ごく普通の女子高生ー。
彼女はある日、突然憑依されてしまった…!
”良いところだけ”奪われる彼女の運命は…!?
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女子高生の真野 美里(まの みさと)は、
自分の部屋で、テスト勉強をしつつ、
時々スマホをいじりながら一息をついていた。
「---…」
ごく普通の女子高生で
容姿もなかなか可愛らしく
性格も優しいため、
友達もほどほどに多いー
そんな彼女にー
”影”が迫っていたー
”へへへ…この子でいいか”
それはー
”不運”と表現しても良い出来事だったー。
とある男が、憑依薬と呼ばれる薬を使って
”適当”に好みの女子高生を探して回っていたのだー。
そして、その男に美里は”選ばれて”しまったー
「----!」
美里が振り返るー
ぞわっ!と、今まで感じたことのない感触を感じた気がするー
「え…?なになに?」
言葉では言い表すことのできないような不気味な感覚ー
それを、感じたー
ゾクっ
今度は、身体の内側から
湧き上がるかのような、不気味な感覚ー
これはいったい…
「--んひぃっ!?!?!?」
突然、全身が跳ね上がるような感触がしてー
ビクン、と激しく震えたのを最後にーー
美里の意識は途絶えたーー
「--ひひひ…」
美里が笑みを浮かべるー
「ふふふふ…可愛いじゃねぇかぁ」
低い声で、部屋にあった鏡を見ながら
頬のあたりを触る美里ー
「--憑依薬ってすげぇなぁ」
美里は、姿勢を崩して自分のスカートを触ると
「へへへ、これがスカートの感触かぁ♡」とほほ笑むー
美里は勉強中だったノートを閉じると、そのまま
鏡の方に近づいていき、鏡に映る自分にキスをするー
「んへへへっ…一度これ、やってみたかったんだよなぁ」
美里は笑みを浮かべながら
鏡に何度も何度もキスをしてー
鏡に唾液が垂れていくー。
やがて舌を出して鏡を舐め始めるとー
「へへへ、予想はしてたけど、鏡っぽい味しかしねぇな」と
美里は乱暴な口調で呟いたー
制服の方を見つめる美里ー
美里は迷わず服を脱ぐと、
高校の制服姿に着替えて、
鏡の前でファッションショーかのように
ポーズを決め始めたー
絶対に美里がしないようなエッチなポーズや
挑発的なポーズを繰り返すー
「ははっ!かわいいなぁわたし!」
美里が笑いながら叫ぶー
そして、
何度か咳をして喉を調整すると
甘い声で
「わたし、可愛すぎるでしょ♡」と
ウインクしてみせたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日ー
美里が目を覚ますー
「--あれ…?」
美里は周囲を見渡すー
昨日は、勉強をしていてー、それで…?
昨日の記憶があいまいだー。
”朝は眠いからな…”
美里に憑依した男は、美里の中でそう呟いたー
”俺は紳士だー。
他人の身体を乗っ取ってそのまま自分のものに
しちまうゲスもいるし、
乗っ取った身体で犯罪を犯したり、自殺するやつまでいる
でもなー、
俺は紳士だから、ちゃんとこの美里って子と
共存していくんだ へへ”
そんなつぶやきに気づかない美里は
「あれ…?」
と、制服に違和感を感じるー
なんとなくー
”誰かがいじった”ような感じがするのだー
だが、昨日はずっと部屋にいたし、
寝ている間に制服をいじる人が
家族にいるとは思えないしー
そんな風に思いながら、美里は
学校に向かう準備をしたー
”zzzzzz…”
美里に憑依した男は、美里の中で眠っていたー
まるで、自分の部屋でくつろいでいるかのような
くつろぎようー。
彼は既に、”自分の身体”というものを捨てている。
憑依薬を飲んだ際に、彼は霊体となり、
肉体は抜け殻となったー
憑依薬の説明書きには、元の自分の身体が
死んでも、問題はないー、とそう書かれていたー。
「おはよ~!」
美里がごく普通の女子高生生活を送っていくー
”ん…”
美里に憑依している男が目を覚ますー。
3時間目の数学の授業が行われている最中だったー
”数学かー
まぁ、せいぜい頑張ってくれよ”
そう呟きながら、男は美里の見ている視点や
感覚を共有したりー
脳の奥底に潜り込んだりー
色々好き放題していたー
”ふ~、JKの中で過ごすってのも悪くないなぁ”
男は笑うー
”今日から、お前は俺の家だ。
美里ちゃんよ”
男はそう呟くと笑ったー
いつでも乗っ取ることのできる、家ー。
だが、完全に乗っ取るのは、
”人殺しと同じ”だと、彼は考えているー
身体が残るか、残らないかの違いだけだー。
その本人の立場を奪う、という点では
より性質が悪いかもしれないー。
だが、彼は紳士だ。
だから、人生を奪うことはしないー
”4時間目は体育か”
にやりと笑みを浮かべた男はー
美里を乗っ取ったー
「んくっ!」
美里の身体が震えるー
「え?」
周囲の友達一人が美里の異変に気付く
「--ん?あ、ううん!なんでもない!」
周囲の女子たちの着替えをニヤニヤしながら見つめる美里ー
”へっへっへ…高校時代、よく覗こうとして
ボコされてたなぁ…
今なら合法的に見ることができる…”
美里はよだれを垂らしながらー
自分もゾクゾクしながら着替えていくー
「体育の授業…久しぶりだぜ へへへ」
美里は小声でつぶやくー
体育は、好きだったー
”体育は俺がやってやるか”
そんな風に思いながらー
美里の身体で、体育を楽しむー
「ははっ!はははは!ゾクゾクワクワクだぜ!」
美里は走りながら呟くー
冬で、寒いからかジャージの女子が多かったが
美里はあえてジャージを着なかったー
足を晒してー
空気を感じてー
激しく興奮していたーー
「んふふふふふっ!体育してるだけでエロエロだぜ!」
叫ぶ美里ー
美里はーーー
5時間目の直前に意識を取り戻したー
「えっ!?!?!?」
美里が周囲を見渡すー
”あ…あれ?”
