<憑依>オペレーターポゼッション②~罠~(完)

世界の平和を守るために戦う特殊部隊の
オペレーターが憑依されてしまった…!

そうとは知らず、彼女を信じて行動する
特殊部隊の運命は…?

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「くくくく…ふふふふふふ」
指令室でだらしない格好をしながら
舌をぺろぺろさせて、胸を揉みまくるオペレーターのメイー。

だが、メイが、そんなことをしながら
通信を送ってきているなどと、
現場にいる特殊部隊NEOの隊員は、夢にも思っていないー。

メイは、キメラによって憑依されてしまったー。

”ぐあああああああっ”

ザザッー

メイが笑みを浮かべるー

「ばいば~い!」
メイがモニターに向かって手を振るー

キメラが巣くう廃棄された発電所の
”生体反応”がひとつ消えた。

憑依されたメイが伝えた”嘘の情報”による
NEOの隊員のひとり・大二郎は、
キメラが大量に徘徊しているC地区にひとりで向かいー
そして、死亡したのだー。

「---ふふふふふふ」
メイは、妨害電波を放つー

現場の隊員たちが、互いにお互いの状況を知ることが
できてしまったら、
大二郎の死にも気づかれてしまうー

「ふふふふふふふふ…
 愚かな人間たちよ」
メイが呟くー

自分も人間なのに、
そう、呟かされているー

「--そこが、お前たちの墓場だ!」
メイは、スカートに手を突っ込みながら、ニヤニヤと笑みを浮かべるー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

眼鏡をかけた隊員・信彦は、
「あれ…?」
と、通信妨害が起きていることに気づくー

”その発電所から特殊な電波が放たれていて、
 発電所内同士の通信が妨害されているようです”

メイの声が聞こえてきたー
まさかメイが乗っ取られて、胸を揉みながら通信を
送ってきているなど、信彦は夢にも思っていないー

「--そうですか…」
信彦は、付け加えるー

「メイさんの方からは、大丈夫なんですか?」
とー

”ええ、わたしは外から通信しているので、大丈夫ですよ!”
いつも通り答えるメイー。

わずかにメイの声に”興奮の色”が混じっているのに
信彦は気づくことができなかったー。

「---」
E地区に向かう信彦。

E地区には、本当はー
強大なキメラ反応があるのだがー
メイが”E地区のキメラ反応はノイズだったようです”と
嘘の情報を流したことから、
信彦が一人でE地区の調査に赴いているー。

「-----えっ!」
E地区に突入した信彦は唖然とするー。

巨大なーー
人型ではない、キメラーー
明らかに”怪物”と称するべき、”上級キメラ”がそこにはいたー

「---えっ…えっ!?メイさん!?
 キメラ反応は消滅したって!?」

”あははははははっ!!!
 あはははははははははぁぁぁぁぁっ!!!”

仲間の大二郎がアニメ声と称したメイの狂った笑い声が
聞こえてくるー

「え…メイさん!?ど、どういう…」

”わたし、キメラに心を売った女なのぉ~~~♡”

メイの信じられない言葉ー

「え…まさか、、メイさん…!裏切ったのk

ぶちゅっ!

大型キメラに踏みつぶされて、信彦は即死したー。

”メイが裏切った”
そう、思ったままー。

”はははははっ!ばーかっ!”
メイはそう言い放つと、信彦との通信を切ったー

「--うふふふふ…この女のこと、裏切者と思ったまま
 今のやつは死んだんだろうなぁ~~~

 あぁぁぁ~ゾクゾクする」

メイは胸を何度も何度も揉みながら
服を半分脱いだ状態で、残る2名の隊員のひとりに通信を送るー

”---B地区の様子はどうでしょうか?”
胸を揉みながら通信を送って来るメイー

だが、声だけでメイの様子は見えないために、
隊員のひとり・恋歌は、何の異常も察知することができず
応答する。

「キメラは、いないわね」
とー。

B地区にC地区に密集していたキメラの一部が移動したー。
メイにそう言われてB地区にやってきた恋歌ー。

だが、そこにキメラはいなかったー。

「---これは、罠かも!?」
恋歌が叫ぶー。

恋歌にも、”キメラの通信妨害で、他の仲間と連絡がとれなくなった”という
ことは、メイが既に伝えていたー

そのため、メイのモニターにも影響が出ているのではないか、と
恋歌は言う。

「みんなが危ないかも!」
恋歌がB地区から飛び出そうとするー。

”大丈夫ですよ!わたしが、他のみなさんの様子もちゃんと見てますし、
 連絡は取れていますから…!

