その温泉には
”人を乗っ取る”スライムが潜んでいたー。
恐怖の温泉とスライムの物語…!
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「--いらっしゃい」
温泉宿の女将である、老婆が笑みを浮かべる。
古びた建物で、細々と経営されている、
この温泉宿には
”あるもの”が潜んでいたー。
宿内の温泉ー。
「--あの人、なんか変じゃない?」
友達と旅行にやってきていた女子大生二人組のひとりが
指をさしたその先にはー
若い女性が、顔を赤らめながら「んっ…♡ あっ♡」と
幸せそうな声を上げていたー
「---お風呂でエッチでもしてるのかな?」
女子大生二人組のひとりが言うと、
もう一人が「しっ!聞こえるよ」と、慌ててその子の口を閉じたー。
少し離れた場所で、感じているような声をあげていた女性はー
しばらくすると、笑みを浮かべて立ち上がったー。
「---なんか、やばい人って感じ」
明るそうな女子大生が言うと、
もう一人の真面目そうな女子大生は、しーーー!と、
今一度、その子の口をふさいだー。
「---いい身体…」
ぐちゅ…と、アソコのあたりに緑色の異物が付着しているー。
お風呂から出た若い女性は、
そのまま自分の身体を晒して、
堂々と胸を触り始めたー。
「んふっ♡♡」
風呂上がりの濡れた胸に興奮する女ー
女はそのまま、自分の身体を撫でまわすようにして、
笑みを浮かべるー。
「--ふふふふ…気に入った♡」
女はそう呟くと、太ももに付着した
スライムのような、緑色の物体を指につけると、
そのままそれをペロリと舐めたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・
「--さっきの人、やばいって絶対~!
お風呂でエッチなことしてた~!」
女子大生二人組のひとり、麗(れい)が笑いながら言うと、
もう一人の女子大生・沙里(さり)は、し!!!し!!!と、
周囲の目を気にしながらそう言ったー
大学の休みを利用して、
旅行目的で地方に来ていた二人は
この温泉宿に、宿泊していたー。
「---でも、ここも、よくやってるよね~」
麗が笑いながら言うー。
「--どういうこと?」
沙里が言うと、
麗は「だってここ、建物が古臭いし、設備も古いし、
料金は安いけど、、あんま利用者も多く見えないし、
こんなんでやっていけるのかな?」と呟いたー
沙里は「やっていけてるから、今もやってるんでしょ」
と、返事をするー
「沙里ってば、いつもクールだなぁ~…」
麗は少しだけつまらなそうに頬を膨らませるー
そんな麗を見て
「あ、わたしはそろそろ出るね…
部屋に先に戻ってる」と、沙里は静かに微笑んだー。
「わかった!わたしはも~ちょっとここにいるね!」
麗が言うと、
沙里は「麗は温泉好きだね~」と、微笑みながら
そのまま外へと出て行ったー。
「ふ~~~ さっきの人、お風呂で感じちゃうなんて
よっぽど欲求不満だったのかな?」
麗が苦笑いしながらそう呟いているとー
足元に”違和感”を感じたー
「--!?」
麗が足元を見つめるー。
この温泉宿の商売相手は
”人間”だけではなかったのだー
「---!!!!」
麗の足元には、緑色のスライムのような物体がいるー。
「--な、、なにこ… あぅぅぅっ、、くすぐったい!?」
麗の足元から、上に登って来る謎のスライムのような物体はー
麗の太もものあたりまで登ってきていたー。
この温泉宿は
”人間”だけではなく”スライム”も利用しているー。
”身体”を求めてー
「--あっ…え!?」
麗のアソコのあたりにスライムが登って来るとー
慌ててスライムを自分の身体から引きはがそうと、
麗は、そのスライムを掴もうとしたー。
しかしー
「んあぁっ♡」
麗のアソコから、スライムが体内に侵入していくー
「んっ♡ んんぅぅぅ♡ ん♡ぁ♡」
挿れた時のような、快感を感じながら