不安そうな表情を浮かべる美里ー
昨日と同じー
”記憶”が飛んでいる気がするー
「あ…あのさ」
美里が近くの女子生徒に声を掛ける。
「わたし、体育と昼休み、ちゃんとしてた?」
その言葉に、美里から質問された
女子生徒は不思議そうな表情を浮かべたー
当然の反応だ。
”いや、普通に授業受けてたでしょ?”
と、笑う女子生徒ー
「--そ、そうだよね…」
美里の表情は暗い。
これもまた、当たり前の反応と言えるー
体育の授業に向かう準備をしていたのにー
はっと気が付いたら、5時間目の社会が
始まっていたのだからー。
まるで、寝て、目が覚めたような、そんな感覚ー
”………”
男は、美里の身体の中で、くつろいでいたー。
精神世界のような空間で
堂々とソファーに座るかのようにくつろいでいるー。
”ふぅ、久しぶりの体育、楽しかったな。
それに、お昼も。
お母さんのお弁当かな?あれは?
うまかったぜぇ”
そう呟くと、男は”ちょっと昼寝するか”と
美里の中でそのまま眠りについたー
夜ー
男が目を覚ますと、
美里がテスト勉強をしていたー
”そうか、明日からテストだったな”
男は、昼休みの最中に予定表を
見たことで、覚えていたー
男は、テスト勉強が嫌いだ
”--は~~、アレ、きついんだよな。
テストで低い点とるのもそれはそれで面倒だし”
男は決めるー
あんまり乗っ取って遊んでいても、
今度は美里の学力が下がってしまうー
”面倒なことは、君に任せるよ”
そう呟くと、男は美里の中で、
美里の観察を始めたー
お風呂の時は、美里を乗っ取ってー
身体を丹念に洗いながら
ついでにエッチもしたー
お風呂を上がったら再び美里に
身体を返してー
首をかしげる美里を勉強させるー
”素晴らしい、これぞWinWinだ”
男は満足そうに呟きー
そして、テスト当日を迎えるー。
スラスラと問題を解いていく美里。
”へ、やるじゃねぇか”
そう思いながら、美里を見ていると、
美里がどうしても解けない問題に
てこずっていたー
”ふ~ん”
男は、その問題の答えを知っているー
”よし、ならー”
「んっ…」
美里の身体がビクンと震えるー
そしてー
美里を乗っ取って、答案用紙に答えを書くー
”へへ”
良いことをしたぜ、と思いながら
美里に身体を返すー
「-!?!?」
悩んでいた問題にいつの間にか答えが刻まれているー
「---あれ…わたし!?」
周囲を見渡す。
見渡しながら、先生から疑いの視線を感じた美里は
そのままキョロキョロするのをやめて、
テストに集中したー。
”なんだか、おかしい…”
美里はそんな風に悩みながらもー
テストを無事に終えると、
ため息をついたー。
美里は、”自分の意識が度々飛ぶこと”に
違和感と恐怖を覚え始めるー
”--お~っと”
その恐怖の感情を感じ取る男ー
美里の立場に立ってみれば当然と言えば当然だー。
自分の意識がポンポン飛ぶようになったら
自分だって恐怖してしまうー。
”こりゃあ、あんまりよくねぇな。
この女がイカレちまったら、俺も困っちまう”
そう呟く男ー
自分の部屋でため息をつく美里ー
既に、美里は、結構悩んでいる感じだー。
”さ~て、どうにかできねぇかな~”
美里の中でいろいろと動き回る男ー
美里が恐怖を感じないようにー
意識が飛んでいる間、何も気にしないようにー。
”わかんねぇな”
脳のような部分に入り込む男ー
色々なものがつながっているがー
適当にいじると大変なことになるかもしれないー
”せっかくのこの器が壊れちまったら
勿体ねぇもんな”
そう呟くと、美里の中で男は考え始めるー
”そうだー
内側から明るくしてやることはできねぇか?”
男はそう思いながらー
美里の中でポジティブなことを考え始めるー
”へへへ…俺は優しいんでな。
憑依されてる子が怖がってたら、どうにかしてやらなくちゃな”
そう呟きながら
男は美里の身体の中で笑い始めたー
笑ったりー
飛び跳ねたりー
とにかく明るく、ポジティブに考えていくー
”ん?”
美里の中ー
精神世界のような世界が少しだけ明るさをましたー
”お?効果ありか?”
男がそう思っているとー
「ふふふふふ…」
と、一人部屋にいる美里が笑ったー
”!”
美里の中に潜んでいる男もそれに気づく。
「なんだか、急に楽しい気分になってきちゃった!
悩んでもしょうがないよね」
美里はそう呟くと、急に前向きになって
勉強をし始めたー
”ほぅ…”
男は笑うー
”乗っ取ってなくても、ある程度内側から
感情をコントロールすることができるのか
こりゃいいぜ”
美里が嬉しそうに勉強を続けるー
男はいつものように、
”お風呂”
”晩御飯”
”ねる前のエッチ”の
時間だけ美里を乗っ取り、
良いところを独占して、
満足げに、1日を終えるのだったー
②へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
「良いところ」だけ乗っ取って楽しむ男の
お話デス~!
面倒なところは、本人にやらせて、
良いところだけ乗っ取る…
ぶるぶるですネ…笑
続きはまた明日デス~!
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