勇者が憑依薬に魅入られて、仲間の巫女を
乗っ取ってから2年ー
新たな勇者一行に、魔の手が迫るー。
--------------------
「-----」
王国の城のテラスから、
風景を見つめるセレス姫ー
美に満ち溢れたその身体から
セレス姫は、邪悪なオーラを放出しながら、
両手を広げるー
「この世界は、我の玩具(おもちゃ)」
心地よさそうに、風を浴びるセレス姫ー
魔王フォーティスは、今やすっかり
セレス姫の身体に馴染んでいるー
何年も乗っ取られ続けたセレス姫の
精神は、既に崩壊しているー
この身体は、魔王の器だー。
「----うふふ♡」
各地から聞こえて来る悲鳴ー。
それを聞いて、セレス姫は激しく興奮したー
「---うふふ…ふふふふふ♡」
両手を広げながら、恍惚の笑みを浮かべるセレス姫ー
魔王のオーラによって、
ここまで届くはずのない戦場の悲鳴が聞こえて来るー
今もー各地で戦いが続いているー
王国軍と魔王軍の戦い。
セレス姫として王国軍を操り
魔王フォーティスとして魔王軍を操りー
永遠の戦乱をこの世界にもたらしているー
「--あぁぁぁ…なんて心地良いの…」
セレス姫はアソコを濡らしながら笑みを浮かべるー
「---泣け…喚け…嘆け…!
苦しめ…憎め…恐怖しろ…!
くくくく…あはははははははははは!」
セレス姫は、不気味な笑い声を響かせたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・
グランデル山脈ー
勇者ラッシュ一行と、巫女・イリーナ、
王国第3騎士団長・ジャッカルが、
魔王軍の将軍・テュール率いる軍勢と激突していたー
「---うりゃあ!」
第3騎士団長ジャッカルが、テュールに斬りかかるー。
遠距離から、剣から放つレーザーで攻撃していたテュールが
接近されたことで、レーザーを放つのをやめて、接近戦に切り替える。
「その目…なかなかやるようだな」
人間を見くびっていた魔王軍将軍・テュールが、
第3騎士団長・ジャッカルの実力を認めるー
「--ーーーお主も、只者ではないようだな」
炎を纏う剣を操るジャッカルが、テュールを睨みながら呟くー
炎と、剣がぶつかり合う中ーー
勇者・ラッシュは、憑依薬を発見していたー
周囲を見渡して、憑依薬をしまうラッシュー
「--あの時の俺と同じだ」
木の影から見つめていた巫女・イリーナが笑うー。
イリーナに憑依している勇者・クロウは、
過去の自分を思い出す。
自分も、憑依薬を見つけて、勇者ラッシュのように、
それを持ち帰ったー
そして、ー巫女・イリーナに憑依して、
今や自分は、王国No2の偉大なる巫女だー。
「---お前も、楽しもうぜ…一緒に」
イリーナが邪悪な笑みを浮かべるー
アイツの場合は、誰を乗っ取るのだろうか。
リンとかいう気の強そうな女だろうかー。
それとも、イリーナの後輩巫女見習いのエリーゼだろうか。
まさか、もう一人の粗暴な男ではあるまい。
「----この身体が狙われたりしてな?」
イリーナはクスクスと笑うー
だが、セレス姫の身体とイリーナの身体には
”先客”がいるー
残念ながら、憑依はできない。
ラッシュが、仲間たちと合流して、魔王軍を蹴散らしていくー
魔王軍将軍・テュールと
第3騎士団長のジャッカルが、
お互いの必殺技をぶつけ合うー。
「---お見事」
第3騎士団長のジャッカルは、そう呟くと、その場に倒れたー
魔王軍将軍のテュールが勝利したのだー
「うおおおおお!」
だが、ひるむことなく、勇者ラッシュは、魔王軍将軍のテュールに向かって行くー
「いいーー
いいぞ」
イリーナはそれを見つめながら笑うー
”どちらの戦力も”程よく”削るー”
それが、姫様のー
魔王フォーティスの望みー
「---俺は、お前たちを…!
