憑依薬の力に溺れた勇者ー。
終わらない魔王軍との戦いー。
世界は、暗黒の時代へと向かっていくー。
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「--あっ♡ あぁっ♡ あぅぅぅぅ…♡」
勇者・クロウの幼馴染、エレンが
部屋でいつも武器として使っている弓を使いながら
大きな声で喘いでいるー
気の強いエレンも、憑依の力をもってすれば
この通りだー。
エレンはゾクゾクしながら
「あぁぁぁ…クロウさまぁぁぁ♡」と叫ぶー。
憑依しているのはクロウだ。
だが、そう叫ばせることによって
エレンを屈服させたような気がして、
ゾクゾクしていたー
「はぁ…♡ あぁぁ…♡ ……」
エレンは、身体を震わせながら幸せそうな表情を浮かべているー。
今日はエレン、昨日はイリーナ、おとといはエレン…
楽しみ放題の日々を送るクロウ。
いいや、それだけじゃないー
最近は、王宮の侍女に憑依したり、
町娘に憑依したりして、
お楽しみを続けているー。
だがー
クロウは、少しだけ不安に思っていたー
それはー
”憑依薬”の残量が減ってきていることだ。
憑依薬なんて、街には売られていない。
あの時、森の調査に訪れた時に
偶然発見しただけだー。
もし、もしも憑依薬が尽きたら
エレンの身体でもイリーナの身体でも
遊ぶことができなくなるー。
「---ま…」
クロウは呟く。
最後の一滴を使うときはー
”次に憑依薬を手に入れるまで、その身体を乗っ取ればいい”
とー。
エレンか、イリーナか。
どっちの身体を完全に乗っ取れば
いいんだー。
クロウであることをやめて、エレンかイリーナになるー
そして、次の憑依薬を見つけたら、また、遊ぶ。
「ごくろうさま」
エレンの身体でそう呟くと、
疲れ切ったエレンの身体から抜け出す。
エレンは「うぁ…」とうめいて、その場に倒れ込んだー。
「---ふ~」
自分の身体に戻るクロウ。
昼間は、勇者として魔王軍との戦いに赴き、
今でも王宮に客として世話になっているー
王宮騎士団の被害も大きく、
セレス姫にとっても、クロウたちの存在は大きなものなのだろうー
・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日ー
「今日の活躍もお見事でした」
セレス姫が頭を下げる。
「いえ、王国のためですから」
クロウが好青年的な笑みを浮かべる。
何も知らないエレンとイリーナも、
姫に向かって笑みを浮かべる。
「--…」
クロウは、セレス姫のほうを見るー
そうだー
次はーーー姫様に…
妄想しただけで、
身体は震えてくるー
エレンとイリーナも十分可愛いが、
セレス姫を乗っ取るとなると、
さらに話は変わってくるー。
高貴なお姫様が
あんなことやこんなことをして、
乱れる姿を想像するだけで
興奮して叫んでしまいそうになる。
「--どうかしましたか…?」
セレス姫が不思議そうにクロウのほうを見る。
「--あ、いえ」
クロウが我に返って、首を振るー。
姫に憑依しようとしている、なんて
ばれてしまったら、大変だー。
姫との謁見を終えて、
自分たちの部屋に戻るクロウたち。
「最近、なんだか、朝起きても疲れてることが多いのよね~」
幼馴染のエレンが言う。
「え…!?あぁ…疲れてるんじゃないかな」
伝説の剣を携えたクロウがそう呟く。
「--う~ん…ならいいんだけど~」
エレンがあまり納得していない様子で呟く。
「--わたしも…なんだか最近よく眠れてない気がするんですよね…」
巫女見習いのイリーナも眠そうに言う。
「---」
クロウは返事をせずに、自分の部屋に向かうー
”お前たちはーー俺のおもちゃだ”
そんな考えが心の中によぎったー
すぐにクロウは自分の中でその考えを打ち消すー。
仲間のことをおもちゃと思ってしまうなんて…
「--おやすみ」
クロウは笑みを浮かべて自分の部屋に
入っていくー
「---」
残り少なくなった憑依薬を見つめるクロウ。
もっと、もっともっと、
憑依の快感を、快楽を楽しみたいー。
そんな風に思いながら、クロウは今日は、
どんな風に楽しもうかと、考えるのだったー。
それからもー
憑依薬三昧の日々は続くー。
エレンに憑依して、ファッションショーをしたり、
イリーナに憑依して、王宮の兵士を誘惑して
回復魔法エッチをしたりー。
その王宮の兵士をしっかりと処分したりー。
そしてーーー…
憑依薬が最後の一滴になった。
最初はー
魔王フォーティスとの戦いに役立てば、と
憑依薬を使い始めたクロウ。
しかし、今やその使命を完全に忘れていたー
「ふふふふ…最後の一滴は…
姫に使うーー」
クロウが呟くー
俺が姫になるんだー
俺が、セレス姫だ…
セレス姫になって、
ドレス姿のまま乱れるのを想像するー
喘ぐセレス姫を想像するー
姫の立場を利用してエレンやイリーナを呼びつけて
色々なことをするのもいいー。
「---……」
憑依薬を使って、魔王フォーティスに憑依して
魔王フォーティスを自害させるー
そうすれば、魔物との戦いは終わるかもしれないー
けれど、それでも、
勇者はもうーー
憑依の虜だったー。
「---…ゴクリ」
最後の憑依薬を飲み干すクロウー
そして、クロウは、セレス姫のもとに向かったー。
・・・・・・・・・・・・
セレス姫は、
自分の部屋で、何かを書いていたー。
姫らしく高貴なー
でも、ちょっと可愛らしさもある部屋ー。
「---…姫様」
クロウは、ニヤニヤしながら笑うー
「--失礼します!」
クロウの声はセレス姫には聞こえていないー
そしてー
バシュ!!
