”ぽぜぽぜ”
謎のR-18小説作家がいた。
しかし、その正体はー…?
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”ぽぜぽぜ”
ネット上で、憑依モノを中心に
公開を続けている、謎の作家ー
その正体は謎に包まれており、
不定期に、憑依のお話の投稿を続けているー。
男子大学生の畑山 和則(はたやま かずのり)も、
そんな”ぽぜぽぜ”が放つ小説を楽しみに
している人物の一人だったー
「へへへ…今日もゾクゾクできたぜ」
和則が嬉しそうに呟くー。
今日、更新された小説は、
宅配便の男に憑依されて、そのまま家の中で
好き放題されてしまう一人暮らしの女子大生を
描いた憑依小説だったー。
「っかし、このぽぜぽぜって奴も、
エロイ奴なんだろなぁ~」
和則はニヤニヤしながら呟くー
”ぽぜぽぜ”の
正体は、不明-。
以前、ツイッターで
スイーツの写真と、”ぽぜぽぜ”の手が写っていたがー
それ以外は何も分からない。
手がやたらと綺麗に見えたが、
女性であるはずがない。
ほぼ100%男だろうと、和則は考えていたー。
だが、ある日ー
「え……」
和則は、唖然とした。
ぽぜぽぜは、女性だったー。
しかも、若くて綺麗な感じの女性ー。
その事実に驚く和則ー
こんな人が、あんなエッチなお話を書いているのかー
と、和則は、謎の興奮を覚えてしまうー。
一体、この人は、どうしてこういう小説を
書き始めようと思ったのかー。
気になった彼は、”ぽぜぽぜ”に直接
ツイッターで聞いてみた。
すると、”好きだからです”と
返事が返ってきたー
なんとなく、和則は、
勝手な思い込みで、こういうお話は
男が書いているものだと思っていた。
だが、調べてみると、案外、
女性で憑依モノや入れ替わりモノ、皮モノなどを
書いている人もいるのだとか。
「すごい世界だなぁ…」
和則はそんな風に関心するのだったー。
だがーーー
”真実”は違うー
確かに、和則が大好きな小説を書いているのは、
”女性”で間違いないー
しかしー
「---あ…ぅ……」
パソコンの前の椅子に座った
メイド服姿の女が、
泡を噴いて、ピクピクと痙攣しているー
その口からー
煙のようなものが飛び出すー
そしてーー
「くくくくく」
中から、男が出てきたー
メイド服姿の女性が痙攣しているのを見て
男は笑うー
「たまには、自分の身体も
動かしたほうがいいと思ってな」
男は笑いながら
痙攣するメイド服姿の女を気に留めることもなく、
ストレッチのような体操を繰り返しているー。
メイド服姿の女の前に置かれている
パソコンにはー
書きかけの憑依モノが映し出されているー
彼女こそがー
”ぽぜぽぜ”を名乗り、
憑依や入れ替わりのお話を
公開している女性だー。
「----くくく」
体操を終えた男が、再び煙のようになって
メイド服姿の女に吸い込まれていくー
「ふ~~~~」
目の輝きを取り戻した女は
汚れた口元を綺麗な手で拭くと、
再びその綺麗な手で
エッチなシーンを入力し始める。
クスクスと笑いながらー
彼女はーー
憑依されていたー
女性作家”ぽぜぽぜ”は
確かに、女性だー
だが、”中身が違う”
身体は正真正銘の女性ー
しかしー
彼女の中身は、男性だー
一人暮らしの永路 伶花(ながみち れいか)という女性の
身体を乗っ取って、その身体でアダルト小説を書いているー
「ふふふふ…ふふふふふふ♡」
伶花はニヤニヤしながら憑依モノの新作を
書いているー
伶花の心臓がどきどきと高鳴るー
伶花は元々、こういったジャンルが苦手で
エッチな話も苦手な女性だったが、
今では、自分自身が興奮しながら、
そういうお話を作り出しているー
いいや、書かされているー
「ふふふぅぅぅ…♡」
お話を書きながら興奮してきた伶花は
自分の胸を揉みながらニヤニヤとするー
小説の場面を自分の身体で試しながら
口元を歪める伶花ー。
「ふ~~~♡」
乗っ取られた伶花は友人関係を全て絶って、
彼氏を振って、
今、こうして一人で暮らしているー
