<MC>君が代わりに犬になれ③~絆~(完)

狂気のおじさんに洗脳されて「ポチ」に
されてしまった彼女ー

そんな彼女を前に彼氏と友人たちは…?

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「いけ!ポチ!いけぇ!ポチ! うひゃひゃひゃひゃ!」
おじさんが妙にハイテンションになって叫ぶー。

「---がう!!がう!!!」
全裸の沙苗が四つん這いの状態で叫ぶー。

見た目は人間だが、
その振る舞いは完全に犬そのものだったー。

「--こんなことして…!こんなことして、何が目的だ!」
智也が必死に叫ぶー

おじさんは笑うー。

「おじさんはただ、ポチと一緒にいたいだけだよぉ?」
おじさんが首を傾げながら、笑っているー

「-ふざけるな!沙苗はポチなんかじゃない!」
智也が叫ぶと、おじさんは鼻で智也を笑った。

「--さなえ~?
 それはポチだ!!」

「--違う!沙苗はさなーー」

「ポチだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
おじさんが恐ろしいほどに大きい声で叫ぶー

その目は、完全に”本気”だったー

「--(こいつ…完全にイカれてる…)」

智也は思うー。
このおじさんが、どんな人生を送ってきたのかは知らない。
だが、少なくとも今は、頭がおかしいし、
完全なサイコパスおじさんだ。

「-ねぇ、沙苗!もうやめてよ!」
八枝が泣きながら沙苗にしがみつくー

「ぐるるるるるるる!」
だが、沙苗は八枝を乱暴に振り払うと、なおも智也に突進するー

「やめろやめろやめろぉぉぉぉ!」
叫ぶ智也ー。

だが、それでも沙苗は止まらないー
おじさんの洗脳は、とても強力だったー。

「--さ、、さ、、沙苗ちゃん…」
龍はあたふたしながらその様子を見守っているー

「--こ、、こ、、こ、これが、闇の魔王の魔力か…」
龍がおじさんのほうを見ながら呟くー
こんな緊急事態でも、龍はいつもの調子を崩さなかったー。

「--馬鹿ッ!警察を呼ぶのよ!」
沙苗に突き飛ばされて涙目になっていた八枝が叫ぶー。

智也は襲い掛かって来る沙苗を必死に抑えながら叫ぶー。
「そうだ!警察!警察を呼べ!龍!」

智也の叫びに、
龍は「あ、あぁ」と鞄を漁り始めたー

「---ーーーけいさつぅ~?」
おじさんが首を傾げる。

「おじさんはただ、ポチと一緒に平穏な日々を過ごしていただけだー
 それの何が悪いんだ!」
子供のように足をばたばたさせながら怒り狂うおじさんー

その時だったー

パチン!

「-!?」
沙苗を必死に抑えている智也が、驚くー

八枝が、おじさんにビンタしたのだー。

「--沙苗に何をしたの!?」
八枝の怒りー。

おじさんは少し驚いている。

八枝はさらに、おじさんの胸倉をつかむと、
乱暴に、「沙苗に何をしたの!??」と叫ぶー

普段、八枝は、乱暴な女子ではないー
だが、今日は、別ー。
親友である沙苗がこんな目に遭わされているー。

八枝の怒りは、頂点に達していたー

「うへ」
おじさんはヘラヘラと笑うー

「答えなさい!」
八枝がおじさんの胸倉をつかんだまま叫ぶー。

智也は沙苗に「目を覚ませ!」と必死に呼びかけながら
おじさんと八枝のやり取りにも注意を払うー

龍は「スマホ、、あれ、スマホ」と鞄から
必死にスマホを探しているー。
龍は普段から整理整頓ができない男子学生のため、
肝心な時にスマホを見つけられずに、あたふたしているー

