ごく普通の幸せな家庭の長女に憑依した男ー。
一家の主である父に復讐を果たすため、
”超”がつくほど、陰険な復讐を進めていくー。
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「---くくくく…どうだ?実の父親に復讐してる気分は?」
鏡の前に立ちながら、長女の愛優香が笑うー。
愛優香は今、父親である和郎への復讐に燃える男・陣に
憑依されて乗っ取られていたー
「--ふふふふ…ゾクゾクしちゃう」
愛優香が鏡の前で微笑む。
「くくく…そうだろう?」
愛優香を乗っ取った陣は、
一人二役をやって、一人、興奮していたー
「-娘のわたしが、お父さんに復讐しちゃうなんて、
ふふふ…超最高っ♡」
鏡の前に立つ愛優香が微笑むー。
「--はははは!そうだろうそうだろう!
俺のために、これからも全力で協力してもらうぞ!」
愛優香がニヤリと笑みを浮かべながら叫ぶー
「はい!ごしゅじんさまぁ♡」
愛優香のふりをして、陣が乗っ取った愛優香に
そう口にさせるー
「--なんてな、ははははっ」
愛優香の身体で一人二役を終えた陣は、
愛優香の身体のまま、イスに座るー
「は~~~~、に、してもJKって感じの部屋だな」
部屋を眺める愛優香ー。
愛優香の姿を鏡で見るー
”胸を揉みまくってやろうか”と
思いながら邪悪な笑みを浮かべるー
胸に手を触れる愛優香ー。
しかし、
「んっ…」
と、呟くと、首を振って、すぐに顔を真っ赤にして、
近くのイスに座ったー。
まるで、試合を終えたボクサーのような
格好で椅子に座って貧乏ゆすりをする愛優香ー。
愛優香の綺麗な黒髪が気になってー
それを掴みー
そのにおいをかいでみようとするー。
しかしー
すぐに首を振って、それもしないー。
「--……」
愛優香の身体をもう一度鏡で見つめる陣ー。
滅茶苦茶にエッチしまくってやるぜ!
と、思いながら笑みを浮かべるー
がー
結局、それもせずに、愛優香はベッドにもぐりこんだー
彼はー
恋愛に奥手で、
壊滅的に女性慣れしてなかったー。
いざ、乗っ取って色々やってやろうとしても、
”できない”のだったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日ー
「--くくくく」
朝、目を覚ました愛優香は鏡の前で微笑むー
「和郎よー
これからお前の家族は暗黒に包まれるー
闇夜の、訪れだ!」
愛優香は、片手で顔の半分を覆いながら笑うー。
「--迫りくる闇に怯えろ!
ふはははははは!」
かわいい声でそう叫ぶと、
愛優香は部屋から出たー
この一家を、
かわいい娘の手で、闇に染めてやるー。
「-----」
弟・節義の部屋のほうを見る愛優香ー。
「和郎の血を引いていること自体、罪だからなー。
弟も、闇に染めてやるか」
クスクス笑いながら、愛優香は節義の部屋に入っていく。
そしてー
節義の部屋に入り、
周囲をキョロキョロ見回すと、
愛優香は静かに微笑んだー。
憎き和郎の息子である節義にも
痛い目を見せてあげなくてはいけないー。
そう、究極の闇を味あわせなくてはいけない。
愛優香は、”復讐”をすることに
激しく興奮しながらー
「--悪夢を見せてやるぜ!」と叫んでー
ーーー
部屋にあった画鋲をひとつ手に取ったー。
そしてー
それを、節義の机に、上向きにして設置したー
「くくくくくく…地獄の刃が貴様を引き裂くのだ!」
愛優香は、本人が絶対に言わないであろう台詞と
行動をさせられて、そのまま嬉しそうに部屋の外へと出ていくー。
「----」
部屋の外に出た愛優香は表情を歪めたー
そう言えば、昨日、この女に憑依してから
一度もトイレに行っていないし、
そろそろ限界だー。
そう、思ったのだ。
「---あ」
愛優香は髪をかきむしる。
「--あ~~~~女って…どうすりゃいいんだ?」
愛優香はその場で考える人のようなポーズを取って考えはじめるー。
女のトイレー。
どうすればいいのか、正直よくわからない。
座ってする、ということぐらいしか、
陣には知識がないのだ。
「---」
股のあたりを触って、
