ある日、女友達を家に招き入れた彼はー
ひょんなことから彼女と入れ替わってしまい、
ここぞとばかりに「大好きなアニメキャラ」になりきり…!?
※焔帝竹輪太郎様(@enteitikuwa)※ツイッターID
との合作デス~!
原案・イラスト
焔帝竹輪太郎様
小説
無名
で、お送りします!
※本日の小説は別途(いつもの時間ぐらい)に更新しますー!
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大学生の
一之瀬 詩織(いちのせ しおり)が、
同じ大学に通う男子、
片岡 善治(かたおか ぜんじ)の家に遊びに来ていたー
詩織が、善治の家に遊びに来るのは、
これが初めて。
小さいころからの幼馴染だったこともあり、
色々雑談しているうちに
”一度、アンタの家、見てみたい”ということになって、
今日、こうして詩織を家に招き入れたのだったー。
「へ~なんかすごいね~、
思ったより綺麗だし」
詩織が、善治の部屋を見回しながら言う。
善治はアニメやゲームが好きで
アニメキャラのフィギュアやグッズなどが
部屋中に、まるで”小さな博物館”のように
陳列されていたー。
中でも、最近は
少し前から放送されている”魔法少女レイナちゃん”というアニメに
登場する魔法少女の一人・ナナのことが大好きな善治は
ナナのフィギュアをたくさん、並べていたー
「--この緑色の髪の子、なんかいっぱいいるけど、
この子は?」
詩織が不思議そうに尋ねる。
「--ははは!その子が、俺がいつも大学でお前に
話しているナナちゃんだぜ!」
善治が嬉しそうに言う。
「ふ~ん、この子がナナちゃん」
詩織が、そのフィギュアをじーっと見つめるー。
「---あっ!」
善治は、詩織の取った行動に思わず声をあげたー
「---こういうフィギュアって、いくらぐらー」
詩織が何気なく、善治の大事なナナちゃんフィギュアを手に取ろうとするー
「うあああああああああああああああっっ!」
善治は思わず叫んだー。
「---えっ!?」
詩織が驚くー
善治がまるで”この世の終わり”かのように
叫んだからだー。
詩織が触ろうとしていたのは、
抽選で限定5名様にプレゼントされた景品で、
世界に5体しか存在しない、超が100個ついてしまうほどの
貴重なフィギュアー
詩織が触れる前に阻止しようと、
善治は思わず、詩織に突進したー
しかしー
ぐらっー
善治に突進された詩織がバランスを崩し、
詩織は、背後にあったショーケースに激突、
ショーケースが倒れてきてー
「うわあああああああああああ!」
二人は、ショーケースの下敷きになってしまったー
「いてててててて…」
しばらくして、詩織が起き上がるー。
頭を押さえながら、
詩織は慌てて周囲をキョロキョロするとー
「-うあああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
と、この世の終わりかのような悲鳴を上げたー
「え…」
遅れて起き上がった善治が、自分の手を
見つめながら戸惑っているー。
「あああああっ!ナナちゃん!ナナちゃん!
うあああああああああああっ!!!!」
悲鳴を上げる詩織ー
”女の悲鳴”が部屋中に響き渡るー
限定生産のナナちゃんの首が、ぽっきりと折れていたー。
「---ひぃああぁぁああああああっ
ナナちゃぁぁあああああああんん!!!!!」
詩織の悲痛な叫びー
「--ちょ、、ちょっと!」
善治が我を失っている詩織に向かって叫ぶー。
「---ナナちゃぁああああああああああああんん!!!!!」
喉がはち切れそうなほどに叫ぶ詩織に向かって
「いい加減にしろ!」
と、善治が詩織の肩を掴んだー
「へ…」
詩織が、きょとんとした顔で、善治を見つめるー
「お、、、え、、、俺…?俺がもう一人…?」
詩織が唖然としながら言うと、
善治が叫ぶー。
「わたしたち、、入れ替わっちゃったのよ!!!!」
とー。
・・・・・・・・・・・・・・
ようやく落ち着いた詩織(善治)は
ナナちゃんの首を手に持ちながら、
悲しそうにしているー。
どうやら、先ほど、ショーケースが倒れてきて
二人で下敷きになってしまった時に
その衝撃で身体が入れ替わってしまったようだった。
「---……うぅぅ…ナナちゃん…
詩織(善治)が呟くー。
「---ちょっと!人の話聞いてる!?」
善治(詩織)の怒りの形相ー
「え、、あ、、うん…」
詩織(善治)は折れたナナちゃんの首を持ちながら
メソメソしているー
「ーー入れ替わったっていうのに、何でそんなノーリアクションなの!?」
善治(詩織)が言うと、
「--俺にとっては、ナナちゃんの首の方が大事だよ…」
と、フィギュアの折れた首の部分を持ちながらメソメソするー
「--わたしの身体でメソメソしないでよ!?
