女子大生・里緒菜に憑依して
その手を愛でる男。
里緒菜として、欲望を満たす中、
”訪問者”がやってくるー。
---------------—-
「はぁっ…♡ はぁっ♡… はぁっ♡」
里緒菜の甘い声が部屋中に響き渡るー
可愛らしい女子大生の里緒菜は、
大学への通学中、
新之助に憑依されてしまい、
そのまま新之助の家に入り込んだ。
そしてー
手フェチの新之助は、
里緒菜の手を愛でていたー。
新之助に完全に乗っ取られてしまった里緒菜は、
自分の手をひたすら愛でて、
そして、興奮しているー
顔を赤らめて息を荒くしながら、
里緒菜の身体は火照り、
濡れ始めていたー
「んふふふふ♡ んふふふふふふふっ♡」
手を何度も何度もペロペロと舐めるー
床に転がりながら、
夢中に、犬のように手を舐める里緒菜ー
自分のスカートがめくれあがって
下着が見えてしまっている状態も
全く気にするそぶりを見せず、
里緒菜は、ペロペロと手を舐めているー
既に、里緒菜が憑依されてから数時間が
経過しているー
が、里緒菜はその間
飽きることなく、ずっと自分の手を
舐め続けていたー
「ふふふ…ふぅぅぅ…」
ぐしょぐしょになった手を見つめながら
満足そうに微笑む里緒菜ー
「きれいだなぁ…」
うっとりとした声を出すー
スマホが何度かなっているが、
最初の電話以外はすべて無視をしているー
「--うるさい!わたし、今、とっても気持ちいいの!」
里緒菜はいたずらっぽくそう呟くと
再び手を舐め始めたー
ようやく手を舐めることに飽きてくると
今度は自分の手をあわせて
ひたすらすりすりとこすり始めたー
綺麗な色白の手を何度も何度も
こすりあわせる。
「んふふふふふ~綺麗…」
うっとりとその様子を見つめながら
唾液まみれの手をこすり合わせていくー
「あむ…!」
にぎりこぶしを作って
大口を開けてそれを咥えるー。
「きれい…きれい…きれい…!
これが、これがわたしの手…!
うふふふふふふふふっ!」
あまりのうれしさにその場で
足をバタバタさせる。
まるで子供のようにはしゃぎまわりながら
再び手を見ては興奮して
嬉しそうに笑う里緒菜ー
その時だったー
玄関のインターホンが鳴る。
「--…!」
里緒菜は息をひそめた。
里緒菜に憑依している新之助は思うー
ここは、新之助の家だ。
そこに女子大生の里緒菜がいるとなれば
何か勘違いされる可能性はある。
今は、自分自身が里緒菜だから
何とでも言い訳できるー
だが、里緒菜から抜け出したあとに
本人が憑依されている間のことを
疑問に思って、
その間”里緒菜がここにいた”となれば
俺が疑われるかもしれないー
新之助はそう思って息をひそめた。
静かにしながら自分の指を見つめて
笑みを浮かべるー。
やがてー
人の気配が去っていった。
「---邪魔すんじゃねーよ!」
小声でつぶやき、
中指を突き立てる里緒菜。
可愛い手にこんな
ことをさせちゃうなんて…
と、また興奮しながら笑みを浮かべるー
今度は、手で自分の身体のいろいろな
場所を触っていくー
「ふふふふふ…
すりすり…すりすりぃ~♡」
甘い声を出す里緒菜ー。
大学をさぼって、見ず知らずの男の家で
自分の手をひたすらに愛でている里緒菜。
里緒菜はくすくす笑いながら、
自分の手の写真を、新之助のスマホで
撮影し始めたー
「綺麗な手を、写真に収めておかなくちゃ!」
嬉しそうに、何枚も、何十枚も、
何百枚も自分の手の撮影を進めていく里緒菜。
その時だったー
ガチャー
ー!?!?