「---答えろ!!!クソ親父!!!!!!!!」
八枝が汚い言葉を口から吐いたー

普段耳にしない八枝の口調ー
それだけ、八枝も怒っていることが伝わるー

だが、おじさんはそれでもヘラヘラと笑っていたー

そして、おじさんは静かに口を開くー

「じゃあ、見せてあげるよー」
とー。

「えっ?」
八枝が表情を歪めるー

次の瞬間、おじさんの目が赤く光ったー

「----あ……」
八枝の動きが止まるー。

「----え…?」
沙苗からの攻撃を必死に避けていた智也も唖然とするー。

「--さぁ、君は今日からブルドックだ」
おじさんはそう言うと、ぼーっと立っていた八枝が、
突然四つん這いの姿勢になったー。

「-!?」
智也が唖然とするー。

「---さぁ、吠えるんだ」
おじさんが八枝に優しく囁くと、
八枝は「わん!」と叫んだー。

「--お、、おい…冗談だろ?」
智也が言うと、
八枝は表情をわざと歪めながら「わん!」と叫ぶー

「ははは!彼女なりにブルドックの顔を真似ようとしてるのかな?
 かわいいなぁ~?」

おじさんが笑いながら「君は犬だ。ほら、服を脱げ!
それは人間の服だぞぉ~?」と呟くー。

八枝が四つん這いのまま無理やり服を脱ぎ始めるー

そして、沙苗と同じように全裸になって、四つん這いのまま智也を見つめるー。

「---う、、、嘘だ…」
智也は唖然としたー。

沙苗もおじさんの方に戻っていきー
洗脳されて”犬”にされた沙苗と八枝が、
おじさんの前に集まるー

「これで、満足かい?」
おじさんが、洗脳された八枝に語り掛けるー

八枝は「わん!」と答えたー

「---洗脳」
おじさんはニヤリと笑いながら呟くー。

「--り、、、り、、龍!早く通報しろ!こいつは、こいつはやばい!
 このおっさん、頭おかしい!早く!」
智也が半分パニックになって叫んだー

だがー
龍は鞄からスマホを探すのをやめていたー

「--龍?」
智也は、龍まで洗脳されたのか!?と一瞬不安に思ったが、
そうではなかった。

龍がおじさんの方に向かって歩いていくー。
おじさんも警戒の表情をあらわにしつつー
”いざとなれば”洗脳する準備を整えるー。

だが、龍の取った行動は
おじさんも智也も予想しないものだったー。

「---!?」
「--!!」
智也とおじさんが表情を歪めたー。

龍がー
おじさんの前で跪いたのだー。

「---!?」
おじさんは意味が分からない、という様子で龍を見つめているー。
智也も、もちろんそうだ。

龍は口を開くー

「闇の魔王様…
 僕を、、僕も一緒に、この犬たちのお世話をさせてください!」

とー。

「-はぁ!?」
智也が声を荒げるー

おじさんは「え」と唖然としているー

龍はそんなおじさんのほうを見つめるー

「す、、すげぇ…
 沙苗ちゃんとか八枝ちゃんが、何の恥じらいもなく
 犬になってる姿を見て、僕、感動したんです…!

 あなたは魔王様だ…!
 僕、、僕、、あなたに弟子入りしたいんです!」

龍が目を輝かせながら叫ぶー

「----え、、、??えへ、、、えへへへへへへ!
 うひゃひゃひゃひゃ!

