”彼女の豹変に耐えられたら100万円”
そんな番組にチャレンジしたカップル。
しかし、彼女・咲奈の豹変は想像を絶するものだったー…!
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”おぉぉ~っと、
チャレンジャー、さすがに動揺している”
MCの梶川が叫ぶー。
スタジオ内には、
口元に白い液体を垂らしながら
彼氏のほうを見つめる咲奈ー。
咲奈の想像以上の豹変に唖然とすることしかできない節史…。
「わたし、AV女優デビューしちゃうぅぅ~♡」
嬉しそうに言う咲奈ー
「お…おい…?」
戸惑うことしかできない節史。
「---んふふふふ…どう?驚いたぁ?」
咲奈が顔を赤らめながらほほ笑むー。
ボンテージ姿の咲奈が、節史の方に近づいてくる。
「--節史のコレも、気持ちよくしてあげよっか?」
咲奈が甘い声で呟くー
「な、、、、何言ってんだ咲奈」
節史が表情を歪めながら言う。
「-んふふ♡
わたし、豹変しちゃった♡
すごいでしょ?」
咲奈の言葉に
節史は首を振る。
「ーーーこ、、、ここまでしなくても…」
節史が言う。
咲奈がこうしているということは、
咲奈は”AVに出演することになってでも100万円が欲しい”という
ことなのだろうー。
今は番組の収録中だから、
咲奈に聞くことはできないー。
だが、咲奈が必死に頑張っているのにも関わらず、
節史が動揺して、ここで”リタイアボタン”を押したら
全てが台無しになる。
咲奈は100万円のために必死に演技しているんだー。
節史はそう思ってこらえた。
「--あれぇ?まだ続けるの?」
咲奈が馬鹿にしたように笑う。
「---あぁ。100万円、手に入れるって約束したからな」
節史の言葉に、咲奈がふふ♡とほほ笑んだー。
既に、15分が経過している。
あと15分耐えれば、100万円をゲットすることになるー。
「ま~だ、足りないんだって」
咲奈がMCの梶川のほうを見る。
MCの梶川が笑みを浮かべる。
”本当に咲奈なのか?”
節史は一瞬、そんな風にも思った。
番組の特性上、
最初は”咲奈が演技している”ものと
節史は思っていた。
だが、演技にしては
うますぎるようなー
そんな気がする。
”やらされている”というより、
”進んでやっている”そんな感じがするのだー
「--!!」
節史が驚くー
咲奈がボンテージを脱ぎ捨て始めるー。
そしてーあっという間に下着姿になると
節史のほうを見た。
「--どう?降参するなら、今のうちよ?」
咲奈が、ボタンのほうを指さす。
”そう言えって、言われてるんだろ…?”
節史は、これも番組側の脚本だと考えて
「いいや、降参しないね」
と呟いたー。
イヤなら、服を脱いだりしないはずだ。
咲奈が服を脱いだということは、
つまりー
”100万円を意地でもゲットして”という
咲奈からのメッセージだと、節史は考えたー
「---ふん」
咲奈はそう言うと、下着まで脱ぎ捨てて、
何もきていない状態で、
自信に満ち溢れた表情を浮かべる。
「どう?綺麗でしょ」
咲奈が笑う。
「---…」
節史は咲奈の方を見ながら、
ドキドキしてしまうー。
だが、それを抑えて余裕の笑みを浮かべる。
「そうだな。綺麗だよ」
とー。
「---」
咲奈がMCの梶川のほうを見つめるー
ふたりが何か合図をしてるように見える。
「---いい加減、しぶといなぁ…」
咲奈が悪態をつき始める。
「---俺は負けないって約束したからな」
節史が呟くと、
咲奈は、「じゃあ、これならどう!?」と笑いながら、
突然、信じられない行動に出たー
「--!?」
節史は目を疑うー
咲奈が、立ったまま、裸で
放尿し始めたのだー
「いひひひひひひっ♡
ひひひひひ、あはははははっ♡」
咲奈の笑い声が響き渡るー
咲奈の尿が、スタジオに飛び散っていくー
「--お、、、おい…!?」
節史は、唖然とするー
”ここまで、させるのか?”
とー。
咲奈は狂ったように笑いながら、
自分の身体の中にたまっていたものを
全て出し切ると、
ぽたぽたと垂らしながら、
節史の方を見る。
「どう?わたしって変態でしょうぅ?」
咲奈の言葉に、節史は、
言葉を失ってしまうー。
”ふふ…あと少し”
咲奈が笑みを浮かべるー。
残り8分ー
節史は唖然としながらも
時計のほうをチラリと見るー
”さぁ~残り時間あと8分!