アレがないことを確認する愛優香ー
「--うへぇ…息子がついてないって変な気分だな…
どうなってるんだ」
股間のあたりをべたべたと触ったり、撫でたりしながら
愛優香は首を傾げるー
「--そもそも、小便、どうやって出て来るんだ?」
愛優香は平気でそんなことを呟きながら
首を傾げていたー。
「----」
「--!」
愛優香は表情を歪めたー
偶然、弟の節義が部屋に戻ろうと、
2階に上がってきたのだー
股や股間をべたべた触りながら
小便がなんとか言っていた姉を見て
節義は顔を赤くするとともに、戸惑っていたー
「--あ、、、え…」
節義は、恥ずかしそうにそのまま部屋に飛び込んでいくー
「--あ、、ちょ!?これは」
愛優香が言い訳をしようとすると、
部屋の中から節義の悲鳴が聞こえたー
イスに置いた画鋲がお尻に刺さったのだったー
「----あ…くくく」
愛優香が笑みを浮かべるー
「--地獄の扉は開かれたばかりだぜ」
そうだー
復讐ー。
トイレなんかどうでもいい。
復讐のことを考えるのだー。
1階に降りると、父親の和郎と
母親の久美が何かを話していた。
「お、愛優香。
なんか今、2階から悲鳴が聞こえたけど?」
和郎が、息子である節義の悲鳴…
画鋲が刺さった時にあげた悲鳴が聞こえたのか、
不思議そうに聞いてくるー
「-------」
愛優香は、和郎のほうを睨みつけるー。
”和郎よー
お前の娘は、この俺が乗っ取ってやったぜー。
これから、お前の娘の身体で、俺はお前に、
いいや、お前とお前の妻と子供たちに復讐してやるー”
そうー
心の中で思いながらー
「--え…」
睨まれた和郎が少しだけ戸惑うー
愛優香は和郎を見つめながら
鼻で笑うと、そのままトイレに向かったー
「---」
便器の前に立つ愛優香ー
正直、トイレの仕方が分からない。
座れば適当に出るのだろうか。
いや、どんな風に出るのかも想像できないー
「---……」
緊張してしまった愛優香の身体で放尿することができないー
どんな風に…
どんな風に…
あ、いや、、待てよ…!?
「---へへっ…そうだ…お前たちを漆黒に染めてやるぞ」
そう呟くと、愛優香は、あろうことか、
立ったまま、そのまま出し始めたー
「うぉっ!?!?うあっ!?!?お、、どうすりゃ!?
おおおおおおおっ!?」
一人で悲鳴と歓喜が混じったかのような声を出しながら
愛優香はたったまま、トイレに向かって放尿しているー
愛優香の尿がトイレを汚していくー
トイレの床や壁、マットにも飛び散りー
トイレは無残な姿にー
愛優香はニヤリと笑みを浮かべるー
「---どうだ!?思い知ったか!くくくく」
トイレの掃除もせずに、そのままトイレから出る愛優香ー
「娘のおしっこを掃除しやがれ…くくくくく」
そう呟きながら、愛優香は自分の部屋へと向かったー。
だがー
部屋に戻った愛優香は、ちゃんと拭けてなかったからか、
下着が濡れてしまって、違和感に苦しみー
やがて、お風呂に駆け込むのだったー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お風呂に駆け込んだ愛優香ー
「--うぅ…」
愛優香が顔を真っ赤にしているー
「は、、は、、はだ、、はだか、、はだ、、、ぐふっ!」
愛優香が自分の身体を見つめて
自分の鼻から鼻血を流し始めるー
女性経験0の陣が、興奮して
陣に乗っ取られている愛優香の身体が代わりに
興奮、鼻血を流しているのだー
「--へへ、、はぁ…はぁ…はぁっ」
愛優香は、鼻血を垂らしながら笑みを浮かべるー。
日ごろの癖で、
好きなアニメソングの鼻歌を歌いながらー
やがて、”かわいい鼻歌だな”などと思いながら
また、興奮してしまうー
血が頭に上って、ふらふらになりながらも
なんとか身体も頭も洗い終わると、
愛優香は笑みを浮かべたー
「--そうだ…
ここでも復讐をしてやるぜ」
そう呟くと、愛優香はシャンプーの容器を何度も何度も
押し始めたー。
床に大量に出て来るシャンプー。
そして、シャワーのお湯でシャンプーが流れていくー
「ほらほらどうするぅ?和郎よ!
