<女体化>女体化したのについたまま①~念願~

女体化を夢見ていた彼は、
念願の女体化を果たしたー

しかしー
そんな彼は”あること”に気付いたー…!

---------------—-

郷野 聡(ごうの さとし)ー。
彼は、女体化の願望を持っていたー

性に違和感があるわけではないー
女装したいわけでもないー

彼は、”女体化”したいのだ。

いやー違う。
もっと言えば
”あさおん”したいのだ。

朝、起きたら女になっていたー。
それを、経験したいのだ。

そして、あさおんしたら、そのまま女の子としての
人生を謳歌したい。

聡は、そんな夢を抱いていた。

「----お願いします
 お願いします
 お願いします
 お願いします」

大学生の聡は
女体化するために、毎晩、寝る前に
”女体化の神様”に向かって
1000回、お願いをするー

「お願いします
 お願いします
 お願いします」

心からの言葉ー
それを、彼はもう既に、高校時代から合算して
3年以上は続けているー。

1日1000回のお願いしますー

いつか、この祈りが、女体化の神様に通じてー
朝、目が覚めたら女になっていたー、という
未来が訪れることを信じー
繰り返し繰り返し、お願いしていくー。

手術を受けるー
そんな方法もあるには、あるー

だが、聡がしたいのは、それじゃない。
朝、起きたらまるで別人のような美少女になっているー
そのシチュエーションを体感したいのだ。

漫画やアニメで見たようなー
それを、自らの身をもってー

聡は既に
”朝、起きたら女になっていた”が
実現したときのための準備もしてあるー

聡としては死を迎えることを意味するからー
大学はやめることになるし、
実は住む場所もめぼしをつけてある。
生活費を稼ぐための仕事も、だ。

とにかく、女体化したいー
聡はその一心で、日々を過ごしていたー

「-----!」
朝、目を覚ます聡ー

髪を触りー
胸のあたりを確認しー
ベットの側に置いてある姿見を確認するー

だがー
そこにはー

聡の姿があったー

「--くっそおおおおおおおおおおおおおお!」
聡は大声で叫ぶー

今日も、女体化することができなかったー。

お祈りを初めて1164日目…
まだ、まだ、自分の想いは、女体化の神様には
届かないのか、と聡は嘆きの言葉を口にするー

「---…人が想像できることは必ず実現できるって
 なんかのCMで言ってたのにな」
聡は、悲しそうにそう呟くとー
イメージトレーニングをはじめたー

休日は、毎日3時間ー
”女体化した自分”をイメージするー

「------------」
3時間の間ぴくりとも動かず、
座禅のような姿勢で、女体化イメージを続ける聡ー。

彼は、自分が女になることに、
全てを賭けていたー

・・・・・・・・・・・・・・・・

「--まだ、あれやってんの?」
親友の志野 哲義(しの てつよし)が苦笑いしながら言うー

休日の今日ー
哲義と一緒に晩御飯を食べる約束をしていたー。

「まぁな」
聡が言うー

「---しっかし、なんでそこまで必死になれるかね?」
哲義が不思議そうに言うと、
聡は「夢に向かって一直線ってやつだよ」と、
食事を口に運びながら呟いたー。

「すげぇなぁ」
この哲義だけは”女体化”の願望を知っているー

女体化したら、真っ先に遊ばせてやるよ、などと
聡も豪語していたー。

「---でもさ~~
 女装とかじゃだめなのか?」
哲義が言うと、
聡は「だめだ」と呟いたー

「--性転換とか…そういうのは?」

「だめだ」

聡は、即答で首を振るー

彼は、”女体化”したい。
それは確かだ。
だが、その過程に強いこだわりがあるー

彼は”非現実的”な、
朝、起きたら女になっていたー
という方法で女体化したいのだー

女装とか性転換ではない、
あさおんしたいのだ。

とにかく、あさおんだ。
それしかない。

「---はっは~…
 まぁ、がんばれよー!」
哲義が棒読みで言う。

”朝起きたら女になっていたー”
なんてこと、起きるわけがない。

そう、思っているからだー。

