<入れ替わり>娘をいじめるやつは許さない②~反撃~

いじめを受けて不登校になってしまった娘と入れ替わった…。
父親になった娘と、娘になった父親ー。

”いじめっ子”たちへの反撃が、今始まる…!

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入れ替わった翌日ー。
やはりというべきか、そう簡単に元に戻るはずなどなく、
瑠梨は父親である勝の身体のままー
勝は娘である瑠梨の身体のままだったー。

昨晩は色々とドタバタしていたー。
娘に配慮して、お風呂は目隠しをした状態で、
勝(瑠梨)に洗ってもらったー

本人は、「別にいいよ…」と言っていたが、
なんだか、父親として大事なものを無くしてしまう気がして、
勝になった瑠梨に頼み込んで、身体を洗ってもらったー。

トイレはどうにもならないから諦めたが、
そもそも、瑠梨の身体でどのように済ませたらよいのか、
実際に経験したことがないため、分からず、
勝になった瑠梨から、”女としてのトイレの使い方”を
トイレでレクチャーしてもらうという奇妙な光景が広がってしまったー。

事情を知らない人間から見れば、
父親が娘に、トイレの仕方を教えているという
ヤバい光景にしか見えなかったはずだー。

そして、リモートワークの準備もしたー
”もしも明日、元に戻ってたとしても、俺の身体でリモートワークすればいいんだし”と
瑠梨(勝)は準備を行ったー

結局、今日になっても、元に戻っていなかったので
リモートの準備をしておいて良かったー。

瑠梨(勝)は
明るいうちに学校、学校から帰宅後はすぐに仕事、という
”Wワーク”状態で対応することを決意したー

正直、大変だが、
仕事は業種の都合上、午前でも午後でも”仕事さえ終わらせていれば問題はない”
タイプのため、先に瑠梨として高校に行き、
下校後に、勝としてリモートワークをこなすー

そんな、流れだー。

”すべては瑠梨のため”
瑠梨(勝)は、女子高生として制服を着るとー

「--これ、、、なんか、、、、こう、、すごい、違和感が!」
と、顔を赤くしながら妻である奏子に声を掛けたー

「-いや、俺が瑠梨の身体なのは分かってるけど、
 なんかこうー
 おっさんが女子高生の格好してるような錯覚がー」

瑠梨(勝)の言葉に、奏子は笑うー。

「大丈夫。どこからどう見ても、普通の女子高生よ」
とー。

「--いや、でも、なんか、娘の制服を勝手に着てる感が…」
勝にとって、入れ替わりなど初めての経験ー
さすがに、戸惑いは隠せなかったー

「----」
だがー
そんなことばかりも言ってられないー

これは、ある意味で神様が与えてくれたチャンスと言えるー。

親としていじめに介入できることは、
限られているー
学校側と相談することが出来ても
いじめをしている本人の元に行き、
強く注意するのにも限界があるからだー
最悪の場合、相手の親に逆ギレされたり
”大人が子供に対して”みたいなことが始まるー。

それに、学校の授業中などに乱入するのは難しいー

だが、瑠梨の身体であればー
それが、出来るー。
瑠梨として、いじめっ子どもを叩き潰すことが出来るー。

「-お父さん」
勝(瑠梨)が弱弱しい表情で呟くー

「-あんまり、無茶しないでねー」
勝(瑠梨)は、学校で、瑠梨になった勝が
暴れたりすることを、不安に思っていたー

「--大丈夫。瑠梨は何も心配するな」
瑠梨(勝)が言うと、勝(瑠梨)は
戸惑いながらも頷いたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

学校にやってきた瑠梨(勝)-

「高校なんて、久しぶりだな」
瑠梨(勝)が廊下を歩いていると、
「あれ!?瑠梨じゃん!」
と、可愛らしいツインテールの少女が近づいてきたー

「--お、、、おう、、じゃない、お、おはよ~」
可愛らしく、けれどもぎこちなく手を振る瑠梨(勝)-

”やばい、いじめっ子以外の名前を瑠梨に確認してなかったー”

そんな風に思いながら
当たり前のように話しかけてくるツインテールの少女に、
瑠梨(勝)は適当に話を合わせるー

「でもほんと~によかった!瑠梨ちゃん、
 もう、学校に来ないんじゃないかって心配したんだよ~!」

ツインテールの子の言葉に、瑠梨(勝)は「あ、ありがとう」と、
笑いながら答えたー。

女子高生に普通に話しかけられる現状にも
ドキドキしてしまうー

そんな風に思いながら、教室に向かうとー
そこにはー
”いじめっ子”たちがいたー

藤原 真紗美ー

そして、真紗美と一緒に瑠梨をいじめている
オカルト好きの貞江と、ギャルの愛ー。

「-----!」
真紗美が表情を歪めたー。

「--あっれぇ~~~?」
ギャルの愛が、瑠梨(勝)に気付くや否や、敵意を
むき出しにして声を上げたー。

愛は、瑠梨の机の上に座って、オカルト好きの貞江と話している最中ー

瑠梨(勝)は堂々と自分の座席に向かうー
そして、愛を睨んだー

「ここ、わたしの席。どいて」
瑠梨(勝)がそう言うと、
愛は、瑠梨とは思えないような強気な態度に少し困惑したのか、
表情を歪めたー。

「--は?うざっ!あたしに命令すんの?」
愛が声を上げるー。

「--…命令じゃない。ここはわたしの席だから、どいてって言ってるの」
瑠梨(勝)は、瑠梨の口調をイメージしながらそう言うと、
愛が「はぁ???」と、怒りの形相で、瑠梨(勝)を見つめたー。