シャンプーが無くなっちまうぜ!?うひひひひひひひ!」
愛優香はげらげら笑うと、
シャンプーを使い果たしたのを確認して
嬉しそうに笑みを浮かべたー
”なにこれーーーー”
トイレの方から母親・久美の声が聞こえたー
「--へへへ…俺のおしっこだよ」
愛優香はお風呂場で静かにそう呟くと、
気持ちよさそうに湯船で、笑みを浮かべたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
土曜日が終わったー
「--くくくくく…あはははははははははははっ!」
狂気的な笑みを浮かべながら笑う愛優香ー。
和郎とその家族に地獄を見せてやったー。
画鋲を弟のイスに置きー、
トイレを汚しー
お風呂のシャンプーを全て消費してやったー
洗面台の固形石鹸をぐしゃっと潰しー
母親の歯ブラシに、愛優香の唾液をたっぷりとつけてやったー。
冷蔵庫のペットボトルのお茶の中につばを入れたりー
紙パックの牛乳の容器に画鋲で穴を開けたりー
「---くくくくく…どうだ!」
愛優香が叫ぶー
「--俺はお前を許さない…!
俺から全てを奪ったお前をー!」
愛優香の机の上に置かれている家族写真を手にすると、
陣に乗っ取られた愛優香は、父親・和郎の顔の部分を
爪でギリギリと傷つけ始めるー
「ひひひひひひ…大事な娘に復讐される地獄を
たっぷり味あわせてやるぜ…!
ひひひっ!ひひひひひひひひっ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌朝ー。
目を瞑りながら、ボーイッシュな服装に着替える愛優香ー
「--うっ」
愛優香は鏡を見つめて
”違う服にすればよかった”と、呟くー。
生足が露出されたショートパンツスタイルは
女性経験のない陣には刺激的すぎたー。
”スカートだと、緊張しちまうから動きやすい服装にって
思ったけど、足が出てるのも考え物だな”
「---」
愛優香の心臓がどきどきするー。
あくまでも、愛優香を乗っ取ったのは”復讐”のためだー。
平常心を保とうと深呼吸するー。
しかし、
愛優香の心臓を自分がどきどきさせていると考えると、
陣は余計に興奮してしまいー
胸のあたりを抑えながら深呼吸をさらに激しくするー。
はぁはぁ、という愛優香の声が聞こえてきて
愛優香の身体がなんだかゾクゾク火照り始めているー
「--くそっ!弟のほうに憑依するべきだったか!?」
愛優香はそう呟くー。
愛優香に憑依したのには、理由があるー。
最初ー
陣は、誰に憑依するかを考えたー。
和郎本人に憑依するのは”微妙”だー。
憑依したら意識が飛んでしまうー。
だから、苦しみを与えることができないしー
苦しんでいる和郎を見ることができないー。
”第3者”として和郎に復讐したかったー
と、なると残りの3人ー。
そして、一番精神的ダメージを与えるにはー
”娘”だと、陣は判断したのだー。
もちろん、弟の節義でもよかったがー、
父親は特に娘をかわいがる、とネットで色々調べた結果、
陣はそう判断したのだー
出来る限り精神ダメージを与えるためにー
この愛優香の身体を乗っ取ったのだー
「---…ちょっと下心もあったかもしれねぇけど」
そう呟きながら、愛優香は部屋の外に向かう。
今日も復讐だー。
愛優香は自分の部屋から、脱いだばかりの
愛優香の下着を手に、
それを、弟の節義の部屋に置いた。
”嫌がらせ”だー。
「--くくっ、急にお姉ちゃんの下着が置いてあったら
あの弟、どうするかな?」
愛優香がニヤニヤしながら1階に降りると、
父の和郎が、牛乳パックに穴が開いていたことに
戸惑っていたー
「-お、愛優香…これ…愛優香がやったのか?」
穴が開いて漏れている牛乳を持ちながら
和郎は戸惑いながら言ったー
愛優香は、和郎を睨みつけながら言い放つー
「--かわいい娘を疑うの?」
とー。
「--う、、、い、、いや、すまん」
和郎は戸惑いながら、謝罪の言葉を口にしたー
「--ふふ」
”いい気味だぜ”
愛優香を乗っ取っている陣は、満足そうな表情を浮かべー
”今日も復讐”を始めるのだったー
③へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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陰険な復讐の果てに、
何が待っているのでしょうか~?
続きは明日デス!
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