 信彦さんも、大二郎さんも、春夫さんも、みんな順調です”

メイの言葉に、恋歌は、「そう…」と呟くー

メイは、そう会話する傍らで、
仲間のキメラにテレパシーのようなものを送るー

発電所には、メイを乗っ取ったキメラと同種の
上級キメラの一体がいるー。
人間を乗っ取る力を持ったキメラがー

それをB地区に向かわせるー。

「---ねぇ」
恋歌は、呟くー

”はい?”
メイが返事をするー

「さっきから、メイちゃん、どうして、はぁはぁ言ってるの?」

恋歌の言葉ー

”--!?!?!?”
メイは表情を歪めたー

声が漏れないようにしていたがー
アソコをいじりながら、通信している
メイの”わずかな変化”に恋歌は気づいたー

女同士故、だろうかー。

「---メイちゃん…何してるの?」
恋歌の言葉に、メイはすぐに返答したー

”気のせいですよぉ~?わたしはいつも通り、
 皆さんのことを第1にーー”

「---」
声の調子が”いつも”と少しだけ、違う気がするー

恋歌はそう思ったー

「---C地区に向かうわ!」
恋歌が走り出す。

”待ってください!恋歌さんにはB地区の調査をー”

「---」
恋歌はメイの言葉を聞かなかったー

メイを疑っているーーーー
と、まではいかないー
だが、恋歌の勘が、他のみんなが危ない、と伝えていたー

”--…恋歌さん!わたしの言う通り行動してください
 困りますよ!”

メイが叫ぶー

恋歌は「ごめん、メイちゃん」と、返事をすると
そのまま発電所内の廊下を走るー。

”ーーーわたしの言うこと聞けっつってんだろうが!!!!”
メイが叫んだー

「--!?!?」
恋歌が立ち止まるー

”--調子に乗ってんじゃねぇぞ!女!”
乗っ取られたメイが本性を現すー。

「え……メ、、、メイちゃん…?」
恋歌は戸惑ったー

何か予感めいたものを感じて、
メイの言うことを無視して
行動し始めた恋歌だったものの、
まさか、メイがキメラに乗っ取られているー
などということは、全く想像していなかった。

「--え…ど、、どうしたの…?」
恋歌は震えながら呟くー

”ふふふ、わたし、キメラに身も心も売っちゃいました~~!”
メイが、そう、通信で答えたー

「---え…・え、、、メイ…ちゃん?」
信じられない、という感じの声で、応答する恋歌ー

メイとは、それなりの長い付き合いで、
特殊部隊NEOに入隊してから、プライベートでも
それなりに親しくなったー。

なのにー

”---さっきから、はぁはぁ言ってるのは~~~
 エッチなことしながら皆さんとお話してるからですぅ~~~♡”

馬鹿にしたような口調で言うメイー。

「--メイちゃん…そんな…わたしたちを、裏切ったの…?」

”そうでぇ~~~す!
 信彦のバカと、大二郎のバカは、もう死んじゃいました~!あはっ!”

メイの言葉が信じられないー

「うそっ…」
その場で膝を折る恋歌ー。

”---ふふふふ”

「--う、、嘘だと言って……ねぇ…メイちゃん…?」

戦友であり、
ひとつ年下のメイのことを妹のように可愛がっていた恋歌は
絶望していたー

”--嘘じゃありません。
 わたしは、キメラに魂を売った女ですから~!
 はははっ!あはははははははは!”

メイは、ゾクゾクしていたー
興奮していたー

本当は”乗っ取られている”だけなのにー
こうして、仲間から裏切者だと思われてー
恨まれることに
激しく興奮していたー

「--そんな……
 そんな……」
泣き崩れる恋歌ー

だがー
恋歌は強かったー

すぐに、メイが”春夫が死んだ”とは言っていないことに気づくー

「春夫ー!」
信彦と大二郎が死んでしまったことを悲しむことよりもー
”まだ生きている仲間”を救うー

戦場に生きるモノにとって、大切なことのひとつだ。
信彦と大二郎をいくら想っても、ふたりはもう帰ってこないー

悲しむのは、あとー

恋歌は走り出そうとしたー

だがー

”春夫さんは、恋歌さんが殺すんですよぉ~?”