チャレンジャー!しぶとい粘りで
このまま耐え抜くのか!?”
MCの梶川が笑いながら言う。
「---……わたしの豹変、驚いたでしょ?
どうする?ボタン、押す?」
咲奈が自分の尿を指につけると
ニヤニヤしながらそれを舐めるー。
”咲奈はこれだけ頑張っているんだ”
節史は、咲奈の信じられない痴態を
これ以上見たくない、と思ったー
でも、ここでボタンを押して降参してしまったらー
咲奈が屈辱に耐えながら演じている演技を
台無しにしてしまうー
”すべて、咲奈の100万円が欲しい一心の演技”だと
思っている節史は、歯を食いしばって耐えたー。
残り5分ー
「いい加減にしろよ」
咲奈が低い声で呟いた。
「え…」
節史が唖然とする。
「早くそのボタンを押して、降参しろってんだよ!」
咲奈が鬼のような形相で叫んだ。
「-いいのかぁ?わたし、もっともっと豹変してやるぞ!
あぁ?とっとと、ボタン押せって言ってるんだよ!」
咲奈の口調がおかしいー
「さ…咲奈…?」
節史は混乱したー
「---教えてやるよ!
お前の彼女はなぁ~!”憑依”されてるんだよ!
俺に心も身体も乗っ取られてるんだ!
ははははははは!」
咲奈が今までとは違う口調で笑うー
「な…」
節史は困惑するー
”憑依”
そんなバカなことあるわけが…。
「---……ふふふ…
自分の彼女が平気でAVに出演するのを笑いながら許したり、
カメラの前で胸を揉んだり、全裸になったり、
おしっこばらまいたり、すると思ってんのかぁ~?」
咲奈がゲラゲラと笑うー
ーあと3分。
「さ…咲奈…」
戸惑いを隠せない節史。
「--自分の彼女を助けたかったら…
”ボタン”を押せー」
咲奈が節史の方を見て、脅すような口調で言う。
「--くっ」
節史がスタジオ内の時計を見るー
あと2分30秒ー
それで、100万円だー。
節史は思わずボタンを押しそうになるー。
しかしー
ボタンを押す直前にはっとするー
”いいや、これも演技だ”
とー。
番組側が用意した脚本に違いない。
ここでボタンを押したら、
咲奈の迫真の演技が、無駄になってしまうー。
そう思いながら節史はこらえたー
「っ…押さねぇのかよ」
咲奈がイライラした様子で言う。
裸のままの咲奈は、
「おい!」とスタッフに向かって叫ぶー
スタッフが何かを慌てて持ってくるー。
スタッフから、咲奈は乱暴に何かを受けとるー
そして、咲奈が節史の方を見つめて笑ったー。
咲奈が持っていたのは、”ナイフ”だー。
咲奈がナイフを自分の首筋に向ける。
「ボタンを押さなきゃ、この女の首を切るぞ!」
咲奈が叫ぶー
「--さ、、咲奈!」
節史は震えるー
”演技”
”本当に憑依されている”
どっちだー?
いやー
100万円をくれる番組だー
このぐらいやらせてもおかしくはないー
そう簡単に100万円を獲得できたら
この番組そのものが潰れてしまう。
そう考えればー
これは”演技”なのか。
「おらぁ!ボタンを押せよ!」
咲奈が怒鳴り声をあげるー。
だがーーー
裸になって
放尿して、
そのまま男口調でしゃべりながら
自分の首筋にナイフを突きつけたり
したりするだろうかーー?
”残り1分30秒~”
MCの梶川が嬉しそうにアナウンスするー。
「--へへ…じゃあ、仕方ねぇな」
咲奈はそう言うと、自分の腕をナイフで切りつけたー
血が噴き出す。
「ひゃはははははぁ~♡」
嬉しそうに笑う咲奈。
「さ…咲奈!やめろ!やめてくれ!」
節史が叫ぶ。
もう、心に余裕などなかったー
「--残り30秒の時点で、
この女の首、かき切ってやるからなぁ!」
残り1分ー
どうするべきだー
”演技”なら
ここで降参したら咲奈の迫真の演技は全部無駄になり
100万円も獲得できないー
咲奈にも怒られるだろうし、とんだ負け犬になってしまうー
そして、演技なら、首を切るような真似は絶対にしないはずだー
だがーーー
”本当に憑依されているならー?”
