<憑依>わたしはドM女②~快楽~

ドMな男子高校生が憑依薬を手に入れて
憑依能力を身に着けてしまったー。

彼に憑依されてドMになってしまう少女の運命は…?

---------------—-

「---今日は、どの教科をやる?」

「--え~っとね~、どれがいいかな~」
眼鏡をかけたおとなしそうな女子高生・陽花里が、
教科書を選びながら、嬉しそうにしているー

「---初日のテストは数学と英語だから
 そのどっちかにしようか」
同じく真面目そうな男子生徒・原井 達郎(はらい たつろう)が
穏やかな笑みを浮かべながら言う。

二人とも大人しく、真面目なため、
彼氏彼女の関係ではあるものの
エッチの経験はなく、
こうして、勉強したり、お出かけしたりする、
健全な関係だったー。

「---ふ~ん」
憑依薬を飲んで憑依能力を手に入れた
他喜男は笑みを浮かべるー

憑依能力を使って霊体になったまま
ふたりの様子を見つめるー

二人は、仲良さそうに少しいちゃつくことも
あるが、特に何も、特別なことはしていない。

ただ単に、間近に迫ったテストのための
勉強をしている、という感じだ。

お互いの家を行き来する間柄で、
二人の両親も、二人のことを応援しているようだ。

「--よし…」
他喜男は笑みを浮かべたー

だがー
”今日は憑依しない”