麗が必死に耐えー
そして、アソコのあたりを必死に手で探りながら
スライムをどうにかしようとするー
だがー
取れるのはスライムが侵入するときに付着した
緑色の液体の一部だけで、
スライムは既に、完全に中に入り込んでいたー
「んっ…♡ あ、、、♡」
スライムの一部が気持ちよいところを刺激してー
麗の抵抗する意思を奪っていくー
「あっ♡ あっ♡ あっ♡♡」
麗が、身体をピクピクさせながら、
温泉に浸かった状態で、顔を真っ赤にしながら
声を上げているー
少し離れた場所にいる他の利用客が
麗の方を見て
「なにあれ~」と呟いているー
さっき、麗が、若い女性に対して言い放ったようなことと
同じことをー
今度は”言われる立場”になってしまった麗ー。
「---ち、、ちが、、、♡ あぅぅぅ♡ んぁっ♡」
今度は、アソコからではなく、脳から直接、激しい刺激を
感じるー
「あっ♡ んぁぁぁあ…♡♡」
身体中がゾクゾクじてー
胸もアソコも、どこも、完全に欲情してしまっている状態の麗ー
麗は、スライムのような得体の知れない物体が
自分の体内に入り込んでいったことも忘れるぐらいに
激しい快感を感じながらー
「んぁっ♡」
と、身体を今まで以上に激しく震わせたー
そしてー
その瞬間に、麗の意識は飛んだー
「----ふ、、、ふふふふ…」
麗が笑みを浮かべるー。
麗本人の意識は飛んだー。
だが、麗の身体は、動いているー
笑みを浮かべているー
温泉から出る麗ー。
身体を堂々と晒しながら、浴室の中を歩き、
鏡の前でポーズを決めるー
「--いい身体…げ~っと♡」
麗はそう呟くと、そのままお風呂から上がりー、
洋服を着る前に、自分の身体を
嬉しそうに”チェック”し始めたー。
近くにいる他の利用客も、麗と同じように
”チェック”を行っているー。
やがて、身体に満足した麗は、
笑みを浮かべながらそのまま歩き出したー。
この温泉には
”スライム”が潜んでいるー
スライムが、人間の体内に入り込みー
その人間を
乗っ取ってしまうのだー。
ニヤニヤしながら洋服を着終えると、
そのまま部屋に戻る麗ー
「あ、麗、おかえり~!」
一緒に旅行に来ていた沙里が言うー
「ふふふ…ただいま♡」
麗は、沙里の方をイヤらしい目で見つめると、
そのまま自分の鞄の方に向かって行く
「-わたし、ちょっと”支払い”してこなくちゃ」
そう呟く麗に対して、
沙里は「支払い?」と首を傾げたー
「うん、”新しい宿”の料金」
「--は?何言ってんの?」
沙里が困惑しながら言うと、
麗は「ふふっ♡とにかく、気にしないで」と、
そのまま部屋から飛び出し、
そのまま、宿のカウンターに向かったー。
「---お支払いお願いします」
麗が言うと、
女将である老婆が笑みを浮かべたー
「--どうだい?気に入ったかい?その身体」
老婆が言うと、
麗は「はい!」と、嬉しそうに返事をしたー
「--まさか、人に憑依するスライムがいるなんて、ねぇ…
でも、そのおかげで、あたしたちはやっていけている」
老婆が笑みを浮かべるー。
この温泉宿の裏にある裏山から
”それ”はやってきたー。
人間の体内に憑依・寄生するような形で
人間を乗っ取ってしまう謎のスライムー。
従業員のひとりが、その餌食になってしまったー。
だがー
人間の身体を乗っ取ったスライムは
人間と会話が出来るようになり、
老婆と、スライムはコミュニケーションを取ることに成功したー。
乗っ取られた従業員から、スライムたちは
「人間の身体を欲している」ことを知った老婆ー
ちょうど、温泉宿の経営が危機的状況になっていたこともありー
老婆は”ある提案”をしたー
温泉をスライムたちに提供するー
そこで、スライムたちは温泉に入って来た人間を好きに乗っ取っていいー、とー。
その代わり、乗っ取った人間が持っているお金を、
”新しい肉体”の代金として、宿に支払ってほしいー、と。