「-ー!?」
クロウは表情を歪めるー。
セレス姫に、入れないー?
セレス姫は、何も気づかず、そのまま日記のようなものを
書き続けているー
「な、、なんで!?」
クロウは戸惑いながら、もう一度憑依に挑戦しようとするー。
だがー
セレス姫の身体の中に入ることができないー
「どうして!?」
クロウは慌てるー
「くそっ!」
そして、セレス姫への憑依を諦めたクロウは、
巫女のイリーナに憑依するのだったー。
・・・・・・・・・・・・・
翌日ー
クロウは”死んだ”
ことになってしまったー。
抜け殻の身体が発見されて、
死んだ扱いになったのだー。
心臓も止まってしまっているー。
長期間、身体から抜け出すと
そうなるのだろうー
だがー
「--ふふふ…わたしはイリーナ…」
イリーナは自分の身体を見つめながら
嬉しそうに呟くー
エレンと迷ったが
回復魔法を直接気持ちいい場所にかけることができる
イリーナを選んだー
「俺がイリーナ…んふふふふふふ♡」
ニヤニヤしながら笑うイリーナ。
「ふふっ♡ ははははっ♡ あはははははっ♡」
錫杖の持つ側の部分で気持ちいい場所を刺激しながら
さらにイリーナの声で状態異常を回復させる魔法を
唱えるー
「んはぁぁぁぁああっ♡」
イリーナの心地よい魔法が、イリーナのアソコを直接刺激する。
「ふぇぇぇぇ…♡ いいよぉ…♡ イリーナぁ…♡」
ニヤニヤしながら、乱れた格好で顔を赤らめるイリーナ。
少しして、身なりを整えると、
彼女はクロウの遺体のところに向かう。
そしてー
「--クロウさんの……剣は、わたしが預かっておきますね…」
伝説の剣を手にするイリーナ。
エレンが「え?」と首を傾げる。
クロウしか使えないはずの剣を、イリーナは軽々と手にしてみせたー。
”選ばれたもの”にしか使えないはずの剣を。
「--くく…くくくく」
イリーナは、その日から豹変したー。
戦場では回復魔法を使わずに
巫女姿で伝説の剣をふるうようになったー
エレンは戸惑いながらも
イリーナを援護しながら戦うようになるー。
魔王軍との戦いをこなしながら、
イリーナとしてのエッチを楽しむー
そんな日々を続けるー。
魔王フォーティスの軍勢との戦いは一進一退。
王国側が、少し押したと思うと、
魔王軍が反撃をしてきて、また押し返されるー
まるで”調整”されているかのように
どっちかが圧倒的に有利になることは、ないー。
そしてーーー
「--」
セレス姫に呼び出されたイリーナは、
セレス姫の待つ謁見の間へと向かうー。
いつもは護衛の兵士がいるが、
今日は広々とした空間にセレス姫が
一人で待っていたー。
「--よく来てくれました」
セレス姫が言う。
「--今日は、どのような御用でしょうか?」
イリーナが頭を下げる。
「--そろそろ、その身体にも飽きたのではありませんか?」
セレス姫は、そう言った。
「--え」
イリーナが驚いて顔を上げる。
「--ふふ、驚かなくていいのですよ。
勇者・クロウ」
セレス姫がイリーナに近寄りながら言う。
「--…え、、ひ、、姫様、なんのことだか」
とぼけるイリーナ。
「--隠さなくていいのですよ。
わたしに永遠の忠誠を誓うのであればー…
あなたに、憑依薬を差し上げましょう」
セレス姫の言葉に、
イリーナは「え!?!?」と叫ぶ。
セレス姫がほほ笑むー
「憑依薬…あれはわたしが作り出した薬です。
わたしの魔法を液体の中に封じ込めたものー…
それが、憑依薬の正体」
セレス姫の言葉に、
イリーナは、どう返事していいか分からず、戸惑う。
「--あの時、わたしは、部下に命じて、あなたが発見するよう、
憑依薬を森に置いたのです。
あなたならきっと、憑依薬の魅力に取りつかれると思ったからー。
あならならきっと、わたしの忠実な下僕として
働いてくれると思ったから」
セレス姫の言葉に、イリーナは「え…???」と言うのが
やっとだったー
「--どうですか?イリーナ、いえ。クロウ。
わたしの永遠の下僕として、働いてくれますか?
