<憑依>ボクっ娘憑依①~親友~

彼には、かけがえのない親友がいたー。

少し小柄で、中性的な顔立ちの親友ー。
一見すると、男子に見られてしまう親友はー
”ボクっ娘”の女子だったー。

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「--僕もさ~最近疲れちゃってさ」
親友の悠(ゆう)が笑いながら言うー。

休日ー
男子高校生の栗坂 隼人(くりさか はやと)は、
親友の光川 悠(みつかわ ゆう)と一緒に、
買い物にやってきていたー。

「--まぁ~あいつは、騒がしいだけだからな~」
隼人が苦笑いしながら呟くー

学校の”嘘つきクラスメイト”の愚痴を言い合っている二人ー。

二人は、小学時代からの幼馴染で、
”親友”同士。

隼人はごく普通の男子高校生という感じで、
特別イケメンではないものの、
特別不細工というわけでもない、どこにでもいそうな顔立ちだったー。
性格は明るく、誰にでも当たり障りなく接することが出来るために、
友達も、そこそこ多いー。

一方の悠は、短い髪の美少年、という感じの顔立ちの高校生で、
服装は、おしゃれな男子、という感じの服装ー。
シャツからズボンまで、全てがおしゃれな感じだー。

「---」
隼人は、ふと、悠のことを見るー

「でも、僕、思うんだよね~」
楽しそうに話をしている悠ー。

悠はーーー
”男”ではないー
”一人称が僕”の、女子高生だー。

髪は短くー
顔立ちはアイドルにいそうな感じの美少年風の顔立ちー。
服装も男物を着ていて、ズボンをはいているためにー
正直なところー
隼人たちのことを、周りは
”男子高校生ふたり”だと思っているだろうー。

いや、むしろー
隼人も、悠のことを男として見ていたー。

小学時代は、私服でー
身体の男女差もほとんどないことから、
全然そんなこと意識しなかったし、
中学時代は別の中学だったー

高校で再会してー
悠が女子高生としての姿ー
つまり、スカートを履いているのを見て
隼人は、初めて悠を異性として意識してしまったー。

だが、当の悠は、昔と変わらずまるで”男”のように絡んでくるー。

男子の下ネタみたいのにも普通に加わって来るしー
容姿も、学校の制服を見ないと、どうしても男に見えてしまうほどー

「--ん?どしたの?」
悠が、アイスクリームを食べながら、隼人の方を見るー。

「あ、いやー」
だがー
隼人は”昔”のように、悠を意識せずにいることはできなかったー

どんなに振舞いが、”少年”っぽくても
悠は女子高生ー
イヤでも、年頃の隼人は意識してしまうー。

悠に、恋愛感情は恐らく存在しないー
隼人のことも”友達”としてしか思っていないだろうー。

だが、隼人はー

”悠って、ホントは滅茶苦茶可愛いんじゃね?”と思い始めていたー

悠が女の子モードになっているところを見てみたいー
最近は、そんな風に思い始めてしまっていたー。

「お~~~い!人の話聞いてる?」
悠が、隼人の目の前で手を振るー

「あ、ごめんごめん」
隼人が苦笑いすると、悠は「僕の話、聞いてなかったな~?」と
笑いながら、隼人の方を見つめたー

男子は声変わりをする時期ー
悠の声は、”少年”みたいな感じの声だから、
なんとか男でも通りそうな感じの声ではあったものの
やはり、成長するにつれて、人間には男女差が出て来るー

胸もそうー

悠が目立たないような服装ばかり選んでいるからかー、
胸は目立たないが、よく見れば、悠が女子であることは
やはり、どうしても分かってしまうー。

”女の子であることを強調するような服装になったらー
 悠ってたぶん、凄い可愛いよな…”

隼人はそんな風に妄想してしまうことが増えたー。
”親友”でそんな妄想をしてしまうなんて、
あまりよくないことだと理解しながらも、
どうしてもその妄想をやめることができなかったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