「この女は、、エロの製造機だぜ…」
伶花がニヤリとしながら呟く。
「わたし…どんどんエッチな文章書いちゃいまーす♡」
可愛らしく呟くと、伶花は
メイド服姿のまま、小説を続けて入力し始めたー
・・・・・・・・・・・・・・
”ぽぜぽぜ”の小説のファン、和則は
新作小説を今日も読みながら
一人、興奮していたー
”女の人がこれを書いている”
なんて、考えただけで
小説とは関係のない部分で
興奮してしまう和則ー
一体、これを入力しているとき
”ぽぜぽぜ”さんは、どんな気持ちで
入力しているのだろうー…と。
”嫌々”ということはないはずだ。
嫌々だったら、こんなに毎日、
憑依モノを書いたりすることはできないはずだ。
と、いうことはやっぱり
ぽぜぽぜさんも興奮しているのだろうか。
そんな風に思うと、和則はニヤニヤが
止まらなくなってしまうー。
ツイッターに先日、載っていた
写真を見る限り、結構可愛らしい若い女性だー。
和則は「あ~~いいなぁ…憑依が好きで自分自身が
女なんてなぁ」と呟きながら
”実は憑依されてるんじゃね?ぽぜぽぜさん”
などと頭の中で冗談を思い浮かべたー
まさかそれが”本当”などとは思わずにー
・・・・・・・・・・・・・・・・・
ある日ーー
「---!」
大学帰りに和則は、表情を歪めたー
”あれ…ぽぜぽぜさんじゃ…?”
偶然、街中で
ツイッターで見た”ぽぜぽぜ”の姿を
見つめたのだー。
生足を晒しながら
ヒールの音を立てて歩く伶花ー。
「---あ…あの!!」
和則は迷わず叫んだ。
伶花が足を止めて振り返るー
サングラスをかけていたが、
伶花の写真を毎日のように
見て勝手に興奮していた
和則には分かったー
”この人はぽぜぽぜさんだ”
とー。
「---はい?」
伶花がサングラスを外して
和則の方を見る。
「あ、、あの…
ぽ、ぽぜぽぜさんですよね…?」
和則が顔を赤くしながら言う。
エッチな小説を書いている人がー
こんな人だなんてー、
と、そう思いながらー。
「---…」
伶花は少し考えてから
「どうしてわかったの?」と苦笑いするー。
”警戒”の色が出ているー。
伶花に憑依している男からすれば
伶花の身体は居心地がよかったし、
このままできれば利用したかったー。
最悪の場合”憑依から抜け出して”
伶花の身体を捨てる手段もあるが
できれば、このままいたいー
”不審者”かー
それともー”この女の知り合いかー”
伶花はそんな風に思いながら
和則の次の言葉を待ったー
すると、和則は叫んだ。
「ファンです!
ぽぜぽぜさんの小説の…!」
とー。
「--(あぁ、そういうこと)」
伶花は、「どうしてわたしだってわかったの?
これ、かけてたのに」と
サングラスを持ちながら笑うー
伶花が外出するときに
サングラスをかけているのは
”憑依される前の伶花の知り合い”と
鉢合わせしたら面倒くさいからだー。
「あ、、あの…」
和則が少し顔を赤らめて恥ずかしそうに言う。
「ま、、毎日…ツイッターの写真
見てたんで…」
その言葉に、
伶花は”面白い子…”と思いながら
和則との雑談に応じたー。
雑談をして別れる伶花と和則ー
だがー
和則は
”そんなことしちゃいけない”と
思いながらも伶花のことを
尾行してしまった。
”これじゃストーカーじゃないか”と
内心で苦笑いしながら…。
「-----」
伶花は、和則に気づいていたー
だがー、
気付かないふりをして、
そのまま歩き続けるー
”ふふん…”
伶花は優越感に浸っていたー
こいつはー
”俺”だったら、あんなにデレデレしていたのか?
とー。
いいやー
この女の身体だから、デレデレしてるんだろう?
自分が乗っ取った身体が、
男を引き付けているー
そう思っただけで乗っ取られている伶花は
ゾクゾクと興奮していたー
家の前に立つ伶花。
「----…何か用かしら?」
不敵にほほ笑みながら伶花が振り返るー。
和則はドキッと、飛び上がるようにしながら
伶花の方を見る
「あ、、いえ、、、い、、いえ、、、いえ…」
和則が慌てふためくー。
伶花は”男を家に入れるのは危険か?”