「---今に見てろよ~!
 俺は必ず、女になるからな!」

「--女の子に、俺は、なる!!」
大声で叫ぶ聡ー

ファミレスの店内が、どよめくー

「--おい、、声でかすぎ」
哲義が、苦笑いしながら言うと、
聡は周囲を見ながら苦笑いして頭を下げたー

・・・・・・・・・・・・・

「--お願いします
 お願いします
 お願いします
 お願いします
 お願いします
 お願いします」

その晩もー
聡は女体化の神様へのお願いを続けたー

「--くそっ」
聡は歯ぎしりするー

毎晩毎晩これだけお願いしているのに、
何故、自分はあさおんできないのだろうか。

だんだん、腹が立ってきたー

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
1000回のお祈りを終えると、
聡は、さらにお祈りを続けたー

「お願いします
 お願いします
 お願いします」

今夜はー
寝落ちするまでお願いし続けてやる!

そう思った聡は、
怒りの形相で、お願いを続けたー

女体化するためにー
あさおんするためにー

「---いいから黙って、俺を女体化させろーーー!!!!!!!!!!」
聡は大声でそう叫ぶと、
頭を布団に叩きつけながら
さらにお願いを繰り返したー

壮絶な表情を浮かべたまま寝落ちする聡ー

そしてーー
翌朝ーーー

♪~~~
目覚まし代わりにしているスマホのアラーム音が鳴るー。

「----!」
聡が飛び起きたー

どうせ、女体化してないんだろ。

そんな風に思いながら
髪を触るー

長い髪ー

「--ほらな」
聡は呟くー
可愛い声が口から出るー

胸を触るー
男にはないはずの胸の膨らみー

「ほらな」
聡は、シラケた表情で呟くー

今日も女体化できなか、、、、

ーーー????

「ん???」
聡は、我を取り戻したー

今ー
髪と胸の感触がーー???

女体化したときのために用意していた
姿見の方に向かって走る聡ー

「え??まさか俺…」
「まさかまさかー」
口から可愛い声が出ているー

まさか、ついにー
俺は女体化してー

聡は思うー
以前”女体化したのにブスだった”とかいう話を読んだことがあるー

女体化しても、美少女じゃなきゃ意味はないー
ずいぶん前に読んだその話の結末は忘れてしまったが
主人公は色々苦しんでた気がするー

”俺は、そいつとは違う!”
聡はそう思いながらー
姿見の前に立ったー

そこにはーー

「ふおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
聡は大声でガッツポーズしたー

美少女ーーー
女神だーーー

可愛い、守ってあげたくなるような美少女が、そこにはいたー

「うひゃあああああああああああああああああ!!!!!」
興奮のあまり、大声で叫んでしまうー
綺麗な髪ー
綺麗な顔ー
かわいい顔ー
胸ー
スタイルの良い脚ー

「やったああああああああああああああ!!!!」

ついにー
ついに、
念願を果たすことができたー
女体化の神様、ありがとうー
ありがとうー

これで、心おきなくー

「---ア?」
女体化した聡が、間抜けな声を出したー

女体化したあとのために、
スカートや、女の子っぽい服もたくさん購入してあるー

それに着替えようとして
姿見を見た聡が、今一度声を上げるー

「---アア?」
女体化した聡のズボンが
パンパンに膨らんでいるー

「----アアアア?????」
聡は、思わず首を傾げたー

「----え」
聡は、現実をようやく理解したー

女体化したのにーー

ついたままーーー

「うぉぉおおおお????」
慌ててズボンを放り投げて
トランクスを放り投げると、
そこにはー
女体化して興奮したことにより
激しく勃起した
立派な息子がいたー

「--おおおおおおおおおおおおお?????」
聡は悲鳴にも似た叫び声を上げるー

「な、な、、な、、な、、なんでお前がここにいるんだぁ!?」
聡は叫ぶー
男のアレが、生えたまま、ついたままだー。

なんで?
女体化したのに???

