<憑依>シハイ③~新しいわたし~(完)

憑依されている影響で、
徐々に変わっていく少女。

支配されていく彼女の運命は…?

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「---ふふふふふ…♡♡」
結花は自分の部屋で、自分の身体を触りながら
ニヤニヤしていたー

「--わたしって…エッチ… 興奮しちゃう…!」
ミニスカートを履いて、自分の太ももを撫でながら
うっとりとした表情を浮かべる結花ー

「あぁぁぁ…この太もも、えっろいなぁ…うふ…ふふふふふ」

自分の身体に自分で興奮しているー。

結花は、元々そんな子ではないー。
だがー、
今の結花は違う。

度重なる憑依によって
結花を乗っ取っている男の下心や欲望が
結花自身にも影響を与え始めているー

「--あぁぁ…もう我慢できない」
結花は自分の部屋の机の角で、突然、角オナを
初めてしまうー。

激しく身体を動かして
激しく声を出すー。

「--んあっ♡ あっ♡ 女の身体…ゾクゾクするぜぇ…♡」
結花が叫ぶー

結花は、今、乗っ取られてはいない。
結花に憑依している男は今、結花の中に潜み、
結花の様子を観察して楽しんでいるー

”もはや、俺2号って感じだな”
結花に憑依している男は笑うー。

「---あぁぁぁ…ひひひひひひひっ…
 たまんねぇ…たまんねぇよぉ♡♡」

結花の言葉遣いまでおかしくなってきているー

”このまま、俺そのものになっちまったりしてな”
男は、そう思いながら、
激しく喘ぎながらイッた結花を見てー
”俺も興奮してきたぜ”と、
ビクンビクンと震えている結花を乗っ取ったー