「--いいからさっさとどけよ!」
瑠梨(勝)が声を荒げたー

「--!!」
愛がビクッとするー。

オカルト好きの貞江も少し驚いた様子だー。

(やべっ)
勝はつい、カチンとしてしまったことを後悔しながらも、
愛の方を睨んだー

「な、、なによ…急に大きい声だして…
 ま、、マジでうざい!」
本質的には臆病なのか、愛とかいうギャルは
そそくさと自分の座席へと戻って行ったー。

「ふ~~~~」
スカートを整えながら座るー。

だが、うまくいかずに、何回も立ち上がったり座ったりを繰り返すー

(くそっ、ズボンを履きてぇ)
そんな風に思いながら、瑠梨(勝)が
立ったり座ったりを繰り返していると、
そこにいじめのリーダー格・真紗美が近づいてきたー

「今日から、またよろしくね」
真紗美が微笑むー。

真紗美は一見、”フレンドリーに接してくる”ことは
既に瑠梨から聞いているー。
そして、それが逆に怖いのだともー。

「--よろしく」
瑠梨(勝)は笑みを浮かべながら、真紗美と握手をするー。

”お前が、娘を不登校に追いやった元凶なんだなー
 俺は、お前を許さない”

瑠梨(勝)は、そう思いながらー
真紗美と握手を続けるー

真紗美も、握手で握った手を放す気配がないー

”-あんたの居場所は、ここにはないんだから”
真紗美は、満面の笑みを浮かべながら
「--堀口さんがいないと、寂しいから…」

「---うん。今日からはわたし
 ”ちゃ~んと”学校に来るから よろしくね」
瑠梨(勝)が言うー。

これは”宣戦布告ー”
”お前などに屈しない”という宣戦布告ー

笑顔で握手を終えた真紗美は
「ふん」と呟いて、立ち去ろうとするー

「--なんだか、不愉快そうだね?」
瑠梨(勝)が嫌味を込めて言うー。

真紗美は、にこっ、と作り笑いを浮かべながら振り返るとー
「-ーそんなことないに決まってるでしょ!
 大事なクラスメイトが帰ってきてうれしい!」と、笑みを浮かべたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昼休みになると、ツインテールの少女が、瑠梨(勝)に
話しかけて来たー。

授業中やこれまでの休み時間などで、
周囲がその子のことを何て呼んでいるかを確認しー
名前が

”橋爪 萌々(はしづめ もも)”であることが
判明したー

男子が”橋爪さん”
女子が”萌々ちゃん”と呼んでいたから間違いないー

「--心配してくれてるのは、橋爪さんだけだよ」
雑談しながら、瑠梨(勝)がそう言うと、
「----」
萌々は不満そうな表情を浮かべたー

「--!」
瑠梨(勝)は、すぐに「萌々」と言い換えたー

すると、萌々は、普通の表情に戻って、
雑談を続けたー

たぶんー
いつも”橋爪さん”じゃなくて”萌々”で
呼んでいるのだろうー。

”瑠梨ちゃん”
”萌々”

そう呼び合う間柄であるほど、仲良しなのだろうー。

そう思いながら、瑠梨(勝)は萌々と色々話してー
学校のことや、人間関係をある程度把握することが出来たー。

そしてー
放課後ー

「-ちょっと話があるんだけど、いいかな?」
真紗美が、瑠梨(勝)に対して、そう言ってきたー

”来た”
勝はそう思ったー

”いじめ”をするつもりなのだろうー

だがー
瑠梨(勝)は、笑みを浮かべるー

”いつものように、いじめられると思うなよ”
とー。

”逆に、懲らしめてやるー”

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

空き教室にやってきた瑠梨(勝)は、
待ち構えていた真紗美と、愛、貞江の方を見つめたー

”瑠梨をいつもどんな風にいじめてるのか、見せてみろ”
瑠梨(勝)はそう心の中で思いながら、
真紗美たちの方を睨んだー

「---!」
オカルト好きな貞江が少しだけ表情を歪めるー

”ーーいつもと、何か、違うー?”
貞江は、瑠梨(勝)のいつもとは違う、
強気なオーラを感じ取ったー

いつもは、呼び出されるだけで
おどおどしている感じなのにー
今日は、それを感じないー。

「--ねぇ、どうして学校に来たの?」
真紗美が微笑みながら言うー。

「--誰も、堀口さんなんか必要としてないの。分かる?
 わたしは苛つくし、堀口さんはわたしにいじめられて
 辛いでしょ?