スライムは新しい身体を手に入れることができー
温泉宿は、”身体代”としてお金を手に入れることが出来るー
老婆とスライムはWinWinの関係にあったー。
「---ふふふ…それはわたしたちも同じことー。
仲間も、みんな喜んでる…
人間の身体を手に入れられて…ね」
麗は自分の胸を触りながら微笑むー
老婆は「女の子の身体ばっかり狙っているのは、やっぱ、
”そういうこと”かいー?」と、呟くー
”そういうこと”とは、
”下心目的”ではないー。
もちろん、スライムは、人間の快感をより強く味わえるからー
と、いう理由も持っていたが、それがメインの理由ではなかったー。
「--ふふふ、メスは”繁殖”できますからね」
乗っ取られた麗が笑みを浮かべながら言うー。
”繁殖”
それも、スライムの目的だったー。
人間に入り込み、その人間を支配した状態のスライムは
その人間の内部を少しずつスライムにとって都合の良いものに変えていくー。
そして、子供を産むときには、”彼ら”のDNAを含んだ子供を産むー。
そうすることで、”人間であり、スライムでもある”
”子孫”がどんどん増えていくのだー。
「--スライムが人間に憑依…恐ろしいねぇ…」
温泉宿の女将でもある老婆が言うと、
麗はほほ笑んだー。
「--でも、我々は他の人間に危害を加えたりはしませんから…
どんな生き物だって、”繁殖”のために、
行動するのは、当然のことですよ。
あなたたち人間だって
生きるために肉を食べる、魚を食べる、草を食べるー。
それと同じ、です」
麗の言葉に、老婆は「まぁ、そうかもねぇ」と、笑みを浮かべたー。
「--じゃあ、これからも”仲間たち”のこと、よろしくお願いしますね」
麗がそれだけ言うと、老婆は頷いたー。
「もちろんさ、この宿にとってあんたたちスライムは
”一番のお得意さん”だからねぇ
あっ!」
老婆が、そう叫ぶと、麗の耳元についていたスライムの破片を
指で取り除いたー
「--だめじゃないか。つきっぱなしだったよ」
老婆が言うと、麗は、そのスライムの破片を指で受け取ると
ペロリと舐めたー
「--ふふふ、すみません♡
まだ、不慣れでー」
「-ー人間ってのは、すぐに騒ぐ生き物だからね。
人間に憑依するスライムがいるなんて知れたら
あんたたちは徹底的に追い詰められるー。
だから、ちゃんと人間社会に溶け込むんだよ」
老婆の言葉に、麗は「ふふふ ありがとうございます」
と、お礼を述べて、その場を立ち去ったー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しばらくして、
部屋に麗が戻って来たー
麗は洗面台のほうで、鏡ばかり見ているー
「--ちょっと~!麗~!何してるの~!?」
沙里が麗を呼ぶー
だが、麗は何かに夢中で沙里のことなど
まったく眼中にない様子だったー
「ねぇ、麗~!
このあとどうする~?
夕食の時間まで、この宿、カラオケあるみたいだから
行ってみる~?」
沙里が、そんなことを呟きながらー
洗面台の方に向かうとー
「--!?!?!?!?」
沙里は、目を見開いたー
麗の耳から、スライムのようなものが半分顔を出しているー
そしてー
麗は鏡を見つめながら、微笑んでいたー
「--人間のメスの身体…最高…♡」
とー。
「---ひっ…」
沙里は、咄嗟に身の危険を感じてー
すぐに部屋の方に戻りー
恐怖に身体を震わせることしかできなかったー
②へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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憑依スライム系のお話デス~!
2話完結なので、明日で完結します~☆!
今日もありがとうございました~!
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