後日ー

悠は男子とも女子とも楽しそうに話しているー

「--え~~うわ!この漫画エッロ!」
男子たちの輪に入って、Hな漫画を見て
ゲラゲラ笑っている悠ー。

「---」
隼人は、そんな悠の方を見るー

悠の性格なのかー
それとも、もっと深い事情があるのかー
隼人は、知らないー

本人に聞くこともしないー。

例えば、悠本人が、自分のことを男だと思っていて
悩んでいる可能性もあるし、
ただ単にボーイッシュなだけかもしれないー。

悠が自分からそういう話をしてきたときは、
隼人は当然、親友として話を聞くし、
全部受け入れることはできると思う。

しかしー
自分から聞くことはしないー
悠が、どんな考え、どんな理由で、ボクっ娘なのかー
それが、どんな理由であれ、隼人にとって
”親友”であることに変わりはないのだからー。

けれどー
隼人は”欲望”を抑えきれなかったー。

悠を性的な目で見てしまうー。
そんな自分がイヤになるー。

悠は、親友なのにー
悠が女子全開の格好をして、振る舞いをしたらー
すごく可愛いんじゃないか?と妄想してしまうー

悠が「わたし」とか「あたし」と言ったら
どうなるのかー

悠がいかにも女の子な言葉遣いをしたら
どうなるのかー

それが、どうしても気になってしまうー
それを、どうしても試したくなってしまうー

もちろん、悠に対して
”女の子っぽく振舞っているところを見てみたい”
なんてことは間違っても言えないし、
そんなことを言ってしまえば、悠を悲しませることになってしまうから、
そのようなことは絶対に出来ない。