魔王フォーティスを絶対に許さない!」
勇者ラッシュが、底力を発揮して、
魔王軍の将軍・テュールを押していくー。
勇者・ラッシュはー
両親を魔物に奪われているー
そのためー
人一倍ーー
勇者・クロウよりもー
魔王を憎む気持ちは強かったー
「ぐおおっ!勝負は預ける!」
魔王軍の将軍・テュールが撤退していくー
「---ふふふふ」
イリーナはゾクゾクしながら様子を見守っていたー
「もうすぐあなたも…わたしと同じになるの」
イリーナの表情が歪むー。
勇者ラッシュが、巫女見習いエリーゼに憑依したらー
先輩のイリーナと後輩のエリーゼで、巫女同士の激しい
エッチを楽しむことができるかもしれないー
「くっふふふふふ…一緒に、回復しましょ♡」
イリーナは、勇者ラッシュの周りに集まる
勇者一行のバーゼル、リン、エリーゼを見つめながら
笑みを浮かべたー
・・・・・・・・・・・・・・・
「--ご苦労様でした」
セレス姫が、勇者ラッシュ一行に感謝の意を述べるー。
だが、勇者ラッシュの顔色は優れない。
「どうした?大丈夫かよ?」
仲間のバーゼルが声を掛ける。
ラッシュは「あ、あぁ」と答えたー
”迷っているのね”
イリーナはその様子を見ながら笑みを浮かべたー
自分も、最初は憑依薬を手に入れて、
色々躊躇していた。
だが、そんなことは、やがて、どうでもよくなる。
一度憑依してみればー
わかるー
この、快感がー
今もー
抑えられないイリーナの身体のゾクゾクー
この、快感を知ったら
もう、勇者なんて、やってられないー
全てを快感に捧げたくなるー
絶対にー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夜ー
他人に憑依できる薬ー
勇者・ラッシュはその活用方法を考えていたー
そしてー
勇者ラッシュは、かつての勇者クロウと同じことを考えたー
”魔物との戦いに活用できないだろうか”
とー。
魔王軍の将軍に憑依してー
その身体で、自ら命を絶ったり、
魔王城に潜り込んだりー
そういったことに活用できないかどうか、と。
だがー
「一度、試してみないとまずいよな」
勇者・ラッシュはそう考えたー。
これも、かつての勇者クロウと同じ。
実戦で使うのであれば、その前に
憑依薬とやらが本物か、確認しなければならないー
「---よし」
勇者ラッシュは、憑依薬を手に、静かに頷いたー
・・・・・・・・・・・
「ふふふふふ…はぁぁぁぁぁあああ…♡」
イリーナは、自分の部屋で、アソコに
じわじわと回復魔法をかけて、
興奮していたー
「少しずつ…一度にじゃなくて
ちょっとずつジワジワと回復魔法を浴びせていくのも…
うふふふふふふふ♡」
最近は色々なプレイを楽しんでいるー
前は、アソコに錫杖の先端を挿入して、
回復魔法を放っていたが
今は、ちょびちょびと回復魔法を微量に放ちつつ、
じわじわとゾクゾクしたり…と、
回復魔法のエッチな楽しみ方を存分に
味わっていたー
「ふへへへ…♡」
だらしない姿で、うっとりとした表情を浮かべるイリーナ。
「---せ…」
ーー!?!?
