狂気のボードゲームは続くー。
「TSF」な異変を乗り越えて、
このゲームを終わらせることは、できるのか…。
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健太郎が”脱落”したー
止まってはいけないマスに止まってしまったのだー
”憑依されて全裸で外を走る
社会的に死ぬ”
プレイヤーのいなくなった”健太郎の駒”が
止まっているマスを見つめながら、
愛花がサイコロを投げるー
”男になる
既に男の場合は、何も起こらない”
「---!」
そのマスに止まった愛花は、
急激に身体が変化して、男の姿になってしまうー
「意外とイケメンですね」
主催者の覆面男は、笑みを浮かべたー。
「--へへへへ」
裕美の姿をした嫌われ者の巨漢男子・信田が
笑みを浮かべるー。
信田は先ほど、”他のプレイヤーに変身する”というマスで
裕美の姿に変身して、ずっと胸を揉み続けているー。
「---…」
本物の裕美が泣きそうになりながらサイコロを振るー。
”すべてのプレイヤーを元の姿に戻す”
そのマスに止まった裕美は、ほっと一息つくー。
「くそっ!くそっ!くそっ!」
信田がそう叫びながら、裕美の姿から自分の姿に戻るー
「--よかった…」
男体化していた愛花が、元の姿に戻るー。
「---…ふぅ…」
眼鏡の位置を調整しながら、裕美は今一度、
安心したかのようにため息をついたー。
「--くへへへ」
信田がサイコロを手にするー。
「---」
信田は先ほど”アイテムカード”を1枚手にしているー。
アイテムカードを見つめながら、
信田が不気味な笑みを浮かべると、
サイコロを振ったー
”任意のプレイヤーと入れ替わる”
そのマスに止まった信田は、愛花を指さし、
愛花と入れ替わるー
愛花と入れ替わった信田は、はぁはぁ言いながら、
愛花の指をしゃぶり始めるー。
「-あんた!絶対許さないから!」
信田になった愛花が叫ぶと、
愛花になった信田は
「このままゴールできればエッチし放題だぁ…くひひひひ」と
愛花の声で笑ったー
そして、次は愛花のターン。
「--…この場合どうすればいいんだよ?」
愛花になった信田がニヤニヤしながら主催者の男に言うと、
主催者の男は「今は君が愛花ですよ」と、返事をしたー
「へへ、じゃあ、俺のターンってことか!」
愛花(信田)はそう言うと、
アイドルのようなポーズをしながら
「愛花のターンよ♡ うふっ♡」と、甘い声を出したー
信田(愛花)が殺意の眼差しを愛花(信田)に向けるー
”女体化する 既に女の場合は何も起こらない”
「--チッ」
愛花(信田)はそう呟くと、
そのままターンを終了したー。
「---」
眼鏡女子の裕美がサイコロを振るー。
”皮にされたプレイヤーがいる場合、その皮を乗っ取ることが出来る”
「---いませんよね…」
裕美のターンは、そのまま終了したー。
信田(愛花)のターンがやってくるー
”絶対、許さない!”
「豚野郎のターン!」
さっき、自分の身体で「愛花のターン♡ うふ♡」をされた仕返しに
信田の身体でそう宣言し、サイコロを振るとー、
”隣のプレイヤーいずれかと身体を入れ替える”
という、マスに止まったー
「--!」
愛花(信田)が表情を歪めるー
健太郎が脱落した今、残りは3人ー
つまり、自分以外の二人は”隣のプレイヤー”となるー。
「--身体を返しなさい!」
信田(愛花)が叫ぶー。
マスの効果で、身体が入れ替わり、信田と愛花は元の身体に戻ったー
「くっそおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
怒りの形相で机を叩く信田ー。
「-ふん。わたしの身体をあんたなんかに使わせないから!」
愛花はそう言いながら、”自分の身体”に戻ったことで、
2ターン連続状態になって、サイコロを振るー。
”指名した相手を洗脳し、恥ずかしい過去を言わせることが出来る”
愛花は、”仕返し”と言わんばかりに
その効果を信田に使ったー
「ぐへ」
洗脳された信田は
”毎日大学の女子でオナってます”と、呟いたー
「きもっ!最低!」
愛花がそう叫ぶー
正気に戻った信田は、愛花からの敵意を見つめながら
ニヤニヤとするー。
「--…いきます」
眼鏡をかけた裕美がサイコロを振るー
”ほかのプレイヤー一人に、アイテムカードを1枚与える”
「---」
裕美は、当然、愛花を指名し、主催者の男が、愛花にアイテムカードを投げ付けたー。
「--へへへ 僕のターンだ」
信田がサイコロを振りー、
そしてーーー
”他のプレイヤーの身体に憑依して、完全に乗っ取る
代償として、自分の元の身体は消滅する”
ニヤッー
信田は笑みを浮かべたー
「ちょ!何それ!?」
愛花が叫ぶー
「--…え…」
裕美が表情を歪めるー。
「おめでとうー
そのマスは、他人の身体を永遠に乗っ取ることのできるマスだ。
アイテムや”元に戻るマス”の効果も受け付けないー
乗っ取った身体は”きみの身体”になる」
主催者の男の言葉に、信田は笑みを浮かべたー
「じゃあ…君の身体を貰うよ」
信田が指をさしたのはー
大人しい眼鏡女子の裕美だったー
「え…や、、やめて…」
裕美が呟くー。
「--ちょっと!やめなさい!」
愛花が叫ぶー
しかしーーー
信田の身体が光の雫に変わりー
それが、裕美の身体に吸い込まれていくー
「いやっ!やめて…いや…いやあああああああああああ!」
泣き叫ぶ裕美ーーー
「--裕美ちゃん!!!!!!!!」
愛花が叫んだー
しかしー
裕美は低い声で笑い始めるとー
「女の子の身体、げっとおおおおおおおおおおお!」と
大声で叫んだー
裕美は、信田に完全に乗っ取られてしまったー。
「--君の身体を選ばなかったのはねぇ…!