 堀口さんにこの学校での”需要”なんてないの。
 理解できる?」

真紗美は、いつものように”優しい口調”で言うー。

「----」
瑠梨(勝)は、その言葉だけでブチギレそうになったが
それをこらえて、瑠梨の華奢な手を握りしめたー。

「堀口さんは、この学校にいらないー
 誰も、求めてないの。

 先生にも、わたしたちにも、他のみんなも、
 みんなそう思ってるー
 だから、明日からまた、休んだ方がいいよ。」

真紗美は瑠梨(勝)の肩に手を触れたー。

「ーーー休まない」
瑠梨(勝)は、真紗美の方を見つめたー

怒りに顔をヒクヒクさせながら、瑠梨(勝)は続けるー

「--わたし、休まないからー。
 そんなにわたしに会いたくないならー
 あんたが、休めばいいー」

瑠梨(勝)は必死に娘の瑠梨っぽい口調を真似しながら
言い放ったー

思わぬ反撃に真紗美の表情から笑顔が消えるー。

「は?うざ!あんた、何様のつもりなの?」
ギャル風の愛が、怒りの形相で近づいてくるー。

そして、愛が、瑠梨(勝)の髪を思いっきり引っ張ったー

しかしー

「--!?いたっ…いた、、ちょ、、!?!?」
瑠梨(勝)も、愛の髪を引っ張り返したー

「--いたっ、、いたたた、、ちょっと!!何すんのよ!」
愛が悲鳴を上げながら叫ぶー

「--なにって…?お前がしてることをしてるだけだよ!」
瑠梨(勝)が叫ぶー

怒りから口調が荒くなっていくー

「--ふ、、ふざけんな!!」
愛が、怒りの形相で瑠梨(勝)に襲い掛かるー。

しかしー
次の瞬間ーー

「--!?!?」

学生時代、柔道をやっていた勝は、
瑠梨の身体で、愛を投げ飛ばして、床に倒したー

「--ひっ…!」
愛が目に涙を浮かべながら瑠梨(勝)を見つめるー。

「---」
瑠梨(勝)の鋭い目つきー

それを見て、愛は、言葉を失うー

「--ほ、、堀口さん…い、、今の…暴力よ!
 せ、、先生に言うから!」
真紗美が叫ぶー。

「----ふ~~ん」
瑠梨(勝)は、怒り心頭という様子で、制服に隠していた
ボイスレコーダーを取り出したー

朝ー
学校に来る前に購入しておいたものだー

「---!!!」
”不登校”を強要する真紗美の言葉がしっかり録音されているー

「--そ、、そんなもの…!堀口さんが、先生に言うなら、
 わたしも、堀口さんが、今、愛を投げ飛ばしたこと、言うから!」
真紗美が叫んだー。

「--いいよ。でも、あんたのことも言う」
瑠梨(勝)が強気に言い返したー。

”な、、なに、、何なの…?”
真紗美は戸惑うー
いつもの瑠梨と、まるで違うー。

瑠梨(勝)は「それでもいいの?」とボイスレコーダーを手に、
真紗美に近づくー。

真紗美は”表向き優等生”-
この手のタイプは、先生に自分の悪事がバレることを、極端に嫌うしー
それを恐れているー。

勝は、そう考えていたー

「ーーわたしのこと、暴力を振るったって言いたければ言えばいいよ。
 でも、その時は、これを先生に提出するからー

 そしたら、あんたもただじゃすまないから!」

瑠梨(勝)が、普段絶対に出さないような大きな声で叫ぶと、
真紗美は激しく動揺しながらー
突然、過呼吸のような状態に陥ったー

「--ま、、ま、、真紗美、、いこっ!」
ギャルの愛が半泣きで真紗美を連れて空き教室から飛び出すー。

真紗美は、思わぬ反撃にすっかり弱気になっていてー
パニック状態に陥ったまま、逃げ去って行ったー

「----あなた、誰?」
教室に残ったオカルト好きの貞江がそう呟いたー

「え?」
瑠梨(勝)は、いじめっ子の残り一人・貞江の言葉に困惑するー。

そんな瑠梨(勝)に対して、貞江は、もう一度呟いたー

「-ーーー堀口さんにーーー
 乗り移ってるあなたは、誰?」

貞江は不気味な笑みを浮かべながら、
瑠梨(勝)に対してそう呟いたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「------」
勝(瑠梨)は自宅で、いつも通り部屋に篭りながらー
クラスの集合写真を見つめたー

”お父さんー”
勝(瑠梨)は、不安そうに集合写真を見つめるー。

真紗美たちが写っている場所を見つめながら、
勝(瑠梨)は、心の中で呟いたー

”本当に怖いのは…------”

勝(瑠梨)が、そう思いながら見つめた生徒はー
真紗美や愛たちではない、別の生徒だったー

③へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

いじめのリーダー格にあっけなく反撃完了…?
次回もぜひお楽しみくださいネ~!

入れ替わり<娘をいじめるやつは許さない>
憑依空間NEO

コメント

  1. 匿名 より:

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    頼む、グッドエンドになってくれぇ!

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    コメントありがとうございます~!

    ふふふ…

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