イリーナは表情を歪めた。
部屋の入口から、声がしたー
慌ててイリーナがめくりあげていた巫女服を
整えると、そこには、後輩巫女のエリーゼがいた。
「お、、、おま、、、いや、エリーゼ…どうしてここに?」
イリーナは戸惑うー
イリーナの部屋に許可なく
入って来ることができるのは、
魔王フォーティスが憑依しているセレス姫だけのはずー
「---……せ、、せ、、先輩…?」
エリーゼは震えているー
エリーゼの手には、
差し入れのようなものがあるー
見張りの兵士が
”イリーナ様の後輩ならば”と、
気を遣わせて、エリーゼを通してしまったのだったー
「---……今、、、な、、、なにを…?」
エリーゼは怯えきっているー
イリーナが自分のアソコに回復魔法を
放っていたのを見てしまったのだー
「---ふふ、見たのね」
イリーナが笑いながら立ち上がるー
「-エリーゼ、あなたもわたしと一緒に
回復魔法の虜になりましょ?」
イリーナに憑依している勇者クロウは笑うー
”軽そうな女だー
一度回復魔法を突っ込んでやれば
すぐに虜になるだろ”
勇者クロウはそんな風に思いながら、
エリーゼを乱暴に掴んで押し倒したー
「きゃあ!?先輩!?」
エリーゼがおびえているー
「---ふふふふ、回復魔法はね、
こうするためにあるの」
イリーナはそう言うと、エリーゼの巫女服の中に
強引に錫杖を突っ込んで、アソコに向かって
回復魔法を放った。
「んああっ…あああああああああ~~~~♡」
あまりの快感に震えるエリーゼ
「どう?エリーゼ。これが、わたしたちの、巫女の役目なのよ!
くふふふふふ」
イリーナは歪んだ笑みを浮かべながらエリーゼを見つめるー
「--ち、、、違います!
先輩、、わたしたちの力は、そんなことのためにあるんじゃありません!」
エリーゼが叫ぶ。
「あ???」
イリーナは表情を歪めたー
回復魔法をアソコに放っても
まだ、その気持ちよさに気づけないのか?と
苛立ちを覚える。
「--うっさいわね。
ほら!もっと喘ぐのよ!はっ!」
回復魔法を放ちまくるイリーナ、
エリーゼが激しく喘いで
何度も何度もイカされているー
それでも、
エリーゼは言うー
「神は…そんなこと、、、絶対に許しません!」
とー
「--はぁぁ???」
イリーナは声を荒げた。
「--生意気なこと言うな!」
イリーナがエリーゼをビンタするー
エリーゼはそれでもイリーナを見つめる。
「先輩…!目を覚ましてください!
わたし……先輩のこと、好きだったのに」
エリーゼが泣きながら言うー
憧れだったイリーナの豹変ー
エリーゼは、それに耐えられなかったー
「好き?」
イリーナはそう言うと、笑みを浮かべたー
そして、いきなりエリーゼにキスをするー
「なら、キスしてあげる!
胸を揉んであげる!!!
もっともっと興奮させてあげる!」
狂った表情で叫ぶイリーナ。
「けだもの!」
エリーゼはそう叫ぶと、イリーナを振り払って
そのまま、逃げ出してしまったー
「--チッ」
イリーナは舌打ちをするー
あれだけ回復魔法を放っても
虜にならないなんてー。
・・・・・・・・・・・・・・
翌日ー
勇者一行が、セレス姫との謁見を望んだー。
セレス姫と巫女・イリーナ、
そして、第6騎士団長・オリオンが見守る中、
勇者ラッシュは、何かを取り出したー
「--昨日、こんなものをグランデル山脈で手に入れました」
勇者ラッシュが差し出したのは”憑依薬”
「---!」
イリーナが表情を歪めるー
”なんだこいつ”
勇者クロウは、苛立つー
勇者ラッシュは、憑依薬を使わず、
セレス姫に差し出したのだ。
”魔王フォーティスとの戦いに役立てられる”とー。
イリーナに憑依しているクロウは、
腹立たしい気持ちでラッシュを睨むー
”なんだこいつら
正義のヒーロー様ってか?”