さっき皮にしてみて思ったんだけど、
君自身になるよりも、君以外の誰かとして
君と色々シたいなって ね へへ」
裕美が下心丸出しで言うー。
「--君が持ってたアイテムカードは、そのまま裕美になった
君が受け継ぐ」
主催者の男の言葉に、
裕美を乗っ取った信田がアイテムカードを受け取るー。
「--さぁ、、、うひひひひ 君のターンだ」
裕美は掛けていた可愛らしい眼鏡を乱暴に投げ捨てると、
ペロリと唇を舐めたー。
服のボタンを開いて、胸元をチラ見せした状態にして
挑発的に笑う裕美ー。
大人しい裕美のイメージが、一瞬にして壊されたー。
「----僕はこのゲームで君も支配してやる!」
裕美が邪悪な笑みを浮かべながら叫ぶー
主催者の覆面男は動じることなく、二人の戦いの行方を見つめているー。
「-----」
”相手を完全に洗脳し、一生操り人形にすることが出来る”
裕美はそのマスを見つめながら口元を歪めたー。
「---くひひひひひ」
涎が垂れそうになるー
裕美の身体を乗っ取りー
憧れの愛花をこの手で支配するー
「---くひひひひひひひひっ」
気持ち悪い笑みを浮かべる裕美に対して、
愛花は裕美を睨むー
”どうにか、あの子を助ける方法は‥・?”
そう考えながらも、その方法は思いつかないー
”とにかく、まずはゴールする方が先ー”
足を組み、不敵な笑みを浮かべる裕美を睨みながら、
愛花はサイコロを振るー。
”憑依されているプレイヤーを助け出す”
愛花が止まったマスは、それだったー。
しかしー
裕美は”完全に乗っ取られるマス”で支配されたー
そのマスの効果では助け出せないー。
「--うふふ♡ 裕美の番♡」
裕美が笑みを浮かべながらサイコロを振るー
”主催者に洗脳されて、胸を1分揉むー
代わりにアイテムカードを1枚手に入れる”
「--えへへへへ」
喜んで洗脳される裕美ー
裕美は1分間胸を揉み続けてー
アイテムカードを手に入れたー。
ゴールまでの距離が残りわずかになって来るー。
裕美はニヤッとしながら、
2枚のアイテムカードを見つめるー
1枚はー
”相手が前のターンに振ったサイコロの目の分を
自分のサイコロの目に足すことができる”カード
そして、もう1枚を見つめるー。
もう1枚のカードは、相手が止まったマスや相手が使ったアイテムの
効果を打ち消すことのできる”バリア”というカード…
守りに攻めー
両方が揃ったこの状況ー。
”ククク”
裕美は笑ったー
「次の番で、僕の勝ちだー」
とー。
ゴールまで、あと7マスー。
このターン、愛花がサイコロで6を出せばー
このカードを使った時点で、裕美の勝ちは”確定”するー
裕美が”1”を出しても、愛花の”6”を足せば、”1”になるー
「-----------」
愛花を永久に洗脳するマスに止まりたかったがー
早いところゴールして、この身体を完全にゲットする方が先だー
「--くくく ぼくが、裕美ちゃんー
くくくく」
裕美は胸を触りながらペロリと唇を舐めたー
自分は、あと7マスー。
アイテムカードを使えば、次でゴール出来るー。
一方の愛花はあと10マスー。
これから愛花のターンだが、ゴールすることはできないー。
愛花も1枚アイテムカードを持っているが、それは”バリア”カードで
無効にできるー。
「--あんたになんか、負けない!」
愛花がサイコロを振ったー。
”6”
(へへへ…すべてが思い通り!)
裕美は内心で笑うー
これで、次のターン、アイテムカードを使えば、勝ちー。
「--ん?」
裕美が表情を歪めたー
愛花が止まったマスはー
”相手を男体化させる”というマスだったー
「--おや」
主催者の男は笑ったー。
「-せっかく手に入れたその身体は、男になるー」
主催者の男が、信田が憑依している裕美を指さすー
「--ふ、、ふざけんじゃねぇ!」
裕美はそう叫ぶと、アイテムカード”バリア”を使用したー
「--男体化は、無効だ!」
叫ぶ裕美ー。
「---」
愛花はゴールまであと4マスー。
愛花からしてみれば、裕美はあと7マスー
次のターンではゴールできないー
ならー
次「4」以上を出せば、愛花の勝ちー
しかしー
「あははははははははははは!
