<女体化>俺たちの夢②~理想と現実~

オタク4人組のうちの一人が女体化…

「お前たちに夢を見せてやる!」と
彼は豪語していたものの…?

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夕暮れ時ー

夕日の中、歩く4人ー

一人は、可愛らしい美少女だ。

「----」
義弘、大輔、隆也の3人は、なんとなく
暗い表情をしていた。

「今日も楽しかったなぁ~!」
女体化した麻人が、嬉しそうに
色々なものを持ちながら笑顔で呟くー

「そ、そうだな」
隆也が返事をするー

麻人は、麻美などと名乗って
オタクイベントに顔を出した。

結果、他のオタクたちから
ものすごくチヤホヤされた挙句、
色々なおみやげまで貰って
上機嫌ー

だがー

義弘、大輔、隆也の3人からしてみれば
”つまらなかった”

麻人と一緒にオタクイベントを楽しむつもりが、
麻人はチヤホヤされて、ノリノリになってしまい、
3人は待たされることが多かったー。

周囲のオタクたちも、
男ばかりの世界に突然美少女が現れたことで、
麻人のことばかり見ていてー

なんだかーー
つまらなかった。

「なんだ?お前ら?元気ないな~!」
麻人が3人の様子に気づいて苦笑いする。

「ほら!元気出して!」
麻人が女子モードで笑う。

「--ほら!みんな、ぎゅ~!しよ!」
麻人が3人を順番に抱きしめていく。

義弘も大輔も隆也も
顔を真っ赤にしながら苦笑いするー

美少女にぎゅーをされたことで、
疲れが飛んだような気がした3人は、
麻人と別れて、そのまま帰路についたー

・・・・・・・・・・・・・

それからしばらくしてー…

麻人は、元々使っていた
オタク活動用のアカウントにほとんど浮上しなくなった。

「最近さ~、麻人いなくね?」
隆也が言うと、義弘も「そうだなぁ」と呟く。

今まで、毎日のようにツイッターで
やり取りしていた麻人が、最近はほとんど
ツイッターに出現しなくなったー。

そしてー

「ってかアイツ、”あっちの”アカウントに浮上してるんだろ?」

童貞を守る大輔が呟く。

”あっちのアカウント”

それはー
女体化した麻人が女の子として作ったアカウントー。

”あさみ★”というアカウントだー
既にフォロワー数は、麻人が元々使っていた
アカウントを超えているー

「--楽しそうだなぁ」
隆也が苦笑いするー。

「--でもさ」
義弘の声は暗いー

顔は見えない通話でも
大輔・隆也には義弘の複雑な表情が
見て取れるようだったー。

「……あいつ、なんか女体化してから、
 遠くに行っちまったような…
 そんな感じがするよな」
義弘のつぶやきに、
大輔と隆也は返事をしなかったが
二人も内心、同じように思っていたー。