さっき、新之助の家に来た人物が、
大家からカギを借りて、
部屋に入ってきたのだー
「---な、なんだお前は!」
里緒菜は声を荒げたー
「---…やはりー…
そんなやつなんだな」
里緒菜も、新之助も知らない男が
部屋に入ってきたー
男は、新之助の部屋に里緒菜が
入っていくのを見張っていた人物だー
「---け、警察呼ぶぞ!」
里緒菜が叫ぶー
女の子として振舞うことを忘れて
男言葉でー。
「--安心しろ。私も似たようなものだー」
そう呟くと、男は手帳のようなものを見せたー
”新捜査推進特捜部”と書かれているー
警察ではないー?
「--まだ、表ざたにはなっていないがー
私は”犯罪を未然に阻止する秘密捜査を行っている組織”の
一員だ」
男はそう呟いた。
ミニスカート姿の里緒菜は、
服装を乱したまま男のほうを睨む。
「---私が担当しているのは、痴漢や性的な犯罪行為の
事前処理だー。
君の会社の同僚から
”君が毎日のように性的な目で見てくる”という
相談があってな…
私が捜査をすることになったー」
その言葉に里緒菜はカッとなったが、
すぐに冷静さを取り戻す。
「--か、会社…
わ、、わた、わたしは大学生ですよ?」
里緒菜っぽいふるまいをしてみせるー
”憑依”のことは、この男は知らないはずだー
「--臭い芝居はいらないよ」
男が失笑した。
「--憑依薬を君のポストに入れたのは、わたしだ」
「--!?」
里緒菜は表情を歪めるー。
「--私は、”犯罪を未然に阻止するため”、
将来犯罪をしそうだと判断した人間に
憑依薬を渡しているんだー。
これまでに12人、渡したかな…。
そして…
君のように悪用したのは、
君で”4人目”だー。
残りの8人は憑依薬を使わず、
そのまま破棄した
これがどういう意味だか分かるか?」
男の言葉に
里緒菜は「どういう意味だよ?」と呟く。
「---将来犯罪を起こすような人間は
憑依薬を手にすれば、君のように悪用するー
つまり、憑依薬を渡すことで
そいつが危険因子かどうか、見極められるのだよ」
男が言ったー
「憑依薬を悪用したら、犯罪者予備軍だと、
そう言いたいのか?」
里緒菜が言うと、
男は頷いたー
無言で睨む合う里緒菜と
秘密捜査官ー。
だがー
里緒菜は笑ったー
「くくく…あはははははははははははは!」
「何がおかしい!」
男が言う。
里緒菜は手のにおいをかぎながら笑う。
「つまり、この女子大生は、お前らの勝手な捜査の
せいで、俺に憑依されてしまったってことだ~…へへへ」
下品な笑みを浮かべる里緒菜。
「そ…それは」
男が戸惑うー
「憑依されている間の記憶はその子には残らないし、
犯罪者を逮捕するためならー…」
捜査官の言葉を、里緒菜が遮る。
「---俺はさ…
ちゃんと分別を持って生きてきたー。
憑依薬なんてものを手にいれなければ、
こういうことをすることもなかったし
俺は何もしないまま人生を終えただろうさ」
里緒菜は可愛い声で、
新之助の言葉を口にする。
「---…」
捜査官は里緒菜を睨んでいる。
「---憑依薬を渡して、
何かしたら犯罪者だぁ?
ふざけるな!
力を手に入れれば
人間、俺みたいに道を踏み外すやつだっているんだよ!
へへ…
つ・ま・り!
わたしが乗っ取られちゃったのは、
あんたが、憑依薬を提供したからなのよ~!
うっふふふふ~♡」
女言葉で捜査官を煽るー。
「--ち、違う!
これは、未来の犯罪を阻止するための近未来捜査だ!」
捜査官が叫ぶー。
「--憑依薬を渡した、あんたに、
責任があるんじゃない~?