 そういうことなら、いいよぉ~!」

おじさんが笑うー
龍は「魔王様!ありがとうございますぅ~!」と叫んだー

「--て、、テメェ!龍!」
智也が叫ぶー。

龍は智也のほうを見るー。

「悪いな、智也!
 僕さ、魔王様の洗脳を見て感動しちゃったんだ…!へへへ」

龍は沙苗や八枝のほうを見ながら勃起しているー。

元々下心のあるやつだとは思っていたし、
変わり者だったが、
まさかここでそれを発揮するとはー

「--へへへ…ポチになった沙苗ちゃんなら…」
龍はそう言うと、沙苗の胸を触り始めるー

沙苗は気持ちよさそうにしながら「わん!」と叫んでいるー

「勝手におじさんのポチに触れるな!」
おじさんが龍を殴りつけるー

龍は「す、すみません!魔王様!」と、すぐに謝罪するー。

「---くそっ!」
智也は慌てて鞄から、スマホを取り出すー

そして、すぐに警察に連絡をしようとするー

このおじさんは完全に頭がおかしいー
いや、龍もそうだー
とにかく頭がおかしいー
早く沙苗と八枝を救出しなければー

そんな風に思いながら
警察に電話しようとしていると、
沙苗と八枝が四つん這いのまま走ってきたー

とびかかる二人ー

「ぐあっ!」
智也がスマホを落としてしまうー

沙苗と八枝が「わん!わん!」と叫びながら
智也を押し倒すー。

「----ふふふ」
おじさんが近づいてくるー。

「---くそっ!テメェ…こんなことして…こんなことして…!
 沙苗も、八枝も、人間なんだぞ!」
智也が必死に叫ぶー

目を覚ませ!沙苗!八枝!と叫ぶもー
二人は完全に洗脳されてしまっていて、その言葉は、届かないー。

「----君も、犬になるか?」
おじさんが微笑むー

「う…???や、、やめろ!やめろやめろやめろ!」
智也が、自分も沙苗たちのようにされてしまう、と
悟り、悲鳴に似た叫び声をあげるー。

「----そうだなぁ…?ドッグランでもするか?」
おじさんは笑うと、
智也のほうを見たー

「やめろ、、、やめろーーー!!!!!!!!!!!!

 龍!!こいつを止めろ!!りゅうーーーーーーーーーーー!!!」

智也は必死に叫んだー。
しかし、龍は魔王に忠誠を誓うかの如く、膝を折り、
智也の言葉に耳を貸さなかったー

おじさんの目が赤く光るー

「あーーーーーー…」
智也の頭の中が何かに塗りつぶされていくー

一気に恐怖や、色々な感情が失われていきー

智也は、叫んだー。

「わん!」とー。

おじさんが満足そうに笑みを浮かべるー。

「--ふふふ…きみ、ポチの彼氏なんだってねぇ?」
おじさんはそう言うと、
智也は「わん!」と答えたー

「--そうだなぁ…じゃあ、最後に交尾させてあげるよ」
おじさんはそう言うと、
沙苗と智也に命じてー

”犬同士”の交尾をさせたー。

おじさんが笑いながらそれを見ている。
龍は、洗脳されて犬にされた二人を見つめながら
全裸の二人が交尾しているところを見て
興奮しー
一人、抜いていたー。

二人の”絆”を弄び、
楽しむおじさんー。

そして、二人の交尾が終わったタイミングでおじさんは
四つん這いの沙苗、八枝、智也を見つめながら笑う。

「犬は、三匹もいらないなぁ…
 おじさんはポチで十分だからなぁ…」
おじさんが沙苗の頭を撫でるー。

「---弟子よ。君はどうする?」
おじさんが言うと、
龍は「はっ…ぼ、僕は、八枝……えっとブルドックを…」と指をさすー

「--ははっ、良いぞ良いぞ」
おじさんはそう言うと、洗脳してブルドックにした八枝を
龍に託すー。

龍は、おじさんの家で住み込みで犬との時間を楽しみたい!と叫ぶと、
おじさんは戸惑いながらも「まぁ、いいだろう」と、頷いたー

沙苗をおじさんが、
八枝を龍が、”飼う”ことに決まったー。

そしてー

「じゃあ、君はいらないなぁ」

全裸で四つん這いの智也を見つめて、
おじさんはほほ笑むー。

そしてー
家から出ると、木々に囲まれた敷地内を
おじさんは智也を、
全裸のまま四つん這いで歩かせるー。

敷地の門のあたりにたどり着いたところで、
おじさんは智也の首輪を外したー。

智也はおすわりしながらおじさんを見ている。

ついてきた沙苗と八枝もおすわりをしているー。

「----さぁ」
おじさんはほほ笑んだー

敷地内は、木々に囲まれていて
外からは見えないー

だが、敷地の外に出ればー

「---君は自由だー
 外の世界を駆け巡りなさい」

おじさんはほほ笑むー

智也は「わん!」と叫びながら
嬉しそうに、おじさんの家の敷地の外に出ていくー

服もなにひとつ、身に着けないままー

「--あ~あ」
龍が笑いながら、その様子を見つめると、
満足そうに、犬にされた八枝のほうを見つめるー

おじさんもまた、ポチになった沙苗のほうを見つめて
静かに微笑んだー

「さぁポチ、フリスビーで遊ぼうか」
おじさんが言うと、
沙苗は嬉しそうに「わん!」と吠えたー

おわり

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コメント

洗脳されて犬に(扱い)されてしまうお話でした~!
恐ろしいおじさんですネ!

龍くんもいつか犬にされてしまいそうな気もしますケド…。

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