何故ならー

まだ、”準備”が出来ていないからだー。

・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー

「---♪~~」
その日は、家に帰ると陽花里は
一人で勉強を始めたー

テストが来週に近づいてきているのだ。

他喜男も普段はある程度勉強して、
ある程度の点数を取ってはいるのだが
今回はそんなことをしている場合ではなかったー

「えっ…!?ひっ!?!?」
陽花里が、違和感を感じた直後、ビクンと震えるー。

ペンを落とした陽花里ー

陽花里は、笑みを浮かべると、
さっそくスマホをいじり始めるー。

陽花里の記憶を絞り出して
ロックを解除すると、何かを購入し始めたー。

「--へへへ…へへへへへ」
ネットでいろいろと注文する陽花里ー。

”また、金曜日に!”
昨日、陽花里はそう言っていたー

恐らく、金曜日にまた一緒に勉強するのだろうー。

その日だー。
その日、陽花里をドM女にしてやるー。

「--足りねぇな」
大人しい陽花里の声で呟きながら
陽花里は、マスクを身に着けて、適当に動きやすそうな服に
着替えて、そのまま外へと出かけたー

鎖やロープなどを購入してきた陽花里は
満面の笑みを浮かべて、
それを陽花里が普段使わない場所に隠すと、
他喜男はそのまま陽花里の身体から飛び出したー

・・・・・・・・・・・・・・・・

金曜日ー

陽花里と達郎は、やはり陽花里の家で
一緒に勉強するようだー。

しかも、今日は陽花里の両親がいないのだとかー

”へへへへへ…存分にいじめてもらうことができるぜ”
他喜男はニヤニヤしながら放課後を待ったー。

そしてー
ついに待ちに待った時間がやってくるー

放課後になると、他喜男は慌てて家へと向かったー。

憑依能力を使っている間、自分の身体は無防備になってしまうから
外で憑依能力を使うのは危険だ。

自分の部屋の中で、部屋の鍵をしめてやるのが
一番良い。

帰宅すると、他喜男は、真っ先に自分の部屋へと駆け込んだー。

妹の彩智とすれ違うー。

「--何そんなに慌ててんの!?うるさい!」
彩智が相変わらず兄に対して憎まれ口をたたくー。

「-ーへへへ、悪い悪い~」
罵倒されただけで興奮しながら
他喜男は自分の部屋へと駆け込むー

そして、笑うー

「あんまり俺をいじめると、
 憑依しちゃうからな~?彩智~?」
一人でニヤニヤ笑みを浮かべながら
他喜男は笑うー。

だが、今はその時ではない。

陽花里に憑依して
大人しい女をドMに豹変させるのだ。

憑依能力を使った他喜男は、机に伏せるようにして
眠りについてー
そのまま霊体として、陽花里の家に向かったー。

おしとやかな服装の陽花里が、
制服のまま部屋でのんびりしていたー。

陽花里が、痛めつけられて興奮している様子を
想像する他喜男。

今からそれが、現実となるー。

他喜男が陽花里の身体に、霊体を重ねるー

「んあっ!?」
陽花里がビクッと震えて、持っていたスマホを床に落とすー

「ふ、、、ふひひ…」
陽花里が笑みを浮かべるー

「わたしは…ドM女…♡」
呟いてみる陽花里。

そうだー
陽花里はドMだー

他喜男はそう思いながら、ネットで注文したものを受け取りに行くー。
コンビニ受け取りにしてあるから、
陽花里本人は気づいていないー。

足早にコンビニに向かい、
サインをする陽花里。

陽花里の筆跡を真似しようと思ったが無理なので
適当な字で書いた。
女の子な要素0の筆跡だ。

コンビニで、ガムを購入すると、
陽花里はそれを噛みながら
家へと戻るー。

別にガムはM要素と関係ないのだが、
他喜男自身がガムが好きなため、
購入したー。

それだけのことだったのだがーー

「--沖松さんがガムくちゃくちゃしてるなんて…
 なんか興奮するなぁ…」

鏡でガムをくちゃくちゃしている陽花里を見つめて
他喜男は興奮するー

フーセンガムを膨らませて、
くちゃくちゃを続ける陽花里ー。

陽花里はガムを噛むのだろうかー
いや、イメージ的にガムを噛まなそうな感じがするー

その陽花里が、鏡の前でガムを噛んでいるー

「ひぇぇ…憑依ってすごいなぁ…」

陽花里はそう呟きながら
試しにガムを床に吐き捨ててみるー

「ふぁぁぁ…悪い沖松さんだぁ…」

鏡に映った、ガムを吐き捨てる陽花里を見て
興奮してしまう他喜男の意識ー
陽花里の身体もそれに合わせて興奮している。

「って、いけね~!」
髪を掻きむしりながら、自分の部屋に向かう陽花里。

早く準備をしないとー
陽花里は、ドM女になるのだからー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

彼氏の達郎が、陽花里の家へとやってきたー。

今日も陽花里と、いつものように勉強をするためにー。

インターホンを鳴らす達郎。

”あ、玄関の鍵開けてあるから、ふふ、、入ってきて…♡”

陽花里の声。
達郎は「わかった」と返事をしながら家の中へと
入っていくー

陽花里の声が、なんとなく
いつもと違う雰囲気だった気がするが、
この時の達郎は、特にこれから起きることを
意識するようなことはなかったー

「んー?」
1階の廊下に、先ほど陽花里が吐き捨てたガムが
落ちているー

「--なんだ…?」
ガムがそのままになっていることに違和感を
感じたものの、”ま、陽花里に聞いてみようかな”と
思いながらそのまま2階の陽花里の部屋へと向かったー。

「陽花里~!入るよ~!」
達郎が部屋をノックする。

”うん~”
陽花里からの返事を確認してから
達郎が部屋の中に入るとー

そこには、露出度の高いボンテージ衣装を身に着けた
陽花里の姿があったー

「えっ!?!?!?」
顔を真っ赤にする達郎ー

達郎も大人しいタイプで、
女子慣れすらしていない。
陽花里とはたまたま図書委員で意気投合して、
お互い大人しかったから付き合い始めただけで、
陽花里にも達郎にも恋愛経験など、
それまでは存在していなかった。

「----ねぇ…」
陽花里は既に興奮しているのか
顔が赤くなっている。

腰に手を当てながら近づいてくる陽花里。

「わたしを…いじめて?」
興奮しきった声で言う陽花里。

「え…え…、、ぼ、僕たち、勉強するはずじゃ?」
達郎は顔を真っ赤にしながら、やっとの思いでそう呟く。

部屋の真ん中に置かれた椅子を見つめると
陽花里は言うー

「--縛られたいなぁ…♡」
とー。

完全に興奮している様子の陽花里。
いったいどうしてしまったのだろうー?