わたし、こんなことさせられちゃってるのは~?」
里緒菜本人がどう思うかは知らないー
だが、新之助は里緒菜として煽っていくー
「--く…と、とにかく、お前を逮捕する!」
捜査官は手錠を出したー。
憑依薬の効果を解除する薬が、
本部にはあるー
それで、里緒菜から新之助を追い出し、
新之助を逮捕するー
「---燃えてきたぜ」
里緒菜が呟くー
「--?」
捜査官は首を傾げた。
「そうやって、人から
決めつけられたりすると、
俺、むかついてくるんだよなぁ~」
里緒菜は綺麗な手で
イライラした様子を隠そうともせずに
頭を掻きむしった。
「--お、おとなしくしろ!
お前は、放っておけば何か犯罪を起こす!
憑依薬が、それを証明した!」
里緒菜はぼさぼさになった髪から
手を離すと、鼻で捜査官を笑った。
「---お前が犯罪を引き起こさせたんだろ?」
里緒菜が言う。
「俺はさ、憑依薬なんてものが手元になければ、
ずっと普通に生きてくつもりだったんだ。
何もする気はない。
俺だって、その辺の分別はついてるからな。
それにー
今だって、お前が来なけりゃ、
この女も解放するつもりだったー
でもー
そういう風に人を犯罪者扱いされて
事前阻止なんて言われちゃうと、
むっかつくよなぁ」
里緒菜は手をペロペロ舐めながら言ったー
そしてー
「お前のせいで気が変わったよ」
「-!?」
捜査官が表情を歪める。
里緒菜は自分の手を撫でながら笑った。
「今日から、この手は俺のものだ♡」
ほほ笑む里緒菜ー。
捜査官のほうにモノを投げつけると、
ひるんだ捜査官を突き飛ばして
里緒菜はそのまま玄関のほうに向かった。
「あんたのせいでわたし、身体を一生奪われちゃう!
あっははははははは♡」
捨て台詞を残して里緒菜は
アパートから飛び出す。
「待て!待つんだ!」
捜査官が叫ぶ。
しかしー
里緒菜はそのまま姿を消してしまったー
「くっ…」
捜査官が困惑するー
捜査官が戸惑っていると
新之助の部屋に残されたスマホに
連絡が入ったー
捜査官は、それに出るー。
「もしもし…?」
”憑依薬のことー
ばらされたくなかったら
おとなしくしてろー。
あんたらが、人に憑依薬を渡して
それをどう使うかで、人を勝手に
犯罪者扱いしてることー
憑依される人間がいることを理解しながら
そういう捜査をしてることー
俺を探そうとするなら、
それを世間に公表してやるー”
「---!!」
捜査官は困惑する。
彼らは、秘密裏に組織された
事前に犯罪者を特定し逮捕するチーム。
まだ、憑依薬に関しても、
その存在も表にすることはできない
「くっ…」
捜査官は、完敗だ、と唇をかみしめる。
”んふふふふ♡ 今日から俺が里緒菜だ!”
そしてー
電話が切れたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・
里緒菜は姿を消したー
同時に、少し離れた地方の
夜の繁華街にー
若い女が現れたー
”男のことをまるで知り尽くしているかのような”
行動とー
自分の手に対する異様なまでの執着ー
彼女が、里緒菜なのかどうかは
分からないー
けれどー、
偶然、その繁華街を訪れた
里緒菜と同じ大学に通っていた
現役女子大生は、
”あれ?里緒菜じゃない?”と
首をかしげていたというー。
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
手が大好きな男性の憑依モノでした!
ちなみに
以前、私が書いたものの中に「綺麗な足を~」というお話がありましたが
これは、それの続編ではありません~
なんとなく題名を似せただけデス!
お読み下さりありがとうございましたー!
コメント
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吉良吉影がモデルですか?
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> 吉良吉影がモデルですか?
コメントありがとうございます~!
名前と最初のほうの描写だけモデルにしてます!☆