けれどー
どうしてもーーー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして、翌日ー。

隼人が学校から帰宅すると
隼人宛にお届け物が届いていることを
母親に告げられたー。

「俺宛てにお届け物なんて珍しいなー」
隼人はそんな風に思いながら
届いた荷物を開封するー。

「---ん?」
隼人はきょとんとした表情で、届いたものを見つめるー。

最近は何もネットで購入した記憶もないし、
何かキャンペーンに当選した覚えもないー。

そしてー
その箱の中に入っていたのはー
謎の液体だったー

”憑依薬”と書かれた紙が入っているー。

「---憑依…薬?」

その紙にはー
飲めば、他人の身体を乗っ取ることが出来るー、と
そう書かれていたー。

「------……」
隼人は困惑するー。

明らかに怪しいー
これが、送りつけ商法というやつか?と首を傾げてしまうー。

だが、同時に、他人の身体に憑依することが出来るー、
という文言が、隼人の頭の中に、何度も何度も響き渡るー。

すぐに、親友である悠の顔が浮かんでしまったー

悠が、女の子らしい格好ー振る舞い、仕草をしているところを、
見てみたいー

悠が、自分のことを”わたし”と言っているところを、見てみたいー

そんな欲望が湧き出てきてしまうー。

悠は、おそらくこれからも一人称は”僕”だと思うし、
恐らくずっと中性的な感じのままだと思う。

だが、憑依すればー、
隼人の夢はかなうー。

憑依すれば、隼人の願いはかなうー。

「-----」
隼人は憑依薬の入った箱を閉じたり、開いたりを
繰り返して落ち着かない様子で部屋の中を歩き回るー。

そしてーー
隼人は、欲望に負けてしまったー。

”憑依薬”を使う決意をしてしまったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

土曜日ー

今日は、高校が休みー。
隼人は、今日が憑依の絶好のタイミングだと考えていたー。

そのために、下準備もしてあるー。

悠とは幼馴染でもあったし、
小さいころは、悠の家に遊びに行ったこともあるから、
住所も知っているー。

昨日のうちに、ネットで”可愛らしい服装”や”本格的なウィッグ”
などなど、色々なグッズを購入して、悠の家に、時間指定で
到着するようにしておいたー。

憑依薬が本物であるという確証はなかったもののー
それでも、試さずにはいられなかったー。

悠に憑依してー
ボクっ娘ではなく女子高生全開で、1日ー、1日だけ、
悠の身体で過ごしたいー

隼人は、そんな風に思ってしまっていたー

「ごめんな、悠」
隼人は呟くー
悠が”女子扱いされること”を望んでいないことは
なんとなく伝わって来るー

隼人からそんな目で見られている、と知ったら
悠はきっと悲しむだろうー

でも、それでもーー

「--俺…俺…我慢できないんだ…」
隼人はそう呟くと、憑依薬を飲み干してー
説明書に書かれていた通り、幽体離脱したー。

幽体離脱した感触に驚きながら、
”効力は6時間”と書かれていたために、
慌てて悠の家へと向かうー。

「---」
悠が自分のことを”わたし”と言ったり、
可愛らしいスカートを履いたりー
長い髪をさらさらさせていたりー
そう考えるだけで、隼人は興奮してしまうー。

だがー効力は6時間。
常に短髪の悠の髪が6時間で伸びるはずもなく、
ウィッグで我慢することにしたー。

とは言え、それなりの金額のウィッグを買ったし、
ある程度はいけるだろうー。

そんな風に考えながら、空中を浮遊しながら、
隼人は悠の家に到着したー。
今日は休日ー
悠には事前に”土曜日、予定あるのか?”と聞いておいて
予定がないことは確認済みだー

学校は休みで、予定もないー
休日の6時間、身体を借りて、
ボクっ娘の悠を、”女の子モード全開”にしたいー

親友の悠をなるべく傷つけないように、と
タイミングも配慮したつもりだー。

悠が部屋で漫画を読みながら少しだけ笑っているー。
読んでいるのは、少年漫画ー。

「----」
隼人は”俺だってお前を意識したくてしてるわけじゃないんだ”と
内心で呟くー

でもーー

でもーーー

「--ごめん!悠!」
隼人はそう叫ぶと、悠の身体に向かって、自分の霊体を突進させたー

「--ひぅっ…♡」
悠が、普段出さないようなかわいい声を出したー。

そして、隼人が、悠の身体を乗っ取ることに成功したーー

「--、、あ、、、あ、、、ほ、、本当に、、悠に…」
そう呟きながら、悠を乗っ取った隼人は思うー。

短い髪ー
ジャージ姿ー
これだけ見ると、男女どちらなのかもわからないぐらいに、
悠は中性的だー。

「--ってか、今…すっげぇ可愛い声出てたよな…?」

悠が憑依された時に出した声にドキドキしてしまう隼人ー

しかも、今、呟いたセリフも悠の声ー。

「--うあっ…」
たまらず、不気味な笑みを浮かべる悠ー。

アソコをドキドキしながら触ってみるー。

「んっ…」
やはりと言うべきかー
当たり前と言えば当たり前なのだが、
悠に、男にしかない”ソレ”はついていなかったー

「って、何してんだ俺…」
そう呟いて、時計を見る悠ー。

”時間指定”にしておいた
”とっておき”がそろそろ届く時間だー。

♪~~

インターホンの音が聞こえたー
噂をすれば、早速、だー。

「--あ、お母さん、お、、わ、わたしが出る~!」
咄嗟に玄関に向かう悠ー。

”あ、やべー”
女子に憑依した、ということでついつい
”俺”と言いそうになったところを”わたし”と言い直してしまったが、悠の
一人称は”僕”だ。
うっかりしていたー。

荷物を受け取ると、悠は慌てて部屋に戻りー

そしてーー
可愛らしいスカートと、肩を出しの衣装ー
ウィッグ、可愛らしい靴ー…
”女の子”として振舞うための色々なものを取り出したー

”出来る限り見ないように”
と、悠に対する配慮をしながらー
ジャージを脱ぎー
服を着替えて、
ウィッグを身に着けたー

そこにはーーー
完全に”可愛らしい女子高生”になった悠の姿があったー

「うあああああああ…やっぱり、、やっぱり、、可愛いじゃん」
悠はうっとりした様子で呟くー

そして隼人は、悠を乗っ取ったまま
鏡の前で呟いたー

「ぼ、、僕、は光川 悠…

 いいやー

 わ、、わ、、わたしは、、光川 悠」

恥ずかしそうに言う悠ー。

「--わたしは…光川 悠よ♡ うふっ♡」

鏡の前で悠はそう呟くと、顔を真っ赤にしながら微笑んだー

②へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

ボクっ娘への憑依…!
たぶん、私が書くのは初めてでしたネ~!

続きはまた明日デス!

憑依<ボクっ娘憑依>
憑依空間NEO

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