・・・・・・・・・・・・・・

数日後ー

「おまたせ~!」
麻人が待ち合わせ場所にやってくるー

今日は、義弘の家出、いつもの4人が集まって
好きなアイドルのライブ映像を見たり、
ゲームをしたり、ダラダラと仲間同士で過ごす日だったー。

「--お~!おしゃれ!」
隆也が言うと、
「でしょ?」と麻人がほほ笑んだー。

麻人は言葉遣いも女の子モードになっている。
少し前までは、仲間といる時は完全に男モードだったのだが
最近はそんなことも無くなりつつあった。

スカートの中が見えないように座る麻人。

「-そういえばさ~」
隆也が口を開く。

「最近、麻人、俺たちに触らせてくれなくなったよな~?」
隆也が言うと、
麻人が「え??あぁ、うん、まぁ~」と、苦笑いする。

「--確かにな~
 俺たちに夢を見せてくれるんじゃなかったのかぁ?」
義弘が言うと、
麻人は居心地が悪そうに、「な、なによ」と呟く。

そして、他の3人のほうを見ると、麻人は笑った。

「あ、、あぁ、、あぁぁ、ごめんごめん。
 ほら、みんなリアルの女には興味ないかなって。
 だから、無理して触らせたりしないようにしてただけだよ~!」

麻人が言う。

「--!」

隆也が壁ドンする。
麻人が「ひぇっ!?」と声を漏らす。

「そんなことねぇよ。」
隆也の目が野獣のような目つきになっているー

麻人はドキドキしながら口を開く。

「お、、落ち着いて…
 ほら、触りたければ触っていいから」
麻人がそう言うと、イケメン風男子の隆也は
麻人の胸を激しく揉み始めた。

「んあぁ♡ そ、、そんな…あっ…!」
麻人が顔を真っ赤にしながら
隆也に胸を揉まれるー

「おぉぉ隆也!俺も混ぜろ!」
童貞を守る大輔も乱入して、
麻人のスカートの中に頭を突っ込んでいるー

「って-!お前、いつの間にこんなかわいい下着を!」
大輔がスカートの中で叫ぶ。

義弘は、麻人の綺麗な黒髪を触りながら
ニオイを嗅いだり、ペロペロ舐めたりして
満足そうだ。

「----」
麻人は震えていたー

そして、麻人自身も感情の変化に戸惑っているー

確かにー
最初は、こいつらに夢を見せてやろう、と
そう思っていたー
女体化した自分が親友である3人に、
色々な夢を見せてあげつつ
これからも一緒にオタクとして楽しみたい、
とー。

だがー、
今はー

3人のことを”気持ち悪い”とー
そう思ってしまっていたー

「--ちょ!ちょ!ちょ!」
麻人が叫ぶー。

だが、3人とも無視して胸を揉んだり、
スカートの中を触ったりしているー

「--ちょっと!!!」
麻人が叫ぶと、ようやく義弘たち3人の
動きが止まったー

「-ちょ!!、ほら!いつまでやってんの!?
 いつものようにゲームやったり
 アニメみたりしようよ!」
麻人が言うと、
大輔が「そ、そうだな」と返事をするー

気まずそうな4人ー

麻人が女体化したー
最初は3人も喜んだー

だが、麻人の変化と共に、次第に
”居心地の悪さ”を感じるようになっていたー

まるでーー
”自分たちのことをよく思わない女子”と
一緒にいるような感覚だー

ゲームをしていても、麻人は
前みたいにギャーギャー騒がなくなった。

なんとなく、上品というかー
女の子らしいというかー。

「よ~し、いつものアレをやるかぁ~!」
義弘が笑うー

ゲームの対戦でびりになったら罰ゲーム!という
4人の中では定番の遊び方だ。

びりになったら、
キスしたり、服を脱いだり、恥ずかしい踊りをしたりー

そういう罰ゲームをしながら
ギャーギャーと4人で盛り上がるー

しかしー

「--…あ、わたしは、、やめとく…」
麻人はそう言うと、
コントローラーを置いて、少し離れた場所から
3人の対戦を見守るー。

「---」
隆也が、舌打ちをした。

そしてー
叫んだ。

「おい!」

その声に、義弘と大輔が驚くー。

「--なんか最近、気に入らないなぁ。
 自分がかわいい子になったからって
 調子こいてんのか?」

隆也が感情的になって言う。

”自分だけ、楽しそうにして、
 ”仲間”であるはずの俺たちはぞんざいに扱われている”

そんな風に隆也は思っていた。

義弘と大輔が「おい、やめろ」と
隆也を制止しようとする。

だが、隆也は続けるー

「--へへ~、俺がもし女だったら、お前ら3人にやりたい放題
 させてやるんだけどなぁ~!
 コスプレからエッチから、何でもしちゃうし、やらせてやるぜ~!」

 --って、言ってたよな?お前」

隆也の言葉に
麻人は「う、、うん」と気まずそうに呟く。

「---その割に、最近冷たいじゃないかよ。
 俺たちに夢を見せてくれるんじゃなかったのかよ」

隆也が問い詰めるようにして言う。

麻人は少し沈黙してから口を開いたー。

「---そ、、そういう考えだから、お前たちはモテないのよ!」
とー。

「--はぁ?」
隆也が表情を歪める。

「-お前、俺たちのこと、見下してんのか?」
隆也が怒りの形相で言う。

「--なんだよ!お前だって、俺たちと一緒だっただろ?
 それがなんだ!?女体化したとたんにそれか??」
怒り狂った様子の隆也を大輔が止めるー。

「--麻人…
 オタクだって、童貞だって、モテなくたって
 それは悪いことじゃないし
 趣味に誇りを持とうぜって言ってたのはお前だろ?