咲奈は首を切って、死ぬかもしれないーー-
仮に100万円を手に入れてもーー
「あと10秒~!
あ~あ、わたし、死んじゃう~!」
咲奈が嬉しそうに笑うー
その表情は本気に見えるー
演技ー
憑依ー
節史の中にいろいろな感情が
渦巻くー
演技なのか
憑依なのか
演技なのか
憑依なのかー
「あと5秒~!」
残り35秒ー
咲奈が首を切る宣言をしているのは
”残り30秒”のタイミングだ。
「うあああああああああああああ!!!」
節史は叫んだー
そしてーーー
”ボタンを押した”
カウントが32秒で止まるー
”チャレンジャー!
彼女の豹変に耐えきれないぃぃぃぃぃ!
ここれギブアップだぁ!”
MCの梶川が叫ぶ。
「くそっ…
くそっ…」
節史が膝をつくー
そしてー
「も~~~~~~!!!!」
咲奈の声がするー
「---え…」
節史が顔を上げる。
「--最低!わたしがここまで頑張ったのに、
なんで最後の最後でボタン押しちゃうの~!?」
咲奈の言葉に、
節史が驚くー
「--もぉぉぉぉぉ~」
咲奈がその場で泣き出してしまうー
「え…え…?えええ…?」
節史は唖然とするー
全ては、演技だったー?
あと30秒耐えていればー
100万円を貰えたー
「わたし…こんなに頑張って演技したのに…
ぜんぶ、台無し…」
咲奈が泣きじゃくっているー
「え…え…???え…ごめん…
だって、、咲奈が…
咲奈が首を切ったら…」
「-憑依なんてありえるわけないでしょ!」
スタッフが咲奈に服を持ってくるー
咲奈が慌てて服を着るー
「---…ご、、ごめん」
節史は首を振るー
咲奈は「もう知らない!」と
怒りながらそのままスタジオから出て行ってしまったー
「---し、、しまったぁ…」
節史はその場に座り込んだ。
「--チャレンジャー…ザンネン!」
MCの梶川が言う。
節史は「とほほ…」とそのまま、
スタッフに案内されて、控室のほうに向かったー
その日からー
節史は、咲奈にLINEをブロックされて、
ツイッターも何もかもブロックされたー。
大学でも露骨に避けられるようになってしまったー。
「--うぅぅ…」
100万円も獲得できず、
咲奈も失う結果にー。
自信満々だった節史は
すっかり自信を失ってしまっていたー
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・・・・・・・・・・・・
「あっはははははは♡」
咲奈が、SMのような衣装を身に着けて
笑っているー
「---くく、あの彼氏が馬鹿で助かったぜぇ!
おかげで苦労せずこの女の身体は手に入ったし、
自然に別れることもできた」
ゲラゲラ笑いながら煙草を吸う咲奈。
MCの梶川が笑う。
「いやぁ、傑作でしたねぇ」
咲奈はーー
憑依されていたー。
控室に案内されてすぐに、
咲奈は、番組の幹部スタッフに襲われて
憑依されたのだー。
スタジオでの咲奈は、既に憑依されて
完全に乗っ取られた咲奈だったー。
最後に、”憑依されてないよ”と言ったのは、
”節史と自然に別れるためー”
「ふふふふ…今回もいい身体だ」
咲奈は胸を触りながら笑うー
「--ーAVも作れて、
女の身体も手に入る…
ふふふふ……」
咲奈自身が絶対に浮かべなかったような
邪悪な笑みを浮かべながら、
咲奈は自分の太ももをなぞるようにして触るー。
「--さぁ~て…
今日もこの身体でエッチな映像撮るとるすか…!くくく」
咲奈はそう言うと、新しいAV撮影のために立ち上がったー
そのそばには、スタジオに節史を案内した女性スタッフの姿もあるー。
彼女も、咲奈の前に、”同じ企画”によって
身体を奪われてしまった女性だー。
笑みを浮かべる咲奈ー
そんなことも知らずに、
節史はそのまま咲奈と疎遠になってしまったのだったー
おわり
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コメント
もし皆様が彼氏の立場だったら
100万円を手にするために
最後まで耐えきれたでしょうか~☆?
今日もお読み下さりありがとうございました!!
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