こんなことは間違っているー。
美冬が、母親を殺そうと思って生まれて来たわけは
絶対にないし、
母親だって、こんなこと、望んでないはずだー。

「お前らは…!お前らは間違ってる!」
美冬(達也)はそう叫んだー。

だが、決死の叫びは届かなかったー。

まるで、モノのように、おもちゃにされたー
父親からも、兄からも、
”直接的な暴行”は、ほとんどないが、
美冬の精神をボロボロにするには、十分すぎる
”心の暴行”を受けたー。

この二人は”直接美冬を傷めつければ問題になる”
ということを、よく理解しているのだー。

散々エッチなことをさせられたあげく、
部屋に裸のまま放り込まれて、
外から鍵を掛けられた美冬(達也)は、
そのまま放心状態で涙をこぼしたー

女としての快感を始めて味わってしまったー

いや、そんなことはどうでもよくなるぐらいに、
恐怖と、怒りー。

そして、美冬に対する、強い同情のような感情を抱いたー。

こんなー
こんな、地獄のような家庭で育ちながらー
学校では、あんな風にー…。

「----」
美冬(達也)は表情を曇らせながら、
目から涙をこぼしたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌朝ー。

朝になると、部屋の中に制服が投げ込まれて
学校に行くように促されたー。

わざわざ高校まで通わせている理由は不明だが、
何か目的があるのかもしれないー。

本当に、何もさせる気がないなら
義務教育を終えた時点で、通学を終わらせても良いはずだからだー。

「----…」
美冬(達也)が学校に到着すると、達也(美冬)が背後から
声をかけて来たー

「--あ、お、、おはよう…」
美冬(達也)は、何を言っていいのか、分からず、
そのまま人目につかない場所までついていくー。

すると、達也(美冬)は口を開いたー。

「--あれが、わたしの人生ー。
 それでも、まだ、羨ましいって思える?」
達也(美冬)の言葉に、
美冬(達也)は「いや……なんか、ごめん…」と
首を振ったー。

達也(美冬)は寂しそうに微笑むと、
「--でもね…わたしが生まれたことで
 お父さんとお兄ちゃんの大切な人…
 お母さんを死なせちゃったのも、事実だからー」
と、あきらめたような表情で呟くー。

「だから、わたしが、わたしでいられるのは学校だけなのー。
 勉強も、部活も、バイトもー
 わたしにとっては、わたしが、人間でいられる数少ない時間ー。

 家ではわたしは…ペットみたいなものだから」

自虐的に笑う達也(美冬)に、
美冬(達也)は悲しそうな表情を浮かべたー。

”身体をこのまま奪う”のが目的なのだろうかー。
そんな風に思っていると、
達也(美冬)は、悲しそうに微笑んだー。

「--じゃ、戻ろ。
 倉林くんにーー
 ううん、誰かに、こんな人生もあるんだよ…って、
 知ってほしかっただけだからー」

達也(美冬)は入れ替わり薬を手に微笑むー。

「--ーーえ…」
美冬(達也)は意外そうな表情を浮かべたー

てっきり、身体を奪われるのかとー
そう、思ったー。

「---ちょっと、、こう…
 ”羨ましい”って言われたからー
 知ってほしくなっちゃった、だけー。

 わたしは慣れてるから、気にしないで」

そう言うと、達也(美冬)は入れ替わり薬を飲んだー。
そして、戸惑う美冬(達也)にそのままキスをーー

パシン!

「--!?」
達也(美冬)が驚くー

「--だめだ」
美冬(達也)は、まっすぐと達也(美冬)を見つめながら
”元に戻ること”を拒んだー。

③へ続く

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コメント

次回が最終回デス~!
2人の運命は…?

また明日、お楽しみくださいネ~!

入れ替わり<笑顔の裏に潜む闇>
憑依空間NEO

コメント

  1. 匿名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    今回のお話に直接関係はないんですが、憑依や入れ替わりの手段が薬経由のことが多いのかなと感じています
    別に構わないと言えば構わないのですが、想像の幅を広げるために一度薬禁をしてみてはいかがでしょうか

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    コメントありがとうございます~!確かに別の手段も増やすと面白いかもですネ~!
    参考にさせていただきます~~!

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