 お前が女になっても、俺は麻人と仲良く
 やってけると思ってた。

 なのになんで、お前、最近、俺らを避けるような
 感じなんだよ?
 今までみたいに俺らとバカみたいに騒いで
 楽しくやろうぜ?」

大輔が冷静に言うと、
麻人は、「お前たちといるより、楽しいことがあるんだよ」
と、呟いたー

その言葉に、3人は表情を歪めるー

確かに、最近の麻人ー
麻美を名乗る麻人はとても楽しそうだー

チヤホヤされてー
いい気になっているー

と、でも言うべきだろうか。

「---変わっちまったなお前」
隆也が悲しそうに言う。

「--…何とでも、言えばいいじゃん」
麻人は、そう言うと、不愉快そうに
そのまま立ち去ってしまったー。

義弘、大輔、隆也の3人とは
ますます溝が広がっていくー。

麻人は、楽しそうに、”あさみ★”の
ツイッターアカウントで、
充実した日常をツイートしている。

オタクたちからチヤホヤされて、
まるで、自分が姫だと勘違いしている様子だ。

「--ったく、面白くねぇ」
隆也が呟く。

嫉妬だろうかー。
いいや、麻人が変わってしまったことへの怒りだ。

揉ませろー、とか
そういうことではない。
確かにそれもあるのだが、
”今まで通り”接してくれなくなったことに
不満を感じていた。

「結局、女なんてそんなもんだろ。
 二次元最高だぜ!」
義弘が叫ぶ。

「童貞万歳ー!」
童貞を守る大輔が嬉しそうに叫ぶ。

隆也はそんな二人を見て、
「そうだな。麻人…いいや、麻美なんて女は知らない。
 女と関わったって、いいことなんて何にもないもんな」
と呟いたー

それからー
3人は、麻人との交流をほとんど絶ったー。

一方の麻人も、そんなことを気にする素振りも見せず、
どんどんどんどん、女子らしくなっていくー

おしゃれに気を遣うようになって、
人とも積極的に交流するようになったー

女体化して、チヤホヤされて、
まるで有頂天になっているかのようなー
そんな状態だー。

「--うふふふふ♡ 最高~!」
自宅に帰った麻人は、
新しく購入した服を色々試しながら
「どうすれば可愛く見えるかな~」と
嬉しそうに呟いているー。

オタク趣味のフィギュアやR18なゲームは
ホコリを被り始めていて、
最近ではオタク趣味目当てー、というよりも
オタクたちからチヤホヤされることが
快感になっていて、
それが目的でイベントなどに足を運んでいるー

ふと、部屋の隅にある
義弘・大輔・隆也と4人で撮影した
写真を見つめるー

「--ふん…こんなもの、もういらない」
麻人はそう言うと、写真をごみ箱に放り投げるー。

「--つまんないやつら…
 だから童貞なのよ」
麻人は呟くー

少し前まで一緒にいた仲間たちのことを
麻人は心から見下すようになっていたー

身体が変わってー
心まで、無意識のうちに変わってしまったー

「わたしは、あいつらとは違う」
麻人はそう呟くと、
嬉しそうに購入した服の試着の続きを
するのだった…。

・・・・・・・・・・・・

そしてーー
大規模なイベントの日がやってきたー

”ここは、俺たちの夢だぜ”

そのイベントはー
4人が最初に出会ったイベントだったー

同人誌の売買やグッズの売買が行われたり、
コスプレイヤーが衣装を披露していたりー
そういったことが行われる大規模なイベントだー。

「--ふふふん♪」
麻人は、この日のために用意した
コスプレ衣装を身に着けて
会場にやってきているー

早速チヤホヤされて笑みを浮かべる麻人ー

「-----------」
そんな麻人を物影から見つめながら
「あさみちゃぁん…」と呟く不気味な男が笑みを浮かべたー

③へ続く

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女体化して美少女になってしまったら…?
男性の皆様は心変わりせず、
男友達と今まで通りの関係を
保てるでしょうか…?

続きは明日デス~!

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女体化<俺たちの夢>

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