などと思いながらー
”いや、もし何かあれば、この身体を捨てればいいんだし”と、
和則を家に招き入れたー。
「女の人についてくるなんて、
わたしが叫んだら、犯罪よ?」
と、甘い声で呟く伶花ー
「す、、す、、すみません…
こんなきれいな人が書いてるって思ったら
どうしても…」
和則はそう呟くー。
”どうする?”
伶花は、内心で笑うー
”色々と楽しみ方があるー”
この男を悩殺してやるのも面白いー
だが、ここでーーー
”憑依の事実”を明かしてやるのも面白いー。
「ーーどうして…わたしがエッチなお話書いているか、
本当の理由…知りたい?」
伶花が甘い声で囁くようにして言う。
「し、、し、、知りたいです」
和則の返事に、伶花はほほ笑んだー
伶花は決めたー
”憑依をこの場で明かしてーーー
こいつの絶望する顔を見てみたいー”
とー。
「--実はね…わたし、
男の人に乗っ取られてるの」
伶花は笑いながら言い放ったー
「え…?」
和則が首をかしげる。
「またまた~!そんなこと言って~!」
憑依モノを書いている作家の冗談だと受け取り、
和則が笑うー
「---冗談じゃねぇよ…?ククク」
伶花はそこまで言うと「ひぅっ!?」と声を上げて、
ビクンと、身体を激しく震わせて、
そのまま背後にあった椅子にもたれかかるようにして倒れたー
倒れた伶花の身体が椅子からずり落ちて、
そのまま激しく痙攣しているー
「え…??え!?!?ぽぜぽぜさん!?」
和則が慌てるー
「--あ、、、、、、か、、、っ…が」
伶花が白目を剥いて、ぴくぴくしながら
泡を噴いているー。
「--ちょ!?き、、救急車、、、」
和則が慌てた様子で叫ぶと、
背後に見知らぬ男が立っていたー。
「--ひっ!?」
驚く和則ー
「--その女は、俺が憑依して乗っ取ってるんだよ」
男が笑うー
「え…」
和則が背後を振り返るー
伶花が、うめき声のような声をあげながら
そのまま動かなくなってしまうー
「長い間乗っ取ってるから
そう簡単に意識は取り戻さねぇよ」
男が言うと、
和則は震えたー。
「ーーククク
憑依された女が憑依モノを書いてる…
興奮するだろ??」
男が言うと、
和則は震えながらも、
アソコを勃起させながら呟いたー
「す、、すごい…!
ぽぜぽぜさん…すごい!」
和則が笑うー
最初は、男が書いているのだと思い込んでいたー
だがー
書いているのが女性だと知り、和則は興奮したし、
すごく驚いたー
そしてー
さらに、作者の女性が、憑依されて乗っ取られた
女の人だったなんて
考えると、もうゾクゾクが止まらないー。
「----お、、俺を…
俺を弟子にしてください!」
和則は、土下座したー。
「--へぇ?」
男は笑うー
本当は、憑依のことを明かしたあとに
和則に憑依して、自殺して
和則を処分しようとしていたのだがー
この反応は意外だったー
”こいつも、憑依を愛する同士か”
そう思った男はー
再び伶花の身体に憑依したー
そしてー
「じゃあ、一緒にエロイ小説、作ろうか。ふふ」
伶花は口から泡をこぼしながら、ニヤニヤと笑うー
「は、、はい!!!!」
和則は嬉しそうに叫んだー
そして、
後日ー
小説をバニーガール姿で入力する伶花の隣には、
可愛らしい少女の姿があったー
おわり
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コメント
憑依して乗っ取った他人の身体で
エッチな小説を書く…!
ぶるぶるですネ~!
お読み下さりありがとうございました~!
コメント
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もしかして、無名さん自身をモデルにして、現実にそうだったら良いなと言う願望小説ですか?笑笑。無名さんは非公開にしてますけど、確かに女性は無名さんのような話は書けませんから男性だと思いますし。
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コメントありがとうございます~!
このお話は私をモデルにしたわけではないのデス~
実は、このお話は…
あ、ここまでにしておきましょう~笑