「くふふふ…第2ラウンド~」
結花は、ふらふらと立ち上がると、
再び角オナを始めるのだったー

・・・・・・・・・・・・・・・・

「--ちょっと!やめてよ!」
親友の智乃子が叫ぶー。

結花が、智乃子の胸を突然触り始めたのだー

「--いいじゃん~ちょっとぐらい!」
結花がニヤニヤしながら言う。

「揉ませろよ~!」

ここ最近の結花はおかしいー
智乃子も、美代も、他のクラスメイトも、
誰もがそう思い始めていたー。

「---結花、ちょっといいか?」
幼馴染の魁人が、結花を呼び出す。

魁人に呼び出された結花は笑うー

「ね~ね~魁人!今度の土曜日一緒にエッチしない?」

結花は、急にそんなことを口にするー。
憑依されて、乗っ取られている間は、
エッチなことばかり考え、エッチなことばかりさせられていたー

その結果ー
結花本人の意識も、エッチなことばかりを考えるように
なってしまっていたー。

「--疲れてるだけ…」
魁人がそう呟いたー。

「え?」
結花が首を傾げる。

「--結花は疲れてるだけだって思ってたけど、
 最近のお前、変だぞ!」
魁人が感情をあらわにして叫ぶー。

少し前、結花から、意識が途切れていることや、
悪霊を見たような気がする話を聞かされた時、
魁人は”疲れているんじゃないか?”と、結花にアドバイスをしたー。

落ち込みがちだった結花は、
それからだんだんと元気になっていき、
魁人も安心していたー。

だがー
最近の結花は、何かがおかしい。

”元気になった”を通り越して”おかしくなった”
そんな風にも見えるー

友人の智乃子や美代に対しても
エッチなことを平気でするし、
何かがおかしいー。

「---おい!結花!しっかりしろ!
 自分で自分を変だと思わないのか!?」
魁人が結花の肩を掴んで揺さぶるー

結花の瞳が震え始めるー。

「---え……え…だって、わたし…」
結花は何かを言おうとするも、混乱しているのか
首を何度も何度も傾げるー。

「---結花!しっかりしろよ!
 ちょっと前までの自分を思い出せ!」
魁人が必死に叫ぶー

結花が、魁人のほうを見てー
”少し前の自分”を思い出すー。

少し前の自分はー
エッチなことなんて苦手なぐらいだったしー

こんなー

こんなーーー

「--わ、、わたし……どうしちゃったの…‥かな?」
結花が、半分泣きそうな表情で魁人のほうを見るー

魁人に言われる通りー
この数週間で、自分自身がまるで別人のように
変わってしまった気がするー

しかもー
最初はそのことに関して悩んでいたのに
今の結花は、自然にそれを受け入れてしまってるー

「--魁人……あのね、、わたし…
 今もエッチなことしたくてたまらないの…」
結花が、少し興奮した様子で言うー。

「--でも……分かってる…わたし、、、変だよね?」
結花の言葉に
魁人は「しっかりしろ…!」と力強く結花を見つめるー。

「---わたし…自分が自分でなくなっていくような気がして怖い…
 何かに支配されていくみたいで、、こわい…」
結花が魁人にしがみつくー。

魁人がそんな結花を優しく受け入れると呟くー。

「----”憑かれてる”」
魁人はそう、呟いたー。

「--結花……お前、悪霊みたいのを見たって言ったよな?」
魁人が言うと、結花は、「うん……」と呟くー

「もしかしたら、本当に…」
魁人は、”そんなことあるはずはない”と思いながらも
結花が何かに憑りつかれていてー、
その結果、変わっているのだとしたらー、と
考えるー。

「---…結花……
 俺、そういうの信じないんだけどさ…
 あれだったら、今度、お祓いとかやってみるか?」

魁人が提案するー

悪霊が憑りつくー
そんなこと、あるはずがないー
非現実的すぎるー

そうは思いながらも、
変わっていく結花を見て、魁人は
どうしてもそういう可能性を考えてしまうー

「--!」
魁人が気づくー

魁人にしがみついていた結花が、いつの間にか
魁人のズボンの股間をあたりを触っているー

「--おい、結花!やめろ!」
魁人が叫ぶー

「--魁人の…しゃぶりたいよぉ…♡」
結花が赤い顔で言うー

「結花!」
魁人が結花を引き離すー

それでも結花は「エッチしたい……ゾクゾクするぅ…」と
虚ろな目で呟いているー

「結花!!!目を覚ませ!!!!」
魁人はーー

女の子を叩くなんてー
と、思いながらもそうせずにはいられなかったー

結花の頬をビンタする魁人ー

結花が目を震わせるー

「たすけて…」
そう呟く結花ー

「わたし…わたしじゃなくなっちゃう…」
結花が泣きながら言うー。

魁人は「大丈夫、大丈夫だから!」と
どうして良いか分からないまま、結花を抱きしめたー。

そんな結花の様子を、
2人が話をしていた空き教室の入口からー
生徒会長の渋沢 啓次郎が見つめていたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「---くくくくく ざ~んねん」

夜ー

結花は、ラバースーツを着て外出していたー。
スタイルの良い身体を堂々と晒しながら
人気のない街を歩く結花ー。

「--俺は、悪霊じゃないんだなぁ」
結花が唇をペロリと舐めるー

幼馴染の魁人とかいう男は
厄介だがー、
まぁ、いずれ結花もあいつをエロの対象として
しか見なくなるだろうー。

必死に「恋愛ごっこ」みたいなことをしている
結花と魁人を見るのは、実に快感だー。

「--ま、惜しい線ではあるけどな」
結花は笑うー。

”悪霊に憑りつかれた”わけではないー
結花に憑いているのはー
”人間”だ。

憑依薬で、結花の身体を乗っ取った、人間ー

「--へへ、まぁ、他人を乗っ取るなんて
 俺も悪霊みたいなもんか」

そう呟くと、結花は、廃墟のような場所にやってきて
立ち止まった。

「------遅かったな」
暗闇から、別の男が現れるー。

乗っ取られていた結花が電話していた相手ー
そして、結花を乗っ取った男に”憑依薬”を提供した人間ー

「----へへ…さすがは啓次郎」
結花が笑うー

反対側から出てきたのは
生徒会長で、結花の先輩の渋沢 啓次郎だったー。

「--約束のものは?」
啓次郎が言う。

結花が封筒を取り出すと、それを手渡す。

啓次郎が中身を確認すると
”確かに”と呟いたー

「--っかし、お前は優等生のふりして、悪いことしてるよなぁ」
ラバースーツ姿の結花がへへへ、と笑いながら言うと、
「--僕はただ、売っているだけだ。憑依薬をね」と、啓次郎が笑みを浮かべたー

結花に憑依しているのは、
啓次郎の先輩で、現在は大学に通っている男ー

そして、啓次郎は優等生の仮面の裏に隠された”裏の顔”を持っているー。
小さいころからネットを駆使して、悪知恵を働かせている啓次郎は
裏社会から憑依薬を仕入れー
そして、身近な人間に売り捌いているのだー