「え…」

恋歌が走り出した直後ー
メイを乗っ取ったキメラと同種のキメラと遭遇してしまった恋歌はーーー

そのまま、乗っ取られてしまったー

メイを裏切者だと、思い込んだままー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「--A地区、異常なし」
春夫がメイに通信を送ったー

恋歌と会話を終えたばかりのメイが
”了解しました”と、いつも通り応答するー。

「----これから俺はみんなと合流するー
 みんなの様子は?」

当然、春夫にも”通信妨害で、発電所内の通信ができない”
ことはメイが伝えているー。

”他の皆さんも順調ですー
 恋歌さんがB地区の調査を終えたので
 今から春夫さんと合流します”

「-そうか」
春夫は、そう答えると、装備を整えるー。

そこにー
恋歌がやってきたー

乗っ取られた、恋歌がーー

「----恋歌!」
春夫が恋歌に駆け寄るー。

「春夫!」
恋歌が微笑むー。

春夫は、何も知らないー

目の前の恋歌がキメラに憑依されたことー
オペレーターのメイがキメラに憑依されたことー

そして、大二郎と信彦は既にこの世にいないことー

春夫が、恋歌との再会を喜び、
そしてA地区からC地区に向かおうとするー

「--ねぇ、春夫~!」
そんな春夫を、恋歌が呼び止めたー

「--ん?」
春夫が振り返るー

「--わたし、春夫とエッチしたいな♡」
甘い声を出す恋歌ー

春夫は表情を歪めたー

「おいおいおいー、今は冗談を言ってる場合じゃないぞ」
真面目な春夫はそれだけ言うと、再び恋歌に背を向けるー

しかしー

ドン!

「--!?」

恋歌が、春夫を撃ったー

「---!?!?!?」
春夫は、何が起きたのか理解できないまま、
恋歌に押し倒されるー

そして、恋歌は笑いながら、
「じゃ、力づくでエッチしちゃお!」とほほ笑みながらー
特殊部隊の制服を引きちぎるようにして
脱ぎ始めたー

「れ、、恋歌!?!?おい!?」
防弾チョッキのようなものを身に着けているため、
ダメージは浅いー

だが、春夫は恋歌の異変に戸惑うー

恋歌をなんとかどけようとするがー
恋歌が「エッチさせろよぉ!」と言いながら
春夫をさらに撃ったー

「ぐあああっ!」
悲鳴を上げる春夫ー

服を脱ぎー
恋歌は裸になってしまうー

そしてー

「れ、、、恋歌…?」
春夫は驚くー

恋歌のアソコからーーー
寄生虫のようなものが飛び出しーーー
恋歌のアソコの周辺に、
模様のようなものが浮かび上がっているー

胸の周辺にもー

「え…」

春夫は、苦しみながら戸惑ったー

”--あははははっ!春夫さん!
 恋歌さん、キメラに乗っ取られちゃったんですよぉ~”

メイが春夫に通信で語り掛けるー

「--なっ!?」

”そして、わたしも、乗っ取られちゃいましたぁぁああああああああ”
メイが叫ぶー

春夫は慌てて
「目を覚ませ!恋ーーー」
と叫んだーーー

だが、最後まで叫ぶ前に
銃声が響き渡りー

頭にぽっかりと穴のあいた春夫は、
信じられないという表情で、そのまま動かなくなったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「-げーむおーば~~~~!」
乱れた格好のメイが、モニターの生体反応が”ひとつ”になったことを確認して笑うー

その一つは、恋歌のものだー。

「--おつかれさまでしたぁ~!」
メイはそう言うと、指令室のモニターに背を向けたー

モニターの残りひとつの生体反応も消えるー。

「---わたしも、も~疲れちゃった!」
メイはそう呟くと、部屋に置いてあった銃を手にしてー
それを笑いながら口の中に突っ込んだー

「ばいば~い!」
メイは笑いながらそう呟くとー
その部屋に、銃声が響き渡ったー

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

世界の平和を守るために
戦う特殊部隊のオペレーターが乗っ取られてしまうお話でした~!

お読み下さりありがとうございました!!

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