気持ち悪い!」
「---だって、、だって、ナナちゃんが…」
詩織(善治)が、入れ替わってしまったことに対して
薄いリアクションを繰り返すことに、善治(詩織)はうんざりとするー。
「---も~まったくアンタは」
善治(詩織)が、ブツブツと文句を言っているー
「---!」
ふと、詩織になった善治は自分の顔を鏡で見つめるー
詩織の顔に、自分がなっているー
詩織の身体に、自分が、なっているー。
「---あ、、あ、、あ、、、あ…」
詩織(善治)が自分の頬を触りながら
奇妙なポーズをしているー
「ちょ!?今度は何よ!?」
善治(詩織)が気味悪そうなモノを見る目で
詩織(善治)に話しかけるー。
「----あ、、、あぁ、、、、あああああああ!」
詩織(善治)はそう叫ぶと、
顔を真っ赤にして、
突然、アイドルポーズをとって、ピースしたー
「わたしの魔法で世界を救っちゃお♡」
とー。
「----は?」
善治(詩織)の表情が怒りに満ちるー。
詩織(善治)は、詩織の身体になっている自分を見て、
”意外とナナちゃんに似てる”と、言うことに気づき、
魔法少女ナナのポーズを決めたのだったー
「うひっ!」
詩織(善治)が、洗面台の方に走っていくー
「ちょ!?ねぇ!何してんの!?」
善治(詩織)が叫ぶー
シューっという音や
カンカンという変な音が聞こえてきてー
しばらくすると、詩織(善治)が戻って来たー
「あ?」
善治(詩織)は思わず変な声を出してしまうー
緑の髪ー
善治が好きな魔法少女・ナナちゃんの衣装ー
しかも、その手は胸に触れているー
「お馬鹿!変態!
私の体で何してんのよ!
このムッツリすけべ!」
「--お前の胸デカイから
勝手に当たるんだよ!
このデカパイ女!!」
手痛い反撃を食らうー
「-この胸…もう少し小さければ、完璧にナナちゃんなんだけど、、なぁ…!」
詩織(善治)はムキになりながら
詩織の胸を無理やり押しつぶそうと、手でぐいぐい触っているー
「--こらぁああああああ!
わたしはナナちゃんじゃないいいいい!!
っていうか、人を勝手にナナちゃんにしないで!
…しかも、わたしの身体で勝手に着替えるとか、最低!」
叫ぶ善治(詩織)-
「くっそ~デカパイじゃなければ、完全にナナちゃんになれるのに…」
「--し、失礼ね!いい加減にしなさい!」
善治(詩織)の怒りの言葉も無視して、
「まぁ、デカくなったナナちゃんってことでいっか!」
と、笑う詩織(善治)
「なにもよくない!」
善治(詩織)が突っ込むのも他所に、
”魔法少女ナナちゃん”の決めポーズを決める詩織(善治)-
「えいっ♡」
「ちょ!?ほんとやめて!そんなポーズしないで!変態!」
善治(詩織)が叫ぶと
詩織(善治)が真顔で善治(詩織)を見つめた。
「変態?」
「--な、なによ」
「--魔法少女レイナちゃんは、全年齢向けのアニメなんだけど」
詩織(善治)の言葉に、
善治(詩織)は
「そういうことじゃなくて!!!