「え、、縛る…?な、、なんのこと…?」
達郎は戸惑っているー

「-わたし…Mなの。うふふふふ♡」
陽花里が甘い声で宣言する。

「え、、、えむ!?」
達郎は、よく分からずに叫ぶ。

「--ふふふふ…そう…
 わたしぃ、いじめられたり、痛めつけられたりすると
 興奮しちゃうの…
 うっふふふふふ♡」

陽花里が興奮を抑えられないという様子で笑うー。
ゾクゾクドキドキしているのか、
声も普段とは雰囲気が違うー

「ちょ、、、ちょっと、落ち着いて」
達郎は戸惑っているー
どうすれば良いのか分からない。

正直、達郎はエッチな話題が苦手だ。
女子もそんなに得意じゃない。

それでも、陽花里と付き合い始めたのは、
陽花里が大人しい感じの子で
自分と同じようなタイプだったからだ。

陽花里自身も、エッチな話題は苦手だったし
男子が得意じゃなかった。

その陽花里がエッチな格好をして、
目の前で興奮しているー

達郎は戸惑いを隠せなかったー

「は・や・くぅ♡」
陽花里は椅子に座ると、「縛って!」とニヤニヤしながら呟いた。

「そ、、そ、そんなことできないよ…!」
達郎は戸惑う。
女の子に暴力をふるうなんて、できないー。

「---わたしがいいって言ってるんだよ?
 はやく、いじめて~!
 うふ、、ふふふふ…あぁぁ、よだれが垂れちゃう」

太もものあたりに涎を垂らす陽花里ー。

「--ちょ、、ちょ、、、どうしたんだよいきなり…
 陽花里…?」

達郎はなおも戸惑っているー
陽花里はだんだんじれじれとしてくるー

ゾクゾクを味わえると思ってわくわくしているのに、
寸止めされているような気分だ。

とにかく、落ち着かない。

「--はやく~~~~~」
陽花里はイライラしてきて、髪を掻きむしり始めるー。

「ひ、、陽花里…落ち着いて…!
 ど、どうして急にそんなこと言い出すのか、教えてよ…」
達郎は戸惑う。

「--いいから!わたしがいじめてって言ってるの!
 わたしはそれで興奮するの!!」

陽花里が声を荒げる。

「---ご、、ご、、ごめん…で、、でも…」
気の弱い達郎は驚いてしまう。

「はやくして!!!」
陽花里が足をどんどんさせながら叫ぶ。
ゾクゾクしているのに、こんなシラケた反応をされてしまうと、
流石にイライラしてしまう。

「--で、、、で、、、でも…」
達郎は一向に陽花里を傷めつけようとしない。

「--あぁああああああ!うっぜぇな!早くしろよ!」
陽花里が大声を出した。

普段穏やかな雰囲気の陽花里の豹変に
達郎は驚いてしまう。

「おれ、、、じゃねぇ、わたし、興奮してるんだよ!?
 お前も男だろ!?
 だったら早く、女を興奮させてみろよ!あぁ?」

陽花里が怒りの形相で叫び声を上げる。

達郎は驚いてしまってぶるぶると震えていた。

「---あんまりわたしを怒らせると
 別れるぞ!?
 なぁ?おい!」

陽花里の言葉に、達郎は、泣きそうになりながら
陽花里を用意されていた鎖で縛っていく。

「そうだよ!最初からそうしろよ!」
陽花里はそこまで言うと、
深呼吸して、陽花里モードに戻った。

「ふふ……♡ ゾクゾクしちゃう…♡」
陽花里が鎖に縛られる感覚を味わいながら
ニヤニヤとしている。

その表情は、とても嬉しそうだ。

「わたしの身体を、い~っぱい、興奮させてね…
 うふふ、、ふふふふふ… あは、、ひひひひひひ♡」

縛られながら嬉しそうに笑う陽花里を見て、
達郎は唖然とすることしかできなかった…。

③へ続く

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ドMになってしまった陽花里…
果たしてどうなってしまうのでしょうか~?

続きは明日デス!

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