「--っ、、つ、、、つ、、、くそおおおおおお!!!」
聡は叫んだー

女体化したのにブスだったー
には、ならなかった、

けどー
女体化したのについたままー

「---神は、俺に試練を与えるのか」
可愛い声のまま、その場に蹲る聡ー

こんなに、こんなに女体化を願っていたのにー
あれがついたままだなんて。

泣きそうになりながら聡は、
スマホに手を触れると、

”あさおんを目指す男”というツイッターアカウントを開いたー

”あさおきんできました!
 でも、、アレがついたままです!
 どうすればいいですか?”

と、ツイートする。

当然、”あさおんできました”を信じるものはおらず、
ネタ的な返事が返ってくるー

「--くそっ!くそっ!なんでお前がここにいる!?」
可愛い声で叫ぶ聡ー。

女体化したはずなのに、何故、股間にやつがいるのか。

「くそっ!お前の居場所は俺のここにはねぇ!」
アレに向かって叫ぶー
自分は女体化したんだ。
これからカワイイ美少女ライフを送るんだー

なのに、何故貴様がここにいるー

聡はそう思いながら
「貴様ぁぁぁぁぁぁぁ!消えろぉぉぉぉぉぉぉ!」と
自分の肉棒を無理やり押さえつけるー

美少女の姿をした聡が、部屋の中でひとり、
肉棒を無理やり手で押さえつけているー

「---いぃぃ!?」
聡が、可愛い悲鳴を上げるー

肉棒に力を入れ過ぎて
激痛が走ったー

「あぅぅぅぅぅああああ」
激しい痛みに襲われて
可愛らしく床を転がりまわる聡ー

「く、、くそっ!」
立ち上がる聡ー

鏡には
ズボンをパンパンに膨らませた美少女の姿がー。

「--ぐううううううう!」
聡は怒りの形相で叫ぶー。

だが、その叫び声はとても可愛いー
自分の口からそんな声が出ているなんて
想像しただけで、興奮してしまうー

鏡に映った可愛い自分を見るだけで
興奮してしまうー

なのにー
ズボンはパンパンに膨れ上がっているー

「---あぁぁぁああああああ!くそっ!くそっ!」

自分があさおんして美少女になったことで、
自分の姿を見たり、髪に触れたり
声を出したり、綺麗な手を見たり
するだけで、興奮してしまうー

そして、そのせいで、勃起してしまうー

自分が女体化しているということを
考えただけで興奮してしまう聡はー
”常に勃起状態”になってしまっているー

「くそっ!鎮まれ!!鎮まれ!」

こんな状況じゃ外出することもできないー

「くそっ…なら!」
スカートなら誤魔化すことができるか?と思いつつ
ズボンを脱いで、予めあさおんしたときのために
用意していたスカートをはいてみるー

だがー
スカートの感触に
さらに興奮してしまいー
スカートの上からでもー
勃起しているのが見えてしまう状態になっていたー

「だぁぁぁぁ…くそっ!」
頭を抱えてスマホを見つめる聡ー

フォロワーの一人、カズマからのメッセージが届いていたー

それを見て、聡は目を見開いたー

”女の子になったのについたまま
 最高のご褒美じゃねぇか。
 可愛い女の子に、アレがついてるんだろ??
 むしろ俺にとっては、ご褒美だね”

とー

「ご褒美ーーーーー」

その言葉を見た聡は思うー

”ついたまま”もいいかもしれないー

とー。

何かに目覚めた聡は、笑みを浮かべたー

②へ続く

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コメント

以前書いた「女体化したのにブスだった」というお話と
意図的にちょっと題名を似せてみました~!
特に続きものとかではありません!

ついたままの聡くんはどうなってしまうのかは
明日のお楽しみデス~!

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