わたしの身体でそういうことしてるのが変態だって言ってるの!」
と、必死になって叫ぶー。
「--そ、そうだ…今なら…」
ニヤニヤしながら詩織(善治)が、部屋の隅っこの方に走っていくー
「ちょ!?待ちなさい!」
善治(詩織)が後を追うー。
音楽プレイヤーで、アニメの主題歌のようなものを
再生した詩織(善治)は、
嬉しそうにその歌を歌い始めたー
いかにもアニソンみたいな歌だー
「--ってこらぁあああ!何してんの!?」
善治(詩織)が叫ぶと、
「魔法少女レイナちゃんのキャラ、ナナちゃんのアニソンを
歌ってるんだよ」
「--は、恥ずかしいことこれ以上しないで!」
善治(詩織)が顔を赤らめながら言うー。
それを無視して詩織(善治)が歌い出すー
身体をノリノリに動かしながら
歌っている詩織(善治)-
「--いい加減にしなさいよ!!」
叫ぶ善治(詩織)-
大好きなナナちゃんのコスプレを、女の身体で、出来るなんてー、と
我を見失うほどに興奮した詩織(善治)は、
一人大盛り上がりで、ポーズを決めながら
魔法少女レイナちゃんのオープニングを歌っているー
「--あっ」
「----!!」
身体を動かし過ぎたからかー
ちゃんと履けてなかったのかー
スカートが落ちて、詩織(善治)のパンツが丸見えになるー
「--いやあああああ!」
善治(詩織)が、変態!と叫びながら
詩織(善治)をポカポカと叩くー。
善治(詩織)が怒り狂って、
「も~許さない!この身体で好き放題してやるから!」と
叫ぶと、
ズボンを下ろして
肉棒を物凄い勢いで触り始めたー
「--!?ちょ!?やめろ!」
詩織(善治)がようやくアニソンを歌うのをやめて、
善治(詩織)にとびかかるー
善治(詩織)は、男のソレの触り方も良く知らないまま
力を込めてそれを刺激し続けるー。
「--やめろーー!」
詩織(善治)の言葉に、
善治(詩織)は「あんたがわたしの身体で変態なことばかりするなら
わたしもあんたの身体で変態になるから!」と叫んで、
ニヤニヤしながら、肉棒を刺激し続けたー
・・・・・・・・・・・・
「----…ごめんなさい」
詩織(善治)が、しゅんとしながら言うー。
つい、ナナちゃんみたいになれる、と興奮してしまったー。
善治(詩織)は「---もういいけどさ…早く元に戻る方法、探そ」と、
疲れ果てた様子で呟くー。
「--それなら」
詩織(善治)が立ち上がるー
「---簡単なことだよ」
詩織(善治)の言葉に、善治(詩織)は首を傾げたー
「もう一度、同じことをすればいいのさ」
詩織(善治)がショーケースを立てて、
再びさっきと同じ状況を作るー
「え…?そういうものなの?」
善治(詩織)の言葉に、詩織(善治)は、ドヤ顔で「そ」と呟いたー。
そしてー
二人はさっきと同じ状況を作り出すー。
詩織(善治)がショーケースの前に立ちー
善治(詩織)がそこに駆け寄って来るー
ショーケースにぶつかり、
ケースが倒れー
二人はーーー
下敷きになったーーー
・・・・・・・・・・・・・・
「---!!」
善治(詩織)が起き上がるー
「--お、、俺…!お、、、おぉぉぉぉ!」
自分の声ー
戻れたー。
「おおおおおお!やっぱこの声が落ち着く~!」
善治が叫ぶと、
詩織も「あ……も、、戻ったの!?」と嬉しそうに叫ぶー
「あぁぁ~わたしの声~!よかった~!」
しかしー
二人は、お互いの姿を見て
「えええええええええええええええええっ!?」
と叫んだー
「---え…ちょ!?なんで俺に胸が!?」
「--ちょ、わたしの身体に、なんでこれがあるのよ~!?」
叫ぶ二人ー
二人はーーー
”首から上”だけが元に戻ってー
身体は、そのままの状態になっていたーー
「なんだこれええええええええええええ!?!?」
首から上は善治、首から下は詩織の善治が、悲鳴をあげたー
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
入れ替わりモノを中心に活動されている
焔帝竹輪太郎様との初合作でした!
竹輪様から送られてきたイラストを元に
私がお話を考えて小説に…!という感じで作った作品ですネ!
最初は文中に挿入されているイラスト1枚で、
他には何も決まっていなかったのですが
こんな形になりました~!
1枚のイラストから物語を作る…!
私自身も貴重な体験ができました!!
お読み下さった皆様、
そして焔帝竹輪太郎様、
全ての皆様に感謝デス!
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