俺の、、、いいやぁ、、、裕美の勝ち♡ うふっ♡」
裕美がピースをすると、サイコロを振るー
サイコロは”3”
そして、アイテムカードを発動したー
「前のターン、相手が出したサイコロの目を、
わたしの目に足す♡!!!
うふふふふふふ
裕美の勝ちぃ♡」
裕美は嬉しそうにそう叫ぶーー
「--------!!!」
愛花は表情を歪めながらー
”あんたには勝たせない”
と、持っていたアイテムカードを叩きつけたー
”ワープ”
「-任意のタイミングで、相手をランダムでどこかのマスに飛ばす」
「--!?!?!?」
裕美の駒が吹き飛ぶー
そしてーー
裕美が、飛ばされたマスはーー
「-----!!!!!」
裕美の顔色が青ざめるー
”洗脳されて、この場で切腹
武士道を体現する”
飛ばされたマスはーー
憑依される前の裕美が、不安がって指摘していたマスの一つー
「ひっ…え…お、、、おい… 嘘だろ…?」
裕美がパニックになりながら叫ぶー。
「---」
主催者の男が目を光らせー
部屋の奥から刀を持ってくると、それを裕美に投げつけたー
「あ…あ…いやだ、、、あ…」
洗脳されて、自我はあるまま、刀を握る裕美ー。
「--裕美ちゃん!」
憑依されているとは言えー
愛花は叫ばずにはいられなかったー。
まさか、こんな危険なマスに飛ばされるとは思わなかったー
「--くそっ、、、くそおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
裕美が、”切腹”したー。
愛花が目を逸らすー
愛花は泣きながら最後のサイコロを振ると、
そのままゴールしたー。
「----おめでとう」
主催者の男が立ち上がり、覆面を取るー。
覆面を取った男はー
”知らない顔”だったー
「---あんたは…」
愛花が戸惑うー。
大学の生徒じゃないー。
少なくとも、ゲーム関係のサークルの人間じゃないー
「---ふふふ 僕…いいや、我は
中世ヨーロッパで生み出されて、封印されていた
このボードゲームに宿る邪念そのもの」
主催者の男は、大学関係者などではなかったー
ゲーム関係のサークルは、今回の件に一切関与していないー
「---え…ど、、どういう…」
”我は、何年かに一度、こうして人間たちにゲームをさせてー
新しい身体を選んでいるんだ”
主催者の男はそう呟いたー
「1位には、栄光を与えると、最初に言ったね」
「--4位でも、ゴールすれば、罰ゲームはありませんー
そして、1位のプレイヤーには”栄光”を与えますー」
男の言葉を思い出す愛花ー
”君にー
我の次の身体になる栄光を与えよう”
男がそう言うと、男が口から黒い煙を吐いてー
それが、愛花に襲い掛かったー
”魔のゲーム”
中世ヨーロッパに生み出されたそれー
”TSFボードゲーム”-
魔が宿るとして封印されたそれはー
いつしか封印から解き放たれー
こうして、人間の前に、何年かに一度姿を現していたー
「ひっ…!?きゃあああああああああ!」
黒い煙を吸い込んだ愛花は、
その場で苦しそうに蹲ってから、笑みを浮かべたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3年後ー
「---伝説のボードゲームってなんだろうな?」
同じ大学でー
5人の大学生が、”ボードゲーム大会”に誘われて
やってきていたー
そこに姿を現した覆面の女が笑うー
「----よくお集り下さいました」
ボードゲームの邪念に乗っ取られた愛花は、
覆面を身に着けて、笑みを浮かべたー
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
ボードゲームで対決するお話でした~!
私にとっては初挑戦(?)だったので、
新鮮な気持ちで執筆できました!!
コメント
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とりあえず最低の変態(信田)の思い通りになる結末にならなくてホッとしました。
信田に乗っ取られたまま、心中みたいなことになってしまった裕美は気の毒としか言いようがないですが、まあ変態に体を好き勝手に使われ続けるよりはマシですかね。
愛花は自分の体のまま一位でゴールで助かったと思ったらこういう展開ですか。
でも、数年ごとに体を変えるなら、次のゲームで愛花は開放されるということになるんですかね?
それとも、用済みになった前の体は始末されたりとか?
なんにしても、大変面白い作品でした。
続編もぜひ見てみたいです。
別のキャラでその気になればいくらでも新作が作れそうですね。
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コメントありがとうございます~!
続編も作れる内容ですネ!!
元々使われていた身体がどうなったのか…も、
いつか機会があれば…!
男体化した愛花など、面白い変化が色々と見れて最高の小説でした
男体化した愛花をもっと出してもよかったし、男体化した裕美も見てみたいし、色々と想像が止まらないので続編も見てみたいです
もしくは続編を書いてみたいです
ありがとうございます~!
TSFボードゲームは私も印象に残っている作品ですネ~!
色々詰め込んだので、一つ一つの描写は少な目ですケド…笑
続編も機会があれば~!★