「--学校でも、だんだんおかしさが目立つようになってきたよ」
啓次郎が笑うー。

結花は既に正気でも、変態女子になってしまっているー

「ははは、今日も俺はエッチ三昧するから
 明日にはもっと、この女、おかしくなってるかもなぁ~」

結花が笑いながら言うと、
啓次郎は「フン」と、鼻で笑って
そのまま立ち去って行ったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

数日後ー。

「--わたし…わたし………うぅぅぅぅぅぅ」
結花は部屋で頭を抱えていたー

自分が何かに乗っ取られていくー
自分が自分でなくなっていくー
そんな恐怖心に押しつぶされそうになりながらもー

結花は、もうどうすることもできなくなっていたー

「姉さん…」
弟の英司は困り果てた様子で
そんな結花を見つめたー

チャイナドレス姿で、胸を揉みながら
一人、茫然とした表情を浮かべている結花ー。

英司は、姉の身に何が起きているのか理解できずー
困惑してしまうー
両親もそうだー。

「---ひひひ…」
悩んでいた結花は、いつの間にか嬉しそうに自分のアソコを触り始めていたー

意識が飛ぶー
戻るー

また、飛ぶー

それでも、結花はもう、そのことに恐怖すら
感じなくなっていたー

「わたしはあたらしいわたしに生まれ変わったの…ふふふふふ」
結花は不気味な笑みを浮かべるー

家でも、悩む時間は減り、エッチに溺れたー

だんだんとー
意識が飛ぶのをー
乗っ取られるのを楽しみにするようになっていたー

学校ではー
友人の智乃子と美代は困惑してー
結花から離れて行ったー。

そしてー

「--結花!病院に行こう!」
魁人が結花の肩を掴みながら叫ぶー

結花の変化を”限界”だと感じてー
結花を何とか病院に連れて行こう、と
そう判断したのだったー

「--は~~~?わたしは正気なんだけどぉ~?」
結花が不満そうに言う。

「--ど、どこが正気なんだ!?
 今日だって急に女子を襲ったりして!!
 と、とにかく病院に…!」
魁人が叫ぶー

しかしー
もう、床にそんな言葉は届かなかったー。

「--わたし、今の自分がだ~いすき!
 あんたなんかに、邪魔させないから」

結花はそう言うと、そのまま魁人を突き飛ばして
立ち去っていったー。

夜ー

結花に憑依している男が、結花の身体を完全に乗っ取り、
エッチをしまくるー。

”やべぇなこの女…
 どんどんどんどん俺みたくなってるぜ”

男は、そう思いながら、いつものように結花の身体を
弄んだー

身体を乗っ取ってるだけではなく、
本人の思考までも支配していくこの感覚ー

たまらないー。

そして、それはついにー。

「---へへへへ、この女の身体、最高だよなぁ」

”-!?”

翌日ー
結花はそう呟いたー

今、男は結花を乗っ取っていないー
結花の中で休んでいる状態だー

”ん?”
男は結花の異変に気付くー

結花は口元を歪めたー。

「へへへへ…俺、結花になっちまった!へへへへ…」

ー!?!?!?

「--憑依って最高だよなぁ、な、俺!」
結花が笑うー

”……そういうことか”

結花に憑依している男は笑みを浮かべたー。

憑依で思考に影響を与えー
少しずつ、男の思考に染まりつつあった結花ー
それでも憑依を続けた結果ー
ついに、結花は、男の思考そのものになってしまったー

のだろう。

「---ふふふふ、わたし、、いいや、俺、、
 生まれ変わったきぶん…!へへへへ…

 自分の身体なのに、自分の身体じゃないみたいだぜ!へへへへ!」

結花は、もう、自分が結花本人であることすら
おぼろげになりながら、笑うー

「たっぷりこの女の身体、ふたりで楽しもうぜ!もう一人の俺!へへへ!」
結花が笑うー

自分が結花であることも忘れてー
男の思考に染まりきってしまった結花はー
ついに、男そのものの人格になってしまったー

”はは…俺がもう一人増えたみたいで気味わりぃな…
 ま、、そうだな、今日からよろしくな”

結花に憑依している男は、苦笑いしながら、
自分そのものになってしまった結花に向って、脳内から語り掛けたー

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

完全に支配されてしまいました…!
もう、憑依している男の人が抜け出しても、手遅れデス!

お読み下さりありがとうございました~!

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憑依<シハイ>

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