わたしに忠誠を誓うのならー
あなたは、これからも憑依三昧することができますよ」
ほほ笑むセレス姫。
「--ちゅ、、忠誠…
魔王との戦いは、これからももちろん続けます」
イリーナは頭を下げた。
「--魔王フォーティスを必ず倒し、
姫様のためにー」
「--倒されちゃ、困るんだよ」
セレス姫が、豹変したー。
「--!?」
イリーナが顔を上げると、
セレス姫の目が赤く光っているー
「---ど、、どういう・・・?」
イリーナがおびえながら言うと、
セレス姫は答えたー。
「--”終わらない戦争ー”
王国が勝っても、魔物が勝ってもいけないー。
戦乱、恐怖、悲しみー…
戦いが続くことによって、それらが永遠に続きー
暗黒時代が続くー
どちらかが潰れれば、争いは無くなるー。
それでは、おもしろくないー」
セレス姫が邪悪な笑みを浮かべる。
「--ひ、、、姫様…?」
イリーナは、セレス姫のほうを見ながら震えるー
セレス姫の背後にー
邪悪なシルエットが浮かんでいるー
「--イリーナ…いいえ、勇者クロウ…
わたしが…
わたしが、魔王フォーティスです」
セレス姫は、静かにほほ笑んだー
「---!?!?!?!?!?!?」
イリーナが表情を歪めるー。
「--この姫の身体は、とうの昔に、
我が憑依して、乗っ取っているのだ…
くくくく…
我はセレス姫として、
そして魔王フォーティスとして、
人間と魔物、両方に命令を下しー
戦争が永遠に終わらないように
調整しているー。」
乗っ取ったセレス姫の身体で王国に命令を下し、
特殊な通信で、魔王城に、通信で魔王フォーティスとして命令を下すー。
「……どうです?わたしに忠誠を誓いますか?」
セレス姫が悪い笑みを浮かべているー
「忠誠を使えばー
憑依の力は、あなたのものー」
セレス姫がイリーナに近づいてくるー
「一緒に…女を楽しみつくしましょう?」
甘い声で耳打ちしてくるセレス姫。
魔王フォーティスが目の前にいるー
イリーナは、”勇者クロウ”としての使命感を思い出すー
けれどー
「----はい」
イリーナは顔を赤らめながらセレス姫に頭を下げたー
もう、使命なんてどうでもいいー
イリーナを乗っ取ったクロウは、堕ちたー。
その日からーー
魔王フォーティスとクロウは”憑依仲間”として
セレス姫、エレン、イリーナ、そして他の人間たちを
日替わりで乗っ取っては楽しんでいた-
「--あぅぅぅぅぅ…♡ うぅぅぅ…♡」
エレンの弓に、イリーナの回復魔法を使って
アソコに直接、回復魔法を撃ちだすー
「あっ♡ んああああっ♡♡♡」
回復魔法が矢のように撃ち出されて
エレンは嬉しそうに、顔を真っ赤にして震えたー
「--んへへへへへ…♡魔王様ってば~♡」
イリーナが嬉しそうに笑いながら
「今度はわたしにエッチな矢を放ってくださいぃぃぃ♡」と
顔を真っ赤にしながら呟いたー
正義感に燃えた勇者はもういないー
憑依の魅力に取りつかれて、乱心してしまった勇者は、
かつての仲間や幼馴染の身体を
弄ぶ日々を送り続けていくー
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
ファンタジー世界を舞台としたお話でした~!
今までにも何回かこんな感じの世界観の作品は
書いていますが、
それらとは違う感じのお話にできたと思いますー!
お読み下さりありがとうございました!!
コメント
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すこ
魔王と体を交換してセレス姫の身体でイリーナに攻められる話とかも見て見たかった!(血涙)
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> すこ
>
> 魔王と体を交換してセレス姫の身体でイリーナに攻められる話とかも見て見たかった!(血涙)
コメントありがとうございます~!
続編も楽しみにしていてくださいネ~