勇者クロウは、”自分とは違い”
憑依薬を私利私欲のために使わなかった
勇者ラッシュに、激しい敵意を抱いた。
回復魔法の虜にならなかった巫女・エリーゼにも、だ。
「---よく教えてくれました」
セレス姫がほほ笑むー。
「この薬は、他人の身体を乗っ取ることのできる
”憑依薬”
伝承にも伝わっている薬です。
とうに、その存在は伝説になったと思ってましたが」
あくまでも冷静なセレス姫ー。
「----」
イリーナはそわそわしている。
ここには第6騎士団長・オリオンもいる。
憑依薬のことをペラペラと喋られてはー
自分も、セレス姫に憑依している魔王フォーティスだって
困るはずなのだー。
「------」
第6騎士団長・オリオンは覆面がトレードマークの男で
口元を隠しているために、表情を読み取ることができないー。
「---(くそっ)」
イリーナは舌打ちをするー
「--」
セレス姫は、勇者ラッシュから献上された憑依薬を見つめるー
そもそも、憑依薬は、魔王フォーティスの魔力で生み出しているものだー
当然、セレス姫はそれを知っているー。
「---」
あたかも初めてみるような反応を見せた後に、
セレス姫は言う。
「たしかに、これを使えば他人の身体を”乗っ取る”ことも可能でしょう
例えば、自分の思うがままにー」
セレス姫の言葉に、勇者ラッシュが嬉しそうに言う。
「では、それを使って魔王軍をー」
「そうですね」
セレス姫は頷いた。
「勇者ラッシュー。
しばらく、この憑依薬はあなたに託します。
私が持っていると、何かと狙われることもあるでしょう。
非力な私では、残念ながら、それを守り切ることはできません。
憑依薬の活用については、こちらで、よく検討します。
それまで、それを、守っていてもらえますか?」
セレス姫の言葉に、
勇者ラッシュは「お、俺なんかがこんな大事なものを持っていていいのですか?」と
戸惑いながら言う。
「--はい。私はあなたを信じているのです。
勇者と、その仲間の、皆様をー」
セレス姫の言葉に、勇者ラッシュは嬉しそうに笑みを浮かべると
「分かりました!命を懸けても、この薬はお守りします!」と
叫んだー
勇者ラッシュは、かつての勇者クロウとは違い、
本気で、憑依薬を打倒・魔王のために
使うつもりだー。
勇者ラッシュと一緒に、
仲間のリン・エリーゼ・バーゼルの3人が謁見の間から出て行くー
「------」
第6騎士団長のオリオンも頭を下げて、部屋から出て行くー
二人だけになるー
「--姫様!どうして!」
イリーナが叫ぶー
「-あの勇者はダメです!俺とは違って、
憑依の魅力に気付けなーーーー」
イリーナは言葉を止めるーー
セレス姫が、この世のものとは思えない
美貌とーー
そして、邪悪な笑みを浮かべて
イリーナの方を見たからだー。
「--わたしを、誰だと?」
セレス姫がほほ笑むー
「--わたしは、魔王であり、姫ー」
セレス姫の言葉には、
底から湧き出る、確かな説得力があったー
「---任せないー
全て、この、わたしにー」
セレス姫の目が赤く光るー
イリーナは、セレス姫を見つめながら
”俺は、一生、魔王様に…姫様についていく”と
頭を下げるー
姫様が、勇者ラッシュに憑依薬を託したー
何か、
何か考えがあるはずだー
セレス姫は、頭を下げるイリーナを見つめて、
慈悲深き笑みを浮かべるとー
同時に、邪悪な笑みを浮かべたー
「すべてはー私の手の中でー」
セレス姫は、王宮のステンドグラスを見つめながら笑うー
「私の駒たちよー
踊りなさいー
私の手の内でー」
光を見つめながら、セレス姫は、そう囁いたー
<後編>へ続くー
・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
次週が最終回デス~!
新たな勇者もご乱心してしまうのかどうか、
ぜひお楽しみくださいネ~!
コメント
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来週がメッチャ楽しみ!
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ありがとうございます~!☆
ぜひ後編もお楽しみください!!